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【2022年】最高に面白いおすすめ小説ランキング170選!ジャンル別で紹介

読書好きの皆さんに聞いた「最高に面白いおすすめの小説」を、恋愛・ミステリー・ホラー・ファンタジー・家族・SF・お仕事・青春・音楽・歴史・ディストピア・短編など、計24ジャンルのランキング形式でご紹介!

読書が好きな人はもちろん、苦手な人でもサクサク読み進められる楽しい小説ばかりです。素敵な読書ライフのきっかけとなる1冊を見つけてみてください。

前半は今話題のおすすめ小説や、ジャンル別のランキング形式でじっくりと114冊をご紹介します。後半では特別番外編として、56冊を短めの推薦コメントとともにお送りするので、好きな方からご覧いただけますと幸いです!

【最新】話題のおすすめ小説

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

同志少女よ敵を撃て

独ソ戦の知られざる真実、少女狙撃兵たちの生き様を目に焼き付けろ!

#2022年本屋大賞1位 #第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞

まさみ

ドイツ兵に母を殺されたセラフィマが狙撃兵として戦場で活躍する姿が描かれます。

戦争の悲惨さを直視する骨太なテーマにラノベ仕立てのキャラが噛み合い、満足度の高いエンタメに仕上がっています。

過酷な環境を逞しく生き延び、固い絆を育んで成長していく少女たちの青春群像には、きっと魂を揺さぶられるはず!

限りなく百合に近い友情もその手の嗜好の持ち主にはたまりません。泥と血に塗れて立ち上がる、かっこいい女の子が好きなら激烈におすすめしたいです。

『三十の反撃』ソン・ウォンピョン

三十の反撃

小さな理不尽に一泡ふかせたいアラサー女子よ、立ち上がれ!

#2022年本屋大賞翻訳小説部門大賞1位

まさみ

主人公ジヘは現在30歳。大企業の非正規社員として抑圧された日々を過ごしていましたが、ある青年との出会いがきっかけで理不尽な社会に声を上げ…。

この小説に描かれているのは、ままならない私たちのリアル。ずっと頑張ってきたのに報われず「こんなはずじゃなかったのに」とため息癖が付いたアラサー女子は、”平凡代表”のジヘを他人とは思えないはず。

読後は自分も小さな反撃を始めたくなりました。

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子

おいしいごはんが食べられますように

性格もスタンスも異なる男女3人が本当に求めるおいしいごはんとは?

#第167回芥川賞受賞

まさみ

職場で上手く立ち回っている自覚があった二谷は、料理上手な愛され系女子社員・芦川から、人一倍努力家で仕事のデキる押尾に意地悪しないかと誘われます。

これをきっかけに微妙な三角関係が始まるのですが……。

同じ職場の男女3人を中心に、ご飯と人間関係を交えて日常を描いた小説。

自分の好きなタイミングで好きな食事をとる、そんなささやかな幸せすら上司の命令や同僚との付き合いでままならないリアルに、大変共感してしまいました。

3人のスタンスの違いも印象的で、食事の優先順位やコミュニケーションの仕方を通し見えてくる、それぞれの人生にとって大切なものの考察が興味深いです。

おいしいごはんを食べるために必要なものは何か、知りたい方はぜひ読んでください。

『夜に星を放つ』窪美澄

夜に星を放つ

死別、失恋、離婚。喪失を経験した人に贈る、星の瞬きの一期一会

#第167回直木賞受賞

まさみ

今をときめく女流作家の短編集。

双子の妹の死から立ち直れない綾。現在も妹の婚約者と定期的に会い続ける一方、婚活目的のマッチングアプリで出会った恋人になかなか踏み込めずにいるのですが……。

登場人物の年齢は小学生から高齢者まで幅広く、失恋だったり離婚だったり死別だったり、人生において大きな喪失を経験しているのが共通点です。

その孤独や喪失感をほんの少しだけ掬い上げてくれるささやかな邂逅の顛末は、往々にしてハッピーエンドとは行かず苦い余韻を残します。

しかし各話の結末には一抹の救いも用意されており、再生のきっかけを掴みそこねた人々の傷口にそっと寄り添うような、美しく繊細な情景描写が心にしみました。

『正欲』朝井リョウ

正欲

「正しい欲望」って何?多様性の欺瞞と暴力に切り込んだ傑作

#第34回柴田錬三郎賞受賞 #2022年本屋大賞4位

まさみ

あらゆる個性を尊重する社会において、”変態”のレッテルを付けられた人々がいます。

ある現象に興奮する男女、小児性愛者……多様性を偏重するコミュニティにすら「気持ち悪い」「道徳的に間違っている」と弾かれた彼等の苦悩に共感することで、真の正しさとは何か考えさせられます。

一方で、自分もボタンを掛け違えれば排斥されるのではないか想像して怖くなりました。マジョリティがマイノリティを迫害する口実に”多様性”を用いてはいけないと読後強く感じました。

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『流浪の月』凪良ゆう

流浪の月

この想いは罪なのか?少女と青年の禁断の関係

#2020年本屋大賞1位 #広瀬すず×松坂桃李主演映画の原作

まさみ

両親を失った小学生・更紗は大学生の文と出会い、自ら望んで誘拐されます。2人は強く惹かれ合うものの、その関係を世間は許しませんでした。

更紗と文、孤独な少女と青年が互いを思いやる一方で、彼らの絆が病的なものとして否定されるのが辛いです。更紗の成長後のパートで明らかになる衝撃的な真実も、心を揺さぶりました。

世界の全てを敵に回しても最愛の人を求める更紗の切実な独白と、文の不器用な優しさが忘れられません。

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泣ける感動小説おすすめ

6位『世界から猫が消えたなら』川村元気

世界から猫が消えたなら

余命わずかの僕に悪魔が持ちかけてきた「奇妙な取引」とは?

#2013年本屋大賞8位 #累計発行部数100万部越え #佐藤健主演映画の原作

ヤマハ

愛猫とふたり暮らしをする30歳の「僕」はある日、脳腫瘍で余命わずかと宣告されます。

「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」

自分とまったく同じ姿をした「悪魔」に奇妙な取引を持ちかけられ、電話や映画などの「モノ」を消していく僕と猫と悪魔の7日間を描いた感動作です。

人は失ってからその「モノ」の大切さに気付く。自分の周りのものや人の思いについて、改めて考えさせてくれる1冊です。

5位『やがて海へと届く』彩瀬まる

死者を弔うことは「罪」ですか?

#岸井ゆきの×浜辺美波主演映画の原作

佐藤桃子

震災によって親友が消息を絶ち、3年たった今でもそれを受け入れられない女性の物語。

最初のほんの数ページを読んだだけで、未来の自分に語りかけられているような不思議な心地よさを覚えました。

文体や情景描写も瑞々しく、胸がきゅっと締め付けられる理由はきっと考えるものでは無いのかもしれません。

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4位『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス

アルジャーノンに花束を

幸せとは何なのか、優しさとは何なのか、心の深い部分に問いかける小説

#ヒューゴー賞受賞 #ドラマ化

早坂

優しさと悲しみに満ちたタイトルの意味を知った時、自然と涙が頬を伝うでしょう。

知的障害を持つ心優しい青年チャーリィは、脳手術を受けることで天才へと変貌しますが、以前は気づかなかった周囲の悪意や欠点、つらい記憶に悩まされるようになります。そんな中、先に手術を受けたネズミのアルジャーノンに異常な行動が見られるようになって…。

主人公が記録した報告書という形式のため、知能の変化によって文章力や語彙力が変化していき、主人公の精神状態を追体験しているような感覚になります。感情移入がしやすく、感情が大きく揺さぶられるはず。

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3位『ライオンのおやつ』小川糸

死を恐れないで。ホスピスで過ごす人生最後の日々

#2020年本屋大賞2位

4丁目

余命わずかの29歳の主人公・雫が、瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」で過ごす人生最後の日々を描いた感動作。

ホスピスでは毎週日曜日に死ぬ前にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできるのですが…。

読み始めてすぐ、余命わずかな主人公が自分より若いと知り、頭を硬いもので殴られたような気持ちになりました。

生きること・死ぬことに真正面から向き合い、その全てを言葉で表す著者の筆力に脱帽です。

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2位『かがみの孤城』辻村深月

かがみの孤城

著者最高傑作!鏡の中で出逢う7人の心に秘めた願いとは?

#2018年本屋大賞 #映画化 #アニメ化 #漫画化

あした

良い意味で疲れる読書ができる、時間泥棒な本です。

学校に行けなくなった少女こころは、部屋の鏡を通り抜けて城のような建物へ誘われます。そこには似通った境遇の子ども7人とオオカミの面をつけた少女が。

「オオカミ様」の指示は期限内に「願いの部屋」の鍵を見つけること、毎夕5時には自分の家に帰ること。現実世界と行き来しながら、子ども達は次第にかがみの城に居場所を見つけていきますが…。

子ども達が集められた理由は?オオカミ様は何者?謎が謎のまま物語は進みます。主人公にシンクロし、読み手の心は物語の世界を乱高下します。

ことごとく裏切られる予測、ラストに向かって起こる怒涛の真実の連鎖。最後の1行まで油断できません。

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1位『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾

ナミヤ雑貨店の奇蹟

時空を超えてつながる手紙と心

#第7回中央公論文芸賞 #山田涼介主演映画の原作

kumi

殺人ミステリーのイメージが強い東野圭吾作品には珍しい、ほっこり優しいヒューマンドラマです。

悪事を働いた少年たちが逃げ込んだのは、とある廃屋。そこはかつて、波矢雄治が店主を務めるお悩み相談所として人気だった雑貨店でした。

少年たちの目の前に1通の手紙がシャッターの外から投げ込まれ、それは時空を越えて過去から届いたお悩み相談でした。店主に代わって悩みに答える少年たちが起こす奇蹟の物語。

幼少期を同じ児童養護施設で過ごした少年たち。生活に困り窃盗など悪事を働くも優しい心を持ち合わせている彼らは、投函された人々の悩みに真摯に向き合います。次第に解明されていく雑貨店の謎、そして児童養護施設とのつながり。最後は一気読みでした。

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家族小説おすすめ

4位『有頂天家族』森見登美彦

有頂天家族

狸の四兄弟と愉快な仲間たちの活躍を描いたファンタジー

#2008年本屋大賞3位 #アニメ化

まさみ

もふもふした狸に目がない方は、ぜひこれを読んで癒されてください。

京都に住む狸の青年・矢三郎は「面白く生きる」がモットーの、下鴨四兄弟の三男。毎日のように人間に化けて悪戯し、師匠にあたる赤玉先生の恋人・弁天に鼻の下を伸ばしていましたが、父を鍋にして食べた「金曜倶楽部」の新たなターゲットにされ、命がけの追いかけっこが始まります。

偉大な父亡きあと、様々な困難に見舞われながらも、最終的には家族団結し、試練を乗り越えようとする矢三郎たちを応援したくなります。

矢三郎の婚約者でツンデレ属性の海星や、マドンナ・弁天、傲慢なのに憎めない赤玉先生など、皆キャラクターが立っていて憎めません。

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3位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

52ヘルツのクジラたち

52ヘルツの孤独な声が紡ぐ「救済の循環」

#2021年本屋大賞

真木

ふと「寂しい」と思ったり、孤独を感じたりしたときに読めば、心が静かに温まるでしょう。

家族から搾取され孤独を背負わされている主人公が、母親からの虐待を受け少年・ムシと出会うことで物語は動き始めます。

本作は「孤独」についての話ですが、どちらかを「孤独」から救うだけの単調なものではありません。救いつつも誰かから救われる、そんな優しい循環があります。

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2位『西の魔女が死んだ』梨木香歩

西の魔女が死んだ

「喜びも幸せも何でも自分で決めるのよ」大好きなおばあちゃんの教え

#第28回日本児童文学者協会新人賞 #第13回新美南吉児童文学賞 #第44回小学館文学賞 #映画化

柴田

人生には楽しいことも辛いこともある。

家族との関係に悩んだり、学生生活への窮屈さ、日常の物事に敏感で生きづらさを感じている子は周りに相談出来ないことが多い。

ある時、「魔法」を授けてくれたのはおばあちゃんこと、西の魔女。主人公の女の子の視点を通して、今まで気が付かなかったことや別の見方、考え方があることを教えてくれる。読み終えたあとは、ほっと出来るような1冊。

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1位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

そしてバトンは渡された

血の繋がらない5人の親の愛情は本物でした

#2019年本屋大賞 #永野芽郁主演映画の原作

あした

これは「心に傷を負った少女の成長と卑怯な大人たち」みたいな物語ではありません。

女子高生の優子は、父3人・母2人、苗字が変わること4回。現在の家族は血の繋がらない父・森宮さんだけと、17歳にしてかなりヘビーな人生と思いきや、普通に学生生活を送っています。

特殊な家庭環境に育っても飄々と生きる優子をみて、ダークな描写を無意識に予測していた自分にハッとしました。5人の親は全員彼女を愛しており、それぞれの愛の形は時に破天荒。幸せを願うリレーは普通じゃないけど滋味深いものでした。

最後の余韻に浸っていると、主人公を勘違いしていたかもと思わされます。予断や固定観念を白日にさらす、リトマス紙のような小説です。

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恋愛小説おすすめ

5位『ノルウェイの森』村上春樹

ノルウェイの森

恋愛小説の代表作!恋愛巧者になるための必携の書

#松山ケンイチ主演映画の原作 #累計発行部数1,000万部越え

effort_gogo

「日本最高の恋愛小説は?」という議論になると必ず名を連ねる本書。

舞台は、学生運動が盛んだった時代。(おそらく)早稲田大学に入学したワタナベは、高校時代の親友・キズキの恋人だった直子へ、苦しくて報われない恋をしています。

直子は、キズキや自身の姉が自死してしまった激しい精神的なダメージから回復できずにいました。

ややこしい方向に進むとわかっていても、ワタナベは直子への想いを断ち切れずにいます。物語は悲劇的な結末に向かいますが、ワタナベの行動や発言は1人の男性として非常に魅力的です!

特に、京都の草原で直子と話している冒頭のシーンは切なくてたまりません。

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4位『勝手にふるえてろ』綿矢りさ

勝手にふるえてろ

恋愛経験なし、26歳OLヨシカのキュートな恋愛小説

#松岡茉優主演映画の原作

soca

恋愛小説だけどキュンとしない、笑えるけど痛い、そんなところがたまらなく愛おしい!

「私には彼氏が二人いて」という主人公は、人生にも恋にも不器用なオタク女子。彼女の心の声がダダ漏れてしてくるような軽やかな文体が、まっすぐ心に突き刺さる。

生きることや愛することに悩んだときは、彼女の声に耳を傾けてみて。

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3位『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女

京都を舞台にした青春ファンタジー!

