連載15年目に突入した『キングダム』。
誰もが気になる命題が1つある。
いったい誰が“最強の武将”なのか?
ただ長年『キングダム』を読んでいると、“最強とは”について少し考えさせられる。
少なくとも主人公・信が目指す“天下の大将軍”は、個人の武力だけで到達できる域ではない。
そのようなことを考慮しながら、最新の最強ランキングを考察してみた。
目次
「強さランキング」の選出基準
今回のランキングは「個人の強さ」と「軍を率いる力」を考慮してみた。
「軍を率いる力」は「率いている軍の強さ」と言ってもいいと思う。
その都合上、現在大将軍・将軍である武将が対象である。
【個の武力】一騎打ちで戦い、最強の武将は誰か?
王騎が死んで以降、「個の武力」の基準はずっと龐煖(ほうけん)だった。
彼を倒した者が最強。
実際、信が 龐煖を倒したが、はたしてそうだろうか?
また中華最強を自負していた蒙武(もうぶ)も、新たな強者・満羽(まんう)に力負けしていた。
単純な「個の武力」の順位は、現在なかなか甲乙つけがたい状況だ。
【大将軍度】自軍を束ね、勝利へと導く力(こちらを重視)
龐煖の死によって単なる「個の強さ」の追求は、戦場では否定されたような印象がある。
鄴攻略戦で信や王賁(おうほん)は、自軍を束ね覚醒させることで勝利をつかみ取る。
「最強」とはいかなる状況でも、自軍を勝利に導ける力のこと。
統率力・判断力・決断力・誠実さ・コミュニケーション力などなど・・・
また、良い軍師・強い武将・特技をもった部下などがいると、当然軍は強くなる。
これら知力や武力に秀でたキーパーソンが、自軍にいることも大切な要素だ。
これらを【大将軍度】として評価してみた。
現在存命である武将のみをランキング対象に
このランキングは常に現役の武将のみをランキングする。
なぜなら、過去の偉人を扱い続けると、現役がそれ以上にランクされにくいから。
ただ王騎ら偉人は殿堂入りを設けたので、お亡くなりになった傑物たちはそちらへ行ってもらうことにした。
15位:蒙恬(もうてん)
出典:amazon.co.jp
【個の武力】☆☆☆☆☆☆(6)
【大将軍度】★★★★★★(6)
汗明・廉頗に挑む勇猛さを持ち合わせた次世代のリーダー
朱海平原では、猛将・馬南慈(ばなんじ)に一太刀浴びせるなど、武術にも秀でた一面をみせる。
さすが蒙武の息子だ。
しかし、本人も言っていたように元々、文官志望の彼。
昌平君(しょうへいくん)に学び特別軍師認可を得ていることから、今後はそちら方面へ進むかも。
今後は蒙恬と愛閃の2枚看板になりそうな楽華軍
王賁と李信の間を取り持つなど、コミュニケーション力も際立つキャラ。
新たに副将・愛閃(あいせん)の加入で、戦力は格段にアップ。
武力に厚みが増した楽華隊の活躍が楽しみだ。
14位:李信(りしん)
出典:amazon.co.jp
【個の武力】☆☆☆☆☆☆☆☆(8)
【大将軍度】★★★★★(5)
覚醒し続ける李信はまだまだ強くなる
一騎打ちでは次々と強敵を撃破してきた主人公・信。
朱海平原ではついに宿敵・龐煖を倒す。
ただ羌瘣(きょうかい)の助けがなければ、恐らく負けていたし、確実に死んでいた。
目標である王騎はまだまだ先。
羌瘣の今後の状態で、大きく左右される飛信隊
信の統率力や行動力は特筆すべきモノだ。
ただ飛信隊の数ある武功のうち、決定的な仕事の多くは羌瘣が成してきた。
その羌瘣が今後戦えるかが、現在不透明な状態である。
加えて先の大戦でキーパーソンの松左が戦死。
現在、飛信隊は絶不調のまっただなか。
13位:蒙武(もうぶ)
出典:amazon.co.jp
【個の武力】☆☆☆☆☆☆☆☆(9)
【大将軍度】★★★★★(5)
大将軍・汗明を倒し中華一になったと思ったら・・・
対合従軍の時、自分より強かった汗明(かんめい)を、覚醒の末倒した蒙武(もうぶ)。
これで最強かと思った方も多かったはず。
しかし什虎(じゅうこ)では敵大将・満羽(まんう)に力負け。
肉体面より精神的な成長が必要かも。
有能な軍師が不在。蒙毅の成長が期待される
合従軍戦では高等戦術を披露した蒙武軍。
昌平君のアドバイスで実現したが、その後什虎ではまたもや単純な突進のみ。
それが蒙武と言ってしまえば、それまでだが・・・
軍師として帯同した蒙毅(もうき)も、予期せぬ戦局に対応できなかった。
そもそも、息子・蒙毅の言うことなど蒙武は聞くのだろうか?
