忙しくて心に余裕がないときでも、1日1日の中には小さな宝物のように感じられる一瞬があります。
頑張ることが当たり前の生活で「肩の力を抜きたい」「笑いたい」と思った時、1つ深呼吸をしてこの本を手にとってみてはいかがでしょう?
あらすじ・内容紹介
作者益田ミリさんの日常を描いたコミックエッセイです。
なんでもない1日の中で見つかる良いことに目を向けた、心がホッとするお話が描かれます。
日々を送る中で悪いことは起こるが、悪いことを悪いという感情だけで終わらせない。
ニコッと笑えるごきげんな毎日を送っていくためのヒントが込められています。
1ページめくるごとにミリさんへの親近感が湧いてくる1作。
『今日の人生』の感想(ネタバレあり)
嫌な人とも付き合っていくコツ
なるべく出会いたくないけれど出会ってしまう嫌な人っていますよね。
そんな人と出会った時に、頭の中でグルグル回る負の気持ちを「嫌な人」というだけで終わらせるのではなく、「どうして嫌だと感じるのか」「この人とはどう付き合っていけばいい関係が保てるのか」をミリさんは考えます。
私は今まで「嫌な人」という張り紙を貼って終わらせていたけれど、実はそういう人とも上手く付き合っていくコツがあるのだと気づかされました。
喪服はなにもないときに買うのがいい
新しい喪服を買う時って、なんだか「今買うと誰か亡くなってしまうのではないか」と考えたりしませんか?
しかし、ミリさんは言います。
なにもないときに買うのがいいのよ。
今買っておかないと何か起こってからでは間に合わない。
そんな不安な気持ちと、準備しておかなければならない現実と向き合って悲しい気持ちのぶつけどころを探します。
最近わたしも同じような場面があり、どうしたらいいか分からず、結局喪服は買えていないまま。
でも、準備する間に湧く寂しい気持ちや申し訳ない気持ちは必要な感情で、きちんと生きているような気がしました。
自分に降りかかる嫌なことも全部作品にする
わたしの、わたしの人生に降りかかってくる面倒なできごと。すべて作品に昇華してみせる。
みんながこういう気持ちを持っていたら少しだけ強くなれるような気がします。
「嫌なことをされても、何かに失敗しても、全部自分の糧にして前に進んでいくんだ!強くなるぞ」という気持ちです。
仕事でも、勉強でも、家事でも、どんな辛いことも自分の宝物にしちゃう魔法。
それがミリさんの魅力の源なのだと思いました。
もちろん嫌なことは嫌だと認めていいけれど、そこからどのようにプラスの感情に向かわせるのか。
今まで嫌なことと向き合ってきた経験が活かされます。
だから嫌なことって全然無駄じゃないし、むしろ生きていく上で必要なことなのだと思います。
いいことと嫌なことのバランスをうまく取って全部自分の糧にしちゃいましょう。
まとめ
日々を振り返ってみると、どうしても嫌だったことの方に目がいきがちですよね。
それでも、負の感情のまま終わらせない。
小さな嬉しいことにもスポットを当ててみる。
「今日は時間通りに起きられた、ご飯が美味しかった、帰りの電車で座ることができた」
そんな些細な喜びをひとつひとつ拾い上げていく作業が、前向きな明日に繋がっていくのだと気づかされました。
ごきげんな毎日を送るヒントをこの本から見つけてみてはいかがでしょうか?
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