#第20回山本周五郎賞受賞 #2007年本屋大賞2位 #アニメ化

まさみ

大学生の「先輩」は同じクラブの後輩である「黒髪の乙女」に片想い中。なんとかお近付きになりたい下心とは裏腹に、「黒髪の乙女」は今日もおいしいお酒を求め、夜の京都を徘徊します。

天然マイペースで実は酒豪、のんびりおっとり丁寧な口調でオトボケ全開の「黒髪の乙女」が素敵!ここぞという時の思いきりの良さには、「先輩」同様惚れ直すこと間違いなし。

意中の人と仲良くなりたい情熱がことあるごとに空回りしがちな「先輩」のドタバタぶりと、天然マイペースな「黒髪の乙女」のすれ違いが笑いを誘います。

摩訶不思議なハプニングと珍妙奇天烈なキャンパスライフが融合した、森見ワールドの真髄を堪能したい方におすすめです。

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2位『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

ぼくは明日昨日のきみとデートする

両想いなのにずっと一緒にいられない。彼女が抱える切なすぎる秘密とは?

#福士蒼汰×小松菜奈共演映画の原作

kumi

大学生の高寿は、ある日電車で見かけた美女・愛美に一目惚れし思いきって告白。何度かのデートを経て、2人は付き合い始めます。はじめこそ幸せ満開のラブラブなカップルでしたが、実は彼女は残酷で切ない秘密を抱えており…。

高寿が愛美の忘れたメモ帳を見て真実を知ってしまってから、2人はまるで余命宣告を受けたかのように残された日々を大切に大切に過ごしていきます。胸キュンな出会いからの悲しい結末に涙が止まりませんでした。

彼女の抱える秘密を知ったとき、彼と共にきっとあなたも涙します。電車内での読書は厳禁な1冊。機会があれば、舞台である京都へ聖地巡礼の旅もいいかもしれません。

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1位『植物図鑑』有川浩

植物図鑑

道端で拾った植物オタクのイケメンと同棲生活!チョコより甘い大人の王道ラブコメ

#2010年本屋大賞8位 #高畑充希主演映画の原作

あんぴぃ

この小説はどんなチョコレートよりも甘い!有川さんの作品の中で1、2位を争う激甘っぷりです!

チョコのように甘く、そしてほろ苦い道草をぜひ。

あした

キュンよりギュンとしたいあなたへ。萌えの準備体操を忘れずに、いざ!

「お嬢さん、よかったら俺をひろってくれませんか」
OLのさやかは行き倒れていた男子を拾い、ハウスキーパー契約してしまいます。イケメンで料理上手なイツキにさやかは恋をしますが、やたら植物に詳しいこと以外、彼のことを何も知らないと気づくのでした。

作中に出てくるイツキの料理と、来るぞ来るぞとわかっていても心を鷲づかみにされる展開で2度美味しく味わえます。

さやかがイツキに恋をする過程も、イツキのさやかに対する想いや行動の謎も、全てが女子心に刺さること間違いなしです。

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大人向けの恋愛小説おすすめ

6位『花芯』瀬戸内寂聴

花芯

夫の上司に恋をして…

#村川絵梨主演映画の原作

かのまお

一般に考えられている「女性のタブー」に、息苦しさや生きづらさを感じている女性たちに読んでほしいです。きっと勇気づけられます。

人妻で子供もいる「私」は、夫の上司でプレイボーイの越智と恋に落ちます。親やまわりからは全力で引き止められますが、私の「子宮」はどうしても越智を求めてしまいます。

半世紀前に書かれた小説ですが、当時はかなりのバッシングを受け、文壇からも干された作者。

しかし今になってみると、その時代に「女性の性愛」を正面から書ききったものはありませんでしたし、当時の男たちは怖くて認めたくなかったのだと分かります。妻の不倫を知った夫の慌て方や行動も面白かったです。

5位『花宵道中』宮木あや子

花宵道中

男の極楽・女の地獄と謳われる江戸の花街の遊女たちの悲喜こもごもを描いた短編集

#安達祐実主演映画の原作

まさみ

ある者は貧しさ故に親に売られ、ある者は誘拐され…。

幼い頃に女郎の母を亡くし新吉原の遊郭で育った遊女・朝霧。彼女は行為中に桜の形の痣が浮かび上がる体質を気に入られ、大勢の客を掴んでいます。ある時火事で焼け出され、大門外の仮宅に移動した朝霧は染物職人の半次郎と出会い恋に落ちます。

やむをえない事情で苦界に沈み、諦めと覚悟をもって身を売る生き様と報われない恋心が、一際切ない余韻をもたらしました。下品さを全く感じさせない、美しく官能的な濡れ場は女性にも受け入れやすいのではないでしょうか。

ほんのりと色香漂い出す文章が紡ぐ、遊郭ものが好きな方は必読!

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4位『肩ごしの恋人』唯川恵

肩ごしの恋人

女性の幸せとは?正反対の2人が自分の幸せを掴むために奔走する!

#第126回直木賞受賞 #米倉涼子主演ドラマの原作

吉川

女性読者から圧倒的な支持を得た直木賞受賞作。

恋愛体質で自己中な室野るり子と、仕事にも恋愛にも情熱を持てない早坂萌は、まるでタイプの違う幼馴染み。互いの悪口を言い合いながらも内心うらやましく思っています。

それぞれが理想を追い求めて行動しますが、どうにもいい結果が出ません。ある日、るり子が夫以外の子を身ごもってしまい…。

るり子と萌はやり方はどうあれ、「幸せになろう」「なりたい自分になろう」と奔走します。その結果がどんなものであれ、そこに希望を見出す2人の姿に、読んでいて勇気をもらいました。

「力強く生きたい!」と思っている人に読んでほしいです。

3位『冷静と情熱のあいだ Rosso』江國香織

冷静と情熱のあいだ

10年前のあの日からどうしても忘れられない彼/彼女のこと

#竹野内豊主演映画の原作

「阿形順正は、私のすべてだった。」

お金持ちのアメリカ人・マーヴと、イタリアのミラノで何不自由ない優雅な暮らしをするアオイが、10年前に終わったはずの恋を忘れられずに苦しむ物語。

行き場のない密やかな感情と、静かで抑えられた描写に魅せられて、繰り返し読んだ恋愛小説です。

Rossoの後にはぜひ辻仁成さんが書いた男性視点バージョンの『Blu』を。この恋の印象が大きく変わります。

Cartus

同じ恋愛模様を、男女の登場人物それぞれの視点から描いているのが最大の特徴で、男女の恋愛観の違いがよく分かる。

2人の人気作家、江國香織と辻仁成によって交互に連載された構成で、独特な味わいをもつ恋愛小説だ。「Rosso」と「Blu」の2冊が刊行された後、往復書簡の形をとって合わさった愛蔵版が刊行された。

登場人物の設定も面白く、イタリアのフィレンツェで宗教画の修復に携わっている人物が主人公になっているため、日本のありふれた恋愛ドラマにはない異国情緒溢れるストーリーが堪能できるのも大きな魅力だ。

2位『センセイの鞄』川上弘美

センセイの鞄

高校時代の恩師と居酒屋で再会したツキコさん。美しく静かな歳の差恋愛小説

#谷崎潤一郎賞 #小泉今日子主演映画の原作

はるう

2人の「歳の差恋愛」は、静かに気持ちを確かめ合いながらゆっくりと進みます。その様子はとても美しく、心が洗われるようです。相手を思いやり、いたわる様子が伝わってきます。

居酒屋で学生時代の国語の恩師「センセイ」と、偶然再会した37歳のツキコさん。2人は思い出話や現在の生活を報告し合い、ときには旅に出かけたりして、仲を深めていきます。やがてツキコさんの心に灯るセンセイへの恋情は、緩やかに四季をめぐっていき…。

やさしくて淡い、極上の大人の恋愛小説。疲れきった心を癒しましょう。

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1位『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子

試着室で思い出したら本気の恋だと思う

ルミネ広告のコピーライターが書いた前向きな気持ちになれる恋愛小説

あした

タイトルを見た瞬間「わかる!」の一言。オトナ女子の心の揺らぎに共感しきりの一冊です。

恋に悩むオトナ女子が集まる路地裏のセレクトショップ。女性たちは戦いに挑むように服を選びますが、試着室の鏡に映るのは、思ったようにならない自分と恋の有り様。そんな彼女たちに、店員はアイテムを1つ提案します。それぞれの恋と未来へ背中を押すように。

物語全体が優しく包みこむ雰囲気なのに、読み味はすっきり。ルミネの広告担当コピーライターである作者の言葉は潔く、無駄がありません。

恋愛や生き方の迷いを服選びになぞらえ、決断の舞台を試着室に置くセンスも流石です。そしてただ服を選ぶことで彼女たちを良き方へ導いてくれる、店員の存在がとても素敵です。

青春小説おすすめ

6位『ラメルノエリキサ』渡辺優

ラメルノエリキサ

復讐は最高のエンターテインメントだ!オフビートな文章が痛快なノンストップ青春小説

#第28回小説すばる新人賞受賞

まさみ

本作を読めば復讐への見方ががらりと変わるでしょう。

自他ともに認めるマザコンにして「復讐の申し子」な女子高生・小峰りな。彼女は自分や自分の大事な人に危害を加えた相手に、絶対報復する信念を持って生きていました。ある日、りなは通り魔事件の被害者になってしまい、犯人に復讐を誓います。

エゴイスティックを極めた主人公のキャラクターがとにかく強烈で、パンチの利いた名言の数々に惚れずにはいられません。

「復讐は誰のため」と聞かれ、「自分が気持ちよくなるため!」ときっぱり言いきる潔さは、泣き寝入りを強いられた経験のあるすべての人に見習ってほしいです。

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5位『両手にトカレフ』ブレイディみかこ

両手にトカレフ

正反対の少女のシスターフッドを描いた青春小説

まさみ

イギリス在住の14歳の少女ミアは、スマホの料金も払えない貧困家庭の子ども。ある日彼女は日本の革命家・金子文子の自伝に衝撃を受け…。

貧困層出身のミアが、1冊の本との出会いをきっかけに顔を上げ、将来を模索しながら力強く歩き出す姿が胸熱でした。ミアが書くラップの歌詞も力と希望、反抗精神に満ち溢れており、元気を分けてもらえます。

タフでワイルドな女同士の絆、いわゆるシスターフッド好きにおすすめしたいです。

4位『カラフル』森絵都

カラフル

色彩に溢れたこの世界の「真実」とは?大人も泣ける青春小説

#第46回産経児童出版文化賞受賞 #3度の実写映画化 #アニメ化

勝哉

まるで、カラフルな絵の具たちでいっぱいなパレットのように、ギュッとたくさんの要素が詰まっており、共感するだけではなく、ワクワクと胸が躍り、夢中になって読み込んでしまった1冊です。

出会いは中学校の図書室。描かれるのは思春期ならではの悩みや、家族などの複雑な人間関係。それとは別に主人公には時間制限つきの「謎」が課せられていたり…。

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3位『君の膵臓をたべたい』住野よる

君の膵臓をたべたい

余命わずかなクラスメイトと過ごすキラキラした青春。しかし別れは唐突に…

#2016年本屋大賞2位 #浜辺美波主演映画の原作

となみ

唐突に訪れる結末は予想していたものと違っていたのでかなり衝撃的でした。

ある日、高校生の「僕」は病院で「共病文庫」というタイトルの日記帳を拾います。それは天真爛漫なクラスメイト・桜良のもので、彼女の余命がわずかであることが書かれていました。秘密を知ってしまった僕は、桜良の「死ぬまでにやりたいこと」に付き合わされることになりますが…。

明るく奔放な言動で主人公を振り回す桜良が魅力的!「運命は選択の結果だ」と語る彼女の言葉も印象的で、被害者みたいに生きるのはかっこ悪いと考えさせられました。2人の何気ない会話もドキドキしてしまいます。

読み終わった後、小説のタイトルに納得!周りの人に素直に気持ちを伝えることの大切さを教えてくれる作品です。

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2位『夜のピクニック』恩田陸

夜のピクニック

これぞ青春!全校生徒で夜通し80キロ歩き通す

#第26回吉川英治文学新人賞 #2005年本屋大賞 #映画化

ちょっと新しい読書会

修学旅行のかわりに、80キロを1晩かけてあるく「歩行祭」を通して、話が進んでいきます。

私は中学生の時にこの本を読みました。読む前は「修学旅行のほうが楽しいに決まってる!」と思っていたのですが、読了後は「夜に友達と語り合いながら歩く高校生活を送りたいかも」と180度転換するくらい、主人公たちの青春が羨ましくなりました。

いつか、夜のピクニックしてみたいなー。

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1位『ぼくは勉強ができない』山田詠美

ぼくは勉強ができない

高校生小説の決定版!凛々しい秀美くんの生き方に惚れる

#映画化

華奈

「ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ」

勉強は苦手だけど、年上の女性と付き合うなど、異性にモテモテの高校生・時田秀美の日常を描いた青春小説。

自分が本当に幸せを実感できる人生を送りたい人に読んでほしい!

秀美くんの人生を達観したような言動は、世の中で「良し」とされているものがいかに意味をなさないかを教えてくれます。

まだまだ無限の可能性を秘めている10代の方だけでなく、「世間で良いとされていること」をやって生きてきた大人にもおすすめです。

音楽小説おすすめ

2位『革命前夜』須賀しのぶ

革命前夜

歴史小説で、青春小説で、ミステリーで、音楽小説!そうそう出会えない贅沢すぎる1冊

#第18回大藪春彦賞受賞

veyu

どんなジャンルの本を読もうか迷っている人には、「とりあえずこれを読んでみて!」と言いたいです。

1989年、冷戦下の東ドイツに留学したピアニストの眞山は、音楽の天才たちを前に自分のピアノの方向性に迷います。そんな中出会った美貌のオルガン奏者クリスタは、国家保安省に監視される危うい立場にあり…。

すぐ近くに密告者がいるという重苦しい時代。その暗い時代背景の中だからこそ、音楽と青春の物語が一層光って見えます。眞山の音楽学校の仲間たちも魅力的。

後半のスピーディーな展開と、ベルリンの壁崩壊に向かう爽快感はたまりません。

1位『蜜蜂と遠雷』恩田陸

蜜蜂と遠雷

個性の違う天才たちがピアノコンクールでしのぎを削る

#2017年本屋大賞 #第156回直木賞 #松岡茉優主演映画の原作

emosakana

音楽は好きだけど、クラッシックって何を聴いたら良いのかわからない。でも、難しく考えなくても大丈夫!聞き慣れた童謡から本格的なクラッシック曲まで、じっくり堪能できる素晴らしいホールがここにあります。

開放感あふれるファンタジーな空間の中で、体いっぱいに音で満たされる幸福感を思う存分に味わいましょう。

全ての曲を聴き終えた後に、あなたがなりたくなってしまうのは、演奏家?それとも評論家?

