『進撃の巨人』最終回までネタバレあらすじ解説、伏線考察も【エレンやミカサたちの勇姿を見届けよう!】

人類と巨人の壮絶な戦いを描く『進撃の巨人』。主人公エレンの「巨人を1匹残らず駆逐する」というセリフは有名だが、この物語における真のテーマは「人間同士の戦い」だ

『進撃の巨人』に登場するキャラクターは、みな「普通に生きるはずだった人たち」であり、時代や環境が違えば、私たちもエレンやミカサのような生き方を強いられたかもしれない。

本記事では、人類が長い戦いの果てに「巨人を駆逐する」結末までをネタバレありのあらすじで紹介し、物語の終止符が打たれた「最終回139話」や、作品を通しての「重要な伏線考察」などを詳しく解説する。

時代を超えて読みつがれるであろう名作『進撃の巨人』を理解したい方に、ぜひ読んでいただきたい。

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目次

『進撃の巨人』最終回まで(1~138話)のネタバレあらすじ解説【巨人を駆逐するまでの道のり】

ここでは、「人間と巨人の戦い」から「人間同士の戦い」に移りゆき、人類が巨人を駆逐する直前までの道のりを紹介する。

『進撃の巨人』の歴史における重要な部分を網羅したので、はじめからでも気になる場面からでもご覧いただきたい。

最終回(139話)の内容や考察については、こちらから!

『進撃の巨人』最終回(139話)のネタバレ解説【衝撃の結末は?】

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トロスト区防衛編【人類と巨人の戦いが始まる】

  • 「超大型巨人」出現!巨人の駆逐を誓うエレン
  • 「巨人を攻撃する巨人」の正体は?
  • 開けられた穴を塞げ!巨人化エレンによる「トロスト区奪還作戦」

「超大型巨人」出現!巨人の駆逐を誓うエレン

人類は、巨人の脅威から身を守るため、3つの壁に囲まれた世界に暮らしていた。外側から、「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」と呼ばれ、内側に行くほど、豊かで安全な暮らしが保証されている。

「ウォール・マリア」に住むエレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトの3人は、よく行動を共にしていた。ミカサは身寄りがなく、エレンの家に引き取られた女の子、エレンとアルミンはまだ見ぬ「海」に憧れ、外の世界の冒険を夢見る男の子である。人々は壁の内側で生活を営み、人類は100年の平和を守っていた。

しかしある日、「超大型巨人」が姿を現し、「ウォール・マリア」の外門を蹴り破る開いた穴から巨人が次々と侵入し、人々を食い殺した。倒壊した家に足を挟まれ、身動きのとれない母をエレンとミカサが助けているところに、顔なじみの駐屯兵ハンネスが駆けつける。迫りくる巨人と戦おうとするも、初めて目にするおぞましさに怯み、子ども2人を抱え撤退。エレンは、母親が無残に食われる姿を目の当たりにしてしまう。

その後、全身を硬い皮膚で覆われた「鎧の巨人」の突進により内門が破壊され、人類の活動領域は2番目の壁「ウォール・ローゼ」まで後退。エレンは強い憎しみに駆られ、「巨人を1匹残らず駆逐する」と心に誓った。

「巨人を攻撃する巨人」の正体は?

2年後、エレンはミカサやアルミンとともに「第104期訓練兵団」に入団。目標は、壁の外に出て巨人を倒しながら情報を探る「調査兵団」への所属だった。

シャーディス教官による厳しい指導のもと、ワイヤーとガスで空中を移動する「立体機動装置」の操作や、巨人の弱点となるうなじを剣で切り裂く術を身につけ、同期たちと苦楽を共にした3年間の訓練は終了。しかし、またしても「超大型巨人」が出現し、「ウォール・ローゼ」に穴を開けられてしまう。

104期生らは「駐屯兵団」(壁内の平和を維持)とともに戦闘を開始するが、訓練とは違う本物の巨人を前に次々と殉職。エレンは巨人に食われかけていたアルミンの身代わりとなり、丸呑みされてしまう。104期生でトップの成績を誇るミカサは、怒りと動揺を巨人にぶつけ多数討伐するも、冷静さを欠き窮地に追い込まれる。死の覚悟を決めた時、1体の「巨人を攻撃する巨人」が登場する。

謎の巨人の活躍により、ミカサは一命を取り留め、兵士らは内門への避難に成功。だが、その正体は、巨人の腹を突き破って巨人化したエレンだった。

開けられた穴を塞げ!巨人化エレンによる「トロスト区奪還作戦」

エレン自身も理由が分からず、兵団は彼を恐れ殺そうとするが、頭脳明晰なアルミンによる決死の説得が、駐屯兵団団長ピクシスに響いたことで難を逃れる。その後、アルミンの提案により、巨人化したエレンが大岩を運び、開けられた穴を塞ぐ「トロスト区奪還作戦」が始まった。

作戦開始時、エレンは巨人化した自分をコントロールできず、ミカサを攻撃してしまうが、アルミンの熱意ある言葉に自分を取り戻す。巨人との戦闘に熟達した調査兵団が遠征で不在の中、岩を運ぶエレンの援護に、数多くの駐屯兵が犠牲となる。しかし、その甲斐あって、作戦は成功。人類は、初めて「巨人への勝利」を収めることができた。

女型の巨人編【大量殺戮者の正体は誰だ】

  • エレン死刑を免れ、調査兵団のリヴァイ班に
  • 同期のジャンらも覚悟の末、調査兵団に入団
  • 恐怖の「女型の巨人」が襲来
  • エレンVS「女型の巨人」!
  • 「女型の巨人」の正体が判明!壁の中には巨人が…

エレン死刑を免れ、調査兵団のリヴァイ班に

兵団組織は、すぐさまエレンの処遇を決める特別裁判を開く。流れは、「人体解剖後に処刑」と主張する「憲兵団」(王や要人を護衛)側に傾いていたが、調査兵団団長エルヴィンの理論武装と、人類最強の兵士リヴァイの匠みな演出が功を奏し、エレンの身柄は、「リヴァイ特別班」に預けられることとなった。

一方、調査兵団きってのマッドサイエンティストである分隊長ハンジは、生け捕りにした2体の巨人を「ソニー」「ビーン」と名付け研究していたが、兵団内の何者かによって、それらを殺害されてしまう。

同期のジャンらも覚悟の末、調査兵団に入団

5年前に「超大型巨人」が現れる直前、エレンの父、グリシャ・イェーガーは「帰ったら、秘密にしていた地下室を見せてやろう」と息子に言い残し、消息を絶っていた。その情報を元にエルヴィンは、104期生を調査兵団へ勧誘する際、エレンの生家の地下室に、「人類存亡の鍵を握る重大な秘密」が隠されている、という事実を発表。それでも、ほとんどの兵士は命が惜しく辞退してしまう。

104期生ジャンも、安全な内地で暮らすため憲兵団所属を希望していたが、「トロスト区奪還作戦」で死亡した親友マルコの遺志を継ぐため、調査兵団への入隊を決意。ミカサやアルミンの他、同期のメンバーらもそれぞれの思いを胸に、調査兵団へ入団した。

恐怖の「女型の巨人」が襲来

調査兵団は、乗馬による「壁外調査」を実施。順調に進んでいるかに見えたが、突如得体の知れない「女型の巨人」が出現する。他の巨人とは次元の違う身体能力を駆使し、熟練兵士らをことごとく蹂躙していった。アルミンの元にも迫って来たが、顔を確認されるのみで、殺されることはなかった。ライナーも危うく握りつぶされかけたが何とか脱出し、「女型の巨人」は方向を変え走り去る。

調査兵団は、エルヴィンの指示で「巨大樹の森」に向い、エレン含むリヴァイ班と、少数の兵士のみが森の中に入ることになる。

エレンVS「女型の巨人」!

森の中では「女型の巨人」がエレンをめがけ、猛スピードで追いかけてきていた。巨人化して戦おうとするエレンだったが、リヴァイ班のペトラが静止。リヴァイに、「自分の力と仲間の判断どちらを信じるか決断しろ」と命じられたエレンは、仲間を信じて進み続けた。あわや捕まりかけたとき、待ち構えていたエルヴィンの号令により、大網が発射される。「女型の巨人」は確保されたが、皮膚を硬質化させる能力で、刃からうなじを保護。断末魔に似た叫びで呼び寄せた巨人らに、自らの体を食わせ、消失してしまう。

しばらくして、再度「女型の巨人」がリヴァイ班の前に出現。班員らは、精鋭としての実力を遺憾なく発揮するも、敵の予想以上の戦力を前に、エレンと不在のリヴァイ以外全滅する。エレンは先程の判断を後悔し、怒り狂ってすぐさま巨人化。全力で戦うが、あと一歩力及ばず、「女型の巨人」に連れ去られてしまう。

いち早く異変を察知したリヴァイとミカサがなんとかエレンを奪取するが、今回の調査でエレンの有用性を示せなかったため、調査兵団の解体と、エレンの憲兵団引き渡しが決定してしまった。

「女型の巨人」の正体が判明!壁の中には巨人が…

エルヴィンは状況を覆すべく、アルミンの証言などから、「女型の巨人」の正体が、104期生のアニ・レオンハートであることを突き止める。生け捕りの巨人を殺したのも、アニの仕業であった。

アルミンの誘導により追い詰められたアニは、「女型の巨人」として正体を現す。エレンは同期としての情を拭いきれずにいたが、アルミンの「何かを失う覚悟がなければ、何も手に入れることはできない」という言葉に奮起し、巨人化に成功。激闘の末、勝利するも、アニの涙を流す姿に怯んだ隙に、硬質化の力で生み出した水晶体の中に逃げ込まれてしまう。

眠るアニからは一切の情報を引き出せなかったが、「女型の巨人」の正体を暴いた成果により、調査兵団の存続と、エレンの引き渡し中止が決定。戦闘の損害で開いた壁の小穴から、巨人の目が垣間見えたことにより、壁の中身が巨人である可能性が浮上する。

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ウトガルド城の戦い編【「超大型巨人」の正体が明らかに!】

  • 人の言葉を喋る「獣の巨人」現る
  • 「ウトガルド城の戦い」を切り抜けろ!クリスタの本名が明らかに
  • ライナーとベルトルトが衝撃の告白!その正体は…

人の言葉を喋る「獣の巨人」現る

アニが捕まる12時間前、コニー、サシャ、ライナー、ベルトルト、ユミル、クリスタら104期生は、アニの共犯容疑で、2番目の壁「ウォール・ローゼ」内に軟禁されていた。そこに突如、巨人発生の報が入り、装備の無い中、近隣住民への避難指示と救援活動に向かうこととなる。

