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『余物語』あらすじと感想【斧乃木余接と挑む新たなる事件。モンスターシーズン第3弾】

『余物語』書影画像

とある家庭の闇に踏み込むこととなった阿良々木暦を待ち受けるものは、なんなのか。

阿良々木暦の大学生活を描く『〈物語〉シリーズ』モンスターシーズン、第3弾!

こんな人におすすめ!

  • 『忍物語』を読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファイナルシーズンを読了済の人

あらすじ・内容紹介

大学生のなった〈阿良々木暦〉。

専門家の元締め〈臥煙伊豆子(がえん いずこ)〉から持ち込まれた〈連続吸血事件〉、そして母校の後輩〈日傘星雨(ひがさ ほしあめ)〉から持ち込まれた〈トランジスタスレンダー誘拐事件〉を無事解決した彼は、今度こそ平和な学生生活を謳歌するはずだった。

しかしその直後、突如スイス語の講義を受け持つ准教授〈家住羽衣(いえすみ はごろも)〉から呼び出された阿良々木暦は、〈このままでは、我が子を虐待してしまう〉という、ヘビー級の相談を持ちかけられたことで、全く異なる事件へと巻き込まれる。

同じ大学に進学した凶悪な幼馴染〈老倉育(おいくら そだち)〉が知らぬ間に、〈児童虐待の専門家〉という悪意すら感じさせる不名誉な称号と共に、阿良々木暦を家住准教授に紹介していたことから巻き込まれた、この事件。

不承不承ながらも事態の緊急性を鑑みて、そして既視感のある違和感を覚えて依頼を受けることにした阿良々木暦は、専門家の式神童女〈斧乃木余接(おののき よつぎ)〉と共に自慢のニュービートルで家住准教授の自宅に向かう。

しかしそこで待ち受けていたのは、包丁が突き刺された〈子供を模した人形〉であった…。

大学生となった阿良々木暦の新たなる活躍を描く『〈物語〉シリーズ』モンスターシーズンの第3弾!

『余物語』の感想・特徴(ネタバレなし)

児童虐待の専門家、〈阿良々木暦〉

阿良々木くんは児童虐待の専門家だって……、そう老倉さんに聞いたんだけれど、間違いないわよね?

今作の〈阿良々木暦〉は、児童虐待の専門家として祭り上げられている。

この原因となったのが、『終物語(上)』で初登場し、同じ大学へと進学していた凶悪な幼馴染、〈老倉育〉によるものということを考えると、その関係性が続いていることにはちょっとした安堵感を覚えるだろう。

しかも、殴り殴られを繰り広げた阿良々木暦の恋人〈戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら〜)〉と仲がいいらしい。

そんな阿良々木暦が挑むのは、〈このままでは我が子を虐待してしまう〉という、1学生の身に余るヘビー級の相談。

そこに敏感に怪異の気配を感じ取ったり、高校生の頃と比べて慎重に行動したりといった彼の様子は、シリーズを追ってきた読者に彼の成長を感じさせるだろう。

高校3年生3学期の再来を防ぐため、自省と自制を込めて行動する彼の行動からは、目が離せない。

〈斧乃木余接〉とのツーマンセル

親に買ってもらったクルマでしょ。甘やかされやがって

成長を遂げたとは言え、そこは阿良々木暦。

その変態性は、高校生の頃と比べて寧ろ上がっている。

今作でそんな彼とコンビを組むのは、式神童女の死体人形〈斧乃木余接〉。

最早なぁなぁの仲になってしまっている〈忍野忍(おしの しのぶ)〉や、友人としての付き合いが続く〈八九寺真宵(はちくじ まよい)〉とは異なり、怪異と専門家として、比較的フラットな視点から阿良々木暦に向き合う存在。

それが斧乃木余接だ。

阿良々木暦の変態性に対し苛烈なツッコミを浴びせる斧乃木余接と、それにも負けず新たな変態性を暴露し続ける阿良々木暦のダイアローグは、よりキレが増しており、クスリとしながら読み進めることが出来るはずだ。

〈千石撫子〉、怪異に挑む

悩みをほぐす専門家の真逆、欲を満たす洗人の仕業だ

また、前作『宵物語』からスタートした〈千石撫子〉を巡る〈物語〉も進行する。

深まっていく斧乃木余接との友情は勿論のこと、今回は臥煙伊豆子とも初対面。

自らの住処を手に入れるため、〈自殺未遂が続く部屋〉の謎解きを依頼される。

更に、『宵物語』で名前だけ登場した〈洗人(あらうんど)〉の存在についてもより詳細に描写されており、新たな戦いを予感させる。

加速し続ける千石撫子の〈物語〉からも、目が離せない。

まとめ

阿良々木暦の大学生活を描く『〈物語〉シリーズ』の、第3弾である今作。

高校時代から成長を遂げ、慎重かつ自省的、更に変態性の向上が止まるところを知らない阿良々木暦と、いざとなれば阿良々木暦を殺せる程の力を持つ式神童女、斧乃木余接のツーマンセルによる会話劇は、切れ味が更に増しており、読者を飽きさせることはない。

また、千石撫子の〈物語〉も加速し始めており、非常に読み応えのある1冊だ。

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