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『妻は他人 だから夫婦は面白い』あらすじと感想【そうだ、僕たちは他人なんだ】

『妻は他人 だから夫婦は面白い』あらすじと感想【そうだ、僕たちは他人なんだ】

「夫婦」と聞いて、どんな言葉を思い浮かべるだろうか?

家族、仲良し、パートナー、未来、別れ、喧嘩、憎悪、愛。

人によって思い浮かべる言葉は様々だろうし、その言葉はあなたやあなたの家族の経験や歴史、感情に裏打ちされていることと思う。

 

筆者のさわぐちさんは、自分と妻は「他人」だ、と述べている。

本書のタイトルを見た時、「他人」という言葉の持つ冷たさや突き放す感じにびっくりした。

でも彼が本作で伝えたいことは、「他人である」ことがもたらす豊かさや温かさについてだ。

人間関係にモヤモヤを感じているすべての人に、ぜひ、一読いただきたい。

こんな人におすすめ!

  • パートナーとの関係に悩んでいる人
  • 職場の人や家族、近所の人との付き合い方に悩んでいる人
  • 自分のことも、周りの人のことも大切にしたいと感じている人

あらすじ・内容紹介

本作は、さわぐちさんと妻の日常の様子を描いたオムニバスのコミックエッセイだ。

彼らは、大学時代に100名以上が所属するオーケストラサークルで出会った。

当初はお互いの事をとりわけ意識していたわけではなかったが、さわぐちさんの大学生活に終わりが見えてきた頃、妻から「さわっちさん 彼女がいないなら 私なんてどうです?」と言われ「よし、付き合おう!」と交際が始まる。

地元岩手でデートを重ね、そのまま就職。

就職当初、さわぐちさんは実家住まい、妻は一人暮らしだったが、計算の末2人で暮らした方が安く済むという理由から同棲を開始。

快適に付き合って3年の月日が経過し、「このさき生きる上でこの人が側にいたら楽しそうだな…」と感じたさわぐちさんから、「結婚しようぜ」と告げる。

紆余曲折のない、あっさりとした結婚。

結婚して変わったことは全くないとさわぐちさんは述べていて、1つ大きく変わるきっかけといえば、さわぐちさんが社会人3年目、妻が2年目の時、「別の土地で暮らしてみない?」というさわぐちさんの提案から、2人は上京を決意した。

彼らの軽やかな関係性を象徴するような、すっとした絵のタッチとユーモア溢れるさわぐちさんと妻の会話に、思わずクスッと笑ってしまう。

そうした生活の描写の中に、人間関係の本質を突くようなエピソードが散りばめられており、思わず引き込まれてしまう作品だ。

『妻は他人 だから夫婦は面白い』の感想・特徴(ネタバレなし)

妻は他人

さわぐちさんと妻は、ケンカすることなく結婚してから4年、付き合ってから7年が経過したそう。

「仲良く過ごせる秘訣は?」と知人に聞かれた時、さわぐちさんは「めちゃくちゃたくさんある!」と感じたらしい。

たくさん有り過ぎてまとめられないが、そのうちの1つが「妻は他人である。ということを絶対に忘れない」ことらしい。

「相手が妻(夫)だから◯◯を要求する権利がある」という発想は大変危険だ、とさわぐちさんは述べている。

夫婦間でなくても「友達なら」「恋人なら」「上司なら」「部下なら」これくらい普通でしょ、それくらいやってくれてもいいじゃない、という発想が、ケンカの原因となりうる。

そして、互いが他人であることを忘れないということは、「他人行儀になれ」ということではない、とさわぐちさんは強調する。

長く関わる特別な他人だからこそ礼節を重んじ丁寧に接したいということなのだ。

恋愛であれ、仕事であれ、家族であれ、関係性が親密になればなるほど、「あれも」「これも」と相手に求めてしまいがちだが、相手が他人であることを忘れず、常に互いの存在に感謝し続けられる人間でありたいと感じた。

互いの「考えの視野」を意識する

2人の人間がいると、「共通の考え」と「それぞれの考え」が生まれる。

もちろん、「共通の考え」は理解しやすい。

お互いががすでに同じような感覚を持っているからだ。

問題は「それぞれの考え」の方である。

伝える方も、伝えられる方にも技術や、聴く姿勢などが必要となるし、エネルギーも消費する、とさわぐちさんは述べる。

しかし、こうも続ける。

自分と異なる考えを「ありえない」の一言で済ませるのはとっても楽チンだ。だからこそこの姿勢を貫くと視野は狭くなる。(中略) だから「共通の考え」よりも自分とは異なる考えを意識して尊重することで楽しくやってこれた。もちろん共感を無理強いしてしまわないように気をつけながら。

大事な人であればあるほど、「分かってほしい」「分かり合いたい」という欲求は強まるものだと思うし、それ自体はとても素晴らしいことだと考えている。

けれど、その感情が「どうしてわかってくれないの」「なんで説明してくれないの」という要求に変わった時、それは相手の負担になってしまう。

もちろん、一筋縄でいくような事柄ではないけれど、「それぞれの考え」を意識して尊重しながら、違いを楽しみつつ生活を営みたい。

信じることの危うさ

「私はあなたを信じてるから」という言葉に何度も救われたことがある。

と同時に、胸が締め付けられたような感覚になったことも幾度となくある。

この違いは一体何なのか。

その答えを、さわぐちさんはこう描写している。

「信じている」ときってあまり深く考えていない場合が多い気がする。「自分を信じて」努力することは素晴らしい。あらゆることの原動力になる。でも「誰かを信じる」ときに信じる方向性を誤ったり、行きすぎたりすると、理不尽な重圧になる。そしてなぜか過剰な信頼を裏切った方が責められる、という状況も良く見る。(中略) 信じ合える関係は素晴らしい。自分の信じ方や程度が現時点で適切かを気にしなきゃなーって思う。もちろん変に疑うのは避けたい。自分を適度に疑い、妻を適切に信じる!…ようにしたい。

思えば「信じている」という言葉に私の胸が締め付けられる時、その言葉は親や恩師、上司など、「裏切りたくない」「失望されたくない」と思う相手から発せられることが多かった。

そして、彼らの言葉の裏には「良い子」「従順」「我慢強い」私であることが求められていたように思う。

反抗期を終え、社会に揉まれ、私自身が部下を持つようになって思うことは、私が「信じる」という言葉を使う時には、「あなたがどんな状況であっても、どんなに嫌な奴になっても、どれだけボロボロになって私を傷つけたとしても私はあなたを絶対に見捨てないしずっと見守っているつもりだ」という意味で使いたい。

彼らを縛る言葉ではなく。

まとめ

いかがだっただろうか。

先にも述べたように、本書評で取り上げている人間関係の本質に迫るようなエピソードだけでなく、さわぐちさんと妻の軽快なやりとりや2人の性格の差(2人は真逆と言って良いほど趣味・嗜好が異なっている)が垣間見れるエピソードが盛りだくさんだ。

少し現在の人間関係に疲れてしまった皆さんにぜひ読んでほしい。

きっとくすっと笑えるはずだ。

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