リヴァイに次ぐ実力者であるミケは、囮になり巨人を多数討伐していたが、そこに全身を毛で覆われた獣のような巨人が現れ、「その武器はなんて言うんですか?腰につけた、飛び回るやつ」と、言葉を発した。これには勇敢なミケでさえも戦慄し、武器を奪われた後、全身を引きちぎられてしまう。

サシャは、民家の中で巨人に襲われそうになっていた少女を、その場にあった弓矢を使い、命からがら救い出す。一方、コニーは出身地のラガコ村で、屋根に横たわり動けないでいる、母に似た巨人を発見した。

「ウトガルド城の戦い」を切り抜けろ!クリスタの本名が明らかに

調査兵団や駐屯兵のハンネスらは、夜まで壁を調べたが穴は見つからず、巨人の発生源をつかめずにいた。仕方なく夜明けまで「ウトガルド城跡」に滞在することになったが、「獣の巨人」の命令により、夜は動けないはずの巨人たちが一斉に襲来する。

装備のある熟練兵が敗北したため、残されたのは非武装のコニー、ライナー、ベルトルト、クリスタ、ユミルのみだった。絶体絶命かと思われたとき、ユミルが訓練兵時代から気にかけていたクリスタに、「胸張って生きろよ」と伝え、城から飛び降り巨人化。予想外の出来事にみなは驚いたが、重傷を負いながらのユミルの健闘と、アニ捕獲班の到着によって救出される。

息も絶え絶えのユミルに対し、クリスタは自分の本当の名が「ヒストリア・レイス」であると告げた。

ライナーとベルトルトが衝撃の告白!その正体は…

ハンジは以前、王政関係者より、ヒストリアが人類の鍵を握る重要人物である、との情報を得ていた。一方、アニと同郷のライナーとベルトルトには、新たな嫌疑がかけられる。アルミンは、「女型の巨人」襲来時に、ライナーがエレンの居場所を知ろうとしていたことや、アニにその方角を伝えた可能性があることなどを証言していた。

そして、「ウォール・ローゼ」壁上での待機中、ライナーは前触れもなく、「俺が鎧の巨人で、こいつ(ベルトルト)が超大型巨人ってやつだ」とエレンに告げた。5年前、人類を襲った主犯は自分らであるが、エレンが自分たちの「故郷」に来ることで、今後人類を襲う必要は無くなると説明し、一緒に来るよう誘う。

しかし、エレンが断ったことで、ライナーとベルトルトは巨人化。訓練兵時代から、優秀な2人に信頼を寄せていたエレンにとって、これは大きな裏切りだった。「超大型巨人」となったベルトルトは、ユミルを口に含んだ後、全身から熱風を吹き出し続け、壁上で待機。エレンとライナーの一騎打ちとなった。

全身を固い鎧に覆われたライナーに手こずっていたエレンだが、打撃から関節技中心に戦術を変えることで、ライナーを追い詰める。しかし、落下するベルトルトから爆風の奇襲を受け、エレンはユミルとともに連れ去られてしまう。

エレン奪還編【エレンが窮地で発動させた驚くべき力とは?】

  • 「巨大樹の森」へ出発!ライナーに「二重人格」の疑い
  • エレンを取り戻せるか?母を殺した巨人現る
  • エレンの巨人を操る未知の力が発動!
  • 巨人の正体は人間かもしれない

「巨大樹の森」へ出発!ライナーに「二重人格」の疑い

「超大型巨人」の熱風により損傷した調査兵団が、回復のため壁上に待機しているところに、エルヴィンらが合流。消耗したライナーとベルトルトが「巨大樹の森」で休息しているのではないか、というハンジの予想に従い、出発する。

その頃、エレンは「巨大樹の森」の樹上で目覚めていた。エレンとユミルは、切断された手足の回復にエネルギーを消耗し、巨人化できず装備も奪われている。ライナーはエレンと激しく言い争うも、突然「クリスタはおれに気があると思うんだ」などと不可解な発言をし出し、どうやら精神的苦痛が原因で、二重人格になってしまったことが分かる。

ベルトルトの「君は兵士じゃなくて戦士だろ」という言葉で、ライナーは正気を取り戻し、調査兵団の信煙弾を発見したため、先に進むことを決断。その際エレンは、ユミルとベルトルトの巨人に関する会話をおぼろげに聞いていた。

エレンを取り戻せるか?母を殺した巨人現る

調査兵団がライナーたちに追いつき、エレンを取り返そうとするも、「鎧の巨人」の手により阻まれてしまう。ジャンやコニー、サシャらに説得されたベルトルトは、「誰が人なんか殺したいと思うんだ!」と感情をあらわにした。

その後、エルヴィンの部隊が、囮になって連れてきた巨人の大群をライナーらに襲わせる。混乱の中、アルミンがベルトルトに、「アニが拷問にかけられている」という嘘で揺さぶりをかけた隙に、エレンの奪取に成功

しかし、ライナーは巨人を投げることで、調査兵団の帰還を妨害。巨人が降り注ぐ中、エレンとミカサ、ハンネスの前に、エレンの母カルラを死に至らしめた巨人が現れた。

エレンの巨人を操る未知の力が発動!

カルラを救えなかった後悔のあるハンネスは、すぐさま戦闘を開始。エレンも復讐心に燃えるが、切断された身体が回復しておらず、巨人化できない。何もできないまま、ハンネスの敗れる光景を目の当たりにし、あまりの悔しさと不甲斐なさに笑い叫ぶ。

立体機動装置が使いづらい平地のため、被害は拡大。絶望的な状況の中、死を悟ったミカサは、かねてからの想いをエレンに告げる。

「私に生き方を教えてくれてありがとう。マフラーを巻いてくれて、ありがとう。

ミカサは幼少期、両親が悪党に殺され、誘拐されたところをエレンに助けられていた。行くあてのないミカサの首に、エレンがマフラーを巻き「自分の家に来い」と誘ったのだった。

だが、エレンは「そんなもん何度でも巻いてやる」と抗う。母とハンネスを食った巨人に拳をぶつけたその瞬間、周囲の巨人たちが、一斉にその一体の巨人を襲い始めた

巨人の正体は人間かもしれない

戦況の変化を逃さなかったエルヴィンは、撤退を指示。エレンの次の叫びで、巨人らに襲われたライナーとベルトルトは、命からがら逃げ延びる。2人の事情を知るユミルは、自らの意志でそのまま「故郷」へと同行した。

帰還後、コニーはエルヴィンらに、ラガコ村の屋根に横たわっていた母らしき巨人について報告。今回の巨人の発生源は、ラガコ村の住民ではないかとの結論に至り、「巨人の正体は人間である」という説が有力となる

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王政打倒編【ヒストリアを女王に!】

  • 憲兵団がエレンとヒストリアを狙う!人間同士の戦いが始まる
  • エルヴィンによる「ヒストリア王位継承作戦」が始動
  • 平和を破壊したのはエレンの父?巨人の秘密が明らかに
  • エレンが決断!仲間を脱出に導けるか?
  • ロッド・レイスとの戦い!ヒストリアが女王に即位

憲兵団がエレンとヒストリアを狙う!人間同士の戦いが始まる

ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、ヒストリアは、新しいリヴァイ班に配属される。エレンは、最初に開けられた「ウォール・マリア」の穴を、アニが使ったような硬質化の力で塞ぐ、というアルミン提案の作戦のため訓練を積んでいたが、結果は芳しくなかった。

そんな時、王政が、エレンとヒストリアの引き渡しを要求してくる。調査兵団はこれを拒否したため、憲兵団に追われる立場となってしまう。リヴァイは情報を得るため、偽物のエレンとヒストリアを、囮として捕まえさせた。ヒストリアに扮し、身体をまさぐられていたアルミンは無事救出され、捕まえた商人のグループから、依頼人の身元を聞き出すことに成功する。

一方、屋根から様子を伺っていたリヴァイの前に、幼少期、面倒を見てもらったことがあるケニー・アッカーマンが現れる。かつて「憲兵団連続殺害犯」として恐れられていたが、現在は憲兵団に所属していた。リヴァイ班と憲兵団の市中戦が始まるも、殺人を遂行する覚悟や技術が足りないジャンたちは劣勢となり、本物のエレンとヒストリアを拉致されてしまう

エルヴィンによる「ヒストリア王位継承作戦」が始動

ハンジは、商人に誘拐を依頼した中央憲兵2人を取り押さえ、「現在の王は偽りであり、ヒストリアの血統であるレイス家こそが、本当の王家である」という極秘情報を得る。そして、エレンが聞いたユミルとベルトルトの会話を元に、「巨人化できる人間を食った巨人は、人の姿に戻り、相手の能力を手に入れられる」と予想。王政が、エレンを別の人間に食わせ、巨人化能力を手に入れようとしているのではないか、と考えた。

その頃エルヴィンは、「エレン隠匿の罪」などにより、王や側近たちの前で死刑判決が下されていたが、そこに巨人侵入の速報が入る。動揺した王たちは、最も内側の「ウォール・シーナ」の門を閉ざし、人類の半数以上を見殺しにする命令を下した。

直後、多数の兵士たちがなだれ込む。駐屯兵団団長ピクシスが、先の知らせを誤報と伝え、現在の王政は信頼に足るものではないとクーデターを宣言、王政を打倒する。これらはすべて、エルヴィンによって考案された「ヒストリア王位継承作戦」の結果であった。

平和を破壊したのはエレンの父?巨人の秘密が明らかに

レイス家の地下洞窟で、手足を縛られていたエレンの前に、ヒストリアとその父ロッド・レイスが姿を見せる。ヒストリアが「クリスタ」という偽名で生きてきたのは、ロッド・レイスと愛人の間に生まれた子どもであることが理由だった。

2人が、上半身裸のエレンの背中に触れると、ヒストリアは姉フリーダの存在を思い出すとともに、エレンの中で父グリシャの記憶が蘇る。巨人化したグリシャは、レイス家の人々を殺害し、「始祖の巨人」の能力を持つフリーダを食った後、注射を打ち巨人にしたエレンに自身を食わせ、巨人の力を継承させていた

ロッド・レイスによれば、およそ100年前、「始祖の巨人」を持つ王は三重の壁を作り、人々の記憶を改ざんして、世界を作ったとされる。「始祖の巨人」を受け継いだ者は、巨人についてのすべての歴史を知り、人類を守れるというが、これらの力は王家の血を引く者でなければ使えない。そのため、グリシャが奪った「始祖の巨人」を持つエレンを、特殊な注射薬で巨人化したヒストリアに食わせることが必要だった。

しかし、ヒストリアは強大な力をもってしてもなお、巨人が消滅していない事実に疑問を抱く。ロッド・レイスは、王家の血を引く者が「始祖の巨人」を保有すると、壁の初代王の思想に囚われ、十分な力を発揮できない「不戦の契り」の存在を明らかにした。存在意義を見失っていたエレンは、食われることを望んだが、ヒストリアは他人に押し付けられた立場より、仲間の命を助けたいという自らの意志を優先し、注射器を投げ捨て、エレンの救出に向かう。その時、頭にあったのは「胸張って生きろよ」というユミルの言葉だった。

エレンが決断!仲間を脱出に導けるか?

