『宵物語』あらすじと感想【迷子を救うモンスターシーズン第2弾。千石撫子の新たなる物語も】

『宵物語』書影画像

阿良々木暦の大学生編、『〈物語〉シリーズ』モンスターシーズンの第2弾!

こんな人におすすめ!

  • 『忍物語』を読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファイナルシーズンを読了済の人

あらすじ・内容紹介

大学生となった〈阿良々木暦(あららぎ こよみ)〉。

〈デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター〉と、自ら影に縛られた元吸血鬼〈忍野忍(おしの しのぶ)〉。

そして母校・直江津高校の女子バスケットボール部を巡る〈連続吸血事件〉を無事解決し、専門家の元締め〈臥煙伊豆子(がえん いずこ)〉と〈大学在学中は接触を持たない〉と約束を交わした。

既に関わってしまった女子バスケットボール部を巡る問題には尽力しつつも、平和な学生生活を謳歌する予定であった彼の平和は、しかし長くは続かなかった。

〈連続吸血事件〉で関わりを持った女子バスケットボール部の元キャプテンにして、〈神原駿河(かんばる するが)〉の親友である〈日傘星雨〉から、〈女児誘拐事件〉という非日常極まる相談を持ちかけられた彼は、知ってしまった以上動かずにはいられない。

己が影に潜む吸血鬼の成れの果て〈忍野忍〉、式神童女の〈斧乃木余接(おののき よつぎ)〉、そして〈迷子の神様〉である〈八九寺真宵(はちくじ まよい)〉の手を借り、女児の行方を探す阿良々木暦が目にしたのは、しかし〈誘拐事件〉よりも更に過酷な現実であった…。

大学生になった阿良々木暦が挑む第2の事件を描いた、『〈物語〉シリーズ』モンスターシーズンの第2章。

『宵物語』の感想・特徴(ネタバレなし)

〈阿良々木暦〉と新キャラたちのダイアローグ

ここだけの話なんですけれど

前作『忍物語』から始まった『〈物語〉シリーズ』オフシーズンは、大学生編と銘打った〈阿良々木暦〉の大学生活が語られる。

高校生活とはまた異なった人間関係を、少しずつ築いていく阿良々木暦は、初期の本当に〈友達はいらない〉などと宣っていたのと同一人物とは思えない程の変化を遂げている。

そんな阿良々木暦と、オフシーズンから登場したキャラクター達とのやり取りは、これまでの作品とはまた異なった切れ味、異なった魅力を放っている。

特に『忍物語』から先、強い存在感を放っている〈日傘星雨〉などは、〈神原駿河〉の親友にして、同じ女子バスケットボールという属性でありながら、これまでに登場したどのキャラクターとも違う独特の個性を放っている。

オフシーズンからのレギュラー化を狙う彼女と阿良々木暦のやり取りは、既刊とはまた違う魅力を持っており、読者を飽きさせることはない。

再結集、ロリトリオ

ふふふ。久々に、少女と幼女と童女の、ロリトリオ、略してロリオの再結成というわけですね

更に今作では、『鬼物語』から久々に、〈忍野忍〉〈八九寺真宵〉〈斧乃木余接〉によるロリトリオが再結集する。

『終物語(下)』でも一応の結集はしていたが、その際は忍野忍が完全体の熟女姿だったのでノーカウントとする。

副音声中では、終始忍野忍ばかりが不遇な目に遭っていたロリトリオが、本編ではどのような会話劇を見せてくれるのかは、特に『〈物語〉シリーズ』のコアなファンにとって、大きな見所と言えるだろう。

始まる〈千石撫子〉の物語

次は、神様を卒業しましょう

また今作からは、『撫物語』で描かれた〈千石撫子〉を巡る〈物語〉も進行する。

登場するのは、千石撫子の後任の神である八九寺真宵と、そして斧乃木余接のご主人様にして暴力陰陽師の〈影縫余弦(かげぬい よづる)〉。

〈八九寺真宵×千石撫子〉や、〈影縫余弦×千石撫子〉といった、これまでにありそうも無かった組み合わせでの会話劇が楽しめるのは、今作ならではの魅力だろう。

また、今作では臥煙伊豆子が取り組んでいる火急の用事、〈洗人(あらうんど)〉に関する情報も、僅かに触れられる。

新たに始まる千石撫子の〈物語〉からも、目が離せない。

まとめ

『〈物語〉シリーズ』モンスターシーズン第2弾となる今作は、前作『忍物語』から準レギュラー化し始めている〈日傘星雨〉を中心に、新キャラクター達とのダイアローグが徐々に増えてきており、読者を飽きさせることはない。

また、『撫物語』にて過去の自分と折り合いを付けた千石撫子の、新たなる〈物語〉もスタートしており、読み応え抜群の作品となっている。

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