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『愚物語』あらすじと感想【物語シリーズオフシーズン開幕!メインキャラの外伝的作品】

『愚物語』書影画像

西尾維新氏が描く大人気シリーズ、『〈物語〉シリーズ』オフシーズン、開幕!

こんな人におすすめ!

  • 『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファイナルシーズンを読了済の人

あらすじ・内容紹介

『そだちフィアスコ』

〈阿良々木暦(あららぎ こよみ)〉の幼馴染、〈老倉育(おいくら そだち)〉。

母の死の真相を知り、阿良々木暦の前から姿を消した彼女は、転校先の高校でとある騒動に巻き込まれる。

『するがボーンヘッド』

高校3年生となった〈神原駿河(かんばる するが)〉。

怒らせてしまった阿良々木暦との仲直りのため自室の片付けに臨む彼女は、今は存在しないはずの〈レイニー・デヴィル〉の腕のミイラと、謎めいた手紙を見つけ、後輩の男子高校生〈忍野扇(おしの おうぎ)〉と共に手紙の謎に挑む。

『つきひアンドゥ』

不死鳥の怪異にして、阿良々木暦の下の妹〈阿良々木月火(あららぎ つきひ)〉。

危険度MAXなこの少女の監視に勤しむ式神童女〈斧乃木余接(おののき よつぎ)〉は、ひょんなことから阿良々木月火に動いている様子を目撃される。

専門家の元締め〈臥煙伊豆子(がえん いずこ)〉からの制裁を恐れる斧乃木余接は、事態を誤魔化すため〈千石撫子(せんごく なでこ)〉に助力を求める。

シリーズを引っ張ってきたキャラクター達のスピンオフ、『〈物語〉シリーズ』オフシーズン、開幕!

『愚物語』の感想・特徴(ネタバレなし)

老倉育のその後『そだちフィアスコ』

第1章『そだちフィアスコ』では、母親の死の真実を知り転向していった〈阿良々木暦〉の幼馴染、〈老倉育〉のその後が語られる。

『終物語(下)』にて初登場を果たし、阿良々木暦に向かってキレにキレまくるという驚愕の活躍を見せた彼女。

結果的に、〈怪異〉とは一切関わることのなかった彼女の次なる〈物語〉は、ごく普通の学校が舞台の、ごく普通の高校生たちとの関わりの中で繰り広げられる。

阿良々木暦や〈戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら〜)〉、或いは〈羽川翼(はねかわ つばさ)〉のような特異な人間達と関わってきた彼女が、ある意味では〈有りがち〉とも言えるトラブルを前に、どの様に立ち回るのかは要注目だ。

また、彼女が語り部を担うに伴って描かれる、老倉育という人間の内面描写や自己評価は、キャラクターの新しい一面が見られ、満足度の高いものとなっている。

彼女が何を考え、何を思って行動するのかからも、目が離せない。

神原駿河の謎解き『するがボーンヘッド』

第2章『するがボーンヘッド』では、高校3年生になった〈神原駿河〉による謎解きが披露される。

阿良々木暦や戦場ヶ原ひたぎ、羽川翼といった先輩達が卒業した後、最上学年へと進級した彼女の言動は、〈阿良々木先輩のエロ奴隷〉を自称していた頃と比較すると心無し少し落ち着いて見える。

とは言え、阿良々木暦と揉めた原因を考えると、落ち着き切っている訳でもない。

そんな彼女が、謎めいた後輩男子・忍野扇に振り回される様は、神原駿河に振り回されていた阿良々木暦にも重なるようでいて、時間による人間の変化、というものを感じさせる。

諸先輩たちとの1年間を経て成長を遂げた神原駿河の姿は、必見だ。

また、スペシャルゲスト的に登場する〈とある人物〉とのダイアローグでは、シリーズ全体に大きな影響を及ぼしたであろうキャラクターの新たな一面を垣間見ることができる。

そういった点でも、要注目の作品だ。

斧乃木余接vs阿良々木月火『つきひアンドゥ』

第3章『つきひアンドゥ』では、阿良々木暦の妹にして不死鳥の怪異〈阿良々木月火〉と、式神童女〈斧乃木余接〉の壮絶な戦いが描かれる。

これまで頻繁に〈トラブルの遠因〉として扱われてきた阿良々木月火は、今作でもブッチギリのヤバさを披露。

クズだクズだと言われ続けた彼女の、正義感とクズっぷりが存分に描かれている。

対する斧乃木余接は、そんな阿良々木月火に振り回され、散々な目に。

怪異であり専門家でもある斧乃木余接が翻弄される姿も堪能できる作品となっている。

第1章、第2章と比べると比較的コミカルな作風なので、今作のデザートとして楽しんで読める作品だ。

まとめ

『終物語』と『続終物語』を以って、一度は決着が着いた『〈物語〉シリーズ』。

その〈オフシーズン〉として書かれた今作は、気になっていたキャラクター達の〈その後〉が存分に描かれており、外伝的作品として非常に満足度が高い。

個性派キャラクター達の個性的な振る舞いを、存分に堪能できる1冊だ。

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