信の魅力とは?名言や武功などを徹底解剖!【キングダム】

信の魅力とは?名言や武功などを徹底解剖!【キングダム】

累計発行部数6,800部を突破し、間もなく連載15年目へと突入する『キングダム』。

魅力的なキャラクターが多数登場するこの漫画を語る時、最初に紹介するのはやはり主人公・信だ。

当初は粗野で乱暴者の印象が強かった彼だが、仲間と共に修羅場を経験することでリーダーとして成長していく。

『キングダム』は中華統一という大偉業を通して、「信」の成長を描く記録といってもいい。

まずは、知ってそうで忘れられがちな「信」の基礎知識から紹介していく。

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信についての基礎知識を5つ紹介!

初登場時、年齢は15才!全ては漂との約束から始まる

出典:www.amazon.co.jp

信は同じく戦争孤児だった漂とともに、下僕として里典(村の長)の家で養われていた。

養われていたといっても奴隷のように働かされる、下僕扱いだった。

つまり物語の主人公・信は、ピラミッドの最下級層からスタートしたことになる。

時は紀元前245年、当時の信と漂は14~15才でありながら、毎日ともに重労働をこなしながら、里典の目を盗んでは2人で剣術の稽古に明け暮れる日々だった。

2人には目標があったのだ。

まずは磨き上げた剣術で武功を挙げまくる。

そして中華全土に名が響きわたる、「天下の大将軍」になることだ。

そのために2人は1,200戦以上の真剣勝負をこなしてきた。

ある日、漂ひとりだけが王宮に召抱えられることになる。

ところが1ヶ月後、血まみれとなり、絶命寸前の漂が、突然信の前に現れる。

漂は、ある丘の小屋を示す地図を、信に託しながら、

漂「今すぐそこへいってくれ。いいな信!託したぞ」

どう見ても助からない漂に対し、信は叫ぶ。

信「死ぬんじゃねェよ漂・・・、2人で天下の大将軍になるっつったじゃねェかよ!!!」

泣き喚く信に向かい、漂は笑顔で彼を抱きしめる。

漂「なるさ!」

そして最期の力を振り絞りながら、この言葉を信に伝える。

漂「信、俺達は力も心も等しい。ふたりは一心同体だ。お前が羽ばたけば俺もそこにいる。信・・・俺を天下に連れて行ってくれ」

そう言うと漂は大粒の涙を瞳に満たし、笑顔のまま絶命した。

以後、信は「漂とともに天下の大将軍になる」約束を果たすために、戦い続けることになる。

「信」のモデルは実在の将軍・李信!

主人公・信のモデルは実在した将軍・李信である。

このことは、漫画の第1話冒頭に、戦場で活躍する李信が描かれていることから分かる。

部下から「将軍」と呼ばれる未来の信からは威厳すら感じられるほどで、直後に下僕として登場する幼き信とは、似ても似つかないほどの成長ぶりだ。

史実上の李信は、「史記」にその活躍が記されているほどの名将であるが記述は少なく、謎が多い。

いつ生まれ、いつ死んでいったのかも記録は残っていないが、始皇帝(政)の中華統一に大きく貢献した記録は残っている。

この史実上の記述の少なさと、活躍したという裏づけの一見相反する側面が、李信を主人公に抜擢させた要因である。

のちに作者である原泰久先生は、「史実上にあまり記録が残っていないからこそ、行間を埋めていく自由度がある」と仰っている。

だからこそ、卑しき身分の出である信が、のちの始皇帝となる政とともに「中華統一」を目指すというストーリーが可能となったのだ。

また李超という息子が記されていることから、結婚して家庭を築いていたようだ。

こちらもどのように『キングダム』で描かれるのか、興味深いところだ。

「天下の大将軍」王騎から受け継いだモノとは?

信が目指す「天下の大将軍」とは、一体どのようなものか?

