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『終物語(上)』あらすじと感想【新ヒロイン・老倉育登場!】

『終物語(上)』書影画像

かつて阿良々木暦(あららぎ こよみ)が吸血鬼に襲われた際、専門家として彼に力を貸したアロハ服の中年男性、〈忍野メメ〉。

その姪を名乗る謎めいた少女〈忍野扇(おしの おうぎ)〉は、不可解なことを言い始める。

〈私立直江津高校〉には、奇妙なデッドスペースが存在すると言うのだ。

セカンドシーズンで暗躍し、状況を掻き回し続けた忍野扇が、遂に本格始動。

〈物語〉が終わりに向かい始める、『〈物語〉シリーズ』最終巻の序章。

こんな人におすすめ!

  • 西尾維新氏のファンの人
  • 『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを読了済の人
  • 『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンを読了済の人

あらすじ・内容紹介

高校3年生の、10月初旬。

〈阿良々木暦〉は後輩の〈神原駿河〉から、転校してきたばかりの1年生の女子、〈忍野扇〉を紹介される。

かつて阿良々木暦が吸血鬼となった際、専門家として彼に力を貸したアロハ服の中年男性、〈忍野メメ〉。

その姪を名乗る忍野扇は放課後、不可解なことを言い始める。

彼らが通う〈私立直江津高校〉には、奇妙なデッドスペースが存在する、と言うのだ。

デッドスペースの入り口を探し当てた彼らが見つけたのは、隠し部屋のような〈教室〉。

不用意に謎の教室に踏み込んだ2人は、そのまま教室内に閉じ込められてしまう。

扉も窓も、時計の針すら微動だにしない謎の空間。

これは何らかの怪異現象ではないか、と唱える忍野扇に、阿良々木暦はかつて経験した〈決して出られない教室〉に纏わる事件を話し始める。

〈友達はいらない。友達がいると、人間強度が下がるから〉。

阿良々木暦が斯く語る、そのきっかけとなった1つの事件を…。

セカンドシーズンで暗躍し、状況を掻き回し続けた忍野扇が、遂に本格始動。

新ヒロインも登場し、〈物語〉が終わりに向かい始める、『〈物語〉シリーズ』最終巻の序章。

『終物語(上)』の感想・特徴(ネタバレなし)

新ヒロイン〈老倉育〉、登場!

これまで数々のヒロインが登場してきた、『〈物語〉シリーズ』。

そのバリエーションは、ホッチキスを振り回す毒舌ヒロインや変態スポーツ少女、軽妙な会話で魅せる小学生から圧倒的な優等生まで、非常に豊富だ。

セカンドシーズンを経て、更にボリュームを増したヒロイン達だが、今作でもまた、新たなキャラクターが登場する。

〈老倉育〉。

新たなる、狂気のヒロインである。

数学を愛する彼女は、何故か物語の語り部たる阿良々木暦を、常軌を逸したレベルで嫌う。

性格と言動、その何を挙げても尋常でない、かつてないキャラクター性を誇る彼女が今作のメインヒロインを務める。

阿良々木暦がかつて経験したという、〈決して出られない教室〉に大きく関わっていた、老倉育。

彼女は何故、自らをも傷つけるほどまでに阿良々木暦を嫌うのか。

そして、そんな彼女が物語にどの様に関わるのかは、今作の大きな注目ポイントだ。

〈忍野扇〉の、本格的な暗躍

また、『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを引っ掻き回し続けた謎の転校生、〈忍野扇〉の動向からも、目が離せない。

常に謎めき、ケムに巻く話術で、セカンドシーズンで様々な事件の遠因となっていた彼女。

阿良々木暦に対して矢鱈と親しげであり、また阿良々木暦の側からも何故か彼女には全て話してしまうという奇妙な親密さは、読者に何とも言えない不安感を抱かせる。

また彼女は、今作中の前半においては探偵役を務めてもいる。

目的が読めないが故に、謎を解くことが事件解決に直結しているとは思えない気持ち悪さは、恐らく今作ならではのものだろう。

その不穏な探偵ぶりを、是非とも堪能して欲しい。

そして物語は〈終わり〉始める…

新ヒロインの登場と忍野扇の暗躍が描かれる今作では、いよいよ『〈物語〉シリーズ』の〈終わり〉が始まる。

ファーストシーズンで、各ヒロインたちとの出会いと、それに纏わる怪異との遭遇を。

セカンドシーズンで、各ヒロインたちが抱える問題のある噴出と、その解決を描いてきたこのシリーズは、此処に来て語り部である〈阿良々木暦〉に纏わる物語へと突入していく。

誰も彼もを助けようとして、時に成功し、時に失敗し、解決できない問題は有耶無耶にしてでもその場を取り成し続けた彼。

そんな彼自身の物語の、ルーツは何処にあるのか。

そして、未来は何処へ向かうのか。

〈阿良々木暦〉という男の青春の行方から、目が離せない。

まとめ

数々のキャラクターが出揃う『〈物語〉シリーズ』ファーストシーズンや、其々のキャラクターの抱える問題が噴出する『〈物語〉シリーズ』セカンドシーズンを経て、ついに辿り着いた〈阿良々木暦〉自身の物語。

その序章で描かれる彼のルーツには、終わり始める物語の序章に相応しい重みがある。

是非とも阿良々木暦の青春の終わりを最後の瞬間まで楽しんで欲しい。

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