歴史を学んでいくと、時代とともに社会の中での女性の生き方、価値観は変化しつつあると感じる。
しかし、“品のある女性像”は変化しているのだろうか?
品格あるすてきな女性になりたいと思っているそこの貴女。
今回は坂東眞理子『女性の品格』から、品のある女性になるためのヒントを一緒にみていこう。
こんな人におすすめ!
- 仕事で活躍したい方
- 自分磨きを頑張っている女性の方
- 何歳になってもすてきな自分でいたい方
あらすじ・内容紹介
近年女子大学の中で就職率をあげている昭和女子大学の理事長・総長を務める著者の坂東氏が、自身の経験から品格ある女性になるために必要なマナーや話し方、装い、生き方などをエッセイ風に説いている一冊。
電話のかけ方や敬語の使い方など仕事で役に立つ常識から髪の手入れ、お化粧の基本、愛読書を持つことの大切さなどプライベートでも必要な教養まで幅広い場面で使える知識も盛りだくさん。
また知識だけでなく、損得で考えず誰にでも丁寧に接するといった品位ある接し方やネガティブな言葉を発しない、過去にこだわらないなど心の持ち方についても書いてあり、どのような精神面をもつべきかも学べる。
外見だけでなく中身まで品のあるすてきな女性になるヒントが詰まっている。
『女性の品格』の感想・特徴
秘すれば花
“秘すれば花“は、能楽を大成した世阿彌(ぜあみ)が『風姿花伝』という作品で残した言葉。
何もかもとことん見せてしまうのではなく、全部を表現しきらないところに「なんだろう」と観客の興味や好奇心はひきつけられるということ
を意味する。
今作では、この言葉を用いて装いも露出しすぎるより少し隠す方が品格があるだけでなく魅力的であることを説いている。
服装以外にも善行、努力なども全てを見せびらかさないことの美学についていくつか教えてもらえた。
例えば、“よいことは隠れてする”だ。
人の見ていないところでよいことをしている人はたくさんいるだろう。
だが、よいことをした後の行動に品格が出ると筆者は語っている。
品格のある人は何気なく当たり前のこととして善行を行い、特に自慢していません。
この1文を読んで思わず納得した。
“自分はよいことしてます”アピールをしながら助けてる人よりも、何も言わずさりげなく困っている人を助けてる人の方が最後まで親身になってやってる姿を何度も見てきたからだ。
表面だけ見繕ってもきちんとやっているかどうかはちょっとした言動で見えてしまうもの。
だから堂々と人前で助けてくれた人よりも、さりげなく助けてくれた人のフォローの方がいつも心温まったことを思い出した。
見た目も行動も何もかも全てを見せようとしない方が美しいのだ。
感謝の気持ちを残す
自分がしたことは覚えているものの、人から親切にしてもらったことは覚えていないことが多い。
今作を読んでそんなことに気づかされ、最近毎日親切にしてもらったことを手帳に書き残すようにしている。
著者も受けた親切、助けられたことを忘れないために感謝のサンキューブックをつけていたことがあるという。
著者のこの言葉を読んで私も同じく手帳に書き残そうと思った。
Aさんからこんな言葉で励まされた、Bさんからこんないい仕事を紹介してもらった。Cさんから自分の仕事を評価してもらった。それを見るだけで、自分は独りで生きてきたのではない、こんなに多くの人に愛され、助けられてきたのだと実感します。その感謝が自分も人にいい言葉をかける人間、役に立てる人間になろうという気持ちにさせてくれます。
人から受けた親切や思いやりを思い出すと、とても心温まり、ありがたみが増す。
私も文字に残し、読み返すようにしたところ、やってもらったことを当たり前と思わず感謝の気持ちを忘れずにいたいと思えるようになった。
私も著者と同じく今までしてもらったように困っている人に手を差しのべられるように行動できる女性になりたい。
性別関係なく品格を損なう言動をしない
今作では“女性の品格”を焦点において書かれているが、女性だろうと男性だろうと品格を損なう言動はするべきではないことを教わった。
私はいつも「乱暴な言葉や汚い言葉は男女に関わりなく使うべきではない、男性でも女性でも立派な人は、常に丁寧な言葉を話すように努めている」と答えています。
プライベートな場で乱暴な言葉遣いはなぜ男性には許されて女性は許されないのかと質問されたときの著者の答えだ。
男性が荒い言葉遣いをしても“男性だからいい”みたいな空気に触れるたびに違和感を感じていただけに「男女関係なく乱暴な言葉遣いをするべきではない」と言ってくれたことがとても嬉しかった。
私も乱暴な言葉遣いをしてる男性よりも綺麗な言葉遣いをしている男性の方が育ちのよさを感じるし、仕草動作も品のよさを感じる男性は皆言葉遣いが綺麗だ。
女性も同様に言葉遣いの丁寧さによって品を感じられる仕草動作か変わっているように思う。
男性側から見ても乱暴な言葉遣いする女性よりも丁寧な言葉遣いする女性の方が魅力的に映るだろう。
女性男性と性別関係なく丁寧な振る舞いするべきであると思った。
まとめ
時代が移りゆく中でも魅力的な内面、品格ある女性像は変わらない。
そして性別関係なく人としての品格ある言動とは何かについて考えるきっかけにもなった。
これからも読み返してずっと読んでいきたいと思える本に出会えたと思っている。
今後も品格あるすてきな女性になれるよう努めていきたい。
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