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竈門炭治郎(かまど たんじろう)の最終回までの活躍を徹底解説!

鬼滅の刃10巻

目次

「竈門炭治郎のうた」とは?アニメ19話を不動の神回にした落涙必至の名曲

出典:amazon.co.jp

「竈門炭治郎のうた」は本作でも神回と名高いアニメ19話「ヒノカミ」の挿入歌だ。

那田蜘蛛山での炭治郎と下弦ノ伍・累(るい)の死闘のクライマックスを彩り、そのままエンディング曲としても使われた。

だが、その説明だけではこの曲が『鬼滅の刃』という物語と19話「ヒノカミ」へどれほどの貢献を果たしたのか伝えきれていないと思うので、もう少しだけ踏み込んで解説したい。

「竈門炭治郎のうた」は、炭治郎がギリギリの極限状況まで追いつめられ、まさにその命が奪われるかという瞬間で挿入される。

走馬灯のように炭治郎の脳裏によぎる父との記憶。肺が凍り付きそうなほどに寒い冬の夜。炭治郎は父から見せてもらい継承したヒノカミ神楽の舞いを思い出す。

彼は累を倒すべく最期の切り札「ヒノカミ神楽の呼吸」を発動させ、命懸けで累との距離を詰めていく。

亡き母の声に傷だらけの禰豆子が覚醒し、兄の命を救うために血鬼術 爆血を放つ。

「俺と禰????豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」

炭治郎の叫びと共に、彼の日輪刀の渾身の一撃が累の頸を刎ね飛ばす。そして、エンディングで流れるのは、幸せだったかつての竈門家の家族たちの姿だ。この完璧すぎる名場面に、こらえ切れずに泣いてしまった視聴者も多いのではないだろうか。

失っても失っても生きていくしかない

どんなにうちのめされても守るものがある

優しい曲調の「竈門炭治郎のうた」だが、その力強い歌詞はまさに竈門炭治郎の生きざまそのものだ。

19話「ヒノカミ」は、クオリティが高いシナリオと作画、声優の熱演ですでに神回と呼ばれる資格がある。しかし、その評価を不動のものとさせたのは「竈門炭治郎のうた」があるからに違いない。

「竈門炭治郎のうた」は炭治郎と禰豆子の絆の深さや想いを盛り上げ、視聴するもの魂さえも揺さぶる名曲と言えるだろう。

炭治郎の人生を振り返る!

