ひろゆき『1%の努力』の要約と書評【サボり力を身に着けて「働かないアリ」になろう】

1%の努力書影画像

かの有名な発明家トーマス・エジソンの「天才とは、1%のひらめきと99%の努力」という言葉をご存じだろうか。

失敗を繰り返しても諦めずに挑戦し続け成功を収めた彼の生き様から、「努力は大切」と認識している人が多いが、むしろエジソンは「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄」だと伝えたかったのだ。

何かを成し遂げるとき、「どう頑張ったか」が100%必要であると認識されがちなのだが、たまたま日本人で生まれたら、ソマリアに生まれるよりラクであるというレベルの話で、努力で変わる部分は、実はものすごく少ない。

今回紹介する『1%の努力』の著者はこう語る。

頑張る場所選びや努力の仕方さえ間違えなければ、誰しももっと楽しく幸せな人生を送ることができるだろう。

こんな人におすすめ!

  • 別の視点を持ちたい人
  • 効率よく結果を出したい人
  • 人生をより楽しくしたい人
  • 努力しても結果が出ずに悩んでいる人

あらすじ・内容紹介

日本最大級のインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者である西村博之(愛称:ひろゆき)の著書。

大学生時代、「2ちゃんねる」を創設後、人気歌い手やゲーム実況者等を数多く輩出する動画投稿サイト「ニコニコ動画」の管理や運営に携り、現在は英語圏最大の匿名画像掲示板「4chan」等のコミュニティサービスを管理しながらパリで暮らすひろゆきの生い立ちや考え方が紹介されている。

何にも縛られず悠々自適な暮らしをしながらも、大きな成果を出すために必要なスキルは、サボる能力であった。

頑張りどころが分かっていれば、全てを頑張る必要はない。

普段は何もせず暮らしているのに、時たま大きな獲物を見つけてくる「働かないアリ」になるための素質とは何かを学び、もっと要領良く人生を楽しんで生きていこうじゃないか。

「前提条件」「優先順位」「ニーズと価値」「ポジション」「努力」「パターン化」「余生」の7つのエピソードとそれぞれの判断軸等、世渡り上手なひろゆきから新しい時代の考え方が学べる1冊である。

『1%の努力』の内容紹介と感想

優先すべきことは何かをはっきりさせ、公言しよう

「1%の努力」とは、コスパの高い努力だけをすることを指す。

無駄な努力をしないこととも言い換えられるが、どちらにせよなんとも都合が良く、とてもオイシイ話だ。

ただ闇雲に努力をしたところで効率よく成果が実るわけではない。

では、どのようにすれば、最小の努力で最大限の成果を発揮できるのか。

頑張りどころを見極めるためにも、まずは努力する優先順位を決めることが先決だ。

大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度とない

「この壺は満杯か・・・?」という話をご存知だろうか。

この話の教訓は「有限な自分の人生の中で大切なもの(岩)の優先順位をつけ、その順番通りに壺へ入れなさい」ということだ。

仕事、家族、自由な時間等、優先すべきことや順番は人それぞれだが、出来そうなこと(砂や砂利)から片付けていると、壺が満杯となり、本当にやりたかったこと(大きな岩)が入れられなくなってしまう。

