大きな野望、ストイックな性格、短髪で緑の頭髪に男らしい風貌。
男性のファンだけでなく、無頼漢なイメージから女性ファンの心も掴むキャラクターが、ロロノア・ゾロだ。
戦闘シーン以外では、トレーニングをしているか、寝ているかのどちらかである。
今回の記事では、ルフィと誰よりも付き合いが長く、実質麦わらの一味のNo.2であるゾロにフォーカスを当て、その魅力や強さに迫る。
目次

目指すは世界一の大剣豪!ゾロの一味でのポジションは?
一味でのポジション
\ 11月11日はゾロの誕生日! /
その「ド迫力」に目が釘付け!
〝世界一の大剣豪〟を目指す漢が魅せた、ハンパねェ大技11連発!!https://t.co/y3akwxuDMn#ゾロ誕生祭2020 #ONEPIECE pic.twitter.com/K0KJeSI0LC— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) November 11, 2020
ゾロの一味でのポジションは「剣士」。
麦わらの一味では一番の古株で、ルフィとは共に数々の激戦をくぐり抜けてきた相棒だ。
三刀流という独特の戦闘方法で剣を振るう彼のスタイルは、まさに強力無比。
これまでも仲間の危機を幾度となく救い、強敵を倒してきた。
ストイックさこそ、ゾロの強さの根源
「誰よりも強く」を信条としており、世界一の大剣豪になることを目指しているゾロは、常にストイックな姿勢を崩さない。
船内ではゾロ専用のトレーニングルームがあり、鍛錬を積んでいる様子が作中でも描かれている。
強敵との命の削り合いも全て、己の成長につながると考え好んで受け入れる。
彼がここまでストイックに強さを追い求め、世界一の大剣豪を目指すのには、幼い頃のエピソードが大きく影響しているのだが、それは後ほどご紹介するとしよう。
とにかく酒には目がない
ゾロと言えば、とんでもない酒好き。
一味の中ではナミも酒には強いが、酒好きということで言えばゾロがダントツだろう。
3度の飯より酒が好きと言わんばかりに酒を愛しており、ドレスローザの決戦後、ルフィとバルトロメオらが子分盃を交わす際にも盃の中の酒をゾロが手で掬い取って飲むような描写があった。
強さだけではない!ゾロの魅力とは?
曲がることなき信念!
武士道精神を重んじ、曲がることのない信念を持っている。
ミホークと初めて対峙した際には敗北を喫したものの、背後から攻撃してくるミホークに対してあえて正面から斬撃を受けることで、逃げ傷が付くことを拒んだ。
この時の名言については後述するが、この姿勢には、世界一の剣豪であるミホークも「見事」だと評価している。
一味の気を引き締めることも
また誰よりも義理堅く、常にNo.2としてルフィのことを信じ続けている。
麦わらの一味に入って以降、ゾロがルフィに対して反旗を翻したことは一度たりともなく、それどころか重要なシーンでは常にルフィの顔を立て、ルフィの尊厳を護ってきた。</strong>
例えば、エニエス・ロビーの戦いの後、ウソップの再加入を巡って一味で意見が割れた時にはこのような言葉を残している。
いいかお前ら、こんなバカでも肩書きは”船長”だ。いざって時にコイツを立てられねェ様な奴は一味にゃいねェ方がいい…!!船長が威厳を失った一味は、必ず崩壊する!!!
また、ルフィのためであれば、自身の野望と命を捨てることも躊躇わない。
このような姿勢があるからこそ、ルフィが好き放題やっていても、麦わらの一味が海賊団として成り立っているのではないだろうか。
個性派揃いの麦わらの一味の中で、締めるところをきっちり締める役割を担っているのがゾロであり、彼が居なければ一味は簡単に崩壊してしまうかもしれない。
方向音痴など愛らしい側面も
強さを追い求める求道者であり、男らしい一面が多いゾロだが、どこか抜けている面もある。
例えば、極度の方向音痴で、方角の概念すら理解していない。
それは目を離すと、すぐにどこかへ行ってしまうほどのレベル。
仲間からは1人で行動することを嫌がられているが、迷惑なことに本人にその自覚は一切ない。
自分が勝手にはぐれているのにも関わらず、逆に仲間を迷子扱いにするほどである。
親友を失い世界一の大剣豪を目指す!