浅草での鬼舞辻無惨との初遭遇

鬼殺隊の隊士となった炭治郎は、初の任務である沼の鬼(沼鬼)を討伐した後、鎹鴉(かすがいがらす)に次の鬼は浅草に潜んでいると言い渡される。

翌日、浅草に着いた炭治郎は家族を殺した鬼である鬼舞辻無惨の匂いを探知し、彼と接触を果たすことになる。

だが、炭治郎と出会った際に無惨は一般人を鬼へと変えて逃走してしまう。

炭治郎は人混みに紛れた無惨に宣言する。

「鬼舞辻無惨!俺はお前を逃がさない。
どこへ行こうと地獄の果てまで追いかけて必ずお前の頸に刃を振るう。
絶対にお前を許さない」

しかし、この時の炭治郎は、鬼化した一般人が他の人を傷つけないように抑え込むのに精いっぱいで無惨を追いかけることができなかった。

無惨打倒の目的を持つ珠世と愈史郎との出会い

無惨に鬼へと変えられた一般人を抑え込む炭治郎の前に、珠世と愈史郎が現れる。

珠世は無惨によって鬼へと変えられた身でありながらも無惨の呪いを自力で解き、無惨の滅殺を目指している特異な鬼だった。愈史郎はそんな珠世が初めて鬼にした少年である。

珠世と愈史郎の2人は、禰豆子を人間に戻すために炭治郎に協力を申し出る。

そして、炭治郎は禰豆子を鬼から人へ戻す薬を珠世につくってもらうために、無惨に近しい鬼たちの血を採取する依頼を受けることとなった。

一方、無惨は炭治郎の耳飾りを見て日の呼吸の剣士を思い出し、彼を殺すために矢琶羽(やはば)と朱紗丸(すさまる)という2名の鬼を向かわせる。

矢琶羽と朱紗丸の襲撃に、炭治郎と禰豆子は珠世、愈史郎と力を合わせて戦う。

激戦の末、愈史郎の血鬼術 紙眼によって愈史郎の視覚を借りた炭治郎は、水の呼吸の剣技で矢琶羽の頸を斬って仕留めることに成功した。

朱紗丸は珠世の血鬼術 惑血の「白日の魔香」によって無惨の名を口にさせられたことで無惨の呪いが発動し、その肉体を破壊され死亡した。

【VS元下弦ノ陸・響凱】稀血を喰うことで十二鬼月に返り咲こうとする鬼

新たな任務へ向かう道中、炭治郎は同じ最終選別を生き延びた鬼殺隊の隊士である我妻善逸と再会する。

同じく、鬼狩りの任務地「鼓屋敷」では、猪の頭を被った同期の隊士、嘴平伊之助と出会う。

だが、同じ鬼殺隊士でありながらも出会ったばかりの炭治郎、善逸、伊之助の3人は連携をとることができず、それぞれ単独で鬼と戦うことになってしまう。

炭治郎が相手にしたのは、元十二鬼月下弦ノ陸であり、鼓屋敷の主の鬼でもある響凱(きょうがい)だった。響凱は無惨に認められて下弦ノ陸になったが、だんだんと身体が人肉を受け付けなくなり、無惨に見限られた鬼である。

そんな彼は下弦ノ陸の地位を剥奪されたが、栄養価が高い「稀血」の人間を喰うことで再び十二鬼月へと返り咲くことを狙っていた。

炭治郎と響凱の戦闘では、序盤は響凱が自身の血鬼術「鼓」によって、テリトリーである鼓屋敷の部屋を回転させ、爪痕のような破壊攻撃を行うことで炭治郎を苦しめた。

しかし、炭治郎は戦いの最中で散らばった響凱の手書きの原稿用紙(響凱は文筆家である)を踏まないように動いたことで、矢琶羽・朱紗丸戦で負った怪我が痛まない身体の動かし方と呼吸の仕方に気づく。

そして、彼は水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱によって響凱の攻撃をかいくぐり間合いに入ることで、見事、響凱の頸を斬ることができたのだった。

戦いには敗れてしまった響凱だったが、敵であるはずの炭治郎の振る舞いに敬意のようなものを感じていた。

炭治郎は響凱の書いた原稿用紙を踏まずに避けただけでなく、響凱の頸を刎ねる直前でも

「君の血鬼術は凄かった!!」

と賞賛の言葉を贈った。

そんな炭治郎の振る舞いに「ようやく自分は認められたのだ」と響凱は涙を流しながら消滅していくのだった。

【VS下弦ノ伍・累】那田蜘蛛山の死闘

鼓屋敷での戦いで負った怪我の治療を終えた炭治郎たちは、緊急司令により那田蜘蛛山(なたぐもやま)へ向かう。

那田蜘蛛山には、下弦ノ伍の鬼である累と彼の家族が巣食っていた。

炭治郎は伊之助と連携をとり、鬼殺隊士を糸で操り同士討ちを行わせる累の母を撃破した。続いて累の父とも遭遇して戦うことになるが、怪力に物を言わせた累の父の一撃によって炭治郎は吹き飛ばされ、伊之助と離れ離れとなってしまう。