具体的な指針となって信の前に現れたのが、秦国六大将軍最後の1人・王騎大将軍だった。

信は王騎にかつてない大きなものを感じ、王騎も信の秘めたる資質を見抜いていた。

しかし、山陽の戦いで王騎は趙国三大天・龐煖に致命の一撃を浴びてしまう。

誰もがあきらめたその時、龐煖に対し王騎が放った言葉が「天下の大将軍とは?」の答えだろう。

王騎「千万の人間の命を束ね戦う責任と絶大な栄誉。故にその存在は重く、故にまばゆい程に光輝く!」

この光景を見ていた信は「天下の大将軍」への明確な道筋を、王騎から受け取ることとなる。

その後、取り返しのつかない深手を負った王騎を、共に馬に乗り脱出路を模索する信。

すると後ろで騎行していた王騎は、信に大切なことを教える。

敵の群や表情、そして王騎を慕う味方の表情、さらに天と地と・・・。

それは将軍の馬に乗っている2人だけが見る景色、「将軍の見る景色」だった

命を削りながら王騎が見せたかった景色に、信は何かをつかむ。

「何か感じるか?」と問う王騎に対して、信は素直に答える。

信「今の一瞬でなぜか全身に力がみなぎった・・・」

敗走の末、包囲網をようやく抜けた王騎は、死に際に信へ言葉を掛ける。

王騎「皆と共に修羅場をくぐりなさい。素質はありますよ、信」

そう言い残すと、自らの矛を託し絶命した。

こうして、信は「天下の大将軍」からその矛と、熱き魂を受け継ぐこととなる。

飛信隊の熱きリーダー、戦いのたびどんどん大きくなる!

信は戦場に出るたび、武功を重ねて出世していく。

特に飛信隊のリーダーとなってからは、幾度となく修羅場を乗り越えてきた。

信と飛信隊の出世を、戦いごとにまとめてみた。

  • 紀元前245年 信15才
    蛇甘平原の戦い

    戦前の信の身分:伍の1員(1歩兵)

    隊の陣容:飛信隊はまだ存在しない

    主な武功:敵大将・呉慶側近の麻鬼を討つ。初陣で大活躍

    戦後出世した信の身分:百人将

    主な出来事:王騎との初対面

    解説:信の初陣・蛇甘平原の戦いでは、伍という戦闘最小単位のいち歩兵に過ぎなかった。
    伍長が澤さん、尾平・尾到兄弟、当時謎の存在だった羌瘣、そして信の5人。
    最弱と目されていた5人だったが、大活躍の末、戦後に信は百人将となる。

  • 紀元前244年 信16才
    馬陽の戦い

    戦前の信の身分:百人将(王騎直属の特殊百人隊)

    隊の陣容副将:渕さん/羌瘣  軍師:無し 全兵数:100人

    主な武功:敵将軍・馮忌を討つ

    戦後出世した信の身分:3百人将

    主な出来事:王騎により飛信隊命名 王騎死す

    解説:馬陽では王騎に見出され特殊百人隊・飛信隊を任される。
    信はみごとに王騎の期待に応え、趙の将軍を討ち初めての大きな武功を挙げる。

  • 紀元前242年 信18才
    山陽の戦い

    戦前の信の身分:千人将(千人将不足につき、条件付で昇進)

    隊の陣容副将:渕さん・羌瘣・楚水(旧郭備軍)軍師:無し 全兵数:1,000人

    主な武功:廉頗四天王・輪虎を討つ

    戦後出世した信の身分:千人将(正規)

    主な出来事:戦後羌瘣離脱・河了貂軍師へ

    解説:山陽の戦いでは、秦軍に大きなダメージを与えた廉頗四天王の1人・輪虎を討ちとることで、勝利に大きく貢献する。
    輪虎に討たれた千人将・郭備の部隊が飛信隊に加わる(楚水が副将となる)

  • 紀元前241年 信19才
    合従軍との戦い(函谷関)

    戦前の信の身分:千人将

    隊の陣容副将:渕さん・楚水 軍師:河了貂 全兵数:1,000人

    主な武功:趙将軍・万極、蕞城の死守・龐煖撃退

    戦後出世した信の身分:3千人将(特別準功)

    主な出来事:戦後に旧麃公軍が一部加入(岳雷隊)

    解説:国の存亡がかかった合従軍との戦いでは、趙将・万極を討つ。共に戦った麃公将軍を龐煖に殺されるも、その際彼の盾を受け継ぐ。政とともに蕞城を死守するなど武功を重ね、3千人将への昇進する。