出身は東の海シモツキ村
ゾロの出身は「シモツキ村」という東の海の小さな村。
小さな頃から剣術を学んでおり、村の中にある一心道場というところで剣の手ほどきを受けていた。
その道場の師範が、ゾロの師匠である「霜月コウシロウ」である。
師匠の教えを思い出し成長する
出典:ONE PIECE 22/尾田 栄一郎 | 集英社の本 公式
コウシロウはゾロの成長のきっかけにもなっており、その中でも有名なのはアラバスタでの戦いだ。
バロックワークスの幹部「Mr.1」とゾロが戦闘した時、当時鉄を斬ることができなかったゾロは敵のスパスパの実の能力に苦戦する。
その時、コウシロウの言葉を思い出す。
“最強の剣” とは…守りたいものを守り 斬りたいものを斬る力 触れるものみな傷つける様な剣は 私はね… “剣” だとは思わない
コウシロウ曰く、世の中には何も斬らないことができる剣士が存在し、その剣士は鉄でも斬れる。
つまり大切なのは剣に意思を通わせ、斬るべき物のみを斬る力。
結果、ゾロは「鉄の呼吸」を感じ取ることができるようになり、この戦闘以後は鉄を斬ることができるようになった。
ゾロとは真逆の、穏やかでいてしなやかな強さを感じさせるのがコウシロウだった。
ゾロの原点!くいなとの約束
また、ゾロの過去を語る際に欠かせないのが、コウシロウの娘「くいな」の存在だろう。
くいなは、シモツキ村で育ったゾロの幼馴染であり、一度も勝つことができなかった剣士。年齢はゾロより少し上。
ゾロはくいなに勝つことはできなかったが、彼女自身も自分が女であることに悩んでおり、成長の限界が来ていつかゾロにも追い抜かれてしまうと話していた。
しかし、そんなくいなに対してゾロは「俺に勝っておいてそんな泣き言を言うな!」と叫び、彼女と<strong>どちらが世界一の剣豪になるか勝負しようと約束する。
しかし、その翌日、階段から落ちてくいなは死んでしまう。
ゾロの野望である「世界一の大剣豪」の原点はここにあり、いつか天国にいるくいなに名前が届くくらいに名を轟かせることを彼女の父であるコウシロウに約束した。
ゾロの強さは?刀や技について一挙紹介!
これまでに手にした刀を紹介!
和道一文字(わどういちもんじ)
位列 | 大業物21工 |
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造り | 白塗鞘太刀拵 |
刀 | 直刃 |
鍛冶 | 霜月コウ三郎 |
ゾロの過去の話でご紹介した、少女剣士くいなの形見。
くいなが死んだ際、彼女の父コウシロウから譲ってもらった。
三刀流の技を使用する際にはこの刀を口に咥えている。
また、一刀流・二刀流の技でも多く使われている。
雪走(ゆばしり)
位列 | 良業物50工 |
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造り | 黒漆太刀拵 |
刀 | 乱刃・小丁字 |
鍛冶 | 不明 |
ローグタウンでたまたま立ち寄った武器屋で、ゾロの男気に惚れた店主からもらった。(ちなみに家宝だったようだ)
エニエス・ロビーでの戦闘で、海軍の攻撃で破壊されてしまう。
壊れた後もしばらくは持っていたが、スリラーバークで「秋水」と入れ替えている。
三代鬼徹(さんだいきてつ)
位列 | 業物 |
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造り | 革包太刀拵 |
刀 | 乱刃・五の目乱 |
鍛冶 | 天狗山飛徹 |
歴代の所有者がことごとく悲運の死を遂げたという逸話がある妖刀。
とんでもない切れ味を持っており、使用者が斬ろうとするもの以外まで斬ってしまうほどのジャジャ馬ぶり。
鬼徹一派の刀は優れてはいるがことごとく”妖刀”であり、二代鬼徹は『大業物』、初代鬼徹は『最上大業物』に位列している。
秋水(しゅうすい)
位列 | 大業物21工 |
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造り | 不明 |
刀 | 乱刃・大逆丁字 |
鍛冶 | 不明 |
恐竜が踏んでも1ミリも曲がらないほどの硬さを誇る「黒刀」で重いが、破壊力は非常に高い。
前の持ち主は「ワノ国の剣豪リューマ」。
スリラーバークにてリューマのゾンビから直接受け取ったが、ワノ国でリューマの墓に返還された。
閻魔(えんま)
位列 | 大業物21工 |
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造り | 不明 |
刀 | 不明 |
鍛冶 | 霜月コウ三郎 |
ワノ国の大名、光月おでんがかつて愛用した伝説の一振り。
無敵のカイドウに傷をつけた刀で、持ち主の流桜(覇気)を勝手に刀へ流し、必要以上に斬ってしまう特性を持つ。
三本の刀から繰り出される技の数々!
