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『傷物語』あらすじと感想【伝説の吸血鬼との出会いを描く、〈物語〉シリーズのルーツ】

『傷物語』書影画像

後に数多くの怪異と関わり、数々の〈物語〉を紡いでいくことになる少年、〈阿良々木暦(あららぎ こよみ)〉。

そんな彼が初めて出会った怪異にして、金髪金眼の幼女〈忍野忍(おしの しのぶ)〉の前身、〈鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼〉こと〈キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード〉。

阿良々木暦は如何にして、〈吸血鬼もどきの人間〉に至ったのか。

〈キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード〉は如何にして、〈忍野忍〉と成ったのか。

〈物語〉の語り部たる阿良々木暦のルーツが明かされる、傷だらけの物語。

こんな人におすすめ!

  • 西尾維新氏のファンの人
  • 『化物語』を読了済みの人
  • 『〈物語〉シリーズ』が好きな人

あらすじ・内容紹介

高校2年生から3年生へと移り変わる春休みを迎えた、〈阿良々木暦〉。

〈友達を作ると人間強度が下がる〉という理屈から友人を一切持たなかった彼は、とある偶然から頭脳明晰な同級生、〈羽川翼(はねかわ つばさ)〉と知り合い、友人となる。

その日の夜、エロ本を買いに出掛けた阿良々木暦は、両手両足を失った瀕死の吸血鬼、〈キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード〉と遭遇。

恐怖から逃げ出そうとする彼はしかし、瀕死の吸血鬼の必死の命乞いに〈情〉が移ってしまい、死を覚悟しながら吸血鬼に首筋を差し出し、己が血液を捧げるのだった。

しかし彼は死なず、それどころかキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属として、不死身の吸血鬼となってしまう。

そして吸血鬼となってしまった彼に襲い掛かる、〈ドラマツルギー〉〈エピソード〉〈ギロチンカッター〉の3人の吸血鬼ハンターと、そんな3人を止める怪しいアロハ服の男、〈忍野メメ(おしの〜)〉。

真意の見えない忍野メメの協力のもと、阿良々木暦は人間に戻るため、3人の吸血鬼ハンターたちとの一騎討ちに臨むことになる…。

〈鉄血編/熱血編/冷血編〉の3部作として映画化もされた、阿良々木暦と〈怪異〉の初遭遇を描く〈物語〉シリーズのルーツ。

『傷物語』の感想・特徴(ネタバレなし)

〈阿良々木暦〉と、〈怪異の王〉との出会い

僕がお前を助けてやる――僕の血を吸え

今作は、長きにわたって続いていく『〈物語〉シリーズ』のメイン主人公である〈阿良々木暦〉の、怪異との初めての出会いを描いた、阿良々木暦のルーツとも呼べる作品だ。

怪異の存在すら知らなかった高校生の阿良々木暦が、〈怪異の王〉や〈怪異殺し〉とも呼ばれる伝説の怪異、〈鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼〉こと〈キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード〉と如何にして出会ったのか。

『化物語』以降、何故彼は〈吸血鬼もどきの元人間〉となってしまったのか。

そして、伝説の吸血鬼は何故に〈忍野忍〉という〈人間もどきの元吸血鬼〉に成り下がってしまったのか。

その結果に至るまでの過程で、阿良々木暦が犯した過ちとは何なのか。

前作にして後日談でもある『化物語』において常に仄めかされていた2人の過去からは、目が離せない。

また今作では、シリーズを通して優秀すぎる頭脳を披露した委員長の中の委員長、〈羽川翼〉との出会いも描かれる。

彼女もまた阿良々木暦のツールに深く関わっており、『化物語』中で阿良々木暦が、〈恩がある〉と言い続けるほどに重要な役割を果たしている。

そんな彼女の、恐ろしいまでの無私の活躍にも要注目だ。

シリーズ屈指のバトル展開

後遺症の残らねーように殺してやるよ

今作では、『〈物語〉シリーズ』全体を通しても珍しい1対1のバトル展開も描かれる。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属として、極限まで肉体を強化された阿良々木暦と、3人の吸血鬼ハンターの1対1の戦いは、手に汗握る緊迫感と、軽妙なツッコミが入り混じり、独特の魅力を放っている。

ぞれぞれの特色を持った3人の吸血鬼ハンターを相手に、阿良々木暦が如何に立ち向かっていくのかは、今作の要注目ポイントだろう。

〈忍野メメ〉の活躍

こおんな住宅街のど真ん中でさぁ…、剣振り回して十字架叩きつけて物騒なこと言って、本当、君達は元気いいなぁ

そして、『〈物語〉シリーズ』を通して大きな存在感を放っているキャラクター、〈忍野メメ〉。

その存在感とは裏腹に、登場作品は非常に少ないこのキャラクター(筆者が覚えている限り、忍野メメ本人が登場するのは『化物語』『傷物語』『猫物語・黒』『終物語』の4作、伝言だけの登場も含めると『傾物語』も入れて5作、だったはず)。

今作では、そんな忍野メメの活躍も存分に堪能出来る。

人を見透かしたような態度と軽薄な発言、それらの言動の裏にある徹底したポリシー。

そして、3人の吸血鬼ハンターを相手に一歩も引かぬ戦闘能力と交渉力。

シリーズを通しても非常にレアな忍野メメの活躍を、存分に楽しんでほしい。

まとめ

西尾維新氏の人気作『〈物語〉シリーズ』の中でも、劇場アニメ化もされる程の人気を誇る今作。

シリーズ中でも珍しいバトル展開や、阿良々木暦の怪異との初遭遇が明かされるなど、非常に読み応えのある1冊となっている。

シリーズのルーツとも言える作品でありつつ、1つの作品としても完成度が高いので、是非とも一度手に取って欲しい作品だ。

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