世界的な国際ピアノコンクールを舞台に繰り広げられる才能溢れる若者たちの熱きバトル!

爽やかな好青年の優勝候補マサル。ファンタジックなオーラを纏う少年・風間塵。 元天才ピアニスト・栄伝亜夜。楽器店勤務で後がないチャレンジャー・高島明石。

個性豊かな登場人物たちはみんな魅力的で、きっと誰かのファンになってしまうと思う。

正直言って、普段本を手に取らない人にとって単行本は重いし高い。だからこそ文庫本で試しに読んでみてほしい。上巻を読み終える頃には、自然と下巻に手が伸びているはず!

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怖いミステリー小説おすすめ

3位『スマホを落としただけなのに』志駕晃

スマホを落としただけなのに

もしも、落とし物の拾い主がハッカーだったら?

#第15回『このミステリーがすごい!』大賞 #北川景子主演映画の原作

読書枕 | HONTO

スマホを落としたことで始まるミステリーは、普段小説を読まない人でも「怖っ!」の連続。

狡猾なハッカーに目をつけられた若い女性が、セキュリティを丸裸にされた彼氏のスマホのせいで恐怖のどん底に落とされる話です。

スマホには私以上に私の情報が詰まってる。誰かに見られるなんて想像しただけでムリ!

「いやいや、これ実際出来ちゃうでしょ」となんだか自分が置かれてる状況がリアルに「やばいかも…」と恐怖に慄きながら、「で、どうしたらいいの!?」と救いを求めて一気に読み進めちゃうストーリーです。

2位『Another』綾辻行人

Another

ミステリアスなヒロイン・鳴が魅力的なホラー小説

#アニメ化

まさみ

世界の見え方が反転する衝撃を味わえます。

榊原恒一は家庭の事情で田舎の中学校に編入。彼が割り当てられたクラスメイトには無口で無表情な美少女、見崎鳴がいました。独特な雰囲気を持った鳴に惹かれていく恒一ですが、彼女の姿は他のクラスメイトに見えないらしく…。

夜見山北中学校三年三組でのみ機能する特殊ルールがミスリードとなっているのがポイントで、終盤のどんでん返しには見事に騙されました。不条理なシステムに翻弄される少年少女の群像劇としても楽しめます。

ダークな雰囲気が好きな方はぜひ手に取ってください。

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1位『変な家』雨穴

変な家

いびつな間取り図に隠された恐るべき事実とは?YouTubeで1,000万回再生された不動産ミステリー

#映画化

まさみ

2021年のベストセラーとなったモキュメンタリー小説!

Webライター・雨穴は、第一子の誕生を控えて新居の購入を検討している知人から相談を受けます。彼が買おうか悩んでいる一戸建てには、壁の裏側に謎の空間があるというのです。雨穴は建築家・栗原の助言を乞い、「変な家」の秘密を探り始めました。

前半はロジカルなミステリー、後半はおぞましさを前面に押し出した民俗ホラーと、異なるテイストの二部構成で楽しめます!

1枚の設計図から想像を膨らませ、考察を積み重ね、探偵さながら衝撃的な真相を導き出すアドバイザー・栗原氏がかっこいいです。

ウイットに富む文章で書かれているので、ホラー小説入門としてもおすすめ。

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イヤミス小説おすすめ

2位『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

向日葵の咲かない夏

死んだはずのクラスメイトがある動物に生まれ変わり…

まさみ

イヤミスの金字塔と名高い傑作!ミチオ視点で綴られる日常は、徐々に虚実入り混じる狂気を帯びだし、生理的嫌悪をかきたてます。

小学生のミチオは学校を欠席した同級生・S君にプリントを届けにいき、S君の死体を発見。しかし担任を連れて戻ると死体は消えていました。その後ミチオは蜘蛛に生まれ変わったS君と再会し、独自に調査を開始します。

トカゲとして生まれ変わったミチオの妹のミカや蜘蛛に変身したS君など、バイプレイヤー(脇役)の強烈な個性に注目。

それぞれがやましい秘密や変態的な欲望を抱え、歪んでしまった人間の本質が事件の核心に収束していくのが見事でした。

終盤のどんでん返しには度肝を抜かれること確実!鬱展開にうちのめされたい方におすすめです。

1位『告白』湊かなえ

告白

本屋大賞受賞のデビュー作!生徒に娘を殺された女教師の告白が冷静で怖い

#2009年本屋大賞 #松たか子主演映画の原作

veyu

犯人は最初に分かってしまうのに、物語の終着点は最後まで読めません。

女性教師の口から語られたのは、生徒の中に自分の娘を殺した人間がいるという衝撃の「告白」でした。女性教師、加害者の少年達とその周囲の人々。6つのモノローグが明らかにする、衝撃の結末とは?

中学生による幼児殺人、教師による復讐、HIVとタブーをこれでもかと詰め込んだ作品です。しかし、根底に共通しているのは親子という普遍的なテーマに見えます。ダーティーな話ながら共感を持って読めてしまうのは、この親子像がリアルに書かれているからかもしれません。

名探偵とトリックが用意されたミステリーには飽きてしまった人におすすめの「変則系イヤミス」です!

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海外ミステリー小説おすすめ

3位『五匹の子豚』アガサ・クリスティー

五匹の子豚

獄中死を遂げた母は無実だった!娘の依頼で名探偵ポアロが16年前の事件の真相を探る

#ドラマ化

veyu

仕掛けられているのはロジックではなく、人間心理の罠。

16年前に画家が自宅で毒殺され、容疑者となった妻は有罪判決を受け獄中死を遂げます。「自分は無罪だ」という母(妻)の手紙を受け取った娘は、名探偵ポアロに事件の真相解明を依頼します。

5人が過去の事件について語っていくのですが、これには「主観」というフィルターが働いています。そのフィルターが取り除かれた時、読者の見ていた風景が180度変わってしまう展開はお見事と言うほかありません。

ラストの鮮やかなどんでん返しを読んだら、再読の誘惑にかられること間違いなし!著名なクリスティー作品は読んでしまった、という人にもぜひ読んでほしい隠れ名作です。

2位『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル

シャーロックホームズの冒険

名探偵ホームズと相棒ワトスン医師の活躍を刮目せよ!

Cartus

コナンと聞くと、真っ先に人気マンガ『名探偵コナン』が思い浮かぶうちはミステリー界のまだ入り口にいる証拠。

ミステリー界でコナンといえば、やはりコナン・ドイル。あらゆる探偵推理小説の基本であり、人気ナンバーワンの探偵といえばシャーロック・ホームズだ。ミステリー好きを名乗るなら、1作くらいは読んでおこう!

どの作品でも彼の名推理を堪能できるが、初心者におすすめなのがこの作品。味のある挿絵もまた魅力で、当時のベーカー街の暗く情緒ある雰囲気をうまく醸し出している。

読了後はたくさんある続編短編や長編、モーリス・ルブランの怪盗紳士ルパンとの対決、宮崎駿のアニメ版など、興味の世界がどんどん広がることだろう。

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1位『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティー

そして誰もいなくなった

クローズドサークルの金字塔!童謡の歌詞通りに1人ずつ殺されていき…

#映画化

Cartus

トリックが鮮やかで、種明かしのシーンは実に爽快!「読みやすく、とっつきやすい」ミステリーといえば、アガサ・クリスティーこの人ではないだろうか。

とりわけクリスティーのなかでも「最高傑作」と称される本作は、絶海の孤島に集められた年齢も職業も様々な男女10人が、意味深なわらべ歌とともに1人ずつ殺されていき、最後には「誰もいなくなる」という非常に明快なプロットだ。

生存者すらいない中、「いったい誰が犯人なのか?」「どのようなトリックを使ったのか?」を考えながら読み進めていくミステリーの醍醐味を十分に味わえる。

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サスペンス小説おすすめ

3位『犯罪者』太田愛

犯罪者

「相棒」シリーズ脚本家のデビュー作!通り魔事件で生き残ったのに暗殺者に狙われることになり…

むら

脚本家でもある著者が手がける描写は臨場感たっぷり!

息もつけないほどの怒涛の展開にスケールの壮大さも加わり、スピード感満載のアクション映画を見ているかのような気分を味わえます。

「逃げろ、あと10日生き延びれば助かる」4人が刺殺された通り魔事件で生き残った5人目の被害者・修司は、見知らぬ男からそう告げられ、自分が狙われていることに困惑。刑事の相馬とライターの鑓水と共に真相を探ることにしますが、事件の裏側では政界や財界までも絡んでいることが発覚し…。

全900ページ一気読みは避けられません。あらかじめ予定を調整してお臨みください。ちなみに私は眠るのも忘れてのめり込んでしまい、次の日の仕事に遅刻しかけました。

2位『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン

ダヴィンチコード

暗号解読者のソフィーが『モナリザ』に隠された暗号の謎に迫る

#映画化

Cartus

グライダーの仕組みを発明し、人体解剖図や名画を描いたイタリアの多才な天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の絵画のなかで知らない者はいない、最も有名な作品といえば『モナリザ』だ。

2003年に刊行された本書は、『モナリザ』に隠された暗号や、イエス・キリストの婚姻を巡って怪事件が繰り広げられる、いわば歴史サスペンス・ミステリー小説である。

折しも一昨年はダ・ヴィンチの没後500周年を迎え、パリのルーブル美術館で記念展覧会が催されるなど、国内外で大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。最新の3D解析技術によって『モナリザ』が重ね書きされた等の証拠が見つかったため、”リアル・ダ・ヴィンチ・コード”と称されたそうだ。

1位『第三の時効』横山秀夫

第三の時効

警察小説といえばコレ!県警捜査第一課が難事件に挑む連作集

#「この警察小説がすごい!」1位 #「このミステリーがすごい!2014」4位

あした

トリック解明より「人間」を読みたい方へ。クセ者好きなら尚よろし、です。

殺人事件と捜査の最前線に立つ刑事が描かれる6つの短編。一編ごとにフォーカスされる人物は変わりますが、彼らが放つ陰の気配と3人のキーマンが物語を繋ぎます。

湿度と密度がある文章で、犯罪や人物が巧みに描写されています。特筆すべきは現場を束ねる3人の班長!

刑事としてはこれ以上なく優秀で、理論・冷徹・動物的カン、とそれぞれの流儀で犯人を追いつめます。「犯人だから捕まえる」彼らの行動原理はシンプルで獣のようです。

力のある短編が集まることによって、強力な磁場をもつ警察小説に進化した一冊。

SF小説おすすめ

3位『ユービック』フィリップ・K・ディック

ユービック

近代SFの父ディックによる「現実崩壊モノ」の傑作!

吉川

主人公ジョーはある日、爆発に巻き込まれたことをきっかけに「時間錯乱テロ」に直面。車が次々と旧世代のものに変わり、食品は腐り、人間までもが朽ちてゆく中、ジョーは次々に現れる謎のメッセージを頼りに悪夢から逃れよう奔走しますが…。

亡くなったはずの人物からメッセージが届いたり、そこにあったものが少し目を離した隙に別のものに変わるなど、当たり前のことが通じない不条理な世界で展開するストーリーは、予測不能でとにかくスリリング!

冒頭10ページを超えれば雪崩のように物語が進む徹夜本。SF小説を読み慣れていない方は、なんとかそこまでたどり着いてください!

2位『新世界より』貴志祐介

新世界より

千年後の日本がディテール豊かに描かれた圧倒的リアリティーのSF小説

#第29回日本SF大賞受賞 #アニメ化

まさみ

もし超能力者のみの社会が実現したらどうなるか?

「神の力」と呼ばれる超能力に覚醒した人類が、各地にコロニーを築いた千年後の日本。主人公の早季は友人たちに囲まれ幸せに暮らしていました。ところが早季たちはコロニーの外で迷子になった際、先史文明が滅びた衝撃の真相を知ってしまい…。

世界の成り立ちに纏わる残酷な真実が明かされて以降の展開は驚きと裏切りに満ちていて、ページをめくる手が止まりませんでした。郷に語り継がれる業魔や悪鬼の伝承の不気味さや、鮮烈なイマジネーションが弾ける超能力バトルの描写も圧巻です。

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1位『三体』劉慈欣

三体

過去・現在・450年後の未来まで、圧倒的なスケールで描かれる現代中国SF大ベストセラー

#アジア圏初のヒューゴー賞受賞 #映画化

吉川

エリート天文学者・葉文潔は宇宙開発に携わっていたある日、人類よりはるかに高い技術を持つ宇宙人の「三体人」とのコンタクトに成功します。数十年後、三体人がついに地球への侵攻を開始。巨大な技術力の差を前に、はたして人類は三体人に勝利することができるのか?

三体人の攻撃によって科学技術の発展を封じられた人類が、知恵と工夫で危機を乗り切ろうとする展開は、読んでいて熱くなります。人類の特技として「嘘」を押し出そうとする作戦も面白いです。

SF新時代を象徴する本作。これまでSF小説に縁がなかった人もぜひ読んでみてください。

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ディストピア小説おすすめ

5位『ハーモニー』伊藤計劃

ハーモニー

人類が争わず完全に調和するには、個人個人の意思は必要ない

#アニメ化

真木

本作で描かれている支配の仕方や危機は遠くない将来、私たちを襲うかもしれない、と思わせる迫力があります。

健康と幸福であることが義務となった近未来の社会で生きる霧慧トァンは、かつて共に自殺を図り死んでしまった友人・御冷ミァハのことが忘れられずにいました。ある日、世界同時多発自殺事件が起こり、彼女は犯人を追いますが、事件の背後にいるのは死んだはずのミァハで…。

健康を重視する社会や電子端末による人々の行動の管理という設定は現代にも通じるところがある分、本作からは不気味なリアリティを感じました。

私たちが生きる社会の未来や、これからの時代の幸福のあり方を真剣に考えたい人には強くオススメしたいです。

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4位『華氏451度』レイ・ブラッドベリ

華氏451度

読書が禁じられた未来を描くディストピア小説

#映画化

Cartus

タイトルからは内容の想像がつきにくいのだが、暗い未来社会を描いたいわゆるディストピア小説だ。

「華氏451度」とは、”昇火士”となった主人公が本を焼くための温度のこと。この作品で描かれるディストピアとは、なんと本を読むことが禁じられている社会なのだ!