割られた注射器の中身をなめたロッド・レイスは、異常なスケールで巨人化したが、そのサイズゆえ洞窟の崩落が始まる。洞窟内でケニーらを制圧したリヴァイ班は、その場にたどり着きエレンの枷を外すが、脱出には間に合わない。

そこでリヴァイはエレンに、「自分たちに身を委ねるか巨人化するか」の決断を迫る。エレンは、ペトラたち「元リヴァイ班」に対する後悔もあり、巨人化を選択。ロッド・レイスの鞄から落ちた、「鎧の巨人」の能力を得られる薬品を接種することで硬質化に成功し、みんなを守った。

ロッド・レイスとの戦い!ヒストリアが女王に即位

巨人化したロッド・レイスは、「超大型巨人」をも凌ぐ大きさであったが、不完全で重すぎる肉体を地面に引きずりながら、壁内へ這って進んでいた。

壁に接近した巨人に駐屯兵団が砲撃するも、一向に止まる気配はない。そのまま巨人は壁に乗り出したが、巨人化したエレンが砲弾の塊を口の中に投げ込み、爆破。うなじから飛び出した破片を、調査兵団の面々が切り裂いていく。結果、ロッド・レイスにとどめを刺したのは、娘のヒストリアであった。

その後、リヴァイは、洞窟から逃げ出していた瀕死のケニーを発見。ロッド・レイスの鞄からくすねた、1本の巨人化用注射を持っていたが、王家の血筋でないため、「始祖の巨人」を手に入れて革命を起こすという野望は絶たれていた。彼との会話の中で、ケニーがリヴァイの叔父であり、リヴァイの姓がミカサと同じ「アッカーマン」であると判明する。ケニーは力尽き、1本の注射がリヴァイへと託された。

ロッド・レイスを倒した功績が讃えられ、ヒストリアは、人民の圧倒的な支持の中、女王に即位する。

ウォール・マリア奪還作戦編【宿敵との決戦!人類の重大な秘密が暴かれる】

  • 人類VS巨人の最終決戦が始まる!新兵器「雷槍」の力
  • ライナー、ベルトルトとの戦い!アルミンの命がけの作戦とは?
  • 「獣の巨人」への奇襲攻撃!「超大型巨人」を継承するのはアルミンとエルヴィンどっちだ?
  • 人類の秘密が明らかに!明かされた父グリシャの記憶
  • 「進撃の巨人」に託された意志とは?調査兵団は念願の「海」へ

人類VS巨人の最終決戦が始まる!新兵器「雷槍」の力

エレンが硬質化に成功したため、調査兵団は5年前の雪辱を果たすべく、「ウォール・マリア奪還作戦」を決行。エレンの父が「人類の秘密」を残した、地下室を目指す。

「ウォール・マリア」到着後、エレンは硬質化の力で、壁の穴を塞ぐことに成功。しかし、待ち伏せしているはずの敵の姿が見えないため、アルミンの推理により壁を調査すると、空洞になった部分からライナーが出現し、「鎧の巨人」となる。同時に壁の反対側では、「獣の巨人」と通常の巨人たちが一斉に現れ、立ちふさがり、人類対巨人の最終決戦が始まった

エレンとライナーの激しい格闘が繰り広げられたが、ライナーの動きが止まった隙に、ミカサたちは、ハンジが発明した槍型爆弾兵器「雷槍」を打ち込む。爆撃は固い鎧も貫き、致命傷を与えた。コニーとサシャは、同期にとどめを刺したことに涙するも、息があったライナーは巨人の雄叫びをあげる。すると、「獣の巨人」が樽を放り投げ、中からベルトルトが姿を見せた。

ライナー、ベルトルトとの戦い!アルミンの命がけの作戦とは?

数ヶ月前、エレンが壁を岩で塞いだ「トロスト区奪還作戦」でのこと。ジャンの親友マルコは、ライナーらの会話を偶然耳にし、口封じのため巨人に食われ、殺されてしまう。ライナーが二重人格を患ったのはこの時であり、ベルトルトの辛い記憶として残っていた。

「悲劇はここで終わらせる」と決意を固めたベルトルトは、アルミンの交渉や揺さぶりにも動じず、「超大型巨人」となって大爆発を起こす。これにより、近くにいたハンジ班は全滅。

巨人の持つ異常な生命力で、ライナーも再生。エレンはベルトルトに戦いを挑むも、圧倒的体格差を前に蹴り飛ばされてしまう。窮地に追い込まれる中、アルミンは注意深い観察で作戦を立てた。

まずは、コニーと唯一生き延びていたハンジが、ライナーの両顎を雷槍で吹き飛ばす。それによって開いた口に、ミカサが雷槍を打ち込み、うなじから弾き出されたライナーの捕獲に成功

一方、アルミンは、「超大型巨人」に1人で挑み、全身が焼け焦げるまで熱風を受け続ける。ベルトルトには無策な特攻に見えたが、熱風で使い切った筋肉を回復させていたとき、人の姿に戻ったエレンが背後から接近し、うなじを切り裂いた

「獣の巨人」への奇襲攻撃!「超大型巨人」を継承するのはアルミンとエルヴィンどっちだ?

壁の反対側では、「獣の巨人」による岩つぶての投擲で、熟練兵士が全滅していた。残存兵力が、エルヴィン、リヴァイ、新兵のみとなる中、エルヴィンは最終作戦を実行。新兵たちとともに、信煙弾を放ちながら「獣の巨人」に特攻し、注意を引きつける。エルヴィンや新兵らが次々と倒れる中、リヴァイは託された任務を果たすため、周囲に立ち並ぶ巨人を伝い、「獣の巨人」に奇襲をかけた。渾身の斬撃で、中身のジークを引きずり出すことに成功するも、潜んでいた「四足歩行の巨人」に奪い去られてしまう。

後を追うリヴァイがエレンの前に現れたところで、死亡したかに思われたアルミンが、息を吹き返した。ベルトルトを食わせて蘇生させようと、リヴァイの持つ巨人化用注射が打たれようとしたところで、特攻部隊唯一の生き残りであるフロックが、瀕死のエルヴィンを運んでくる。

リヴァイは、迷わずエルヴィンに注射を打とうとするが、エレンに「世界を救えるのはアルミンだ」と、実績や能力について必死に訴えられる。エルヴィンのうわ言を聞く中で、数々の仲間を死に追いやらなければならない地獄から解放させようと決意。注射はアルミンに打たれ、「超大型巨人」の能力が継承された。

「四足歩行の巨人」により、ジークとライナーを奪取されてしまったものの、敵の撤退が確定したため、「ウォール・マリア奪還作戦」は成功。生き残ったのはエレン、ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、リヴァイ、ハンジ、新兵フロックの9名のみであった。地下室にたどり着くと、エレンの父の手記が発見され、そこには衝撃的な「人類の秘密」が記されていた。

人類の秘密が明らかに!明かされた父グリシャの記憶

壁の外の人類は、滅んでなどいなかった。エレンたちがいる世界は、パラディ島内の「エルディア」という一つの国であり、エレンの父グリシャ・イェーガーの出身は、軍事大国「マーレ」といった。

何かのきっかけで巨人化能力を獲得した「始祖ユミル」の子孫は、「ユミルの民」と呼ばれ、「道」と呼ばれる別次元の空間において、みな繋がっているという。巨人の脊髄液を接種することで巨人化できる彼らは、100年前まで世界を支配していたが、戦いに疲れ果てた王カール・フリッツが、「始祖の巨人」の力で「巨人大戦」時に、パラディ島に壁を築き閉じこもった。

その際、フリッツ王は、数千万の巨人が世界を平らにする「地ならし」を抑止力として掲げ、世界は容易に侵略することができずにいた。それから、パラディ島エルディア人は「島の悪魔」という憎悪の対象となり、マーレに取り残されたエルディア人は「悪魔の末裔」として虐げられることになる。

グリシャは幼少期、妹が憧れた飛行船を見せるため、共に収容区から脱走するが、マーレ当局に見つかり、妹を理不尽に殺されてしまう。その時の憎しみから成人後、「始祖の巨人」奪還による革命を目論む「エルディア復権派」のリーダーとなる。王家の末裔ダイナ・フリッツとの間にできた、息子ジーク・イェーガーを戦士に育てようとしたが、復権派メンバーは身の安全を選んだジークの密告で、逮捕されてしまう。

「進撃の巨人」に託された意志とは?調査兵団は念願の「海」へ

防波堤で次々と注射を打たれ、巨人化するグリシャの仲間たち。パラディ島にいる巨人の正体は、彼らのような人々であった。エレンは、この光景を父の記憶を通じて見たことで、母を食べた巨人の正体が、王家の血を引くダイナであった事実を知る。いよいよグリシャの番になろうとしたとき、マーレ当局の男が突然巨人化して、マーレ陣営を壊滅させた。

彼は、エレン・クルーガーという「エルディア復権派」のスパイだった。クルーガーによると、一般的な巨人とは異なる知性や特殊能力を持った「九つの巨人」が存在し、その力を持った者は13年しか生きられないという。そして彼が持ち、エレンにも継承される巨人の名前こそが、「進撃の巨人」であった。

死期が迫るクルーガーは、始祖奪還のため「進撃の巨人」を託すと伝える。復権派を死に追いやったグリシャは自信喪失していたが、すべては壁の外に出た幼少期の自分の行動から始まったこと、「これはお前が始めた物語だろ」と、クルーガーに奮い起こされ、覚悟を決める。エルディアに到達後は、結婚してエレンをもうけた。

兵団は、これらの情報を国民に公開。「ウォール・マリア奪還作戦」で生き残った兵士は、ヒストリア女王より勲章が授与された。しばらくして、パラディ島にいる巨人の大部分は討伐される。遠征の先で調査兵団が初めて目にしたのは、果てしなく広がる「海」であった。

マーレ襲撃編【明かされる「敵」側の景色】

  • 「車力の巨人」ピークと「顎の巨人」ポルコ登場!マーレはエルディアへの攻撃を決意
  • ライナーやベルトルト、アニが侵略した「始祖奪還計画」の真相とは?
  • エレン、世界が注目する演説の真っ最中に出現!
  • 調査兵団によるマーレ襲撃!サシャ凶弾に倒れる

「車力の巨人」ピークと「顎の巨人」ポルコ登場!マーレはエルディアへの攻撃を決意

「ウォール・マリア」での戦いから4年後、軍事大国マーレは、「超大型巨人」や「女型の巨人」などの損失により弱体化し、他国に狙われ始まった戦争の最終局面を迎えていた。

隊長マガトのもと、エルディア人兵士が組織され、巨人の継承を目指す戦士候補生ガビやファルコらも参加。ガビは市井の少女を装い、奇襲に成功する。その後、四足歩行型の「車力の巨人」を持つピークや、104期生ユミルから継承された「顎(あぎと)の巨人」を持つポルコ、ジークやライナーによる巨人継承者の攻撃により、勝利を収める。

しかし、「鎧の巨人」の皮膚も貫く「対巨人砲」をはじめとした、他国の軍事技術進化により、「巨人一強時代」の終焉が間近に迫ることが予感された。そこで、戦士長であるジークは、軍部に進言。軍事技術向上の時間を稼ぐため、今一度「始祖奪還計画」を実行し、巨人の力を強めるべきだという提案が採用される。かくしてマーレは、再度エルディアへの戦いに向け、準備を開始した

ライナーやベルトルト、アニが侵略した「始祖奪還計画」の真相とは?

