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『結物語』あらすじと感想【物語シリーズオフシーズン、これにて閉幕!絶妙な時を経た未来の物語】

『結物語』書影画像

23歳となった〈阿良々木暦(あららぎ こよみ)〉。

彼は紆余曲折を経て、両親と同じ警察官の職に就いていた。

阿良々木暦はどのような事件に向き合うのか?

『〈物語〉シリーズ』オフシーズン、堂々の完結!

こんな人におすすめ!

  • 『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファイナルシーズンを読了済の人

あらすじ・内容紹介

かつて吸血鬼に襲われ、自らも吸血鬼になってしまった過去を持つ〈阿良々木暦〉。

その事件を皮切りに、彼は様々な怪異と、そして人間と出会い、大きな変化を遂げ、そして何も変わらなかった。

そんな阿良々木暦も、23歳。

落ちこぼれだった彼は、しかし大学卒業後に国家総合職試験に合格。

あれ程抵抗があった両親の職と同じ、キャリア警察官としてのエリートコースを歩む。

彼が所属するのは、地元の〈直江津商〉に新設された〈風説課〉。

怪異譚となる前の〈風説〉を取り締まるという異端なこの組織には〈人魚〉や〈ゴーレム〉、〈人狼〉といった新たな怪異にして、先輩警察官たちが集う。

更にその中で組織を取り仕切っているのは、唯一の〈人間〉。

風変わりな組織の中で、阿良々木暦は警察官として、どのような事件に向き合うのか?

そして、かつて阿良々木暦の青春と共にあった怪異は、人間は、どのような未来を歩んでいるのか。

キャラクターたちのその後を描いた『〈物語〉シリーズ』オフシーズン、堂々の完結!

『結物語』の感想・特徴(ネタバレなし)

登場、〈阿良々木暦〉警部補!

私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです―阿良々木警部補

今作は『〈物語〉シリーズ』オフシーズン中で初めて、〈阿良々木暦〉が語り部を務める。

高校卒業から5年後、23歳になった阿良々木暦の職業は、なんと両親と同じ警察官。

しかも、国家総合職試験という難関をパスしてのキャリア警察官という、初期の〈落ちこぼれ〉を自称していた彼からは想像も出来ないエリートコースを歩む警部補だ。

これまでの『〈物語〉シリーズ』内で、両親の職業への複雑な想いを述べてきた(ついでに言うなら、寧ろ警察のお世話になりそうなこれまでの言動を見せてきた)阿良々木暦の選ぶ職としては、意外でありつつも納得も出来る、絶妙な職業選択ではなかろうか。

23歳の阿良々木警部補が、高校生のときからどの様な変化を遂げているのか、其れとも何も変わっていないのか。

そして、これまでは単なる高校生として怪異に向き合ってきた彼が、警察官という立場となり、どのようなスタンスで怪異に臨むのか。

阿良々木暦の青春を追ってきた読者にとって、大人となった彼の語りは要注目であろう。

〈臥煙伊豆子〉が築き上げた、風説課の活躍

楽に生きなくてもいいんでしょう? 必死に生きてもいいんでしょう?

そんな警察官となった阿良々木暦が務めるのは、新設された〈直江津署・風説課〉。

怪異になる前の噂話、即ち〈風説〉を取り締まるという風変わりな組織には、それに相応しい風変わりなメンバーが集う。

かつて交通事故で瀕死の重傷を負い、人魚の肉を食べることで一命を取り留めた〈周防全歌(すおう ぜんか)〉は、それ以降、水に触れた部分が人魚になるという特殊体質。

小学生の頃に一度死亡した〈兆間臨(きざしま のぞみ)〉は、祖父母によってその魂を泥人形に混ぜ込まれた〈ゴーレム〉だ。

更に〈再埼みとめ(さいさき〜)〉に至っては、丸いものを見るだけで狼に変身できるという〈人狼〉の末裔。

そして、そんな特殊な人材を束ねるのは、専門家の元締め〈臥煙伊豆子(がえん いずこ)〉の腹心にして、風説課唯一の人間〈甲賀葛(こうが つづら)〉。

これまでに登場したキャラクターたちに、負けず劣らずの個性派メンバーたちの活躍も見逃せない。

大人になった、登場人物たちの姿

暦、蕩れ

そして気になるのは、これまでに登場したキャラクターたちのその後の姿であろう。

阿良々木暦の青春と共にあった、〈戦場ヶ原(せんじょうがはら〜)〉や〈羽川翼(はねかわつばさ)〉、〈神原駿河(かんばる するが)〉に〈千石撫子(せんごく なでこ)〉、果ては〈老倉育(おいくら そだち)〉から〈忍野扇(おしの おうぎ)〉まで、様々なキャラクターたちのその後が語られる。

中には、ちょっとリアルな関係性の変化に複雑な想いを抱く場合もあるかも知れないが、これまでシリーズを追ってきた読者にとって得心のいく、其々のキャラクターたちの未来が描かれている。

それぞれの青春を終え、その後彼らがどの様な未来を歩んでいるのかも、今作の大きな見所だ。

まとめ

『〈物語〉シリーズ』に登場したキャラクター達の、その後を描いたオフシーズン。

その完結作となる今作は、本編終了後から5年後という、長いような短いような、絶妙な時を経た未来の物語が語られる。

波瀾万丈な青春を送ってきたキャラクター達が、どの様な大人になっているのかが描かれており、シリーズを追い続けた読者にとって、見逃すことのできない1冊となっている。

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