つまり、大衆が本を読んでしまうと自分で考える力がついてしまうため、未来の支配層が本の所持を禁じたのだ。「なんだ、SFの話か」と思うのは大間違い。実は私たちが現在暮らしている社会そっくりなのだ。というのも、作者がこの作品を書いた1953年はちょうどテレビが登場した頃。多くの人はテレビに夢中になり、本を読まなくなってしまったのだ。

その結末は…もうお分かりだね?

3位『虐殺器官』伊藤計劃

虐殺器官

テクノロジーが発達した近未来、特殊な言語による洗脳で虐殺を蔓延させる黒幕とは?

#映画化 #アニメ化

まさみ

ソリッドなアクション描写もさることながら、言葉の本質とは何か、人類の進化とは何かを考えさせられる哲学的な命題にひきこまれます。

アメリカ情報軍のクラヴィス大尉は、後進国で虐殺を扇動している謎のアメリカ人ジョン・ポールの暗殺を命じられます。早速プラハに飛んだクラヴィスは、そこでジョン・ポールの元愛人ルツィアと接触するのですが…。

殺伐とした世界観で描き出されるディストピアの実状は、十数年後に訪れるかもしれない近未来のリアリティを持っていました。

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2位『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

わたしを離さないで

キャシーたちは何のために生まれ、何故生かされていたのか

#映画化

むら

悲劇の一言では括れない登場人物たちの軌跡の積み重ねが、豊かな余韻をもたらします。

主人公は英国在住の介護人キャシー。彼女は人々の世話をする傍ら、ヘールシャムと呼ばれる施設で過ごした子供時代を懐かしみます。特別な子ども達だけを集めたヘールシャムには、ある大きな秘密が隠されていたのです。

美しく端正な文章が紡ぐ回想シーンは、ノスタルジックな箱庭の趣で心を奪われました。牧歌的ともいえる幼年時代の記憶と、大人になったキャシーの独白が交錯することで物語は陰影を増していき、徐々に明らかになっていく真実の重みが胸を打ちます。

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1位『一九八四年』ジョージ・オーウェル

一九八四年

全体主義国家の恐怖を描くディストピア小説の最高傑作

#映画化

吉川

「英語で書かれた最も重要な小説」とも言われるディストピア文学の金字塔!

舞台は独裁者ビッグブラザーによる恐怖政治に覆われた英国。一介の公務員・スミスは、伝説の反逆者ゴールドスタインを中心とする秘密結社に近づき、ディストピアから抜け出そうともがきます。1つまた1つと禁忌を犯していくスミスに待つのは、「完璧な絶望」と評されたラストシーンでした。

思考を制限される「二重思考」や、政府によって感情を操られる「二分間憎悪」というアイデアに、読んでいて何度もぞっとする小説です。特に、終盤で主人公が洗脳されていくシーンは、ホラー小説にも全く引けをとらない悍ましさがありました。

独裁政治の恐ろしさを体感したい方におすすめです。

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冒険ファンタジー小説おすすめ

4位『バルタザールの遍歴』佐藤亜紀

バルタザールの遍歴

私たちは2人で1つ。双子の貴族の波瀾万丈の大冒険!

まさみ

1906年、ウィーンの公爵家に誕生したメルヒオールとバルタザールは、同じ体に精神を宿した極めて特殊な双生児でした。

そんな2人で1人な彼らを周囲は変人として持て余します。大人になった彼らは酒と女に溺れた挙句、継母との恋愛スキャンダルが原因で祖国を追われ、波瀾万丈の遍歴を辿ります。

まず注目してほしいのは主人公の設定!結合双生児でも二重人格でもない、同じ体を共有する双生児というのがポイント。喧嘩の際はコントのようなパフォーマンスを演じるのが面白かったです。物語前半と後半の緩急のコントラストも素晴らしく、ナチス将校の追跡を巻いて砂漠を踏破する冒険に胸が躍りました。

美しい装飾や技巧を凝らした文章に酔い痴れたい方は必読です。

3位『ダレン・シャン』ダレン・シャン

ダレンシャン

人間と半バンパイアの狭間で葛藤する少年が成長していくダークファンタジー

#映画化

まさみ

平凡な少年が半吸血鬼となり、胸躍る冒険を繰り広げる人気シリーズ!

蜘蛛が大好きなちょっと変わった男の子ダレンは、親友スティーブと共に移動サーカスを観に行った際、そこで飼われていた蜘蛛がどうしても欲しくて盗んでしまいます。しかしその蜘蛛がスティーブを噛み、ダレンは親友を助けるため、謎の男クレプスリーと取引して半吸血鬼へと生まれ変わります。

旅を続ける中で最初は憎しみ合っていたクレプスリーとの関係性が徐々に変化し、師弟の絆を育んでいくのが印象的でした。サーカスの面々やのちに登場する吸血鬼も個性的で、敵味方問わずユニークな魅力にあふれています。

主人公の成長ぶりを実感し、ラストで最高のカタルシスを得たい方におすすめです。

2位『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング

ハリーポッターと賢者の石

伝説はここから始まった!世界を席巻した魔法ファンタジー第1作

#映画化

ふっかー

小学4年生になるまで、何度も途中で放り出していたシリーズでした。しかし、海外文学好きな女の子を振り向かせるために、張り切って上下巻セットを購入。色んな意味でドキドキしながら読みきり、初めて読友ができました。

宇野

空を飛んでいる魔法使いが目の前に浮かんでくるような豊かな描写にページをめくる手が止まらない!

叔母の家でいじめられながら育ったハリーは、自分が魔法使いであることを知りホグワーツ魔法魔術学校へ入学。ある日、伝説の秘宝「賢者の石」が学校に隠されていることを知り、探し始めます。石には、両親を殺した宿敵・ヴォルデモートも関わっていて…。

ホウキで空を飛び、呪文の練習をするなど、ハリーにとっては何もかもが初めての体験。物おじせずに次々と新しいことを吸収していくハリーの姿は、未知なる世界に飛び込む勇気を与えてくれます。

変わり映えしない平凡な日常から抜け出して、壮大なファンタジーの世界を味わいたい方におすすめです。

1位『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ

アルケミスト

宝物を探しにいざピラミッドへ!人生という大海原を楽しく航海する術が満載

#全世界8500万部 #81カ国語に翻訳

むら

大切に傍において、何度でも読み返したい1冊!

ピラミッドの側に宝物が埋まっている夢を見た羊飼いの少年サンチャゴは、その夢を信じ全てを捨てて宝物を探す旅に出ます。様々な出会いや別れの中で学びながら成長していくサンチャゴが、旅の最後に得たものとは?

主人公が試練を経て成長する王道ストーリーを期待していると、次々に登場する人生の教訓に良い意味で裏切られることでしょう。「人は自分の夢見ていることをいつでも実行できることに気づいていない」など、散りばめられた数々の名言はまるで宝石のよう。「世界で最も読まれた本ベスト10」入りしたのにも頷けます。

夢を追う人、人生の選択に迷う人…どんな人にとっても、人生を変えるきっかけをくれるでしょう。

風刺の効いたファンタジー小説おすすめ

3位『モモ』ミヒャエル・エンデ

モモ

無垢で純粋なモモの大冒険を描いた児童文学の傑作

#ドイツ児童文学賞受賞 #映画化

まさみ

家や家族を持たない代わりに何にも縛られない、モモの自由さに憧れます。

廃墟の円形劇場に住み着いた不思議な少女・モモ。とても聞き上手な彼女はたちまち街の人たちと仲良くなりました。ある日「灰色の男たち」が出現し、人々の時間を盗み始めます。余裕を失くしていく街の人たちを憂えたモモは、「灰色の男たち」に盗まれた時間を取り戻そうと行動を起こします。

悪役に位置付けられた「時間どろぼう」は、仕事や生活に追われ心のゆとりを忘れた現代人の寓意ともとれ、自分の生き方を見直すことにも繋がります。

ハラハラドキドキが詰まったファンタジー小説の名作なので、親子で読んで感想を交わすのも楽しそうです。

2位『ガリヴァ旅行記』ジョナサン・スウィフト

ガリヴァ旅行記

イギリス社会への痛烈な批判を含んだ船医ガリヴァの空想冒険譚

#映画化

Cartus

風刺小説として名高いこの作品で一貫して描かれるのは「人間の本性である醜さや愚かさ」。

ガリヴァがたどり着いたのは小人の国、巨人の国、空の国、馬の国の4つだ。いずれの国でも奇妙な出で立ちの人間が登場するが、実は自分たちそのものの姿だとガリヴァは旅を通して気づく。

ちなみに、空の国は映画『天空の城ラピュタ』のモチーフ、馬の国の野獣はインターネットサイト”Yahoo”の由来になっている。

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1位『星の王子さま』サン・テグジュペリ

星の王子さま

大切なものは目に見えない。普遍的な名セリフの数々が心に響く

#映画化 #アニメ化

Cartus

一見、子ども向けとして知られる名作だが、実は大人が読んでも読み応えのある作品だ。むしろ、子どものときに読んでピンと来なかったという人も多いだろう。

人生経験をある程度積んでからの方が、数々の名言がより心に沁みわたるかもしれない。

蛇やバラなど抽象的な暗示を与える物が登場し、読む人や時期によっても解釈が異なる作品だが、「大切なものは目に見えない」というキツネのセリフが普遍的で心に刺さる。

息苦しい世の中で心が疲れたときに珠玉となる1冊であり、プレゼントにも最適だ。

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元気が出る小説おすすめ

4位『蕎麦ときしめん』清水義範

蕎麦ときしめん

抱腹絶倒のパスティーシュ作品集!

Cartus

難しいテーマは勘弁してほしい。ただ、サラッと気分転換がしたい。

普段は重ための小説が好きな方でも、人生そんな風に思うときはあるものだ。そんなときには軽くて、深くなく、全く難しくない清水義範の小説がおすすめだ。

名古屋出身の作者が、蕎麦と地元の名物・きしめんの違いを熱く語る表題作をはじめ、思わずクスリと笑うどころか、抱腹絶倒の作品が収められている。

短編集なので好きな時に好きな順番で読めるのも良いところ。もちろん、名古屋に馴染みがない方でも楽しめる。

ジャンルでいうとパスティーシュ(模倣作品)に区分され、小説世界の幅広さを知ることも出来るだろう。

3位『デカメロン』ジョヴァンニ・ボッカッチョ

デカメロン

ペスト禍で郊外に逃れた男女が10日間すべらない話を繰り広げる

#映画化

Cartus

コロナ禍のような非常時に読まれるべき文学作品は多々あるが、デフォーやカミュの『ペスト』のような暗く重たい作品だけでないのが、文学の懐の幅広い所以だ。

この短編集はイタリアのボッカッチョにより、なんと1350年頃に書かれた。タイトルは「10日」を意味し、当時の感染症であるペストが大流行した際に、田舎に疎開した男女が10日間集まって、交互に面白い話を披露するお話だ。今で言う「すべらない話」を参加者が展開し、盛り上がっている場面を想像すると良いだろう。

では、昔の人々はいったいどんな話で盛り上がっていたのだろうか?古今東西、ウケる話の内容は似たようなものだ。なにせ650年以上、「すべらない話」なのだから…。

2位『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す

”ロマンはどこだ” 特殊能力を持つ4人組銀行強盗が大暴れ!

#大沢たかお主演映画の原作

ふっかー復活委員長

生きづらさを感じたら、陽気なギャングと遊ぼうよ。

漫才、裏切り、どんでん返し…伏線だらけの大運動会にようこそ!

なんと言っても、コントのような冒頭からは予想もつかぬ「本物」のサスペンス小説なのだ。

読み終えたあなたは、きっと魂のランクが上がってる。

1位『夢をかなえるゾウ』水野敬也

夢をかなえるゾウ

関西弁のゾウの教えで人生が好転していく自己啓発小説

#小栗旬主演ドラマの原作 #アニメ化

ミレット

ファンタジー要素満載かつ実生活にも応用できる気づきがたくさん得られます!フォントも大きく、会話文主体なのですこぶる読みやすい!

各章が一課題なので一気に全部読もうと気負わずに、区切って読めるのも読みやすい点です。

ガネーシャの底なしの能天気さとユーモアに心から笑え、明日への活力になること必至です!

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人間の狂気を描いたサイコホラー小説おすすめ

4位『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子

ぼっけえきょうてえ

ひなびた土と血の香りがする和風ホラー

#第6回日本ホラー小説大賞受賞

まさみ

タイトル「ぼっけえきょうてえ」とは岡山弁で「とても怖い」の意味。内容も決して名前負けしておらず、独特のトーンを帯びた岡山弁の語り口がじっとりした恐怖を盛り上げています。

明治初期の岡山遊郭にて、客に身の上話をする醜い女郎。極貧の寒村で産声を上げ、物心付く前から堕胎の手伝いをしていた彼女は、胎児が捨てられた川でひとり遊んでいた日々を懐かしみます。

想像を絶する貧困が生むこの世の地獄、即ち弱者を虐げ搾取することでしか立ち行かない荒廃しきった村の惨状に言葉を失いました。

3位『異端の祝祭』芦花公園

異端の祝祭

親から子に刷り込まれる洗脳の怖さとは?和洋折衷の一風変わったホラー小説

まさみ

就職浪人の島本笑美は幽霊が見えるせいで周囲から孤立し、唯一の理解者の兄に依存する日々を送っていました。ある日の面接で笑美はヤンと名乗る不思議な青年に出会い、新興宗教のセミナーじみた研修に連れていかれ…。

和製『ミッドサマー』と名高いホラー小説。キリスト教をベースにした異端の宗教を絡めた物語は、歪んだ思想を持った共同体に我知らず取り込まれていく異化の恐怖を描き、生理的なおぞましさに鳥肌が立ちました。

2位『悪の教典』貴志祐介

悪の教典

サイコパスの二面性にうちのめされたい方は必読!