  • 紀元前239年 信21才
    屯留の反乱

    戦前の信の身分:4千人将

    隊の陣容副将:渕さん・楚水+羌瘣隊(千人将)軍師:河了貂 全兵数:5,000人

    主な武功:秦将・壁と共に反乱鎮圧

    戦後出世した信の身分4千人将

    主な出来事:羌瘣隊と合わせて実質五千人軍

    解説:合従軍戦後、大戦が無かった期間に信は4千人将へ、羌瘣は千人将へと昇進。

  • 紀元前239年 信21才
    著雍の戦い

    戦前の信の身分:4千人将

    隊の陣容副将:渕さん・楚水+羌瘣隊(千人将)軍師:河了貂 全兵数:5,000人

    主な武功:呉鳳明の師・霊凰 (大将軍級)を討つ

    戦後出世した信の身分:5千人将

    主な出来事:戦後羌瘣は3千人将へ昇進、実質8千人の軍へ

    解説:2年ぶりの大戦となる著雍の戦いでは、4千人将となっていた信に加え、羌瘣も千人将となっており、飛信隊は計5千人の兵を擁する軍となっていた。
    この戦いで信は魏火龍七師・霊凰を討つことで、ついに将軍目前である5千人将まで上がってきた。

  • 紀元前238年 信22才
    黒羊丘の戦い

    戦前の信の身分:5千人将

    隊の陣容副将:渕さん・楚水+羌瘣隊(3千人将)軍師:河了貂 全兵数:8,000人

    主な武功:趙軍総大将・慶舎を討つ

    戦後出世した信の身分5千人将

    主な出来事:最大の武功を挙げるも禁を犯し、武功帳消し

    解説:羌瘣隊と合わせて8千となった飛信隊は、将軍・桓騎の下で黒羊丘の戦いに参戦。
    これまでにも増して過酷な戦いとなるが、敵総大将・慶舎を討つという最大級の武功を挙げる。しかし、桓騎軍のあまりの蛮行に、羌瘣がその兵を殺めるという禁を犯し、手柄は相殺となってしまう。

  • 紀元前236年 信24才
    秦趙大戦(鄴攻防戦)

    戦前の信の身分:5千人将

    隊の陣容副将:渕さん/楚水/羌瘣(3千人将) 軍師:河了貂 全兵数:8千(信5千+羌瘣3千)

    主な武功:趙将軍の岳嬰・趙峩龍を討つ。そして王騎の仇・龐煖を葬る

    戦後出世した信の身分将軍(兵1万)

    主な出来事:羌瘣5千人将へ。計1万5千の軍へ

    解説:前戦より2年後、中華統一に向けて趙国に攻め入った秦趙大戦が始まる。
    松左・去亥の最古参メンバーを失う。ギリギリの修羅場を乗り越えた末、趙国三大天・龐煖を討ち果たした信は、ついに将軍への上り詰めた。

信の目標はあくまで「天下の大将軍」になること。

その道は、まだまだ続く。

ついに将軍となった信!与えてもらった名字「李」の由来とは?

信は元々戦争孤児で、身寄りのない下僕の身分。

姓(名字)は無く、ただの「信」である。

しかし秦趙大戦後の論功行賞前に、秦王・政に呼び出される。

将軍になるのに姓がないことは問題だ、と言うのだ。

さらに、だから姓を与えるからすぐ考えろ、とも。

元々漢字を知らない、学のない信は困り果てた末、秦王である政に託す。

しかし政も全く浮かばなかったが、かつて王宮に召抱えた漂も同じように、名字のことで悩んでいたエピソードを信に話す。

漂も悩みに悩んだ挙句、その時政が食べていた「すもも(李)」を見て、「では『李(り)』でお願いします。」と答えた。

つまり「李漂」。

これを聞いた信は、漂が姓をもらっていたことに驚くと同時に、幼いころ「絶対2人の名を将来歴史に刻むんだ!」と言った、漂の笑顔を思い出した。

この瞬間、信の姓は決まった。

「李」である。

ここに2千年以上も後世に名を残す、「李信」が誕生した。

史実上の李信はある程度名家の出と言われているが、実際は定かではない。

ロマン溢れるこの物語も、いいのではないだろうか。

信の魅力が詰まった、名言を5つ紹介!

信には学が無い。

しかし熱き心と、真っ直ぐさがある。

聴く者の心をストレートに貫く、純粋な言葉の数々を紹介!