現時点で自分が優先すべきものが何なのかが分からない場合は、まず優劣をはっきりさせ、優先順位の最も高いことから取り掛かれば良い。

どの様に優先順位を決めたら良いのか、ひろゆき流の優先順位を決める判断基準も併せて紹介しておく。

修復可能か

→学生時代のアルバイト等、「今」しかできないことや、代わりの効かないものが優先

価値に変えられるか

→インフルエンサーが新商品をいち早くゲットし、レビュー投稿をアップする等、消費が「体験」になる場合は消費が価値になると言える

優先順位を決めた後は、それを周りに公言することで、より実効性が高まるので、そこまでセットで行ってみると良い。

チャンスを掴むために常に余白をつくろう

毎日、朝から晩までギッシリ予定を詰め込んでいないだろうか。

忙しく動き回るあなたにこそ伝えたいひろゆきの教えがある。

スケジュールを埋めるな。「余白」を作れ。
両手をふさぐな、「片手」を空けよ。

チャンスは予告なく、突然やってくるものだ。

千載一遇のチャンスが到来した時にキャパオーバーだったら、それを掴むことができずに終ってしまう。

チャンスを掴む練習より、いつでもチャンスを掴める状態にしておくことの方が重要なのだ。

貴重なチャンスを逃さない人になるためにも、ゆとりを持つことが何よりも必要不可欠であると著者は述べる。

早めに自分のキャパがどれくらいなのかを知り、片手は常に空けることを意識しよう。

ひろゆきが推奨する「働かないアリ」であるために必要な要素の1つとして、ダラダラとすることに罪悪感を感じないことを挙げている。

例えば、漫画や映画を続けて10時間観てしまった時、「無駄な時間を過ごしてしまった」と反省するのではなく、「それだけエンタメ業界の勉強をしたのだ」と、ひろゆきはポジティブに捉えるそうだ。

漫画や映画が好きな人がブログやYouTubeでおすすめの作品を紹介する、ゲームが好きな人はプロゲーマーになるなど、職業にすることだって可能だろう。

柔軟な思考を持ち合わせ、考え方を少し変えてみるだけでそれが武器ともなるし、罪悪感から解放される。

余白作りや暇な時間が出来た場合、「もっと効率よく終わらせるにはどうすれば良いのか」「お客さんウケの良い話し方」等、あらゆることを試してみるのも良い。

試行錯誤し、反省することで暇な時間が退屈ではなくなるはずだ。

1%の努力とは「とにかく調べる」こと

ひろゆきが自身のYouTubeチャンネルで、お酒を飲みながら視聴者からの様々な質問に回答・アドバイス・論破している配信を見たことがある人は、彼の頭の回転の速さや博識ぶりをご存知だろう。

僕は、「1%の努力」として、調べることは徹底的にやるようにしている。

ひろゆきが1%の努力として実践しているのは、様々なことに興味関心を持ち、調べまくることだった。

そして、これこそが働かないアリに必要な2つ目の要素である。

ネット社会が普及している現代では、スマホ1台あれば、その場でありとあらゆることが簡単に調べられるのに、それを怠っている人が実に多いと著者は述べる。

「仕事だから調べる」「しょうがないから調べる」ではなく、「知りたいから調べる」を出発点にするのが大事だ。そうやって過程を楽しめる人になろう。

全く興味のないことを調べるとなると、それは苦痛で「努力」となってしまう。

しかし、趣味や自分の好きなことであれば、いくらでも知りたくて仕方ないものだ。

突然だが、テレビ朝日系列で放送されているテレビ番組『博士ちゃん』をご存知だろうか。

お城や野菜、世界遺産等自分の好きなことをとことん追求した子供が大人顔負けの知識を披露する番組だが、番組内で「博士ちゃん」として登場した子達が他の番組で活躍する場面を見かける機会が増えてきた。

彼らはこのまま自分の好きなことをとことん追求して、将来もその道を極めていくのだろうが、正にこの子達が「1%の努力」を追求した姿なのではないだろうか。

そもそも余裕がなければ、積極的に「知りたい」「気になる」とは感じない

あらゆることに興味関心を抱き、「知りたい」欲を高めるためにも、先に説明した余白を持つことが重要だと感じる。

ひろゆきの様に時間や心に余裕があると、色々なことが気になり、それを調べる→知識の蓄積→博識になる、の好循環が生まれていく。

そして、その知識の集合体が彼のYouTubeチャンネルで生き、また違うビジネスチャンスを生み出しているのだろう。

まとめ

試験合格するために出題傾向などを分析し、対策するのと同じように、効率の良い成果の出し方があることが本書を通して分かった。

頑張りどころが分かりさえすれば、無理する必要はなく、基本はマイペースで良いということである。

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