#第1回山田風太郎賞受賞 #2011年本屋大賞7位 #伊藤英明主演映画の原作

まさみ

高校教師の蓮実聖司はイケメンな上に人格者、生徒にも慕われている完璧な青年。ところが彼は目障りな人間を躊躇なく葬り去ってきた、真性のサイコパスでした。

聖人めいたカリスマを発揮する教師が、裏で残虐な殺人を犯し続ける落差に震え上がりました。自分の教え子や保護者までも始末するのだから理解を超えています。

蓮見の正体に勘付いた数少ない生徒との駆け引きも見所で、仮面が剥がれる瞬間は今か今かとハラハラしました。

クライマックスに描き出された地獄絵図は強烈の一言。どうせ終わるならと満を持して自身を解き放った、蓮見のやりたい放題ぶりが圧巻です。読後は蓮見の邪悪な魅力の虜になっているかもしれません。

1位『黒い家』貴志祐介

黒い家

隣人が怖くなる、エグすぎサイコホラー小説の金字塔

#第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞 #内野聖陽/大竹しのぶ主演映画の原作

まさみ

私達の身近にも「黒い家」はあるかもしれません。

保険会社の調査員・若槻慎二は、顧客である菰田夫婦の自宅を訪問した際に息子の首吊り死体を発見。現場の状況から自殺と思われましたが、実は菰田夫婦には子どもの不可解な事故死による保険金請求の前科があり…。

平凡で善良な青年・若槻の日常が保険金殺人の常習犯であるモンスタークレーマーに狂わされ、生き地獄と化していくのに戦慄しました。特に菰田妻・幸子の存在感が強烈!凄まじい執念でもってどこまでも主人公を追い詰める姿は確実にトラウマになります。

オカルトホラー小説おすすめ

4位『怪談のテープ起こし』三津田信三

怪談のテープ起こし

「実話風怪談」が好きな方は必ず満足できる完成度の高い一冊!

まさみ

表題作「怪談のテープ起こし」は、自殺者の遺言テープに纏わる怪現象を扱った話。

ホラー作家・三津田信三は担当編集の時任と今度出す短編集の打ち合わせをしています。時任は自分の体験を断章として挟むことを三津田に提案し、早速刊行準備にとりかかるのですが、徐々に様子がおかしくなっていき…。

一篇が終わるごと三津田と編集者の対話が挿入され、どれもが現実に起きた出来事のような臨場感を味わえます。担当編集の心霊体験すらもフィクションに落とし込むことで虚実の境をぼかし、読者を翻弄するストーリーテリングの手腕にぞくぞくしました。

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3位『墓地を見おろす家』小池真理子

墓地を見おろす家

スティーヴン・キングリスペクトを感じる和製モダン・ホラー

まさみ

意気揚々と新生活のスタートを切った主人公の身に降りかかる惨劇に、終始震えが止まりませんでした。

主婦の美沙緒は新居のマンションに引っ越しますが、そこは火葬場と墓地に囲まれ住人の入れ替わりが激しい物件でした。やがて美沙緒の周囲では怪現象が続発し、娘までもが異常な行動をとりだします。

夫婦間の軋轢や娘の言動の変化、隣人たちの不自然な態度など、些細な違和感を散りばめた演出が巧みで夢中になります。

中盤から終盤にかけてのパニック描写も素晴らしく、ショッキングなホラー小説を求めている方におすすめです!

2位『シャイニング』スティーヴン・キング

シャイニング

モダンホラーの王様、スティーヴン・キングの傑作

#映画化

まさみ

動物の植木が動いたり、ひとりでに道順が変わる通路の演出にぞっとしました。

小説家志望のジャックは妻子を伴い、オーバールックホテルの冬季限定管理人として赴任します。冬の間は人がいなくなる為最高の執筆環境だとジャックは喜ぶものの、ホテルでは奇妙なことが起こりだし…。

様々な惨劇の舞台となったホテルの過去がオーバーラップした挙句、現実と幻覚の境が溶け出し、次第に正気を失っていくジャックの言動が恐ろしいです。

家族の崩壊と再生を描いた話でもあり、父親の立場で読むとより社会不適合者の烙印をおされたジャックの苦悩に共感できます。

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1位『残穢』小野不由美

残穢

怨念の拡散を示唆するラストにぞっとします

#第26回山本周五郎賞受賞 #竹内結子主演映画の原作

まさみ

ホラー小説家の「私」は読者のファンレターを読んだ際、そこに綴られている心霊体験に不可解な既視感を覚えます。過去の手紙を掘り出した結果、よく似た報告に行き当たり…。

いわゆるモキュメンタリー仕立ての構成で、小野不由美をモデルとする「私」が綿密な取材と検証を重ね、土地の因縁を紐解いていく展開にのめりこみました。

点と点が結ばれ線になるように次々明らかになる登場人物同士の繋がりや、呪われた一族の系譜に戦慄しました。

ミステリー小説さながら結果から原因へ遡る思考過程を経ているので、ホラー小説が苦手な人にも手にとってほしいです。

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モンスターが襲いかかるホラー小説おすすめ

2位『屍鬼』小野不由美

屍鬼

「吸血鬼化」を一種の伝染病ととらえた小説を読みたいならコレ!

#アニメ化

まさみ

ある時、外場村で3名の変死体が発見されました。医者の尾崎は死体の所見にひっかかりを覚えるものの、村人たちの意向で自然死として処理。しかしその後も村では人が消えていき…。

前半は村人たちの紹介に費やされ冗長に感じますが、中盤以降はジェットコースターさながらの疾走感!守りに入る村人視点のみならず、望まず吸血鬼に変えられてしまった元村人視点も進行するため、単純な善と悪に分けられないのがやりきれません。

集団ヒステリーに駆り立てられた群衆の狂気や暴力性も描かれ、よってたかって吸血鬼をなぶり殺すシーンは目を覆いたくなります。

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1位『ぼぎわんが、来る』澤村伊智

ぼぎわんが来る

謎の怪物ぼぎわんが襲いかかる!澤村伊智の看板作「比嘉姉妹」シリーズ1作目

#第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉#岡田准一主演映画の原作

まさみ

子供の頃に謎の怪物・ぼぎわんに遭遇するも辛うじて生き延びた田原秀樹。大人になり家庭を持った彼の前に、再びぼぎわんの気配が忍び寄ります。秀樹はぼぎわんを撃退するため、有識者の知恵を借りに行くのですが…。

騙しのテクニックを駆使した構成が秀逸!視点人物が交代するごとに前章の語り手の印象が様変わりするのがポイントです。最強霊能者・比嘉琴子の活躍も素晴らしく、終盤の無双っぷりには痺れました。

ぼぎわんの正体とは何か、衝撃の真実はぜひご自身の目で確かめてください。

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歴史・時代小説おすすめ

6位『平家物語 犬王の巻』古川日出男

平家物語 犬王の巻

自由奔放な想像力が紡ぎだす、奇想天外な平家物語外伝!

#アヴちゃん×森山未來主演映画の原作

まさみ

父親が人外と取引した結果、呪われた異形として産声を上げた犬王。彼は盲目の琵琶法師・友魚と出会い、『平家物語』を斬新にアレンジした能楽で人々を虜にします。

手塚治虫『どろろ』を思わせる大胆な筋立てで、犬王が新たな能楽を極めるたび体のパーツが回復する設定が面白いです。

犬王と友魚の友情も見所で、2人がバディを組んで室町の音楽シーンを駆け上がっていくサクセスストーリーは痛快の一言。

実際に講談を聞いているような、躍動感あふれる文体も最高です。

5位『蒼穹の昴』浅田次郎

蒼穹の昴

女帝・西太后が君臨する激動の中国で、運命に翻弄される人々を描いた群像劇の傑作!

#日中共同制作でドラマ化

まさみ

清朝末期の中国。貧しい糞拾いの子・春雲は、立身出世を夢見て宦官となりました。成長した春雲は西太后に仕えることになり、官僚として取り立てられていた同郷の文秀と対立を余儀なくされます。時同じくして英国が香港を租借し、欧州の列強や日本が訪れて…。

義兄弟の契りを結んだ春雲と文秀のすれ違いや、憎まれ役を演じきった西太后の知られざる苦悩が余すところなく描かれ、血肉が通った登場人物たちが壮大なスケールで織り成すドラマに涙が止まりませんでした。

中国の歴史に興味がある方にはぜひ読んでほしい小説。きっと人生観が変わります。

4位『陰陽師』夢枕獏

陰陽師

陰陽師・安倍晴明が主人公の小説の代表格!

#野村萬斎主演映画の原作

まさみ

平安時代に実在した高名な陰陽師・安倍晴明と、その友人で武に優れた源博雅。2人は朝廷や貴族の依頼を受け、都を騒がす鬼や付喪神、武将の怨霊などの魑魅魍魎を退治していく中で、貴族の確執や朝廷に渦巻く陰謀を知ることになり…。

自由自在に式神を従え京の都の秩序を守る、晴明の活躍から目が離せません!

飄々として掴みどころのない晴明と、義理人情に厚く実直な博雅のコンビがとても魅力的で、深い信頼で結ばれた男同士の絆に感動しました。

しっとり典雅な文章で綴られる四季折々の自然の風景や人々の営みも必見です。

謎多き陰陽師のなりわいに興味がある方や、平安の世が舞台のブロマンス小説に萌えたい方は読んでください。

3位『ペスト』アルベール・カミュ

ペスト

医師の目から語られるペスト禍と都市封鎖

#映画化

Cartus

新型コロナのパンデミックに覆われた今だからこそ読めるパニック小説。というよりむしろ、パンデミックを一度でも経験しないと、この小説の面白さや深さは永遠に分からないのではないか。

謎の伝染病の発生から、伝染源の突き止め、無関心だった人々が突如恐怖におののく姿、緊急事態宣言の発令、宣言解除後の無防備さが呼び込む再流行など、2020年以降に世界中で起こった一連の出来事がそっくりそのまま描かれているのがわかる。

ただ、この小説がそれだけで終わらないのは、ペストを人生における”悪の象徴”とみなしていることだ。「感染症=戦争」とも例えられたように、戦後間もない時期に書かれたこの名作は戦争の不条理を描いたとも言われている。

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2位『村上海賊の娘』和田竜

村上海賊の娘

瀬戸内海を統べる村上武吉の娘が活躍する戦国小説

#2014年本屋大賞 #第35回吉川英治文学新人賞

早坂

時代背景や地理の説明はありますが、複雑さは一切なく、会話や文章も軽快でとても読みやすいので、歴史小説に不慣れな方にもおすすめです。

戦に憧れる村上海賊当主の娘・景は、強盗に襲われていた一向宗の信徒たちを助け、信長と争う本願寺へ送り届けます。そこで初めて本物の戦を見た景は、憧れを捨て戦に関わらない生き方を選択。

しかし、本願寺支援に動いた村上海賊が信長との争いを避けるため直前で手を引くことを知り、再び戦場に向かい信徒たちを救うために奔走します。

魅力的なキャラクターが多く、歴史もので珍しい女性主人公・景はもちろん、敵となる七五三兵衛も芯が通った好漢で、どちらも応援したくなります。戦闘描写が派手で、難しいことを考えずに爽快なアクション活劇を楽しめるのも見どころ!

1位『竜馬がゆく』司馬遼太郎

竜馬がゆく

坂本竜馬の劇的な生涯を描いた国民的ベストセラー

#北大路欣也主演でNHK大河ドラマ化

Cartus

数々の歴史小説を世に送り出した昭和の文豪・司馬遼太郎による青春歴史小説だ。

歴史もののなかでもひときわ人気の高い幕末を舞台にしているため敷居が低く、さらに主人公は現代の「理想の上司ランキング」でその名前が常に上位に挙がる坂本竜馬!

抜群のカリスマ性と愛着あるキャラクターで、ぐんぐん読み進められるため、歴史小説に慣れていない方にもおすすめできる作品だ。

また、竜馬が出会う勝海舟・西郷隆盛・岩崎弥太郎など維新の志士や人物たちも魅力たっぷり。司馬作品ならではの断定的な造形豊かな人物描写で、まるでその辺にいるかのようなイメージが湧いてくる。

夢中になって読んでいる頃には、あっという間に明治維新を迎えていることだろう。

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お仕事小説おすすめ

6位『時給三〇〇円の死神』藤まる

時給三〇〇円の死神

 死神のアルバイトに興味はありませんか?

あした

土日・早朝勤務あり、福利厚生なしの時給300円!

主人公・佐倉は応募してもいない「死神バイト」に採用されます。仕事内容は、未練を残した死者をあの世に送るというもの。先輩死神の花森さんに振り回される日々の中、彼が残酷なルールを知るのはもう少し先のこと…。

死者の未練が切ない分、花森さんと佐倉のわちゃわちゃした時間を愛おしく感じます。青春感を堪能しながら、記憶と存在という深遠なテーマにたどり着く人もいるでしょう。

生きるとは?存在する意味とは?迷える読者と主人公に向けて、最後に答えと救いが用意されています。

「この小説は哲学だ!」と言いたいです。ニーチェもカントも置いといて、教科書には是非「藤まる」を!

5位『君たちに明日はない』垣根涼介

君たちに明日はない

恐怖のリストラ面談!リストラ請負人・対象者それぞれの立場で楽しく読める

#第18回山本周五郎賞受賞 #坂口憲二主演ドラマの原作

バンビ

「私はもう用済みってことですか!?」

人のクビを切ることを仕事にしているリストラ請負人・村上真介の物語。

一見すると暗いテーマに思われるが、主人公に情があり好感も持てて、関わった人全てに希望の残る後味の良い作品です!

多種多様な職種の方たちのシビアな世界も知ることができ、価値観が爆発的に広がりました。

4位『天地明察』冲方丁

天地明察

日本で初の国産暦の完成までを詳細に描いた時代小説!

#2010年本屋大賞 #岡田准一主演映画の原作

かのまお

徳川家綱の時代、算術家の渋川春海は日本の緯度の計測や新しい暦の作成を任されます。改暦が世の中のあらゆるシステムの変革を伴うことに慄然としながらも、主人公・渋川は粉骨砕身、プロジェクトの完遂を目指します。

改暦作業という仕事が世間に与える影響力の大きさとの格闘に心を持っていかれます。2人の天才、和算家・関孝和と近代囲碁の祖・本因坊道策との切磋琢磨も大きな見どころです。

痺れる名言が多いのも魅力。特に「私たちが小さいのではなく、世が大きいのだ」という主人公のセリフは心に響きました。

これから大きな仕事に挑戦したり、新しい仕事を始めたいと思っている人に読んで欲しい小説です。

3位『和菓子のアン』坂木司

和菓子のアン

デパ地下が舞台のほっこりミステリー!和菓子の魅力に夢中になるかも?

本屋さん専門デザイン・企画事務所:honne

日本文化、季節、和菓子、接客。たくさん勉強になるほっこりミステリーです。

人間味あふれる登場人物ばかりなので、読んでいるとやさしい気持ちになります。

ホッと一息つきたいとき。気を張らずに読める本作がおすすめです!

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2位『下町ロケット』池井戸潤

下町ロケット

「ものづくり」に魂を込める男たちの熱き闘い

#第145回直木賞 #阿部寛主演ドラマの原作

早坂

理想と現実の板挟みになりながら、困難な目標に立ち向かう物語。

航平が社長を務める町場の工場・佃製作所は、資金難や訴訟といった危機に瀕していました。そんな折、大手の帝国重工から、佃製作所が持つロケット部品に関する技術の特許を売ってほしいと持ち掛けられます。

売れば特許を使った開発はできなくなる。航平は技術を守るためこれを断り、逆に佃製作所で製造した部品を使ってもらえないかと提案します。

町場の工場が傲慢な大手を相手に、一歩も引かない戦いを繰り広げます。特許売却派の社員達も仕事に誇りを持っており、部品製造を決意して協力するシーンは胸熱!