ライナーやジークら巨人継承者は、祖国を守る「名誉マーレ人」として、一定の権利と信頼を得ていた。戦果を挙げたガビは、継承者が確定していない「鎧の巨人」の第一候補であったが、ファルコは好意を寄せる彼女の命を守ろうと、継承権を奪取する努力をしていた。

幼少期のライナーは、マーレ人として認められたいという母の願いを叶えるため、「名誉マーレ人」を目指していた。ベルトルトやアニ、ピークなど優秀な人材に遅れをとり焦っていたが、弟ポルコを守ろうとするマルセルの計らいが働き、「鎧の巨人」を継承する。

ライナー、ベルトルト、アニ、マルセルは、「地ならし」の脅威から世界を救う「始祖奪還作戦」のメンバーとしてパラディ島に向かっていたが、地面から這い出てきた巨人からライナーを守ろうとして、「顎の巨人」保有者マルセルが捕食されてしまう。この巨人の正体が、104期生のユミルである。

アニは作戦中止を提案するが、ライナーが戦果を挙げなければ粛清される可能性を訴えたため、作戦は続行。ベルトルトの「超大型巨人」が「ウォール・マリア」の壁を破壊し、アニの「女型の巨人」の叫びにより巨人を集め、ライナーの「鎧の巨人」による突進で、内門を破壊した。人間に戻ったベルトルトは、エレンの母を捕食したダイナの巨人に接近されてしまうが、なぜか襲われずに済む。避難民になりすました3人は、壁内の侵入に成功。ライナーの心にあったのは、「自らの力で英雄になる」という思いであった。

侵入後、兵団で3年間調査するも糸口がつかめなかったため、「始祖の巨人」保有者とされる王の出方をうかがう目的で、「ウォール・ローゼ」を破壊。その際、エレンの巨人化能力が発覚し、彼の連行を目的としてアニは憲兵団に、ライナーとベルトルトは調査兵団に入隊した。

エレン、世界が注目する演説の真っ最中に出現!

再度「始祖奪還計画」を実施するにあたって、マーレは他国からの敵視を、エルディアに移す必要があった。ジークは、作戦の大義を全世界に知らせるための演説を提案。その役目を担ったのは、「巨人大戦」時、エルディアを敗戦に追いやった英雄として語られている一族の末裔、ヴィリー・タイバーであった。

エルディア人でありながら、他国からの信頼が厚いヴィリーの力もあり、エルディア人収容区に各国の要人や新聞記者が集い、演説が開始。「エレン・イェーガーによる『始祖の巨人』簒奪により、世界が『地ならし』の脅威にさらされているため、今一度『始祖奪還』が必要である」と訴えた。その頃、ピークとポルコは、見覚えのない兵士に「隊長が呼んでいる」と連れ出され、密室に閉じ込められていた。

一方、負傷兵になりすましマーレに侵入していたエレンは、病院で出会ったファルコに取り入ることで、ライナーとの再会を果たしていた。ライナーは衝撃を受けつつも、演説会場の真下の部屋にいるエレンを刺激しないよう話を進め、自らの過ちを泣きながら謝罪する。エレンは理解を示すが、「お前と同じで、おれは進み続けることしかできない」と強い決意を表明。エレンは巨人化し、演説舞台の中心に姿を現した。

調査兵団によるマーレ襲撃!サシャ凶弾に倒れる

この演説には、軍内部に潜む敵勢力をおびき出し、かつ、保守的な軍上層部を一掃するという、ヴィリーとマガト隊長による裏の目的があった。命を賭していたヴィリーはエレンに食い殺され、テロ現場は阿鼻叫喚を極める。一箇所に集められていたマーレ軍中枢は、真っ先に狙われ壊滅。数多くの要人たちが犠牲となり、全世界によるパラディ島への敵視は確実なものとなった。ガビとファルコの同期2人も、岩の下敷きになり死んでしまう。

エレンは、ヴィリーの妹が隠し持っていた「戦鎚の巨人」との戦闘を開始。硬質化で、自在に武器を作り出す能力に苦戦するが、潜伏していたミカサとの共闘により追い詰め、ヴィリーの妹は水晶体に身を隠す。駆けつけた調査兵団がマーレ軍を制圧する中、機転を利かして部下に救護させ復帰したピークやポルコが参戦。さらにジークの到着で巨人らが集結し、戦況は五分となる。

しかしその後、アルミンの「超大型巨人」による爆撃で、マーレ軍港は壊滅。ジャンの雷槍やサシャの狙撃により「車力の巨人」は倒れ、「顎の巨人」はミカサによって四肢を削がれる。エレンは「顎の巨人」の咀嚼力を使い、水晶体を破壊することで、「戦鎚の巨人」を継承した。守りが薄くなった「獣の巨人」のうなじをリヴァイが切り裂き爆撃、マーレの主要戦力は制圧される。脱出経路の無いエルディア陣営に見えたが、ハンジらが乗った飛行船が現れ、調査兵を回収した。

何としてでも一矢報いようとするガビは、飛行船につながりしんがりを務めていた兵士を狙撃。ガビを救う決心の固いファルコとともに、立体機動装置で飛行船へ侵入した。戦勝を祝していた調査兵らは、突然現れた少女の発砲に対応できず、サシャが凶弾に倒れ、息を引き取る。

確保されたガビたちが飛行船の奥で見たのは、人の姿に戻ったエレン、ピークやポルコを幽閉した女性兵、そしてリヴァイに殺害されたはずのジークの姿であった。

イェーガー兄弟の思惑編【崩れ行く信頼】(アニメ放映中!)

  • 兵団に反旗をひるがえした「イェーガー派」!止まらないエレンの暴走
  • ジークの過去と真意が明かされる!「エルディア人安楽死計画」とは?
  • マーレ軍の奇襲によりエルディアVSマーレの全面戦争が開始
  • ついに「道」へ到達!グリシャと「始祖ユミル」の記憶で明らかになった衝撃の真実

兵団に反旗をひるがえした「イェーガー派」!止まらないエレンの暴走

遡ること3年前のパラディ島。マーレからの調査船に、ジークの命を受けてやって来た「エルディア人救済」を目的とする「反マーレ派義勇兵」が紛れ込んでいた。リーダー格のイェレナはピークらを幽閉する女性兵であり、ジークが「マーレ襲撃」の首謀者であった。彼らの目的は、「始祖の巨人」(エレン)と「王家の血を引く巨人」(ジーク)の接触で「不戦の契」を無効化し、「地ならし」の脅威を世界に見せつけ、他国を牽制する間にエルディアを発展させることである。エレンがライナーらにさらわれた際、王家の血を引くダイナの巨人との接触で巨人操作ができたのも、この効果によるものだった。

兵団は、義勇兵やマーレ捕虜から情報を得て、文明を発展させていく。捕虜の料理人ニコロはしぶしぶ食事を振る舞っていたが、感涙にむせびながら貪るサシャに好意を抱いていた。

1年後、エルディア唯一の友好国である「ヒィズル」のアズマビト家当主、キヨミが訪れる。東洋の容姿を持ち、一族の末裔であったミカサとの出会いに喜ぶが、彼女の主な目的は、ジークの計画に参与しエルディア発展を支援する報酬として、「パラディ島資源独占の権利」を得ることであった。

現在、マーレの襲撃で強硬策をとったエレンやジーク、義勇兵らは兵団により軟禁。イェレナはエレンと密会し、襲撃をそそのかした疑いがあった。ジークは「巨大樹」の森で、リヴァイと30名の調査兵が監視。「ウォール・ローゼ」で発生した巨人については、ラガコ村の住民に自身の脊髄液を含んだガスを吸わせ、叫ぶことにより巨人化させ操ったと説明する。これはジークが王家の血を引くことによる特殊な力であった。

そんな折、コントロールが効かないエレンを他の兵士に食わせようと画策していた兵団のトップ、ダリス・ザックレーが何者かによって爆殺される。示し合わせたように、「戦鎚の巨人」の力を使ってエレンが地下牢から脱走した。これらの事件により、兵団に抗いエレンとジークの接触を支援する「イェーガー派」の存在が明るみに出る。リーダーは、「ウォール・マリア奪還作戦」での特攻部隊唯一の生き残り、フロックであった。

その後、ガビとファルコがニコロとの接触に成功したが、サシャ殺害の件がニコロの逆鱗に触れ、ワインボトルで殴られてしまう。現場に駆けつけていたハンジら調査兵団は、ファルコの口に入ったワインに「ジークの脊髄液」が含まれていた事実をニコロに告げられる。イェレナは本性を表し、ワインを飲んだ兵団上層部を脅して、政権を掌握。フロックらと現れたエレンは、ミカサを「お前がずっと嫌いだった」と突き放し、殴ってきたアルミンに膝蹴りを食らわせた後、ハンジらとともに地下牢へ幽閉した。

ジークの過去と真意が明かされる!「エルディア人安楽死計画」とは?