昌平君の策しか受け入れそうにない。
この軍には蒙武の圧倒的な武力を、有効に使える軍師が必要だろう。
12位:王賁(おうほん)
出典:amazon.co.jp
【個の武力】☆☆☆☆☆☆☆☆☆(8)
【大将軍度】★★★★★★(6)
槍使いとしてはすでに中華でもトップクラス!
紫伯(しはく)・尭雲(ぎょううん)といった難敵を倒してきた王賁(おうほん)。
特に尭雲の時は、絶体絶命の死地を克服した。
また“龍指”“龍巣”などの必殺技があるのも魅力。
玉鳳の団結力は他の追随を許さない
基本無表情で、多くを語らず厳しいイメージの彼。
エリートながら身分に甘えることなく、武の鍛錬に打ち込む姿が尊敬される所以だろう。
副将・番陽(ばんよう)、千人将・関常など有能な部下も、王賁を大いに助けている。
また奢雍(ちょよう)の戦いでは、絶妙な策を提案し勝利に導くなど、軍略にも深い一面を見せている。
11位:満羽(まんう)
【個の武力】☆☆☆☆☆☆☆☆☆(9)
【大将軍度】★★★★★★(6)
蒙武を圧倒した実力は中華最高峰
什虎の戦いでは秦国大将軍・蒙武を一騎打ちで圧倒。
個の武力では互角以上だった。
かつて楚軍から攻め続けられた小国の大将軍だった彼は、祖国に裏切られ“虚無”状態に陥っている。
このことが強さの根源か、それとも“虚無”から脱したらもっと強いのか?
まだまだ謎多き武将。
寿胡王不在で司令塔無き軍団
什虎の城主だった満羽は部下に千斗雲(せんとうん)・玄右(げんう)、そして軍師・寿胡王(じゅこおう)を従えていた。
いずれも小国の大将軍だった経歴がある。
しかし、寿胡王は秦国に囚われの身となったことから、軍師がいない状況である。
やりたい放題の彼らを指揮する者がいないので、軍として機能するのか疑問だ。
10位:凱猛(がいもう)
【個の武力】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(10)
【大将軍度】★★★★★(5)
とにかくやたらに強い、それが凱猛
4年前、二十歳だった信と凱猛は戦っているが、彼の矛を受け止めるので精いっぱいだった。
王騎や廉頗(れんぱ)が戦いを避けてきたというのも、あながち嘘ではないようだ。
純粋な「個の武力」だけなら、中華一かもしれない。
なお、将軍となった李信との決着は、まだついていない
軍師・荀草がブレインを務めるバランスのとれた強軍
凱猛だけでは恐らく、ただの突進殺戮部隊になってしまうが、彼には荀早(じゅんそう)がいる。
傍若無人な彼が、この荀早の言うことなら素直に聞くところから、かなりの実力と推測できる。
作者・原先生もお気に入りの2人ということなので、魏が危機の際には秦軍の前に立ちはだかることを期待したい。
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記事に項燕は項羽のいとことか書かれてますが、いとこではなく祖父です。
コメント、ありがとうございます!
仰る通り項燕は項羽の祖父にあたる方でした。
私の不注意をわざわざご指摘いただきまして、感謝しております!
ンフフフ、決まってるでしょ 天下の大将軍ですよ!
お前は何者だ
蒙武が王賁より弱いのはいくらなんでも
むちゃくちゃすぎじゃないすか。。
蒙武が13位は予想外だった…理由を愚かな私にお教えください!
貴方は何も分かっちゃいない
ランキングはデタラメだ