理想を追いかける厳しさを知っている方なら特に、登場人物たちの奮闘に大きな勇気をもらえる作品です。

1位『本日は、お日柄もよく』原田マハ

本日はお日柄もよく

スピーチライターのお仕事小説。言葉が持つ力って本当にすごい!

#比嘉愛未主演ドラマの原作

あした

好きだった幼馴染の結婚式。最悪のシチュエーションで、主人公こと葉は衝撃のスピーチをする女性に出会います。

伝説のスピーチライターと呼ばれる久遠久美が紡ぐ言葉の魔力に魅せられ、こと葉は彼女のもとで学び始めます。

スピーチライターの戦略性やロジックが魅力的で、読み応え十分。そうして語られる言葉は、キング牧師やジョブズのように、世界や人々の心を変える力があると訴えてきます。作者の綴る言葉一つ一つが秀逸で、こと葉と久美が生み出すスピーチに胸を打たれました。

読後に手に入るのは、自分も誰かを助けられるのかもしれないという希望と、一歩進んでみようと思える勇気。消費される言葉に食傷気味のあなたにもどうぞ。

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社会派小説おすすめ

5位『闇祓』辻村深月

闇祓

「人の悪意」に背筋が凍る!著者初の本格ホラーミステリー

真木

ホラーといえば幽霊や怪物が定番ですが、本作の恐怖は私たちの「日常」で現れます。その原因は「闇ハラ」と呼ばれ、自分の事情や思いなどを押しつけることで相手を傷つけたり、不快にさせる行為をさします。

決して突飛ではありませんが、日常と地続きになっている「闇ハラ」の恐怖が読みどころです。

幽霊系のホラーが苦手な人にこそ、新たな恐怖にぜひチャレンジしてもらいたいです!

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4位『君の顔では泣けない』君嶋彼方

君の顔では泣けない

1番新しい「男女入れ替わりもの」!他人の人生を生きる苦悩とは?

#第12回小説野性時代新人賞

真木

「男女の入れ替わり」というテーマは使い古されたものだと思っていましたが、そのような考えを良い意味で裏切ってくれた傑作。

本作は、ひょんなことから同級生の女子と入れ替わってしまった主人公の長い人生が描かれています。

多くの人が感じる幸福と苦悩や、入れ替わりによる違和感などがとても繊細に描かれているため、「自分とは別の人生」を生きているような感覚が味わえます。だからこそ、「自分の人生」をしっかりと生きたいと感じました。

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3位『明け方の若者たち』カツセマサヒコ

明け方の若者たち

「こんなハズじゃなかった人生」を送るあなたへ

#北村匠海主演映画の原作

真木

10代後半から20代前半は、「人生の青さと苦さ」が色濃く現れる時期だと思う。

自分自身への期待や青すぎる野心は、就職や進学を通して経験する失望や挫折によって苦味に変わり、「こんなハズじゃない人生」を送ることを予感させるのです。

そんな時期を懐かしく思える人にはぜひ手に取ってほしいです。本作に描かれているのは、青さと苦さを抱えていた頃のあなた自身なのだから。

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2位『希望が死んだ夜に』天祢涼

希望が死んだ夜に

子どもの貧困をテーマにした社会派ミステリー!女子中学生殺害事件の真相は?

#2019年本屋大賞発掘部門で最多票

まさみ

悲劇を生み出しているのは無知と無関心、社会的弱者への想像力の欠如だと痛感しました。

同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された14歳の少女、冬野ネガ。事件を調べるうちに、ネガとのぞみの秘密の関係が明らかになり…。

捜査に携わる刑事視点の現在パートと、ネガ視点の過去パートが交互に行き来することで、ネガとのぞみの家庭の事情が徐々に炙り出されていく構成が秀逸でした。

頼れる大人に恵まれず、二人で支え合うしかなかった少女たちの結末には、もどかしさを感じずにはいられません。

相対的貧困を他人事だと思っている読者の目を開かせてくれる、現代に即した一冊です。

1位『何者』朝井リョウ

何者

就活ってとにかくシンドイ

#2013年直木賞 #佐藤健主演映画の原作

真木

これから就活を始める方は読まないでください。

就職活動を控えた主人公の大学生・拓人は、友人の光太郎たちと就活対策として集まるようになります。就活が始まり少しずつ変化していく関係性。そしてついに内定を獲得した人が現れたことで、それぞれが隠していた自意識が明らかになっていき…。

拓人や光太郎が抱える将来への焦りや、友人らとの気まずい関係には、嫌な生々しさを感じました。最後に用意されている仕掛けや「何者」の本当の意味を知ったとき、不思議な納得感と驚きを味わうことになるでしょう。

就活を通じて自分の未熟さや挫折感を味わった人や、惰性で働いてしまっている人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。

純文学おすすめ

2位『火花』又吉直樹

火花

リアルな芸人の人生を鮮烈に描ききったピース又吉のデビュー作!

#第153回芥川賞 #菅田将暉/桐谷健太主演映画の原作 #ドラマ化

はるう

なんとしてでも売れたいという芸人根性に胸が熱くなりました。

売れない芸人の徳永は、とある営業先で先輩芸人の神谷と出会い意気投合。「俺の伝記を書け」と言われ、奇行を繰り返す神谷の様子をノートに綴っていくことに。やがて売れ始めた徳永と、自分の漫才スタイルに追い詰められる神谷。「売れる芸人」「売れない芸人」という明暗がはっきりと分かれ始めてしまい…。

だれも見てくれない営業先での漫才の様子は、悲哀を感じるとともに著者の感じた売れてない芸人に対する扱いを追体験することができます。

芸人さんが書いているという親しみやすさで、取っつきにくいと思われがちな純文学の敷居を下げてくれる1冊です。

1位『推し、燃ゆ』宇佐見りん

推し、燃ゆ

「推し」の炎上は「私」の崩壊。青春小説の新境地!

#第164回芥川賞

まさみ

脇目もふらず「推し活」をしている読者は、自分を見直すきっかけになるかもしれません。

女子高生のあかりは、アイドルの上野真幸を推すことに全存在をかけていました。しかし上野はファンを殴り炎上し、あかりの日常もゆっくり狂いだします。

生きづらさを抱える女子高生の、「推し」を推すことでしか自分を普通と認知できない息苦しさを表現した作品。趣味の範囲の「推し活」にとどまらず、生活のすべてにおいて「推し」を最優先するアンバランスな人間特有の自己肯定感の低さや焦燥が饒舌に言語化され、心の深い所に突き刺さりました。

新時代の私小説ともいえるポップな文体は、純文学が苦手な十代の読者にもすんなり受け入れられます。

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癒やされる小説おすすめ

3位『ハゴロモ』よしもとばなな

ハゴロモ

東京での愛人生活を終えて帰郷した主人公の「回復」の物語

うぐはら

光の描写が息を呑むほど美しいので、癒されたい方におすすめです。

失恋をして傷心中の主人公が、故郷へ帰ることによって、忘れていた大切なものを取り戻す話。

生きた屍のようになっていたほたるが、るみちゃんやみつるくんたちと出会い、関わり合うことによって、だんだん人間としての感情を取り戻していくのが印象的でした。

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2位『家守綺譚』梨木香歩

家守綺譚

 親友の家に引っ越した小説家志望の「私」が出会うユーモアあふれる怪異たち

まさみ

少し変わった家に住んでみたい方、万物に神や精霊が宿ると信じている方におすすめ!

小説家志望の綿貫は亡き親友・高堂の父に頼まれ、彼が住んでいた一軒家に引っ越します。そこでは庭木に心が宿り、毎日のように不思議な事件が起きていました。様々な怪異に出会った綿貫は、日々の出来事を日記にしたためることにします。

庭のサルスベリ(花)に片想いされたり、家に迷い込んだ河童や小鬼に悪戯されたり…綿貫が体験する出来事はクスリと笑えるエピソードが多く、とぼけた味わいを感じさせます。

優れた観察眼でもって日常と非日常のあわいをすくい上げ、日々のよしなごとを綴る綿貫を見ていると、ちょっかいをかけたくなる人外たちの気持ちがよくわかります。

1位『麦本三歩の好きなもの』住野よる

麦本三歩の好きなもの

なんでもない日常の贅沢をあなたに

一蔵とけい

読むと前向きで晴れやかな気分になります!

住野よるさんは『君の膵臓をたべたい』がベストセラーになり、その後も『よるのばけもの』や『青くて痛くて脆い』などヒット作を連発している作家さんです。

本作は、そんな住野よるさんの描く愛すべきキャラクター・麦本三歩の個性が眩しくて、なんでもない日常が特別に感じられるような小説。

頭の中ですっとイメージが浮かぶような活字の魅力が詰まっていて、読んでいて楽しくなれるのでおすすめです。

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短編小説おすすめ

11位『好き好き大好き超愛してる。』舞城王太郎

好き好き大好き超愛してる

舞城王太郎が満を持して挑んだ恋愛小説の新境地!

まさみ

愛とは何か、本当に人を愛するとはどういうことか。

小説家の治は、難病に罹りあっけなくこの世を去ってしまった最愛の恋人・柿緒と過ごした幸せな日々や闘病の記憶を回想します。病の進行に伴い荒んでいく柿緒との思い出は綺麗事では済まず…。

難病ヒロインと小説家の悲恋といったオーソドックスなテーマに、SFテイストな治の作中小説を挟んだ変則的な構成になっており、どちらも抜群に面白いです!

余命を宣告された恋人のためにもっとできることはなかったのか、柿緒の死後も自分に問い続ける治の饒舌なモノローグと、やるせない心情の発露が胸に刺さりました。

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10位『光の帝国 常野物語』恩田陸

光の帝国 常野物語

不思議な能力を持ちながらもひっそりと生きる「常野一族」の物語

#前田愛主演ドラマの原作

まさみ

常野と呼ばれる一族の出身者、またはその関係者を主人公にした連作短編集。

一般の人々と交わる意志をこめ、自分たちを常に野(下界)に在る「常野」と名付けた超能力者の一族。彼らは予知や人の心を読む能力が備わっていましたが、それ故時代の流れに翻弄され、数奇な運命を辿っていきます。

世間に馴染めない超能力者の苦悩がクローズアップされる一方、その力を使って道を切り開き、他者を助け導くあり方に感動しました。ハートフルな話も多く、読後はじんわり胸が温かくなります。

ヒューマンドラマ要素が強い超能力者の群像劇なので、SFやファンタジーに苦手意識がある方にこそ読んでほしいです。

9位『強欲な羊』三輪和音

強欲な羊

女性の秘めたる狂気にぞっとするイヤミス短編集!

#第7回ミステリーズ!新人賞受賞

まさみ

どれもが粒ぞろいの後味の悪さを誇るイヤミス短編集。

母が死んだ後、母の雇用主の屋敷に引き取られた「わたくし」。そこには正反対の性格の姉妹がおり、「わたくし」は意地悪な姉にいじめられます。心優しい妹とはすぐ仲良くなるものの、成長した姉妹は一人の画家の青年を奪い合い…。

使用人の「わたくし」が姉妹の愛憎劇の顛末を語る表題作では、まるで盲点だった黒幕の正体に衝撃を受けました。

他の短編も男のずるさや愚かさ、女の怖さやいやらしさが存分に引き出され、ラストで明かされる真相に仰天!無関係と思われた短編が実は繋がっていたと判明する、構成上の仕掛けも憎いです。

8位『オーブランの少女』深緑野分

オーブランの少女

管理人が老婆に殺害された!美しい庭園「オーブラン」の秘密とは?

#第7回ミステリーズ! 新人賞佳作

まさみ

少女の純粋さ故の残酷性や、裏切りへの復讐を取り上げた話が多く、詩情あふれる文章が炙り出す仄暗い情念に圧倒されます。

謎の老婆が美しい庭園「オーブラン」の女管理人を殺害した1ヶ月後、管理人の妹が自殺。オーブランによく通っていた作家の「私」は、偶然にも管理人の妹の日記を手に入れ、恐るべき真実を知ることになります。

『戦場のコックたち』で直木賞にノミネートされた深緑野分の短編集。表題作は第二次世界大戦中の悲劇を扱っており、管理人とその妹が子供時代を過ごしたオーブランの痛ましい秘密が胸を抉りました。

可憐な少女が垣間見せる無邪気な狂気にぞっとしたい方や、ほんのり百合要素を含んだ短編集を探している方におすすめです。

7位『ZOO』乙一

ZOO

ホラー・ミステリー・SFなど、ジャンルやテイストの異なる傑作を収録!

#映画化

まさみ

どの話もトリッキーな仕掛けがあり、読者の先入観を逆手にとったミスリードが大変上手いです。

だんだん腐敗していく死体の写真を送りつけられた主人公。最初の1枚に遡ってみたところ、そこに写っているのは恋人だと判明します。彼女の死の真相を突き止めるため、主人公は廃墟の動物園に赴きますが…。

乙一の作風の特徴である「乾いたユーモア」が十二分に発揮されているため、どれほどグロテスクな話でも不思議と後味は悪くありません。

同じ作者が書いたとは思えない、一風変わった短編集を探している方はぜひ手にとってください。

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6位『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎

アイネクライネナハトムジーク

エンタメ小説の名手が放つ「魔法のような」恋愛短編集

#2015年本屋大賞9位 #三浦春馬×多部未華子共演映画の原作

ゆうや

伊坂幸太郎さんの作品の中でダントツで好きです!

連作短編集で各話それぞれ読後感がすごく気持ちいい、魔法のような作品。

読後は斉藤和義さんの『ベリーベリーストロング アイネクライネ』をぜひ聴いてみてください。「おや?」となるはずです。

nabe

この小説の中でとても好きな言葉があるので紹介します。

“自分がどの子を好きになるかなんて、分かんねえだろ。だから、「自分が好きになったのが、この女の子で良かった。俺、ナイス判断だったな」って後で思えるような出会いが最高だってことだ”

こんな素敵な出会いをして付き合っている方、好きな人がいるけど片思いの方。どちらの方にも、出会いに感謝が出来て、勇気が貰える優しい本だと思います!

5位『世にも奇妙な君物語』朝井リョウ

世にも奇妙な君物語

直木賞作家・朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」

#ドラマ化

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どの話にもオチがあってわかりやすく面白い!「物語に起伏がないと…」と思われる方にはピッタリです。

最終話まで読んだ人だけにわかる大オチが待ってます!!