「巨大樹の森」で監視されていたジークが叫び声を上げたことで、ワインを飲んだ調査兵らが一斉に巨人化してしまう。巨人化研究の副産物として生まれたアッカーマン一族であるリヴァイは巨人化せず、仲間だった巨人たちに次いで「獣の巨人」を討伐。ジークの腹部に雷槍を突き刺し、取り押さえた。ジークは朦朧とする意識の中、恩師の存在を思い出す。

幼少期、ジークは街の男から「悪魔の末裔がガキを作って繁殖しやがって」と家族ともども罵声を浴びせられた経験があった。大きくなると「始祖奪還作戦」のスパイとなるため、グリシャによりマーレの訓練に参加させられるが、成績は奮わない。野心も弱く、両親の期待に答えられない息苦しい日々の中で、「獣の巨人」継承者であり、巨人研究の第一人者でもあるクサヴァーと出会う。キャッチボールの才能を見込まれたジークは、ありのままの自分を認め愛してくれるクサヴァーに心を開いていった。

ある日、マーレ当局が「エルディア復権派」の逮捕準備をしていると知ったジークは、クサヴァーに相談。苦肉の策として両親の告発を提案され、ジークはこれを実行した。

数年後、ジークは、クサヴァーから教えてもらった「ユミルの民の身体の組成を変えられる」という「始祖の巨人」の力を使い、「ユミルの民」から子どもを生まれなくすることを思いつく。エルディア人の生まれに強い劣情を抱くクサヴァーは賛成し、研究で導き出した「不戦の契」に囚われない「始祖の巨人」の力の発動条件を教えた。ジークは「真の父親」と慕うクサヴァーから、「獣の巨人」を継承。ジークを崇拝するイェレナの協力のもと、「エルディア人安楽死計画」が始動した

ジークは大義を成し遂げるため、雷槍を起爆。腹部で切断されたが、死ぬ間際「始祖ユミル」が動かす巨人の体内に取り込まれ、奇跡的に蘇生する。一方、至近距離で最悪の被害を受けたリヴァイは、フロックらに連行されていたハンジに発見された。

マーレ軍の奇襲によりエルディアVSマーレの全面戦争が開始

マーレへの襲撃を受けた直後、上層部の死により元帥に昇格したマガトは、ジークの死体が見つからないことやピークらを罠にかけたイェレナの情報などから、2人の裏切りを確定させていた。世界連合艦隊の集結を待ち、半年後エルディアへ総攻撃をしかけると説明するが、ライナーはジークの目的が不穏なことから、迅速な反撃を主張する。

エルディアに潜入したピークとポルコは、奇襲によりエレンを巨人化させ、その位置を暴くことに成功。マーレ軍の飛行船が襲来し、ライナーとエレンの戦闘が始まった。ポルコとピークも加勢し、マーレ軍対エルディア軍の総力戦となる。マーレ側の目的は「始祖の巨人」奪還と、イェーガー兄弟の接触阻止であった。エレンは、地面から様々な武器を作り出す「戦鎚の巨人」の力を駆使して戦う。数の力に押されつつあったが、その場にたどり着いた「獣の巨人」の投石によって盛り返した。

イェレナから「エルディア人安楽死計画」を聞かされ、エレンへの協力に逡巡していた104期生だが、エレンが安楽死を容認するはずはなく、「始祖の巨人」を掌握して「地ならし」を発動させようとしているのだというアルミンの説得により、援護に回る。民家に隠れていたファルコは、最期を覚悟してガビに好意を伝えたが、ジークの叫びによりピクシス含む兵団上層部共々、マーレ軍を襲う巨人とされてしまう。ポルコは致命傷を受けた自分の命を犠牲に、「顎の巨人」をファルコに継承させ命を救った。

イェーガー兄弟は激しい戦闘の中、意表を突くため人間に戻り接近。エレンの首がガビに撃ち抜かれるが、頭部とジークの手が接触したことで2人は「道」に入る。

ついに「道」へ到達!グリシャと「始祖ユミル」の記憶で明らかになった衝撃の真実

「始祖の巨人」を持つエレンは、ジークから「ユミルの民不妊化」を指示されたが、これを拒否。「道」に来るために話を合わせていただけだと明かした。しかし、壁内の王と違い「不戦の契」を無効化したジークは、望みを果たす前に唯一の親族であるエレンの洗脳を解こうと、グリシャの記憶をめぐる旅に連れて行く。

グリシャは、「超大型巨人」が攻めてくる何年も前から「始祖の巨人」のありかを掴んでいたが、家族の無事を優先し、復権派の念願である「始祖奪還」を中断していたことが分かる。そこに「子を自らの思想に染めようとする父」の姿はなく、ジークはエレンが自らの意志でエルディアのために戦っていることを理解した。

巨人が侵略してきた時、グリシャはついにレイス家のもとへ行き、「始祖の巨人」を奪う使命を果たしにきたと宣言。「進撃の巨人」が、「未来の継承者の記憶を覗き見れる能力」を持つことを明かす。一度は殺害をためらうが、「道」に来たエレンから「これは父さんが始めた物語だろ」と発破をかけられ、レイス家殺害と「始祖の巨人」奪取を実行。その後、グリシャはジークの存在にも気づき、ジークは過去の育て方を謝罪され驚く。

「道」に戻ったエレンはジークに、「ウォール・マリア奪還作戦」後の授賞式でヒストリアの手に口づけをした際、これから起こる「未来の景色」を見たと述べる。ジークは急いで「ユミルの民不妊化」を「始祖ユミル」に命じたが、エレンが抵抗し彼女に触れたことで、記憶が開く。

古代都市、愛し合う貴族の夫婦がいる一方、ユミルは孤独な奴隷であった。ある日、家畜の豚を逃した罪で、森の中に狩りの獲物として放たれてしまう。逃げ回っていると大樹に開いた穴の中に落下し、「有機生物の起源」に触れたことで巨人化を遂げる。エルディアのフリッツ王は、巨人の力で国を発展させ、他国を征服した。

ユミルは、子を残すためフリッツ王と結婚させられる。母親となった彼女は、謀反人からフリッツ王をかばい怪我を負うが、依然奴隷としか扱われていないと悟り、死を選ぶ。フリッツ王は巨人の力を残すため、3人の娘マリア、ローゼ、シーナに母の脊髄を食わせ、それ以降「ユミルの民」に巨人化能力が備わることになる。ユミルは「エルディア繁栄のために巨人を絶やすな」という王の命令に従い、「道」の中で巨人を作り続けてきた。

しかし、もう終わりだとエレンは告げる。「誰にも従わなくていい。お前が決めろ。おれがこの世を終わらせてやる」と訴えるとユミルの目に力が宿り、エルディアを守っていた壁が一斉に崩れ始めた。

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天と地の戦い編【力を合わせて世界を救え!】

  • 「地ならし」開始!ハンジにより立場を超えた共闘勢力が誕生
  • エレンが暴走するまでの経緯が明らかに!アルミンとアニは両想いに?
  • 飛行艇でエレンのもとへ!話し合う余地はあるのか?
  • エレンとの最終決戦開始!さらなる地獄が待ち受ける

「地ならし」開始!ハンジにより立場を超えた共闘勢力が誕生

1年前、調査兵団は世界と融和する道を探るためマーレに上陸していた。はじめは進歩した文明に驚き心置きなく楽しんだものの、「ユミルの民保護団体」の演説を聴き「すべての悪は我々を見捨てたパラディ島の人間である」という内容であったため、他国との和睦は絶望的なものと悟る。エレンが失踪したのはその直後であった。

「始祖ユミル」を掌握したエレンは「地ならし」を発動。崩落した壁から数多の巨人が姿を現し、地響きとともに歩みはじめる。それと同時に全世界の「ユミルの民」が「道」に呼び出され、エレンはパラディ島に向けられた憎悪のすべてを消し去るため、「地ならし」により壁外の全世界を滅ぼしに行くと宣言した。エルディア国民は勝利の雄叫びをあげ、他国の「ユミルの民」はこれから起こる事態に戦慄する。

エルディア兵はジークの生み出した巨人たちを迅速に討伐。その頃、地下牢では水晶体が溶けアニが復活していた。憲兵団の同期ヒッチと遭遇したアニは自分はただただ故郷の父に会いたいだけなのだと述べる。

重傷のリヴァイを抱え逃走していたハンジは、途方に暮れていたマガトとピークを見つけ、決死の覚悟で「地ならし」阻止の協力を要請した。

コニーは「顎の巨人」を継承したファルコをラガコ村の母に食わせようと連れ出していたが、ガビの懇願で駆けつけたアルミンにすんでのところで阻止される。兵士になった動機を省みて、困っている人助けようと「地ならし」の阻止を決意。ライナーやアニとも合流した。ピークは「車力の巨人」となって、イェーガー派に謀反の罪で処刑されかけていたイェレナとオニャンコポンを回収。ジャンやミカサもハンジの要請のもと協力を決意する。

これにより、「地ならし」阻止を目的としたエルディア・マーレ・義勇兵の共闘勢力が発足。はじめは責任のなすりつけ合いやエレン殺害の覚悟の有無などで紛糾する。しかし各々本音をぶつけ、「敵は『島の悪魔』などではなく自分たちと同じ人間である」と考えを改めていたガビとファルコの土下座が決め手となり団結した。

エレンが暴走するまでの経緯が明らかに!アルミンとアニは両想いに?

共闘勢力は、エレンに接近するためアズマビト家が所有する「飛行艇」がある港に向かう。しかし、彼らの動きを察知していたフロックら「イェーガー派」が立ちふさがっていた。調査兵団は同士討ちの覚悟を決め、ライナーの「鎧の巨人」やアニの「女型の巨人」、ファルコの「顎の巨人」の力もあり、飛行艇の奪取に成功する。しかし、飛行艇を飛ばすための整備に半日を要するため、一度格納庫がある港「オディハ」へ船での移動を開始した。

彼らを追跡から守るため、マガトはマーレから鹵獲した巡洋艦に乗り込み自爆。イェーガー派の増援部隊を裏で食い止めていた104期訓練兵教官キース・シャーディスも、マガトと共に自らの意志で殉職した。

「地ならし」を進行させるエレンは、自身の記憶を振り返っていた。平和的な道を探るも、マーレ潜入時にパラディ島への憎悪を目の当たりにしたことで、「ウォール・マリア奪還作戦」の授賞式で見た「地ならしで世界を滅ぼす未来」が現実のものであると理解する。帰国後、イェレナから明かされた「安楽死計画」に賛同する振りをし、フロックに「世界を滅ぼす」という計画を明かし協力を要請していた。

また、「獣の巨人」継承の巨人化をさせられる危険があったヒストリアにも真意を伝えていた。ヒストリアはためらうも、ロッド・レイスの前で世界を犠牲にしてでもエレンを助けた過去に触れられ、彼の意志を汲み取る。その後、自身の提案で妊娠し継承の対象外となっため、エレンとジークと接触する未来は保たれた。

マーレ襲撃および「始祖の巨人」の力発動について計画するジークとの会合において、エレンは104期生のことを1番大切に思っているという本心を口にしていた。

「地ならし」の進行は、世界連合艦隊による総攻撃でも止まらず、何万の巨人たちの中心で巨大な骨の構造体となった「進撃の巨人」が進行する。心の中の「エレン少年」は、うっとおしい壁と敵が存在しない「自由な世界」を謳歌する一方、その表情には虚しさの翳りも見えていた。

格納庫オディハに向かう船上のアルミンはエレンの気配を一瞬感じ取る。その後、水晶体越しに感情を吐露してきたアニへの好意が伝わり、両想いに。整備にかかる時間から父のいる「レベリオ収容区」が助からないと知ったアニは共闘勢力から離脱する。

イェレナが密会時にエレンに伝えた情報を自白し、「地ならし」の目的地が「スラトア要塞」と判明。しかし、出発準備が完了した飛行艇を、潜伏していたフロックの発砲で損傷させられてしまう。ミカサが息の根を止めるが、修理をする間にも「地ならし」が迫っていた。ハンジは団長としての覚悟を見せ、時間を稼ぐため巨人らと戦った果に帰らぬ人となってしまう。第15代調査兵団団長はアルミンとなった。

飛行艇でエレンのもとへ!話し合う余地はあるのか?