「奴らの見た夢を現実のものに変えてやれよ!!」

弱小王である秦王・政一行が、山の民の城で囚われの身になったとき。

かつての秦王と同盟を結んでいた山の民たちであったが、裏切られた過去がある。

積年の恨みもあり、政たちを処刑したがる山の民たちだったが、王である楊端和は葛藤の中にいた。

それは政が“中華統一”を口にしたからだ。

若い楊端和も山界だけでなく、世界を広げたいと願っていた。

この場面で楊端和の背中をドンッと力強く押す言葉が、信から放たれる。

信「だいたい一番の無念は夢を見てたものが、幻に終わったってことだろうが!!(中略)
奴らの見た夢を現実のものに変えてやれよ!!」

秦国へ対する恨みや憎しみ。

そんな後ろ向きな姿勢から、この言葉で一気に楊端和は解き放たれる。

率直にして、何の飾り気もなく、相手の心に突き刺さる言葉。

信が多くの仲間の心をつかむ、最初の名言がこれだった。

「戦友(仲間)だからだよ」

信と羌瘣が本気で剣を交えたことが、一度だけあった。

それは蛇甘平原の戦い後、かつての王弟の乱の残党が秦王・政の命を狙ったとき、刺客側に羌瘣が雇われていたためだ。

多くの刺客専門の一族が集う中、闇世界で幻の一族として恐れられてきた蚩尤族・羌瘣。

王を守る信に対し、人間離れした剣技を見せる羌瘣。

実力の差は歴然、切り刻まれていく信。

それでも一向に退かない信に対して、羌瘣が問う。

羌瘣「王を助けても将軍にはなれないぞ。なぜここで命を張る?忠義というやつか?」

信「はぁ?バカか、お前。そんなもん俺にあるわけねェだろ」

羌瘣「じゃあなんだ」

信「戦友(仲間)だからだよ。共に汗と血を撒き散らしながら戦ったなァ」

そして羌瘣に対し、刺客などやめて日の当たる戦場で戦えと伝える。

どこまでも仲間を大切にし、正直でストレートな言葉が、羌瘣のその後を変えた名場面。

「現実、現実つってクソみてェなことまで正当化する奴が一番ムカつくんだよ」

3百人将となった飛信隊を含む軍が、魏国の要所・山陽へ向かう途中の城を落としたときの出来事。

降伏した敵国の民を、人道無比に蹂躙する秦軍千人将・乱銅。

その蛮行に激高した信は、乱銅に切りかかる。

仲間の上官である千人将を切ったとなれば、信の首だけでなく飛信隊も消滅する。

乱銅の首を切る寸前のところで、蒙恬の言葉が響き渡った。

蒙恬「お前の大将軍への思いはそんなものか!」

手が出せないと踏んだ乱銅は、卑怯にも信を切りにかかる。

乱銅「てめェみてェに現実しらねェ正義感気取りが、一番むかつくんだよ!」

乱銅の一刀をかわし、切り返した信。

味方の上官を切ってしまった。

そこで信が言い放った言葉がシビレる!

