string(10) "is_single "
bool(true)
string(7) "is__mc "
string(149) "a:4:{s:3:"top";s:4:"7500";s:4:"path";s:21:"2022/12/magazine3.jpg";s:4:"href";s:23:"https://amzn.to/3FO5GqE";s:10:"categories";s:14:"1909|1911|1910";}"
string(15) "is__categories "
array(3) {
  [0]=>
  string(4) "1909"
  [1]=>
  string(4) "1911"
  [2]=>
  string(4) "1910"
}
string(17) "is__has_category "
bool(false)
string(13) "get_category "
object(WP_Term)#7144 (17) {
  ["term_id"]=>
  int(5)
  ["name"]=>
  string(6) "書評"
  ["slug"]=>
  string(11) "book-report"
  ["term_group"]=>
  int(0)
  ["term_taxonomy_id"]=>
  int(5)
  ["taxonomy"]=>
  string(8) "category"
  ["description"]=>
  string(0) ""
  ["parent"]=>
  int(0)
  ["count"]=>
  int(42)
  ["filter"]=>
  string(3) "raw"
  ["term_order"]=>
  string(1) "1"
  ["cat_ID"]=>
  int(5)
  ["category_count"]=>
  int(42)
  ["category_description"]=>
  string(0) ""
  ["cat_name"]=>
  string(6) "書評"
  ["category_nicename"]=>
  string(11) "book-report"
  ["category_parent"]=>
  int(0)
}
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(12) "is__mcbride "
NULL
string(13) "is__url_path "
bool(false)
bool(false)
bool(false)
string(13) "is__url_path "
bool(true)
bool(false)
bool(true)
string(12) "is__toppage "
NULL
bool(true)

『有頂天家族』あらすじと感想【化け狸たちのご機嫌な和風ファンタジー】

『有頂天家族』との出会いは深夜アニメでした。『さよなら絶望先生』などで有名な漫画家の久米田康治がキャラデザを担当したこともあり、原作の内容が気になって手を出しました。もともと妖怪ものが好きだったので、「化け狸をテーマにした和風ファンタジー」と聞いて、興味が湧いたのも否定できません。

読後はアニメとまた違った魅力の虜となり、前々から胸に温めていた京都に旅したい気持ちが膨れ上がりました。叶うものなら準備万端整えて聖地巡礼したいです。

こんな人におすすめ!

  • ご機嫌な小説を読みたい
  • 妖怪ものが好き
  • モフモフが好き

あらすじ・内容紹介

物語の中心となるのは人間に変身する能力を持った化け狸ファミリー、下鴨四兄弟とその母です。

京都在住の下鴨四兄弟の三男坊・矢三郎は、父の遺言「面白きことは良きことなり!」を座右の銘とし、自由気ままな日々を送っていました。人間に化けて悪戯するのは朝飯前、行く先々で騒動を巻き起こします。

師匠は天狗の赤玉先生で、やや尊大でお調子者なところが玉に瑕ですが、強い神通力を持っていました。

同じく赤玉先生の弟子にあたる弁天は、その美しさとけしからん色香でもって矢三郎を骨抜きにします。

矢三郎には婚約者の海星がいましたが、彼女は下鴨家の宿敵・夷川家の末娘で、海星の双子の兄にあたる金閣と銀閣が、たびたび喧嘩をふっかけてくるから困りものです。のみならず海星は極度の恥ずかしがり屋なため、矢三郎の前にも滅多に姿を現さず、常に隠れて会話するのでした。

一方下鴨四兄弟の長男・矢一郎は、自由人な弟たちに業を煮やし、亡き父の跡を継いで狸の束ね役・偽右衛門をめざすと決意。

その矢先に父の仇である食道楽の集団・金曜俱楽部が動き出し、下鴨家の面々を生け捕りにしようと企みます。

矢三郎は金曜倶楽部の魔の手から家族を守りきり、平和な日常を取り戻せるのでしょうか?

『有頂天家族』の感想(ネタバレ)

『有頂天家族』はタイトル通り、とってもご機嫌な小説です。特にモフモフ好きにはたまりません。読んでいる最中は狸の可愛さに笑顔がこぼれました。

キャラクターの大半は人外であり、矢三郎たち狸の他、天狗や妖怪も登場します。

彼らは変化の術を用いて人や物に化けることができ、幾通りもの形態バリエーションを持っています。

下鴨家の面々がこれまた個性的で、真面目で責任感が強い長男・矢一郎を筆頭に、蛙に化けて古井戸にひきこもった次男・矢二郎、楽しい事が大好きな楽天家・矢三郎、天真爛漫で可愛い末っ子・矢四郎、宝塚ファンで男装の麗人の母・桃仙と、全員のキャラが立ちまくっているのに注目。

私の推しキャラは矢三郎の婚約者・海星。極度の引っ込み思案ながら、だらしない婚約者を毒舌でやりこめ、叱咤激励するツンデレっぷりにぐっときました。

狸鍋にご執心の金曜倶楽部と下鴨家の因縁の攻防からも目が離せず、クライマックスはハラハラドキドキの連続でした。

実在の場所や地名がたくさん出てくるので、京都を歩いているような気分になれるのもお得です。

好きなシーンは桃仙が金閣銀閣を「くたばれっ!」と罵るところ。母は強しを地で行く、あっぱれな啖呵の切りっぷりに惚れ惚れしました。

まとめ

あなたが狸好きなら、迷わず『有頂天家族』を読むことをおすすめします。モフモフな毛玉が入り乱れるシーンは最高に癒されました。

もちろんドタバタコメディーとしても楽しめますし、ツンデレ娘に萌える人向けの、ラブコメ成分もしっかり完備しています。実は矢三郎にベタ惚れな海星と、お色気ムンムンな魔性の女・弁天は、本作の二大ヒロインといっても過言ではありません。

いまいち頼りなかった矢三郎が、家族を助けるべく奔走する中で成長を遂げていくのも見所で、父の死を乗り越え下鴨家が団結するラストはじーんと胸が熱くなりました。

書き手にコメントを届ける

記事の感想や追加してもらいたい情報のリクエスト、修正点の報告などをお待ちしています。
あなたの言葉が次の記事執筆の力になります。