オニャンコポンの操縦により、飛行艇は出発。同期の兵士を殺害し罪の意識に苛まれるコニーは、パラディ島を侵略したライナーに一定の理解を示す。みなは「残りの命を救うことに全力を尽くす」と決意を固めた。

ここでアルミンが、すべての巨人を操れるはずのエレンが「九つの巨人」を阻止していない事実に気づく。ライナーは、エレンが誰かに止めてもらいたがっているではないか、と考えを述べた。そのとき突然「道」に連れ込まれ、エレンは「話し合いの余地はなく、互いが自由意志のもとで戦わなければならない」と言い放った。

飛行艇に乗せてもらえなかったファルコは、ジークの脊髄液の影響で空を飛ぶ「獣の巨人」の記憶を見たことをガビやアニに伝える。巨人化による沈没の危険性はあったが、後悔のなき選択を促すキヨミの許可が降りたため、一筋の望みに賭けることとなった。

世界中の人々が踏み潰される中、「地ならし」の次の目的地「スラトア要塞」には、飛行船に乗ろうと収容区から抜け出したアニの父やライナーの母らがいた。世界連合艦隊長官は「同じ過ちは繰り返さない。憎しみの連鎖をここで絶つ」と宣言。ライナーの母も、息子を復讐の道具にしてしまったと懺悔する。

要塞から飛び立った飛行船は空爆を仕掛けるが、「進撃の巨人」の身体から飛び出した「獣の巨人」の投擲で返り討ちにされてしまう。為す術が無くなったところに、飛行艇が到着。アルミン、ミカサ、ライナーたちが「進撃の巨人」のもとに飛び降りた。

エレンとの最終決戦開始!さらなる地獄が待ち受ける

「超大型巨人」の爆撃で「進撃の巨人」の骨を吹き飛ばそうとしたアルミンだったが、「オカピの巨人」に捕縛されてしまう。コニーやジャンらはアルミンを取り戻そうとするが、「始祖ユミル」が操る数多の「歴代の巨人たち」の妨害を受ける。そこにはベルトルトの「超大型巨人」や、ポルコの「顎の巨人」もいた。リヴァイの重傷もあり、まともな戦力はミカサのみとなってしまうが、そこに鳥型の「顎の巨人」になったファルコと、背に乗るアニやガビが現れ、九死に一生を得る。

その頃、「道」の中にいたアルミンは、ジークと命についての議論を交わす。ジークは、生命とは増殖を目的とした活動に過ぎないと主張するが、アルミンは、何気ない幸せにこそ生きる意味があると諭した。それを聴き、ジークはクサヴァーとキャッチボールをして楽しんだ時間を思い出し、生を尊重する考えを受け入れる。

ジークとアルミンが歴代巨人保有者に助けを求めたことにより、現実ではベルトルトやポルコ、104期生ユミルなどの巨人が味方に回った。リヴァイは自ら姿を見せたジークの首を切り落し、エルヴィンが残した最後の命令を完遂。救出されたアルミンが「進撃の巨人」を爆破したことで「地ならし」が止まった。

煙幕からは、巨人の力の正体と思しき「白いムカデのような生命体」と、巨大な人型の「進撃の巨人」となったエレンが姿を見せる。ガビやファルコ、ピークらはスラトア要塞に降り立ち家族との再会を喜ぶ中、「白いムカデ」からは得体のしれないガスが放出されていた。これがラガコ村に使われたものと同じガス兵器であると気づいたコニーは、ジャンと最期の言葉を交わす。その場にいた「ユミルの民」全員が巨人化したのは、アニが父と抱擁を交わす直前であった。

巨人化の被害を受けない「九つの巨人」保有者とアッカーマンは、地獄のような状況でなお戦い続ける。アルミンはエレンと一騎打ちとなり、ライナーやアニ、ピークらは「地ならし」の再開を阻止するため、「白いムカデ」がエレンと接触しないよう取り押さえていた。ファルコの背に乗ったミカサは、遂にエレンを討ち取る覚悟を決め、ずっと閉まっていたマフラーを首に巻く。

ミカサの指示により、リヴァイが「進撃の巨人」の歯を雷槍で破壊。口の中に侵入したミカサは、どことなく安心した表情を浮かべるエレンと目を合わせ、その首を一思いに切り割いた。安らかな笑みを浮かべる「始祖ユミル」の前で、2人は最初で最後の口づけを交わす。

『進撃の巨人』最終回(139話)のネタバレ解説【衝撃の結末は?】

ここでは、『進撃の巨人』が迎えた最終回の内容を詳細に描く。誰も予想できなかった衝撃の展開をぜひ楽しんでもらいたい。

伏線の確認や、これまでのストーリーを振り返りたい方はこちらから。

『進撃の巨人』最終回まで(1~138話)までのネタバレあらすじ解説【巨人を駆逐するまでの道のり】

アルミンとの「道」での会話でエレンの真の目的が明らかに!

前話138話では、巨人の正体と思われる「白いムカデ」のガスによって、ジャンやコニー、ガビたちが巨人化させられてしまった。

そして、エレンとの決別を決めたミカサは、ついにエレンの首を撥ね、最初で最後の口づけを交わす。

最終話は、「道」の中で子どもの姿となったエレンとアルミンの会話から始まる。

アルミンは、ミカサへの暴言や、自分に食らわせた膝蹴りについてエレンに尋ねた。

アルミン「どうしても 僕をボコボコにしなきゃいけなかった理由って…何?」

エレン「お前達を突き放すことに必死で…」

なんと、エレンに悪気はなかったのだ。

「イェーガー派」を立ち上げたことや、2人と距離を取っていたことも、自分の目的を果たすためだったと釈明。

一通りの謝罪をしたエレンは、遂に「真の目的」について語りだす。

エレン「お前たちは生き残った人類のすべての恩人になるだろう」

その目的とは、世界中の憎しみを自分に向けさせ、「島の悪魔」と呼ばれるパラディ島エルディア人のアルミンたちに討ち取らせることで、世界の混乱を収束させる、というものだった。

しかし、アルミンはそれを知ってもなお「人類の8割が死ぬことになる」というエレンが明かした事実に愕然とする。

時間の概念が存在しない「道」の中で2人の姿は少しずつ成長し、「炎の水」が流れる場面に移り変わった。

ここで、「始祖の巨人」を持つエレンだからこそ知れた情報が明らかになる。

エレン「始祖ユミルはフリッツ王を愛していた」

「始祖ユミル」は、自分を奴隷のように扱ったフリッツ王を愛し続けていたのだ。

だからこそ、ユミルは「巨人を絶やすな」という王の命令に従い「道」で巨人を作り続けてきた。

エレンいわく、自由を求めて愛の苦しみから逃れようとしていた彼女の望みを叶えるためには、「ミカサの選択がもたらす結果」にたどり着く必要があったという。

エレン「すべて…その結果に行き着くためだけにオレは…進み続けた」

そして、エレンは「始祖の巨人」がもたらす影響が、過去も未来もなく同時に存在すると説明。

悲しみの表情をたたえながら、「超大型巨人」襲撃時に「始祖の巨人」の力で巨人を母カルラのもとに向かわせたのは、エレン自身であったことを仄めかす。

これにはアルミンも言葉を失ったが、エレンの手を握り、場所を変えるよう優しくうながした。

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エレンとミカサの恋の行方は?まさかの「メンヘラエレン」登場

場面は海となり、「エレンとミカサの恋路」についての話題に。

巨人の力を継承し13年しか生きることができないエレンは、ミカサと添い遂げることはできない。

そのため、物語の終盤に近づくにつれて、無理に距離を取ろうすることが増えた。

アルミン「…それでどう思っていたの?ミカサのことだよ」

ここで、アルミンが気になる核心を突く。

エレンの答えは、人類虐殺をした者の発言とは思えないほど初々しいものだった。

エレン「そんなの嫌だ!!ミカサに男ができるなんて…!!一生オレだけを想ってほしい!!オレが死んだ後もしばらく…10年以上は引きずっててほしい」

突然姿を現した「メンヘラエレン」に、引き気味のアルミン。

アルミン「…あぁ…そう…そこまで…かっこ悪いことを言うとは…」

それでも、「このままずっとみんなと一緒にいたい」と本音を零すエレンに、「一緒に生きられる方法を探そう」と言うが、エレンも自分の犯した罪の重さを痛いほど理解していた。