信「俺はてめェみたいな現実現実つってクソみてェなことまで正当化する奴が一番むかつくんだよ!」

私の胸にはグサッと突き刺さった。

これほど極端な場面でなくても、生活の中で大なり小なり思い当たるコトがある・・・

信は続ける。

信「みんなやってるからなんて、何の言い訳にもなってねェ!!外道は外道だ!!」

ほんとにそうだ。

似たような言葉を思ったこともあるし、少しは聞いたこともあるセリフだ。

信「処罰が怖ェからってこんな状況を見て見ぬふりなんざして、何が天下の大将軍だ!!」

飛信隊のみんなが拳を上げて叫び、信の下へ駆けつける。

信の頭の中には「天下の大将軍」像がはっきりと描かれている。

そして飛信隊の隊員も、そんな信だからこそ迷い無くついていけるのだ。

「どんだけ離れようと・・・」

輪虎を倒した信だったが、受けた手傷を酷く数日間、目を覚まさない日々が続いた。

先に目を覚ました羌瘣は、戦前信に伝えていた通り、仇討ちの旅に出ようと考えていた。

羌瘣は飛信隊を自らの居場所と感じ始めていたが、仇を討った後、正直どうしていいのか分からず迷っていた。

夜明け前、信が目覚めるのを待たず、飛信隊の誰とも顔を合わすことなく去っていく羌瘣。

とぼとぼ歩く羌瘣は、飛信隊野営地から随分離れたところで落とし穴に引っかかり落ちてしまう。

待ち伏せしていた信をはじめとする飛信隊メンバーたち。

信「やっぱり落ちた」

高笑いする信に対し、羌瘣は怒りのオーラを発している。

羌瘣「何のマネだ」

黙って1人で行こうとしていた羌瘣に、重傷の信が仲間に肩を借りてまで伝えようとした言葉。

信「どんだけ離れようとお前の小っせェ背中、俺達がガッチリ支えているからなってこった」

迷いの中にいた羌瘣の胸に、恐らく深く突き刺さっただろう。

彼女の大きな瞳に涙が浮かんでいた。

共に戦場で血を流しながら一緒に戦った仲間。

誰よりも仲間を大切にする信を物語る、名場面の名セリフ。

「誰より強くてかっこいい天下の大将軍に・・・」

最後に、個人的に1番好きな名言を紹介!

黒羊丘の戦いでは、飛信隊は桓騎軍の指揮下で行動することになる。

予想していたとはいえ、敵国の村に略奪行為を行う桓騎軍。

ところが、桓騎軍へ出向していた尾平から略奪品が見つかる。

激怒した隊長・信は尾平を殴り飛ばし、隊からの追放を告げる。

失意に落胆する尾平だったが、桓騎兵が信をバカにする光景に我慢できず、殴りかかってしまう。

もちろん返り討ち。

意識なくボロボロになって、信のテントに運ばれた。

意識が戻った尾平に、信は幼かった頃、漂と話したキラキラした「天下の大将軍」像のことを話す。

キラキラの中には現状、戦場で黙認されている陵辱や虐殺を決してしないことも含まれている。

そしてその青臭い理想によって、飛信隊員たちがバカにされ色々我慢させていることを尾平に詫びる。

このとき飛信隊全員が、テントの外で信の言葉に聴き入っていた。

つまり信は隊員全員に詫びたのだ。

そして自らの理想を身勝手に追い求めるのではなく、ついてきてくれる仲間の不利益や苦労も全て理解し、背負い込む覚悟と決意を表した名言がこれ!

信「でもそこは譲りたくない。ガキ2人で胸高鳴らせた、誰より強くてかっこいい天下の大将軍に・・・オレは本気でそうゆう将軍になりたいと思ってる。そして飛信隊もそういう隊でありたいと思ってる。」

こんなリーダーがあなたの周りにいるだろうか?

強い理想を持ちながら、すべてを背負う覚悟を示し、謙虚な気持ちで部下と真剣に語り合う。

まさに理想のリーダーだと思う。

信を覚醒させた4つの戦いとは?

出典:www.amazon.co.jp

幼い頃から黙々と、漂と修行に励んできた信は強いのである。

追ってきた刺客や王宮奪還の際に戦った左慈など。

彼らも強かったが、実は信自身が自分の強さに気が付いていなかっただけのように思える。

信の強さに気付いていたのは、相手をしてきた漂だけだった。

だが、明らかに漂の知っている強さを、はるかに上回る強敵たちが信の前に現れる。

この数々の修羅場を信は覚醒することで乗り越えてきた。

これから紹介する戦いは、信が覚醒しなければ勝てなかった、4つの戦いである。

輪虎との戦い

信が覚醒を起こした最初の戦い、それは輪虎戦である。

山陽の戦いにおいて、信と輪虎は3度戦っている。

1度目は出会いがしらに、2度目は王賁を加え2対1の戦いだった。

どちらも輪虎の武力は圧倒的だったが、2度目の終盤に信が覚醒を始める。

注目すべきは信自身、強くなるには覚醒が必要不可欠であることを自覚しながら戦っていることだ。

信「もう少しで越えられそうな気がするんだ。限界って奴を!!」

馬上から大きな跳躍をし、上から渾身の一撃を叩き込む必殺技を見舞うも、輪虎はギリギリ受け止める。

そして最後の戦いとなる3度目は最初から一騎打ちに。

馬上から地上へ、死闘を繰り広げる2人。

輪虎圧倒的有利の中、何度も立ち上がり諦めない信の姿に驚く輪虎。

輪虎「この異常な程の精神(こころ)の強さ・・・何が彼をそこまで支えている・・・」

しかし決着は一瞬にしてついた。

輪虎を助けに信へ向かう魏兵を、副将・楚水がもつれながらも斬る。

起き上がった楚水の目の前に輪虎が!