平成を代表する作家、朝井リョウさんの短編集で、「小説って面白い!」と好きになれること間違いなしです。

4位『永遠の森 博物館惑星』菅浩江

永遠の森 博物館惑星

惑星まるごと博物館と化した壮大な設定が楽しいSFファンタジー

まさみ

宇宙に進出した遥か未来の博物館を見学したい人は、ぜひこの本を開いてください。

衛星軌道上に存在する巨大博物館「アフロディーテ」の学芸員・孝弘。自身をAIと接続し膨大な知識をダウンロードしている彼は、上と下に挟まれ苦労が絶えない中間管理職でもありました。そんな孝弘が展示物に纏わる様々なトラブルに巻き込まれ…。

絵画や彫刻に限らず、生きた動植物までも収蔵する「アフロディーテ」巡りに夢中になります。夫婦愛をテーマにしたラストの短編「ラブ・ソング」は最高にロマンチック。ピアノの旋律が実際に聞こえてくるような、幻想美あふれる演奏シーンにうっとりしました。

3位『トリツカレ男』いしいしんじ

トリツカレ男

「没頭」のプロ、風船売りの少女に恋をする

まさみ

器用なのか不器用なのか、心を奪われた対象に全力を注ぐ彼の姿は、何か、誰かを好きでいつづける気持ちの素晴らしさを思い出させてくれます。

レストランの給仕係ジュゼッペは、あることに夢中になるとそれを極めるまで止まらない愚直さから「トリツカレ男」の別名で呼ばれています。ある日ジュゼッペはペチカと呼ばれる少女に恋をして…。

ペチカを一途に想い続けるジュゼッペを応援したくなる、なんとも切なくて愛おしい純愛小説。情熱が空回り挫折してもまた立ち上がる信念の強さに勇気をもらえました。

今恋をしている方はもちろん、好きなことに情熱を注げなくなった方にこそ読んでほしい一冊です。

myco

優しさってなんだろう、誰かを想うその気持ちってなんだろう。明確な答えはないけれど、その全てがいいなと思える素敵な本。

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2位『阪急電車』有川浩

阪急電車

恋の始まりは片道わずか15分のローカル線で

#中谷美紀主演映画の原作

ことえ

人生皆いろんなことがあるけれど、これを読めば「明日も頑張ろう」ってきっと思えます。

電車での出会いは一期一会。辛いことがあっても、素敵な出会い1つでスカッとしたり、ほっこりしたり。

有川さんの紡ぐ文章は読みやすく、1駅ごとに小話になっているので少しずつ楽しめます。しかもオムニバスだから、次の駅でも同じ人に違う出会いがあってワクワクします!

あなたも乗ってみませんか?

きりしま志帆

可愛いかったり、甘かったり、ビターだったり、すっと爽やかな気持ちになったり。作中で綴られる物語は、それぞれが違う味のするチョコレートの詰め合わせのようで、読み終えた後に満ち足りた気分になります。

1位『ボッコちゃん』星新一

ボッコちゃん

「ショートショートの神様」の代表作!

#水原希子主演ドラマの原作

まさみ

ある酒場に雇い入れられたミステリアスな美女。たちまち看板娘となった彼女の正体は実はロボットなのですが、客たちはそうと知らず、今日も口説きにかかります。

表題作「ボッコちゃん」は、ロボット特有のワンパターンなマニュアル対応が衝撃的な結末を招いており、皮肉の極みのシュールな余韻がたまりません。一話一話は短いながらも常人離れした奇想が凝縮されており、鮮やかなどんでん返しに度肝を抜かれます。

どんなブラックなオチも、ウイットとユーモアに包まれているため、読後感が悪くないのが特徴。

難しい設定や専門用語は一切ないので、SF初心者におすすめの入門書です。

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ライトノベルおすすめ

6位『幼女戦記』カルロ・ゼン

幼女戦記

見た目は幼女、中身はエリートサラリーマン!大人気戦記ファンタジー

#シリーズ累計300万部突破 #アニメ化

まさみ

同僚に恨まれ命を落としたエリートサラリーマンは死後に創造主と対面。その際、神を否定したことで不興を買い、「苦労を積んで反省してこい」と異世界に送り込まれます。

非力な孤児・ターニャとして生まれ変わった主人公は、魔法の才能を認められ軍で成り上がっていくのですが…。

見た目は「ロリロリ幼女」で中身は「効率至上主義のオッサン」。二面性がありすぎるターニャが悪辣な策を巡らし、出世街道を突き進む姿に魅せられます。

実在の欧州諸国をモデルにした架空の国家の設定も面白く、刻々と移り変わる世界情勢から目が離せません。ターニャに心酔する個性的な下士官たちにも注目。

幼女の姿をした「悪魔」が練り上げた戦術や戦略を堪能したい方はぜひ手にとってください。

5位『薬屋のひとりごと』日向夏

薬屋のひとりごと

ミステリー×ラブコメ!少女・猫猫が宮廷で起こる事件に挑む

まさみ

花街の薬師・猫猫は誘拐されたのち下女として後宮に売り飛ばされます。以来面倒を避けて生きていたものの、后の子どもの変死が相次いだ際いち早くその真相を見抜き…。

媚びず群れずへこたれず、マイペースでさばさばした猫猫の言動が痛快無比。筋が通らないことには絶対首を縦に振らず、目上の人間だろうと気に入らなければ啖呵を切る度胸に拍手喝采です。

そんな猫猫が職業病といえるほど豊富な薬学の知識を生かし、宮廷で相次ぐ事件を解決していくストーリーは大変面白いです。

美形宦官・壬氏との関係も気になるところで、出会った当初のツンケンした態度が緩やかに変化していくのにニヤニヤしました。

ミステリー仕立ての中華後宮ものがお好きなら、まずはこれを読んでください。

4位『バカとテストと召喚獣』井上堅一

バカとテストと召喚獣

おバカと可愛いヒロインたちが学力試験で火花を散らす爆笑ラノベ!

まさみ

吉井明久は文月学園高等部の落ちこぼれ。この学園は科学・偶然・オカルトを基軸にした試験召喚システムを採用し、学生一人一人が「召喚獣」を持っています。

2年に進級した明久は試験に惨敗し、学年最下位のFクラスに振り分けられ…。

成績順位で待遇が変わる学歴至上主義の学園で、底ぬけに馬鹿でアホな奴らがドタバタ青春するコメディ。

イラストも可愛く、キュートで個性的なヒロインたちが目を楽しませてくれます。

どん底の逆境にもへこたれず下剋上をもくろみ、試験を兼ねたバトルで知恵を絞る明久たちがかっこいい!作中に収録されたテスト答案と、珍回答に対する教師のツッコミは爆笑必至。

恋と勉強と悪ふざけに全力全開だった学生時代に戻りたい人は必読です。

3位『オーバーロード』丸山くがね

オーバーロード

主人公が最強すぎて敵がかわいそうになるダークファンタジー

マシュマロ

最高レベルプレイヤー・モモンガは、仮想世界で現実にいるかのごとく遊べるRPGゲームのサービス終了を迎えますが、時刻を過ぎてもログアウトされず、さらにNPCたちが意識を宿して動き出す事態に!ほどなくしてモモンガはこの世界で名を広めるために侵略を開始するのですが…。

主人公がアンデッドで魔王という、ダークサイド感満載のストーリーになっており、その強さは文字通り最強かつ最凶!

すべての敵が赤子の手をひねるかのように潰されていくので、逆に相手側に同情してしまうほどです。

仲間の前で見せる頼もしい姿と、敵に見せる凶悪な姿のギャップに痺れます。ヒーローよりも悪役が好きという方は手に取ってみてください!

2位『転生したらスライムだった件』伏瀬

転スラ

最弱な魔物が最強に!?転生モノといえば転スラ!

#シリーズ累計発行部数3000万部突破 #映画化 #アニメ化

マシュマロ

会社員の三上悟はある日通り魔に刺されてしまいますが、目が覚めるとなんとスライムの姿に!

名前をリムルと改めた悟は、強力なスキルと信頼できる仲間を集めながら、様々な種族が存在する世界で「種族関係なく楽しく暮らせる国造り」を目指します。

最弱の魔物であるはずのスライムが、次々に強大な敵を倒す痛快さは他では味わえません!

大規模な魔法や独自の戦闘スタイルを駆使した戦闘シーンから伝わってくるワクワク感。その後に描かれるコメディーシーンのバランスが絶妙なため、最後まで飽きることなく読むことができます。

スライムの「可愛さ」と「カッコよさ」に触れたい方はぜひ手に取ってみてください!

1位『ソードアート・オンライン』川原礫

sao

「これはゲームであっても、遊びではない」HPが0になった瞬間、現実世界の自分も死ぬ…

#全世界シリーズ累計2600万部 #映画化 #アニメ化

マシュマロ

フルダイブ型VRゲーム『ソードアート・オンライン』。

プレイヤーたちが仮想世界を謳歌する中、突如、「ボスを倒すまでログアウト不可能、ゲーム内でHPが0になると現実世界でも死ぬ」ことが告げられます。デスゲームと化した世界で主人公キリトは生き残ることができるのか。

内容はこれでもかと言うくらい王道の「カッコいい・熱い・感動」が詰め込まれたもの。それらの魅せ方が最高にうまく、仲間のピンチに颯爽と現れ、華麗な剣術で敵を片付けるキリトの姿に毎回惚れ惚れします!

また、剣戟・空中戦・銃撃戦など、各シリーズごとに戦いの雰囲気がガラッと変わるため、バトルへの興奮が醒めません。

最強プレイヤー・キリトのカッコよさにあなたも痺れること間違いなしです!

【特別番外編】56人の本好きがおすすめする面白い小説はこれ!

ここからは番外編!当サイト(ReaJoy)の読者で、根っからの本好きの皆さんが過去数年間のアンケート企画でおすすめしてくれた小説を一挙ご紹介します。

読んだこともないような面白いテーマの小説にきっと出会えるでしょう!

本屋さんでの偶然の出会いを楽しむようにご覧ください!

泣ける
博士の愛した数式

『博士の愛した数式』小川洋子

#第1回本屋大賞受賞
数字が愛おしく見えるようになるハートフルストーリー!切なく温かく、そして自然に微笑んでしまう、人生に1度は読むべき小説です!

コーヒーが冷めないうちに

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和

#有村架純主演映画の原作
現実はもう変わらないと分かっていても、戻りたい過去がある。喫茶店「フニクリフニクラ」では過去に戻れるという噂の席がありますが、そこには面倒くさいルールがあり…。登場人物が「恋人」「夫婦」「姉妹」「親子」なので、老若男女楽しめる作品になっています。チョコや甘いお菓子、コーヒーをお供に本や実写映画をぜひ楽しんでください。

家族
平浦ファミリズム

『平浦ファミリズム』遍柳一

#第11回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞
読書好きな人でも、ライトノベルまで読んでる人は少ないです。なんとなく敬遠されがちなジャンルですが、知らない人にこそ、本作を読んでほしい。普通とは違う家族がおくる、普通の家族愛のお話。

さよなら、田中さん

『さよなら、田中さん』鈴木るりか

「中学生作家デビュー」と話題になった連作短編集。初めは物珍しさから手に取りましたが、読んでみると、貧乏でも前向きな母と娘の日常が生き生きと描かれていて、とても面白い!と思っていると、急にひゅっと息を呑まされて、読後「すごいお話を読んだな」という気分になりました。

ボクの妻と結婚してください

『ボクの妻と結婚してください。』樋口卓治

#織田裕二主演映画の原作
余命6ヶ月の宣告を受けた放送作家の修治が、愛する妻のために彼女の新しい夫を探して奔走します!人生のラストで自分の大切なもののために全力で走り続ける姿に元気をもらえるはず。

スクラップアンドビルド

『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介

#第153回芥川賞受賞
美しい世界は読み飽きた。今必要なのは羽田圭介のような毒を制する猛毒だ。主人公の健斗は無職の実家暮らしで、認知症気味の祖父と同居中。先が見えず、どこにもいけないことへの苛立ちや不安。健斗は筋トレにひたすらこだわる。在宅期間が長いほど、自分や家族に向き合う時間が増える。僕らはスクラップ・アンド・ビルドする。これからも生き続けるために。

恋愛
余命10年

『余命10年』小坂流加

#小松菜奈主演映画の原作
「死ぬ前って、もっとワガママできると思ってた」今まで感動!泣ける!とある作品をいくつも読んできましたが、こんなにも主人公の言葉にリアリティを感じ、「死」と向きあうとはどのような事かを考えさせられたのは初めてでした。主人公が病気になって…という内容の作品を普段読まない方におすすめしたいです。

痴人の愛

『痴人の愛』谷崎潤一郎

著者の性癖が主人公・穣治を通じて、これでもかと描かれていてとても面白かった。自身の美を自覚し上手く利用していくナオミと、ナオミに振り回される穣治。美とは、これ程までに滑稽に人を狂わすものなのかと思った。

春琴抄

『春琴抄』谷崎潤一郎

残酷だけど羨ましかった。句読点が殆どない古い文体にもかかわらず全く苦にならず読めたのは、それだけ春琴と佐助の2人でしか成り立たない世界に惹きつけられたから。

その手をにぎりたい

『その手をにぎりたい』柚木麻子

恋愛小説はあまり得意分野ではない…そんな私が強く心を掴まれたのがこの1冊です。お互いに惹かれ想い合いながらも、共にではない、それぞれの人生を確かに歩むということ。「その手をにぎりたい」その意味が心底わかるラストは、胸がいっぱいになります。

1Q84

『1Q84』村上春樹

#2009年年間ベストセラー総合1位(トーハン)
“100%恋愛小説”を謳った『ノルウェイの森』もいいが、私は本作こそ”壮大な純愛小説”だと思っている。月が2つある世界1Q84年に入り込んでしまう、という世にも奇妙な物語的な要素がストーリーを大きく包んでいるのだけど、その核は10歳の女の子と男の子が抱き続けた純愛だ。3巻ある大作、どっぷり愛に浸かってほしい。

ぼくは愛を証明しようと思う

『ぼくは愛を証明しようと思う。』藤沢数希

非モテ男子に捧げる1冊!ペラペラめくるだけで、恋愛工学が学べます。冒頭のシーンがショッキングで、一気に引き込まれます。男子なら必ず主人公に共感できます。

東京湾景

『東京湾景』吉田修一

#仲間由紀恵主演ドラマの原作
最高にリアルで切ない、大人のラブストーリー。男女の愛なんていつか終わるという亮介と、世間を斜めに見てきた涼子。嘘と隠し事で2人が探り合う様子が、何とも言えない人間らしさに溢れていて面白いです。

年下のセンセイ

『年下のセンセイ』中村航

年々臆病になる恋愛だけど、この作品を読んでいると少女漫画を読んでいるような温かい気持ちと気恥ずかしいキュンとする気持ちが混ざって、たまには恋愛小説もいいなぁと思わせてくれます。

恋のゴンドラ

『恋のゴンドラ』東野圭吾

ゲレンデで繰り広げられる様々な恋模様が楽しめます。ゴンドラの中での修羅場もあってハラハラドキドキ!登場人物たちと同じゴンドラに乗っているような臨場感や緊迫感がたまりません!