エレン「オレは…許されるわけがないだろう…」

別れの時が迫り、「ここでの記憶はすべてが終わるまで消すことになる」と言うエレン。

アルミンは、自分たちの為に進み続けてくれたことへの感謝を述べた

アルミン「…エレンありがとう。僕達のために…殺戮者になってくれて…」

親友との決別としては、あまりにも悲しい感謝の言葉だ。

そして、エレンは自分が死んだ後のことについて、アルミンに思いを託す。

エレン「死んだ後のことはわからないけど…お前なら…壁の向こう側に行ける。人類を救うのは…アルミン…お前だ」

ここでエレンとの「道」での会話は終わる。

アルミンが現実世界に戻った先は、アニと想いを確認し合うことになる、飛行艇の整備場へ向かう船の上であった。

これにより、エレンは最終決戦の前にアルミンと「道」で会話していたことが判明する。

ミカサの選択により巨人の能力が消失!リヴァイの顔に一筋の雫が…

アルミンは「道」での出来事を思い出すが、歩み寄ってきたミカサの腕に抱えられたエレンの頭部を見て号泣した。

アルミン「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

決戦前にエレンが「道」で話しかけてきたことに触れるミカサに、アルミンが答える。

アルミン「…聞いたよ。ミカサがもたらした選択の結果が…巨人の力を…この世から消し去ることになるって

そこには巨人から人間の姿に戻ったジャン、コニー、ガビなど「ユミルの民」たちがいた。

104期生らは再会を喜び抱き合う。

ミカサの選択がもたらしたもの、それは「巨人の能力の消失」であった。

これで、エレンの「巨人を一匹残らず駆逐する」という目的は果たされたことになる。

ジャン「…思い出したぞ……律儀なクソバカ野郎め」

ライナー「エレン…お前ってヤツは……」

コニー「…エレンがよお…母ちゃんも人に戻るって…」

アニ「余計なお世話なんだよ…死に急ぎ野郎…」

ピーク「そう、私もお話したかったなぁ」

エレンは104期生らを中心に、「道」で思いを伝えていた。

感動の再会を果たす一行を傍目に座り込むリヴァイは、エルヴィンやハンジをはじめ、先立った調査兵たちに問いかける。

リヴァイ「…よぉお前ら…見ていてくれたか?これが結末らしい。お前らが捧げた…心臓の…」

敬礼を捧げる人類最強の兵士の頬には、一筋の雫が伝っていた。

コニーとジャンには微笑むサシャが見える。

ガビに抱きつこうと駆け寄ったファルコは勢いよく投げ飛ばされてしまう。

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アルミンが「人類の救世主」に

喜びも束の間、世界連合艦隊のミュラー長官とアニの父が対峙する中、生き残った人々は新たな問題に直面する。

アニの父「聞いてくれミュラー長官、エレン・イェーガーは死んだ。巨人の力もこの世から消えた…もう…我々はただの人だ」

ミュラー長官「証明できるか?…今ここで」

一度は和解した相手が巨人化し暴れまわった直後では、ミュラー長官の疑心暗鬼も避けようがない。

緊迫した空気を切り裂いたのは、武装解除したアルミンだった。

アルミン「こちらがまだ巨人の力を有しているのなら巨人の力を使って抵抗するでしょう。
ですが銃口を向けられた今も無力な人のままであることは我々が人である何よりの証明です」

何者であるか問われたアルミンは、次のように答える。

アルミン「パラディ島のエルディア人アルミン・アルレルト。『進撃の巨人』エレン・イェーガーを殺した者です」

エレンとの約束と、愛する者を自らの手で眠らせたミカサの立場を守るため、アルミンは立派に「人類の救世主」としての役目を果たしたのだ。

あれから3年後、「連合国平和大使」となった104期生たち

「天と地の戦い」と呼ばれる最終決戦から、3年の月日が流れた。

世界の報復を恐れるエルディア国は、軍備増強に力を入れ、戦争も辞さない空気を醸し出す。

国の近況を綴った手紙を読むアルミン。手紙の送り主は、一児の母となった女王ヒストリアだった。

ライナー「…何度見てもヒストリアの筆跡は美しいな、いい匂いもする」

不思議な性癖を披露するライナー。

104期生たちは、エルディアに和平の存続に求める「連合国平和大使」を担っていた。

また、後遺症の残るリヴァイは民間人として、仲睦まじいガビとファルコに車椅子を引かれている。

アルミン「散々殺し合った者同士がどうしてパラディ島に現れ…平和を訴えるのか。僕達が見てきた物語、そのすべてを話そう…」

巨人を駆逐した後も平和のための戦いは続く。

一方、パラディ島のエレン、アルミンと3人でかけっこをした丘の上には、ミカサが寂しげに腰掛けていた。

かつての仲間たちの来訪を、エレンの墓標に報告する。

ミカサ「エレン…もうすぐみんなが会いに来るよ。嬉しいでしょう?」

とめどなく涙が溢れ、エレンにもらったマフラーが首から垂れ下がる。

ミカサ「…またあなたに会いたい…」

そこで、小さな奇跡が起きた。

1羽の白い鳥がマフラーをついばみ、ミカサの首元に巻き直したのだ。

空へ羽ばたく鳥に向けたミカサの言葉で、物語は幕を閉じる。

ミカサ「エレン…マフラーを巻いてくれてありがとう」

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最終回単行本(34巻)で加筆された6箇所のまとめと考察【悲劇は繰り返されるのか?】

以上が、本誌『別冊少年マガジン2021年5月号』で掲載された最終回の内容であるが、単行本『進撃の巨人34巻』で掲載された内容は一部異なる。セリフや絵が修正され、新たな8ページが追加されているのだ。

本誌の最終回は美しく爽やかな印象で終わったが、単行本ではある種の不気味さを残して幕を閉じた。

いずれかを読まれた読者の方も、ぜひもう片方を読んで比べてみることをおすすめする。

ここでは、本誌から単行本に向けて加筆・修正された内容を整理した。

※電子書籍サービス「BookLive!」 に移動します。

「進撃の巨人」状態のエレンの髪が伸びている

第138話において、アルミンによる「超大型巨人」の爆破でやられたかに思えた「進撃の巨人」だが、煙幕の中から再び姿を現したエレン。

本誌では髪が少し長い程度だったが、単行本では「超ロングヘア」と言ってもよいほど伸びており、容貌の不気味さが増している。

アルミン「この過ち」から「君の最悪な過ち」へ発言を訂正

最終話第139話において、エレンは「道」の中で、なぜ「地ならし」を発動し世界人口の8割を虐殺するに至ったかについてアルミンに説明した。

自らの母でさえも「始祖の巨人」の力を通じて殺害した衝撃のエピソードを聞き、アルミンは親友のエレンにあえて感謝の気持ちを伝える。

殺戮者になってくれてありがとう

そしてその後、本誌では次のように述べていた。

この過ちは絶対無駄にしないと誓う

これに対し、単行本では次のように修正される。

君の最悪の過ちは無駄にしないと誓う

おそらく「君の」と名指しすることで、この殺戮は天災のような受動的なものではなく、少しでもエレン自身の意志で実行されたものであることを印象づけたかったのではないだろうか。

そして、「最悪の」と強調することで、この行為はどのような事情があろうと「悪」であり、「正義」の裏で何万もの人々の命や記憶、つつましくも温かい生活や未来が失われたのだという事実を、友人としてエレンに言い聞かせたかったのだと思う。

エレンの巨人を消失させた努力を友人として称え労い、同時に多くの人や動物らの生命を損なった罪も認識させた。

公正さを重視する、実にアルミンらしい言葉と言えるだろう。

「始祖ユミル」にミカサが話しかけるシーンで頭痛の原因が判明

エレンを殺めたあと、ミカサは目の前に現れた「始祖ユミル」に対し次のように声をかけた。

あなただったのね… ずっと私の頭の中を覗いていたのは…

これにより、折に触れて発生していたミカサの頭痛は「始祖ユミル」によるものだったと確定する。

それは、おそらく彼女の「好奇心」がもたらしたものだろうと筆者は考えている。

ユミルは気になっていたのだ、いずれ自分の「愛の呪い」を晴らすことになるであろう女性の感情や記憶、思想を。

「愛というしがらみを超えて自由を選ぶあなたという人は、一体どのような人間なの?」と。

ミカサは「奪われた命は帰ってこない」とユミルを責めつつも

あなたに生み出された命があるから私がいる

と、救済の言葉も投げかける。

ここで、ユミルがフリッツ王を襲う弓から庇わなかった「if世界」の描写がある。

これはきっと「愛の呪いから逃れられていたであろう自分」を想像できるようになった、ユミル自身の変化を表現したものと考えるのが妥当だろう。

ミカサとジャンが結婚し夫婦に?それでもエレンへの愛は永遠に

本誌では、エレンと思しき一羽の鳥に、ほどけかけたマフラーを直してもらったミカサが、

エレン…マフラーを巻いてくれてありがとう…

と感謝するシーンで終わったが、その後にセリフの一切無い4ページが加筆されたことで、本誌以上に衝撃的な終わりを迎えることになる。

エレンの墓にバラを手向けるミカサと男性に赤子の姿。男性の襟足から見るにおそらくジャンであることから、ミカサとジャンは結婚して子を授かったと考えることもできる。

…思い出したぞ… …律儀なクソ馬鹿野郎め

という巨人消失時のジャンのセリフから、エレンが「道」の中でジャンにミカサを託した可能性もある。

ちなみに、バラの花言葉は「あなたしかいない」。

歳を重ね老いたミカサが、大きくなった子どもや孫たちと墓に花を手向けたり、その後マフラーを巻いたまま棺に入る姿から、エレンへの愛は決して忘れなかった事実が伝わってくる。

繰り返される戦いの歴史

ミカサが長寿を全うした後、現代のようにも見える高層ビルが立ち並んだ「新生エルディア帝国」は、数多の航空機による爆撃に襲われていた。

エレンが大量の命を損なうことで残した「巨人のいない世界」では、アルミンら連合国大使やヒストリア女王の努力により、しばらく平和に続いたはずだ。

しかし、「当事者世代」である彼らが亡くなったあとで、人類は再び「人と人との戦い」という過ちを犯すことになってしまったようである。

「巨人が世界を脅かす時代」が再び訪れる予兆

戦後エルディアの文明は崩壊したが、エレンの亡骸が眠る丘の上の木だけは奇跡のように残り続けた。

長い時間をかけて成長し天まで届くかとも思われたその大木を、1匹の犬を連れた少年が発見する。

大樹の根はエレンの墓標部分で二股に分かれ、そこに大きな穴が空いている。まるで「始祖ユミル」が巨人化することになった「あの木」のように。

巨人は復活してしまうのだろうか?

調査兵団らが心臓を賭して手に入れた「巨人のいない世界」は、終わりを告げてしまうのだろうか?

悲しい歴史は繰り返されるのか?

私たちがいる現実世界においても看過できないメッセージを投げかけるようにして、物語は終わっている。

進撃の巨人強さランキングサムネイル『進撃の巨人』強さランキング巨人TOP9と人間TOP23!最強のキャラクターは誰だ?

最終回で回収された大きな伏線6つを考察!