反射的に楚水を斬ったその一瞬の隙を、信の体は逃さず輪虎を捉えた。

ところが、致命の一撃にも関わらず、輪虎は立ち上がり再び死闘へ。

豪雨の中、一歩も引かない2人。

勝敗を分けたモノ、それは背負ってきたモノの大きさと深さだった。

輪虎のそれは恩師であり、主である廉頗への思い。

対して、信は夢半ばにして逝った漂、憧れの大将軍・王騎や飛信隊の仲間たち。

そして信の強さは関わる者の思いを背負って、力に換えながら前に進むことができる『器』にあるのではないだろうか。

信「輪虎、お前と戦ったこともでっけェ糧にしてな」

関わる者、それは敵・味方関係ない。

自分より確実に数段強かった強敵・輪虎を、この『器』で覚醒を呼び込みながら討ち果たす。

結果としてこの勝敗が廉頗軍の敗戦を決定的とさせ、秦軍を勝利へと導いた。

龐煖との戦い(2度目)

2つ目の戦いは趙国三大天・龐煖との再戦だ。

1度目は王騎を失った馬陽で、羌瘣と共に立ち向かうも完敗だった。

そして2度目の戦いは、合従軍戦の最終盤・蕞防衛戦の時だった。

山の民の援軍により、秦軍の勝利が決定的となったその時、龐煖が現れた。

7日間の防衛戦ですでにボロボロとなっている信。

戦わず安全な場所から静観することもできた・・・

引き止める仲間たちに、信は落ち着いて理由を話す。

信「俺が天下の大将軍になる男だからだ」

龐煖のパワーの前に小石のように弾き飛ばされる信。

とどめを刺しにきた龐煖の大矛を狙い、信は自らが背負う全てを剣に託し叩きつけた。

やはり背負うモノを意識した時、覚醒する信。

しかし輪虎の時とは違い、意識的に、しかも一気に覚醒レベルに引き上げた。

今度は龐煖が弾き飛ばされる!

ここで李牧により、戦いは終了を告げられる。

結果、武神・龐煖を討つことはできなかったが、合従軍を秦国から撤退させることとなった。

龐煖は最後に信へ言葉を残す。

龐煖「今一度だけ見逃す。だが名を覚えておくぞ、信」

この5年後、2人の戦いは秦趙大戦にて最終決戦を迎えることとなる。

慶舎との戦い

3つ目の戦いは桓騎vs趙三大天候補・慶舎の戦い、黒羊丘でのことだった。

飛信隊を囮に使った桓騎の策は、すんでの所で失敗し慶舎を打ち損じてしまう。

慶舎に脱出を許したかと思われたその時、信の決断で慶舎のいる本陣へ特攻をかけた。

この作戦は一撃必殺、つまり1回のアタックで必ず慶舎の首を獲るしかない。

しかしこの時、飛信隊は誰もが傷つき数も少ない。

対する慶舎本陣は、無傷で屈強な兵士ぞろいだ。

分厚い戦力の前に、中々前に進めなくなり劣勢に追い込まれる飛信隊。

「今のお前など眼中に無い」と言い放つ慶舎に向かい、信は隊員たちに檄を飛ばす!

