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『死相学探偵シリーズ』あらすじと感想【死相を読み解き、謎に挑め!】

死相学探偵書評記事のアイキャッチ画像

他人に現れた〈死相〉が見えるという、特殊な能力を持つ青年、〈弦矢俊一郎(つるや しゅんいちろう)〉。

その特異な能力故に辛い幼少期を過ごした彼は、強力な力を持った拝み屋の祖母〈弦矢愛(つるや あい)〉の勧めと、マニアックなファンを持つ怪奇幻想作家の祖父〈弦矢駿作(つるや しゅんさく)〉の助力により、東京の神保町に探偵事務所を構えることとなる。

そこに訪れる依頼人、皆一様に特殊な事件に巻き込まれ、自らに纏わりつく〈死相〉に怯えている。

弦矢俊一郎は〈死相学探偵〉として、愛猫〈僕にゃん(ぼく〜)〉や不良刑事の〈曲屋(まがりや)〉と共に、〈死相〉の意味するところを読み解き、依頼人を救うために奔走する。

彼の探偵としての戦いは、やがて彼を〈黒術師〉なる邪悪な存在の元へと導いてゆく…。

特殊な能力とロジカルな推理で魅せる、ミステリーホラーの名手・三津田信三氏の特殊設定ミステリー!

こんな人におすすめ!

  • 猫が好きな人
  • ホラー小説が好きな人
  • ミステリー小説が好きな人
  • 特殊設定ミステリーが好きな人

あらすじ・内容紹介

他人に現れた〈死相〉を目視することが出来るという、特殊な力を持った青年・〈弦矢俊一郎〉。

その特殊な能力故に孤独な幼少時代を過ごし、人との接触を厭うようになった俊一郎。

しかし、強大な力を持つ拝み屋として〈愛染様〉と呼ばれ、多くの人から慕われる祖母・〈弦矢愛〉と、その弦矢愛が相対した怪異を小説として描くことで、物語の中に怪異を封じ込める力を持つ祖父・〈弦矢駿作〉の勧めと尽力により、彼は東京の神保町に探偵事務所を構えることとなる。

〈死相〉を見ることが出来る探偵として活動を始めた彼のもとを訪れるのは、特殊な〈呪〉によって引き起こされた異様な状況に置かれ、怯える依頼人たち。

幼き日の記憶故に他人との衝突が多い俊一郎だったが、常軌を逸した〈死相〉を見せて怯える依頼人たちを救うため、必死で事件に挑んでいく。

そんな彼を支えるのは、口の悪い不良刑事の〈曲屋(まがりや)〉や、俊一郎を追って奈良から遠路遥々やってきた鯖虎猫の〈僕にゃん〉。

更に、離れた土地からでも(有料ではあるが)サポートをしてくれる祖母の存在もあり、徐々に探偵として徐々に成長し、実績を積んでいく俊一郎。

特殊な事件に挑み続ける戦いはやがて、俊一郎と〈黒術師〉と呼ばれる邪悪な存在を結びつけていくこととなる。

〈呪〉によって齎される異様な状況を、〈死相〉を見ることが出来るという特殊な能力とロジカルな推理で解決していくミステリーホラーシリーズ‼︎

『死相学探偵シリーズ』の感想・特徴(ネタバレなし)

魅力的な登場人物達

死相と言うくらいだから、ほとんどの人は顔を視れば分かる

今作『死相学探偵シリーズ』は、著者・三津田信三氏の作品群の中でも特に、〈キャラクター小説〉としての側面が強いシリーズだろう。

主人公の〈弦矢俊一郎〉は、他人の〈死相〉が見えるという特殊な能力故に幼い日より悪夢のような経験を重ね、すっかり斜に構えた対応をとるようになってしまった青年だ。

端正な顔立ちと斜に構えた性格、ロジカルな思考、そして何より、〈謎解きの段階に入ると流暢かつ雄弁に語り始める〉という彼の特性は、〈探偵作品〉の主人公として満点に魅力的だろう。

また、そんな俊一郎の能力を最初は訝しみながらも、徐々に彼を信頼するようなり、共に事件に立ち向かっていくこととなる不良刑事・〈曲屋〉もまた、探偵の〈相棒〉ポジションとして非常に王道かつ独特だ。

また、俊一郎が都度都度電話で連絡を取ることになる奈良在住の祖父母、〈弦矢愛〉と〈弦矢駿作〉もまた、個性的なキャラクターだ。

我が強く口の悪い祖母と、落ち着いた祖父の存在とのやりとりは、普段は見せない俊一郎の別の顔を引き出してくれる。

そして何より外せないのが、愛猫の〈僕にゃん〉の存在だろう。

俊一郎を追って、奈良から東京までやってくるほどの行動力や、さりげなく俊一郎をサポートする知性、そして愛くるしいその振る舞いは、きっと読者を虜にする。

是非とも、登場人物(猫含む)たちの活躍や振る舞いを楽しんで欲しい。

特殊な能力を軸にした、ロジカルな推理

その謎が解けました

これほどまでに特殊な設定でありながら、作品内で行われる推理は非常にロジカルだ。

もちろん、〈呪〉によって事件が起こっている以上、そこに〈アリバイ〉や〈トリック〉といった物理的な要素が絡んでくることはかなり少ない。

しかし、事件の状況から〈呪〉の法則性を導き出し、その仕組みを解きほぐして真犯人を見つけ出す様子は、見事に〈探偵の作法〉に則っている。

作中の〈呪〉は全てオリジナルなため推理の難しさは桁違いだが、少なくともヒントは全て作中に提示されているため、読んでいてきちんと納得することが出来る。

また、しっかりと読み込めば真相を見抜くことも可能なため、もし時間に余裕があるのなら、推理をしながら読んでみるのもまた一興だ。

〈黒術師〉との、壮大な戦い

真っ黒けの、本当に黒々とした禍々しい影に……気をつけて下さい

これは今シリーズ2巻以降のネタバレにもなってしまうため詳細は伏せるが、俊一郎が事件に関わり続ける中で姿を見せ隠れする〈黒術師〉なる存在からも、目が離せない。

人の心の隙間に付け込み、欲を刺激し、〈呪〉という手段を与え、邪悪な道に引き摺り込む。

そんな悪魔のような存在は、シリーズを追うごとに徐々にその全貌を明らかにしていく。

あまりにも得体が知れないこの邪悪な存在に、俊一郎が如何にして挑んでいくかも、今シリーズの大きな見所だ。

まとめ

〈死相〉が見えるという能力を軸に、〈呪〉によって起こる事件を解き明かすという特殊設定を持った今作。

しかし、特殊な能力や特殊な事件という〈特殊性〉に溢れた作風でありながら、その推理劇は非常にロジカル。

難易度は高いが、きちんと丁寧に読んでいけば真相を見抜くことは可能な、フェアな作品である。

また、登場するキャラクターたちも非常に魅力的なため、キャラ小説、ホラー小説、ミステリ小説という様々な楽しみ方ができる作品だ。

是非とも、お気に入りの読み方を見つけてみて欲しい。

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