ここでは全編を通して張られ、ついに最終回で回収された重要な伏線について考察する。

『進撃の巨人』のこれまでのストーリーを振り返りたい方はこちらから。

『進撃の巨人』最終回まで(1~138話)までのネタバレあらすじ解説【巨人を駆逐するまでの道のり】

エレンの「巨人を一匹残らず駆逐する」という目的が完遂

幼少期、目の前で母親を巨人に食い殺されたことにより、巨人への復讐を誓ったエレン。

「すべての巨人を一匹残らず駆逐する」という言葉は、怒りに任せて放っただけでなく、巨人の存在しない世界を作り上げることで、仲間たちを含めて世界を平和に導くという目的の伏線であった。

この伏線は、ミカサの選択が巨人の消失をもたらしたことにより回収される。

ミカサの頭痛は「始祖ユミル」によるもの

ミカサの頭痛の原因は「始祖ユミル」がミカサの頭の中を覗いていたことであると、単行本最終回で明らかになった。

「始祖ユミル」は、愛を超えて人々を救う決断をすることになる1人の女性に救いを求めていたのかもしれない。

人類を救うのはアルミン

「ウォール・マリア」奪還作戦時、瀕死のアルミンとエルヴィンのどちらに巨人化用注射を打って生き返らせるかという火急の難題が持ち上がった。

その際、エレンはリヴァイに向かって次のように叫んでいた。

人類を救うのはオレでも団長でもない!アルミンだ!

当初は親友を助けたい一心と、それまでのアルミンの功績を根拠としたセリフという印象だった。

しかし最終回で、アルミンがエルディア国と世界の国々をつなげる和平大使として、復讐に怯えるエルディア国の解放を目指すことから、「人類を救うのがアルミン」というエレンの発言は現実のものとなった。

ベルトルトを助け、エレンの母を死なせたのはエレン自身

『進撃の巨人』は第1話で、壁が破壊されエレンの母が巨人に食われるという衝撃のスタートを切った。

しかし、エレンの「道」の中での告白から、母の命を奪った犯人はエレン自身であったことがわかる。

「超大型巨人」から人間に戻った直後のベルトルトを襲おうとした巨人(ダイナ)を、ベルトルトでなくエレンの母カルラに向かわせたのは、エレンが持つ「始祖の巨人」の力によるものだったのだ!

これにより、エレンは巨人に復讐心を持ち数々の果敢な行動を起こすことで、今の「未来」を作った。

また、ベルトルトの死を防ぐことで、アルミンが「超大型巨人」を保有し「地ならし」を起こすエレンを倒す未来なども守った。

ライナーのヒストリアへの想いは本気

マーレの戦士とエルディアの兵士という全く異なる境遇に苦しみ、訓練兵時代には精神が乖離していたライナー。

彼の謎めいた発言や理解しがたい行動の中にはヒストリアへの恋慕の想いも含まれていた。

しかし、最終回で正気を取り戻しているはずのライナーが、ヒストリアの手紙を読むだけで興奮していることから、ライナーの想いは本物であったということが判明する。

こういった異常性もライナーの魅力の1つだ。

ミカサ「いってらっしゃい…エレン」

現実世界においてミカサがエレンの首をはねる直前のタイミングで発せられた言葉。

漫画における第1話、幼少期のエレンが夢で見た光景はこの時のものであったことが明らかになる。

「いってらっしゃい…エレン」は、これから死後の世界に旅立つミカサからエレンに向けた餞別の言葉だったのだ。

それほどまでに悲しく、愛に溢れた言葉だと想像していた読者はほぼいなかったのではないだろうか。

幼きエレンが見たのは、「始祖の巨人」の力で「道」を通じて見えたものではないかと予想できる。

夢の中のミカサが子どもの時のロングヘアーと異なり髪が短いのも、時空を超えているとなれば腑に落ちる。

ちなみに、このセリフはアニメでは割愛されているが、英語などに適切な表現がないことが理由であると筆者が考えている。

※138話の段階で回収済み

最終回までの死亡/生存者リスト【死因やその後の状況は?】

ここでは、『進撃の巨人』最終回における主なキャラクターの生死状況について表にまとめた。

どのような理由で死んでしまったのか、生きているキャラクターに関してはその後どのような人生を送ったのかを簡単に記載した。

104期生(エルディア陣営)

人物 生死 死因/その後
エレン 死亡
34巻138話
地ならしを止めるためミカサに首を切られる
アルミン 生存 連合国平和大使リーダーとして世界平和に寄与。アニと結ばれる?
ミカサ 生存 エレンの首を丘に埋葬後、生涯エレンを愛し続けた
ジャン 生存 連合国平和大使として活躍。ミカサを傍で支えていた?
コニー 生存 連合国平和大使として活躍。巨人から戻った母と再会
クリスタ(ヒストリア) 生存 エルディア国女王として内政、外交のトップを担う。一児の母
サシャ 死亡
26巻105話
マーレ襲撃の帰り、飛行船に乗り込んできたガビの凶弾に倒れる
マルコ 死亡
4巻18話
ライナー、ベルトルトの会話を盗み聞きしてしまい殺される
ユミル 死亡
23巻93話
エレン奪還に失敗したライナーとベルトルトを救出後、顎の巨人継承のため犠牲に
マルロ 死亡 ウォール・マリア奪還作戦で獣の巨人の投石を受ける
フロック 死亡 調査兵団らの出航を妨害する際ガビに射撃される

調査兵団

人物 生死 死因/その後
リヴァイ 生存 片脚を失いガビ、ファルコ、オニャンコポンらと共にどこかの国で民間人として暮らす
ハンジ 死亡
33巻132話
飛行艇の出発の時間稼ぎのため地ならし巨人に対抗するも焼死
エルヴィン 死亡
21巻84話
ウォール・マリア奪還作戦で獣の巨人の投石を受け瀕死。唯一の巨人化注射がアルミンに撃たれ永眠
ハンネス 死亡 エレンの母を食べた巨人と戦闘の末敗北
キース 死亡 調査兵団らの出航時にイェーガー派の追手阻止のためマガトと共に船に乗り込み爆破
ペトラ 死亡 女型の巨人討伐に敗れる

マーレ陣営

人物 生死 死因/その後
ガビ 生存 どこかの国の市民として暮らす。ファルコと結ばれた?
ファルコ 生存 どこかの国の市民として暮らす。ガビと結ばれた?
アニ 生存 連合国平和大使として活躍。アルミンと結ばれた?
ベルトルト 死亡
21巻84話
ウォール・マリア奪還作戦にてアルミンの奇策にハマりエレンに討伐され、巨人化したアルミンにより捕食
ジーク 死亡
34巻137話
生きる意味と犯した過ちを悟り自らリヴァイに殺される
ライナー 生存 連合国平和大使として活躍。ヒストリアとは結ばれず
ポルコ 死亡 地ならし直前ジークの投石で重傷を負い、巨人化したファルコを助けるため自ら捕食される
ピーク 生存 連合国平和大使として活躍
マルセル 死亡 始祖奪還計画のエルディアへの道中、不意に現れた巨人化ユミルからライナーを守った身代わりとして捕食される

その他

人物 生死 死因/その後
ケニー 死亡 ロッド・レイス巨人化による地下空間の崩落に巻き込まれ瀕死。リヴァイに血縁の真実を話し力尽きる
ニック 死亡 中央第一憲兵のサネスにより王家の血筋に関する口封じのため拷問を受ける
ピクシス 死亡 ワインに混ぜられたジークの脊髄液を飲み巨人化
イェレナ 生存? その後の消息は不明。「英雄」にはなれず。
オニャンコポン 生存 どこかの国の市民として暮らす。ガビ、ファルコ、リヴァイらと共に行動。
ロッド・レイス 死亡 エルヴィンの口内爆破作戦により外に弾き飛ばされ娘ヒストリアにより討伐される
グリシャ・
イェーガー
死亡 始祖の巨人を託すため、息子エレンに巨人化の注射を打ち捕食される
カルラ・
イェーガー
死亡 ウォール・マリア陥落時、巨人化したダイナに捕食される

最終回を読んだ世間の反応は?

Twitterでは多くの進撃ファンが発売前日から考察や、ネタバレを禁止する設定などで盛り上がっていた!

発売初日には0時を過ぎ、最速で最終回を読んだ読者から大満足というツイートも多く、数多くの伏線・二転三転する物語を楽しんでいた進撃ファンを唸らせる最終話であったことに間違いはないだろう!

切り抜きで本編の考察を行うファンも多く、最終話を迎えた後でも『進撃の巨人』の熱はしばらくは冷める様子はなさそうだ!

アニメ『進撃の巨人』が完結に向けて再始動!

漫画『進撃の巨人』は単行本34巻にて完全なる最終回を迎えた。そしていよいよ、アニメ『進撃の巨人ファイナルシーズン』の続編が2022年1月9日24時5分から放送開始される。

「地ならし」「道」「天地の戦い」などのスケールの大きい映像はどのように表現されるのだろうか。新しいサントラや声優さんたちの演技にも注目したい。二千年前から始まったこの物語の結末を、映像でもしかと見届けよう。

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137話 138話 139話

6 Comments

はじめ

ユミルが選んだのはミカサではなくエレン。
ユミルがフリッツ王が襲われたときに身を呈して救った姿はミカサそのものだった。
ジークや過去の王家の始祖継承者はユミルを思考のない奴隷としか見ていなかったがエレンだけは「人」として見てくれた。だからユミルはジークではなくエレンを選んだ。
そして自分と同じように命をかけて愛する人を守るミカサが、世界のために愛するエレンを殺すという決断をしたことが、カールフリッツとの決別を決断させた。ということだと思います。合ってる?

返信する
ひかる

合っていると思います!ユミルは「愛から自由になったミカサ」を目の前で見ることができたので踏ん切りがついたのだと思います。巨人も道も、ユミルの未練が生み出した壮大な呪いだったとも考えられます。

返信する
匿名

ネタバレありがとうございます。
自己犠牲によって世界に平和をもたらすのは、まどマギに通じるものがあるかもですね。
昔からあまり読む気にはなれず、ただストーリーは良いストーリーは良いと周囲が言っていたために、ちょくちょくネタバレを見てはいました。
あくまで個人的にではありますが、救いの無いストーリーで救いの無い結末になったなと思っています。
どこかで主人公が報われるようなハッピーな展開があると期待していたのですが……ネタバレだけ見ていてよかったー。

返信する
匿名

主人公が救われるとしたら、ミカサが天寿を全うした事ではないでしょうか?
ミカサの子供か、養子の可能性かなりあるけど。決して孤独ではないので、ミカサの幸せをエレンは、1番願った事だと思うんです。

返信する
匿名

エレンの目的は巨人をこの世から一匹残らず駆逐する事だから、その目的は遂行できているから救われていると思いますよ。

返信する
匿名

考察を面白く拝見させていただきました。寄生虫の存在の解釈ですが、全ての巨人化能力は、寄生虫が担っており、ユミルが宿主だったということ。ミカサの選択で、フリッツ王への思いが消えた時に、寄生虫はユミルを宿主にできなくなり、すべての巨人化の能力が消えた。そう解釈すると、寄生虫に描かれた象徴は、なんだったんでしょいか?

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