信「苦しいんなら俺の背を見て戦え。俺の背だけを見て、追いかけて来い!!」

全員が目を見開く。

信「続け飛信隊!!」

この言葉を機に、全隊員が覚醒と呼べるほど息を吹き返し、戦況が一変する。

この戦いでは信個人が覚醒したのではなく、一緒に戦う仲間を覚醒へと導き勝利をもぎ取ったのである。

それはかつて大将軍・王騎が先頭に立ち戦う時、自らの軍を何十倍の強さにして率いた姿と同じ。

信はそれをやってのけたのである。

趙峩龍との戦い

かつての趙三大天・藺相如、その盾といわれた趙峩龍(ちょうがりゅう)との戦いは、まさに死力を尽くす、今までで最大のピンチとなった。

黒羊丘では飛信隊ごと覚醒することで死地を突破できたが、趙峩龍は藺相如と共に王騎ら秦六大将軍と互角に戦ってきた生き残り。

飛信隊が覚醒し、自分たちと互角に戦える敵が現れたことに、喜びすら感じている恐ろしい敵だ。

戦いの最終盤、右翼を任された飛信隊は「肉を切らせて、骨を切る」、つまり危うい仲間を助けることなくひたすら前に出て、趙峩龍を討ち取ることだけに集中する戦術を取る。

「藺相如の盾」の防陣も、信を先頭にした突破により、本陣の趙峩龍へ迫る。

その様子を見ていた趙峩龍は、ついに本音を漏らす。

趙峩龍「王騎のようだな」

ここぞという時に先頭に立ち、矛を振るうことで、続く兵たちを“鬼神”に変貌させた王騎。

まさにその姿を信が再現している。

だが、趙峩龍はその上で飛信隊の弱点を見抜き、的確にその弱点を攻めることで死地に追いやる。

この最大のピンチを救ったのは羌瘣だった。

この絶対的な切り札の人知を超えた活躍により、信は趙峩龍との一騎打ちへと進む。

共に大きく、いろいろなモノを互角に背負って戦う2人。

勝負を分けたのは時代の流れだったのだろう。

機が熟していなかった時代の生き残りである趙峩龍では、まさに中華統一の流れに乗っている信に勝ってはいけなかったのかもしれない。

信の勝利は敵総大将・李牧と、仇敵・龐煖へと続く道を開いた。

まとめ:信の覚醒(成長)が意味するものとは?

こうして信の覚醒の歴史を並べてみると、覚醒の範囲が1人から飛信隊全体へと波及していくことが分かる。

趙峩龍との戦いでは、末端の兵士までもが覚醒することで、広い視野を持ち直感や連携を戦闘に役立てている。

それは同じ目的を具体的に語るリーダー(信)の言葉であったり、絶えず先頭に立ち戦う背中を見せることで、隊員たちは持っている力以上のモノを発揮できるからだ。

ここまで極端ではないが、実社会でも同じことに心当たりがあるのではないか?

漠然とした目標だけでなく、具体的にどうするか、どうあるべきかといった行動指針を指し示すことで、ついてくる者は自発的な試行錯誤の下で、経験値を上げていく。

肝心な場面で先頭に立ち、メンバーを鼓舞し自らの背を見せながら戦う(仕事する)姿は性別関係なく惚れるし、尊敬を集める。

『キングダム』がビジネスシーンで注目を浴びたり、コミュニケーションの取り方の著書が出版されたりするのは、「信」のこの一連の行動がまさに理想のリーダー像といえるからだろう。

大きな目標を達成しようとするとき、決してひとりでは成し得ない。

周囲に良い影響を与えながら、巻き込んで行くことで立ちはだかる大きな壁を乗り越えて行くことができると、飛信隊のリーダーは教えてくれている。

担当声優<森田成一>


アニメ『キングダム』で信を担当するのは森田成一さん。

俳優としても特撮物や、NHKの朝ドラに出演経験がある。

声優としては「MAJOR」シリーズの佐藤寿也役や「ドラゴンボール超」ウィス役が有名。

2013年にはアナフィラキシーショックと心筋梗塞と副作用により、生死の境をさまよった経験があったが、医師の尽力で回復したとのこと。

この経験は将来、信の演技に更なるリアルさを与えるかも(スミマセン)

まとめ

今回「信」を特集するために名場面を何度も読み返した。

改めて気付いたことに、「信」の言葉は、作者・原泰久氏が丁寧に考え抜いて、発せられているということだ。

揺らぎ無い「信」という人格を、仲間たちへ伝えてゆく正直で真っ直ぐなメッセージ。

個人的には、作者が漫画を書いている時、信に成り切って(憑依して?)いるのではと思うほど興味があるし、見てみたい。

その一方で、ホントに疲れる大変な作業なのでは、と心配もしてしまう。

とにかく、『キングダム』キャラクターの魅力を少しでも伝えたいと思う。

あなたの大好きな、特集して欲しいキャラクターがあったら、ぜひリクエストをいただきたいと思っている。

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