桜のような僕の恋人

『桜のような僕の恋人』宇山佳佑

#中島健人×松本穂香主演映画の原作
幸せなヒロインを襲う理不尽な早老症。恋愛、やりたいこと、病気、兄弟愛。難しい言葉はほとんど使ってないのに感情わし掴み!読書初心者でも入り込み感が半端ないです。

ムーンライトシャドウ

『ムーンライト・シャドウ』よしもとばなな

#第16回泉鏡花文学賞受賞
速読厳禁!恋愛マインドと圧倒的な表現力を手に入れよう。人を愛することの宝石のような素晴らしさ。愛する人を喪う心が切り裂かれるような哀しみ。好きな人にかけるべき言葉。好きな人に接する態度。恋愛テクニックのすべてがこの本1冊に詰まっています。何より素晴らしいのは、よしもとばななさんの圧巻の文章力!これほど1文字1文字が独立した雄弁さを持ち、互いに有機的に繋がっている小説は見たことがありません。恋愛から久しく遠ざかっている人、呼吸が苦しくなるほど恋愛脳になりたい人におすすめです。

青春
恋文の技術

『恋文の技術』森見登美彦

全国の女子の皆さん。バレンタインにはチョコと一緒に手紙を渡してください!男子がどれだけ阿呆でまぬけで愛すべき存在なのか、『恋文の技術』を読めば分かります。全編手紙のみで綴られているのも珍しくて面白いです!

チョコレートコスモス

『チョコレートコスモス』恩田陸

天才と呼ばれる響子と、芝居を始めたばかりにも関わらず天性の才能を発揮する飛鳥。2人の若き女優が伝説の映画プロデューサーのオーディションに挑む物語です。演技している時の究極の心理が、最終オーディションで表現されています。演劇は日常の隣にある別世界、だから憧れるのです。

ムーン・パレス

『ムーン・パレス』ポール・オースター

文体、描写、どこをとってもとても美しい小説で、読み進めていくのが愉しい作品でした。まるで美術館を巡っているような、そんな感覚にとらわれます。

青くて痛くて脆い

『青くて痛くて脆い』住野よる

#吉沢亮主演映画の原作
まだ「青い」大学生、「痛い」言葉、「脆い」心。独特なタイトルが読み終えた頃にはしっくりくる。辛い話なのに不思議と勇気をくれる本です。

青が破れる

『青が破れる』町屋良平

#第53回文藝賞受賞
諦めや葛藤が詰まっていて、ほんの少し触れただけで布が裂けてしまいそうな危うい物語です。チーズケーキにフォークを刺すような、柔らかいのにこちらの心を突いてくるものがあります。

スロウハイツの神様

『スロウハイツの神様』辻村深月

「スロウハイツ」というアパートで6人で共同生活する中で生まれる友情と愛を描いた物語。作品を創ることの難しさや苦労を知ることができます。

砂漠

『砂漠』伊坂幸太郎

こんな大学生活を送ることが出来たなら、自分の人生はどんなに豊かになるだろうか。東北の大学生5人が何気ない日常を送っている中で、色々な事件に巻き込まれ巻き込み青春を送っていく物語です。

ミステリー
光二郎分解日記

『光二郎分解日記 相棒は浪人生』大山淳子

二宮光二郎、75歳。最近ボケ始めたことを気にしている彼の趣味は、電化製品を分解し、綺麗に修理することだった。ある日、傷害事件の犯人ではないかと疑われてしまう光二郎。孫で浪人生(3浪中)のかけると2人で真犯人を探すことにするのだが…。

豆の上で眠る

『豆の上で眠る』湊かなえ

子どものころ姉が行方不明になってしまった。しばらく経って無事戻ってきたが、この人は本当に自分の姉なのだろうか…?行方不明になった際の情景が鮮明に表現されていて、個人的に湊かなえさんの作品の中で1番怖いと感じました。

サスペンス
正義の申し子

『正義の申し子』染井為人

大人気YouTuberのジョンは、オレオレ詐欺を撃退するライブ配信を行なっている。しかしその実態はニートで…。

墓頭

『墓頭』真藤順丈

いやあ…面白かった!頭に双子の片割れの死骸(瘤)を持つ男が、残酷で数奇な運命に翻弄されながらも、自分の生き方を手に入れてゆく壮大な叙事詩。読み出すと手が止まらない。

SF
文字渦

『文字渦』円城塔

#第39回日本SF大賞受賞
日本語表記の限界を試すかのような漢字やルビでの遊びと、文字を生物と見立て言葉の概念を揺るがすSF感。過去の物語から未来の物語まで、文字を主役とした壮大なファンタジーが楽しめます。SF好き、漢字好き、出版関係者におすすめ。

ディストピア
チョコレートアンダーグラウンド

『チョコレート・アンダーグラウンド』アレックス・シアラー

「何人たりともチョコ及びチョコを含有する菓子食品の製造売買所持飲食する事を禁ずる」人を堕落させる食べ物としてチョコレートが禁止されたとんでもない世界のお話です!チョコを、あなたの大切なモノに置き換えて読んでみてください。

ファンタジー
くらげホテル

『くらげホテル』尾崎英子

不思議な余韻が残る物語。疲れた時って色んなことに自信がなくなってしまうけど、「それでもいいんだよ、そのままの自分でいいんだよ」と、この本に勇気付けられました。フィンランドの自然の描写も美しかったです。

パーシージャクソンとオリンポスの神々

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』リック・リオーダン

児童書と侮るなかれ。ギリシャやローマの神々を父や母に持つハーフと呼ばれる少年少女の冒険譚です。読破する頃にはきっと、あなたにもハーフの友達ができているはず!

世界の終りとハードボイルドワンダーランド

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹

#第21回谷崎潤一郎賞受賞
まるで繋がりが見つけられない2つの物語が平行して進んでいきます。私が「読書にのめり込む」という感覚を初めて味わうことができた作品!

元気が出る
キケン

『キケン』有川浩

男子大学生がおくるハチャメチャな日常にすごく笑ってしまいます!「自分が1番楽しかった時期が青春なんだな」と最後は懐かしい気持ちにもなります。

三匹のおっさん

『三匹のおっさん』有川浩

#北大路欣也主演ドラマの原作
還暦を迎えたかつての悪ガキ三人組が、町内の見回りを行い、悪を成敗するお話です。一見ただの勧善懲悪ストーリーのようですが、その中にある孫同士の恋がすごくキュンキュンします。

コメディ
バブリング創世記

『バブリング創世記』筒井康隆

筒井康隆らしい、お下品な、またはハチャメチャな作品が盛り沢山の短編集です。私の一押しは「ヒノマル酒場」。大阪の小料理屋に宇宙人がやって来るドタバタ劇ですが、皮肉が効いていて大好きです。

ドミノ

『ドミノ』恩田陸

恩田さんの作品には珍しいパニックコメディの大傑作。「27人と1匹」のスピード感溢れるドタバタ劇に、ページをめくる手が止まりません!

民王

『民王』池井戸潤

#遠藤憲一/菅田将暉主演ドラマの原作
えぇ、総理とバカ息子が入れ替わった!?突如として人格が入れ替わった2人。見どころは、総理を演じることになった息子の忖度なき主張!今の政治家に辟易としている人にぜひ読んで欲しい1冊です!

歴史・時代
眩

『眩』朝井まかて

#第22回中山義秀文学賞
葛飾北斎を父に持つ葛飾応為こと「お栄」は、自らも絵師の道に進み父の背中を追い続ける。お栄の悩み事はまるで現代の我々と同じ。口煩い母親のこと、孫に甘い祖父母、女の幸せは結婚か。想いを寄せる人に素直になれない、ままならない恋は、世間的に大人と言われる年齢になった女性なら誰もが共感できるはずです。

宝島

『宝島』真藤順丈

#第160回直木賞受賞
アメリカ領だった頃の沖縄の人たちの苦しみ、叫びが生々しく伝わってきた。暴行や凌辱されても我慢するしかない日々は地獄だと思う。ラストは熱い涙が止まらなく忘れられない一冊になりました。

風と共に去りぬ

『風と共に去りぬ』マーガレット・ミッチェル

お嬢様で、プライドが高くて、女性としての魅力を最大限賢く利用できるタイプの主人公が、戦火で全てを失った時に、家族や使用人たちを生かすために泥にまみれて立ち上がる姿に、強さとか賢さ、人間として大切なものを教えてもらった。

お仕事
泣くな研修医

『泣くな研修医』中山祐次郎

#白濱亜嵐主演ドラマの原作
どんなに先輩から怒鳴られても、同僚の軽口に心を乱されても、医師を辞めようとしないところに主人公の芯の強さを感じました。任された患者様に対する責任感や不甲斐ない自分自身への未熟さ、焦り、苛立ちを持ちながら日々、患者様と向き合う姿に共感しました。

コンビニ人間

『コンビニ人間』村田沙耶香

#第155回芥川賞受賞
「コンビニ店員として生まれる前のことは、どこかおぼろげで」コンビニバイト歴18年の36歳・古倉さんの淡々とした日常が、婚活目的で入ってきた新人の白羽によって崩されていき…。破壊力抜群でした!世間で常識とされているものが、本当に普通なのか。それを読者に押し付けず、考えさせるような恐ろしい1冊でした。

これは経費で落ちません

『これは経費で落ちません!』青木祐子

#多部未華子主演ドラマの原作
経理部の話は難しそうだなと思っていましたが、全然そんなことはなくてサクッと読みやすく、楽しめました!登場人物がみんないい味だしてます(笑)森若さんと太陽くんの恋模様にニヤニヤしてしまいます。

県庁おもてなし課

『県庁おもてなし課』有川浩

#錦戸亮主演映画の原作
県庁に新しくできた「おもてなし課」。いまいちパッとしない県をどのようにブランディングしていくのか。時には”お役所仕事”と揶揄されながらも、地元を盛り上げようと奮闘する若手県庁職員の姿を描いた作品です。この本に出会えたから趣味が読書だと言える自分がいます。

彼方の友へ

『彼方の友へ』伊吹有喜

戦前から戦後の少女雑誌編集部を舞台にした直木賞候補作。お仕事小説でありながら、切ない恋物語でもあります。好きな人、大事なもの、好きなモノのために行動する覚悟や勇気を与えてくれる感動作です。

社会派
護られなかった者たちへ

『護られなかった者たちへ』中山七里

#佐藤健主演映画の原作
生活保護をテーマにした社会派ミステリーです。災害や貧困の中を生きる登場人物の生活はとてもリアルで、ノンフィクションかと思うほど。自分に出来ることは何か、考えさせられます。

82年生まれキムジヨン

『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ

#韓国で130万部突破
フェミニズムというテーマにおいて、共感できるところや考えさせられるところが多くあり、非常に印象的な一冊でした。これを機に、韓国文学の他作品も読んでみたいです。

私小説
夫のちんぽが入らない

『夫のちんぽが入らない』こだま

#2017年Yahoo!検索大賞小説部門受賞
なぜ入らないのかなど、勝手に内容を妄想して興味本位で読み始めたが、そんな単純な話ではない。性的な部分は秀逸な表現がされているので面白いが、実際の筆者の人生は全く笑い事ではない。周囲からどんなにずれていると思われようとも、人それぞれの人生の選択があるはず。でも、その選択をするのにきっととても苦しんだのだろうなと思うと、とても考えさせられた。

癒やされる
マカンマラン

『マカン・マラン』古内一絵

夜食カフェ「マカン・マラン」。ここに来る全ての人たちが悩みを持っていますが、美味しい料理は心を満たし、ドレスを作ること、また着ることによって自分を取り戻し、現代社会に向き合う自信がつきます。人生の面白みと教訓が学べます。

夏美のホタル

『夏美のホタル』森沢明夫

#有村架純主演映画の原作
人間関係を上手く築けなくて伊豆大島を一人旅したときに携えていた本。眩しい夏が繊細に描かれていて、夏が大好きになった。

食堂かたつむり

『食堂かたつむり』小川糸

#柴咲コウ主演映画の原作
失恋のショックから、心因性失声症で声を失ってしまった主人公・倫子。山あいの故郷に戻った彼女が始めたのは、1日1組だけをもてなす小さな食堂でした。「美味しくなぁれ」と魔法をかけながら料理する楽しさを知りました。文章だけでこんなにも四季を感じ、色彩豊かに、食べ物を美味しそうに描くことが出来るものなのかと感動しました。母と娘の絆、失恋や病への向き合い方、食料としての動物など、本当にたくさんのテーマが詰め込まれています。

ノンフィクション
夜と霧

『夜と霧』ヴィクトール・フランクル

「究極の幸せ」は夢を持つことだ。大事な人は戦争で奪われることもあるけど、生きている限り夢は持ち続けられる。幸せの軸を他人ではなく自分に置こうと、どんな環境でも、自分で「選べる」ことはあると、私の人生観をつくった1冊。

短編
大人は泣かないと思っていた

『大人は泣かないと思っていた』寺地はるな

窮屈な田舎に住む、どこにでも居そうな人たちの物語。そんな「普通」の人たちが、懸命に手を差しのべたり、信念を貫いたり、後悔したりしながらも真摯に生きる姿に心打たれました。現実に起こりうる事を、こんなにも面白く、印象的に描けるのは、寺地さんの表現の凄さだと思う。

ライトノベル
デュラララ!!

『デュラララ!!』成田良悟

通常の地の文と台詞で作られる小説とは違い、「チャット」という会話のみで繰り広げられる文章の特殊さに、ライトノベルが持つ自由な文章表現に感動させられました。1巻の時点で10人越えの大人数で回す群像劇スタイルも驚きで、文章ってここまで自由に色んな事ができるものなのかと、小説に対して考えが改められました。

まとめ

歴戦の読書通が絶賛するおすすめの小説をご紹介しました。読んでみたい作品は見つかりましたでしょうか。日常には起こりえない出来事を体験し、登場人物に心を寄り添わせることで、時に人生観すら変わってしまうかもしれません。ぜひ今回紹介した170選を参考にして、時間の経過を忘れさせてくれる魅力的な空想の世界に浸りましょう。

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