早いもので、2020年も残りわずか。
やり残したことを消化し、今年の振り返りや来年の目標を考える時期でもあるが、今年得られた成果や課題の整理は終わっただろうか?
あなたにとって、今年はどんな1年になっただろうか?
来年の抱負、夢や希望を叶えるための手助けとなる1冊をご紹介する。
2021年は、今年よりもレベルアップした新たな自分になろう!
こんな人におすすめ!
- 生産性を爆上げしたい
- もうすぐ受験生になる
- 夢や目標に向かって頑張りたい!
- 集中力が長く続かなくて困っている
あらすじ・内容紹介
YouTubeやニコニコ動画での発信活動の他にも講演会など幅広く活動し、多忙な中、1日20冊の本を読むメンタリストDaiGo。
慶応義塾大学理工学部卒業という華々しい経歴を持ち、毎日常人離れしたインプットとアウトプットを繰り返すDaiGoだが、LD(学習障害)を疑われるほど集中力を維持するのが苦手で、8年間に渡るいじめに苦しんだ過去がある。
そんなコンプレックスからの脱却を決意し、自己体験と研究により手に入れた“集中力をつくりだすメソッド”により、凄まじい成果を上げ続けている。
集中力は持って生まれた才能ではありません。
DaiGo本人の実体験や、科学者たちの研究結果から集中力を科学的に高める方法を学び、実践することで、集中力があなたの味方になってくれるだろう。
『自分を操る超集中力』の感想・特徴
集中力を手に入れるのは難しくない
本書を読むまで集中力は、粘り強いとかそもそも性格の問題じゃないか?と思っていた。
大人になっても注意力散漫で、長時間座って何かに取り組むのが苦手だったら、もう、一生どうにもならないだろう、と決めつけていた。
自分の集中力の無さに悩み、諦めていた方に朗報だ!
集中力のある人、ない人の差は、その仕組みを知り、トレーニングを積んでいるかどうかの違いだけです。
前頭葉には、集中力の源である「ウィルパワー(考えや感情をコントロールする力のこと)」があるが、日々の生活の中で無意識に消費してしまっているものだ。
メンタリストDaiGoによれば、そこを鍛えることによって、ウィルパワーの量を増やしたり、無駄遣いを防止することができるという。
鍛えるといっても、ダイエットや筋トレの様なハードワークではなく、日々のちょっとした行動を習慣化したり、意識するといったもの。
慣れるまでは大変だが、一度ルーティンとして組み込んでしまえば、生活の一部となり、苦ではなくなる。
例)毎朝、今日はどんな服を着て行こうかな?と悩むこと
クローゼットにある洋服を組み合わせて出来る何パターンものコーディネートの中からどれにするのか選ぶ時、頭の中では大量のウィルパワーを消費している。
持っている服の種類が多ければ多いほど、ウィルパワーの消費量も増えてしまうのだ。
スティーブ・ジョブズが洋服選びに時間をかけたくないと、毎日決まった服装をしていたのは有名な話だが、あれは集中力を高めるという観点から見ると、とても理にかなっている。
ジョブズの様に1パターンで制服化することが難しくても、シーズンごとの1週間コーデを用意し、それを着まわす等、少しでも選択肢を減らしてあげることがウィルパワー節約のカギだ!
もう少しハードルを下げると、筆者は、「靴下は無印良品のこれで、色はこれ!」と、統一化をしているのだが、これだけでも迷いが減るのでおすすめである。
定番のアイテムにしておけば、廃盤の心配もないし、ボロボロになったら同じものを買い替えればいいだけなので、買い物で悩む無駄な時間も減る。
時間を味方に!余白や休息って大事
本書では、集中力を高める方法以外に、時間の使い方も教えてくれる。
もしよければここで、自分の手帳を見返してみてほしい。
少し無理をしてギュウギュウに予定を詰めすぎていないだろうか?
時間を効率的に使おうと気持ちを締め上げるのではなく、緩衝材としての時間をあらかじめ用意することで、ゆとりが生まれます。このゆとりが、結果的に集中したい時間へとつながっていくのです。
例えば、仕事でスケジュールを組む時もそうだが、本当に手を動かす作業時間プラスαを確保して納期を設定するのは、とても大事なことだ。
何事も無ければ、実作業時間だけで済むが、トラブルが発生しても、予備日があることでリカバリーできることも多い。
不測の事態に備え、余白を残したスケジューリングをするだけで負担も軽くなる。
人間には、頑張らない時間も必要だ。
敢えて1日の中でサボる時間を用意し、意図的にサボることで、「休んだから、頑張ろう。」、と集中力を高めてくれるそうだ。
集中力のためとは言え、根詰めたスパルタな方法であれば、三日坊主で挫折してしまいそうだが、休息の大切さも考慮されている。
これならなんだか続けれられそうな気がしてこないだろうか?
受験生必見!勉強にとりかかる前に環境を整えよう
仕事や勉強、あらゆる場面で集中力を欲している人は大勢いるかと思うが、本書を特に読んでほしいのは、「受験生」だ。
なぜなら本書は、「絶対に行きたい学校がある!今度の試験で絶対に合格したい!」という強い思いがある方の有力なサポーターになってくれるに違いないから。
私が受験生の時、この本に出会っていたかった…
志望校に合格する為にも、出来れば、受験勉強を本格的にスタートさせる前に読み、集中力を高める習慣や環境づくりを行ってから勉強を始めてほしい。
試験に出ない本を読む時間は勿体ないと感じるかもしれないが、実践すれば集中力が上がるし、結果的に効率の良い学習成果が得られるだろう。
この冬に読み、準備をしておけば、来春受験生になった時には、自分がどのようにすれば、集中できるのかを把握出来ているので、その環境で勉強すれば良いのだ。
例えば、部屋に無駄なものを置かない、集中したい時はスマホの電源を落としたり、機内モードにしてしまえば、途中で通知が届き、集中力をシャットアウトされることもない。
私の勉強部屋や仕事部屋にあるのは、テーブルと本だけ。仕事や勉強に関係のないモノは一切持たないようにしています。
すると、その何もなさが“強制力”となり、その部屋で唯一できることに集中するようになるのです。
環境づくりにおいては、自分と向き合い、自分を知ることが重要だ。
スマホ依存症の場合は、スマホ離れする時間を増やしてみたり、何分勉強したらインターバルを何分とるサイクルが自分に適しているかを知ることから始めてみてはいかがだろうか。
最近は、設定した時間まで箱を開けられず、スマホを取り出せない仕組みの便利グッズも販売されているので、心を鬼にできない場合は、お助けアイテムに頼ってみるのも良さそうだ。
まとめ
集中力が高いことは、どんな人にとってもプラスになる。
本書には、挑戦のハードルが低く、「とりあえずやってみよう!」と思える方法がたくさん書いてあった。
お金はかけずに、意識や行動の変化によって高められるものがほとんどだ。
今回紹介した方法が自分には向いていないと感じる方にも、自分に合った方法が見つかると思う。
もうすぐ新年を迎え、何か新しいことを始めるのにちょうど良いタイミングでもある。
2021年の目標は、集中力アップ!
手始めに、何か1つだけでも習慣化させてみるのはいかがだろうか?
この記事を読んだあなたにおすすめ!