鬼斬り
刀を交差した状態から、突進して斬る、推進力と破壊力を掛け合わせた技。
<2年後>
煉獄鬼斬り
虎狩り
両手の二本の刀を縦に平行に持ち、口に加えた刀の後ろから押すような形で全体重を乗せて斬る技。
<2年後>
〝極〟虎狩り
三・千・世・界
三刀流の奥義とされている技で、ゾロの持つ技の中では最強クラスの破壊力を誇る。
<2年後>
一大・三千・大千・世界
獅子歌歌
基本刀を出しっ放しで戦うゾロには珍しい「居合」の技。
目にも止まらぬ剣速で、交差した瞬間相手は斬られていることにも気がつかない。
二刀流で使用する場合は、技名が羅生門になる。
<2年後>
死・獅子歌歌
煩悩鳳
ゾロのリーチの短さを補う飛ぶ斬撃。
間合いを取れず苦戦を強いられることもあったがこの技により遠距離攻撃も可能に。
三十六煩悩鳳、七十二煩悩鳳、百八煩悩鳳を刀の数によって使い分けている。
<2年後>
技名は同じだが、数字が10倍になっている。(三百六十、七百二十、千八十)
鬼気九刀流 阿修羅
ゾロの持つ気迫で、自らを三面六手の鬼神の姿に見せる。
本人はもちろん、全ての幻影が三刀流なので相手からは九刀流に見える。
六道の辻
一瞬の間に、6回もの斬撃を放つ技。
2年後に初披露し、「一大・三千・大千・世界」に並び奥義とされている。
大辰撼
ロギアの能力者相手に一度だけ使用。
武装色の覇気を纏わない刀で真っ二つにするため、本来実態を持たないロギアであれば回復できるが、実力差を感じさせることで精神的に戦闘不能にする。
(実力に差がある場合しか使用できない)
言葉にゾロだからこその重みがある!ゾロ名言集
あのガキに伝えてくれねェか…!!!「うまかった」「ごちそうさまでした」…ってよ
ゾロとルフィが初めて出会った海軍基地で、自分を心配しておにぎりを持ってきてくれた女の子にお礼を言うため、伝言を頼んだ時の言葉。
この時、女の子が持ってきたおにぎりはヘルメッポによって踏みつけられ、泥だらけになっていたが、ゾロは女の子の気持ちを汲んでそのおにぎりを全て食べた。
背中の傷は剣士の恥だ
標的として追い求め続けた、世界最強の剣士「鷹の目のミホーク」とグランドラインに入る前にゾロは戦い、そして完膚なきまでに敗北している。
自分の負けを悟った瞬間、背中を見せず正面を向き両手を開いて、この言葉を放った。
ゾロの剣士としての誇りや生き様に、思わずミホークも「見事」と賞賛している。
てめェの正義もさぞ重かろうが こっちも色々背負ってんだよ!!!
海列車でエニエス・ロビーへ向かう途中、海軍本部大佐Tボーンと戦った時の言葉。
Tボーンは自分の信じる正義のために剣を振るう強者だったが、彼を斬りこの言葉を言い放った。
…なにも!!! な゛かった…!!!!
スリラーバークで、ルフィの首を差し出せと言ってきたバーソロミュー・くまに対して、代わりに自分の首を持っていけと言ったゾロ。
そんな彼にくまは、ルフィがこの戦いで蓄積した全てのダメージを受け取ることを条件としてその場から立ち去った。
ゾロ自身も満身創痍の状態で、ルフィのダメージを全て請け負ったゾロはボロボロになり死んでもおかしくないほどの重傷を負った。
その場に駆けつけたサンジに何があったのかを聞かれるが、事実を全て心の中にしまい、「なにもなかった」と話した。
担当声優<中井和哉>
渋い声でゾロのイメージとぴったり重なる声の持ち主、中井和哉さん。
今でこそ、アニメからゲームまで有名なキャラクターを演じているが、実はゾロがブレイクのきっかけとなったという話がある。
本日はロロノア・ゾロの誕生日。
ゾロ役の中井和哉さんからお祝いのメッセージをいただきました!#ONEPIECE#ゾロ誕生祭2020 pic.twitter.com/vPoVK1gAjb
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) November 10, 2020
担当しているキャラクター
『銀魂』 | 土方十四郎 |
戦国BASARAシリーズ | 伊達政宗 |
『青の祓魔師』 | 勝呂竜士 |
『ゴッドイーター』 | ソーマ・シックザール |
代表作には冷静沈着や大人な男性キャラが多い印象を受ける。
またゾロ同様、刀を武器として扱うキャラを演じることが多い。
裏話
ONE PIECEのオーディションを受けるため、事前に原作を読んだ中井さんは「ゾロをやりたい」と思ったと話しており、実際に抜擢された。
ゾロを愛しているがゆえに、独自のキャラクター観を持っており、「ゾロは方向音痴など抜けている所もあるけれど、カッコよくないとダメで、5.1対4.9でカッコよさが勝っていないといけない」と話している。
まとめ
麦わらの一味のNo.2として、その地位を確立しているゾロだが、傍目に見れば彼は人の下につくような人間ではないと映るかもしれない。
それほどに実力と人格を兼ね備えた人間なのだ。
恐らくではあるが王の資質を持っており、レイリーのように、「覇王色の覇気」を身につける可能性も大いにあり得る。
それでもルフィを船長として信頼し、仲間に厳しく接しながら一味のバランスを保っている彼の存在は曲者揃いの麦わらの一味において欠かせない。
冷静で尊厳の溢れる言葉や姿勢が、時に一味の緩まった雰囲気を引き締めることも少なくない。
ルフィは人を惹きつける才能に溢れ、船長として立派ではあるが性格的にはかなり幼稚だ。
彼がルフィの下にいることに、どれほど大きな意味があるのかは言うまでもないだろう。
これから先もその強さと、芯のある発言や行動できっとルフィを、そして仲間を支えてくれるに違いない。
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