そして、炭治郎が飛ばされた地点で遭遇したのが、下弦ノ伍・累だった。累は自らの家族を恐怖で思い通りに支配しようとする鬼だった。

家族に執着する累は戦いの最中、我が身を犠牲にして兄の炭治郎を守ろうとする禰豆子の姿を見て、禰豆子を自分の家族にしようとする。

追い詰められる炭治郎だったが、父から受け継いだヒノカミ神楽の呼吸を発動させ、累の糸を断ち切り、かいくぐり、累へと距離を詰めていく。

一方、戦いの最中に気を失っていた禰豆子も亡き母の声に目覚め、炭治郎の命を救うため血鬼術・爆血を放つ。

禰豆子の援護によって炭治郎の一撃は累の頸を刎ねたかに見えた。

しかし、累はそれでもまだ死んではいなかった。

累は、ヒノカミ神楽の呼吸を使った反動で動けない炭治郎の息の根を止めようとするが、それを阻止したのは水柱・冨岡義勇だった。

義勇は水の呼吸 拾壱ノ型 凪(なぎ)で、累の最硬度の糸である血鬼術 刻糸輪転(こくしりんてん)を迎え撃ち、累の放った糸をすべて断ち切った。そして、そのまま累の頸を刎ねて滅殺した。

人だった頃の記憶を思い出し、自らの行いを悔いて消滅していく累。そんな累を踏みつけにする義勇に対し、炭治郎は

「鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない!足をどけてください!」と抗議する。

那田蜘蛛山での戦いは、「鬼にも優しさと哀れみの感情を忘れない」炭治郎と「鬼はただ滅するものだ」とする他の鬼殺隊士たちの考え方の違いが、更に浮き彫りになった戦いだと言えるだろう。

そして、そのことが産屋敷邸で行われた柱合会議で、炭治郎と柱たちを禰豆子の処遇を巡って対立させることになる。

【無限列車編の魘夢戦】炭治郎がいなければ全滅していた?

炎柱である煉獄杏寿郎にヒノカミ神楽と呼吸法について質問したい炭治郎は、善逸と伊之助と一緒に無限列車に乗り込む。

杏寿郎と合流した炭治郎だったが、下弦ノ壱・魘夢(えんむ)の罠にかかり、いきなり戦闘へと突入することになった。

魘夢は人の夢を操る力を持つ鬼で、炭治郎たちに幸せな夢を見せることで、その夢の世界に閉じ込めようとする。そして、夢の中に人間の子供たちを侵入させて精神の核を破壊させることで、彼らを廃人にしようと目論んでいた。

炭治郎は鬼に殺されてしまったはずの家族に囲まれて幸せな時を過ごしていたが、それが夢であることに気づき、自身の頸を斬ることで夢から目覚める。

目覚めた炭治郎は子供たちと杏寿郎たちの夢を繋いでいた縄を、禰豆子に血鬼術で燃やすように指示し、結果的に子供たちの命を救い、杏寿郎たちが目覚めるきっかけをつくった。

一方、魘夢は炭治郎たちが眠っている間に汽車と融合しており、乗客を人質に取っていた。

しかし、夢から覚めた杏寿郎の的確な指揮の下、炭治郎と伊之助は魘夢の頸を斬り、杏寿郎と善逸と禰豆子は列車の乗客を守り切ることに成功する。

魘夢戦で炭治郎が見せた行動、果たした役割は賞賛に値するものだ。

夢の中とはいえ自害できるほどの胆力の強さ。子供たちを夢の中から無事に救い出したこと。杏寿郎たちが夢から覚めるきっかけをつくったこと。

炭治郎がいなければ乗客を一人も死なせずに魘夢を倒すことは不可能だったどころか、下手をすれば全滅していたかもしれない。

炭治郎が杏寿郎VS猗窩座で果たした役割

魘夢を倒した直後、今度は上弦ノ参・猗窩座(あかざ)が炭治郎たちを急襲する。

魘夢の戦いで腹部に重傷を負って動くことができない炭治郎の目の前で、杏寿郎と猗窩座の死闘が始まった。

猗窩座の圧倒的な強さに炭治郎と伊之助は手を出すことができず、2人の戦いをただ見ているしかなかった。

そして、死闘の末に杏寿郎の命は猗窩座に奪われてしまう。

しかし、杏寿郎は上弦の鬼を相手にして一歩も引かなかったどころか、あと一息でその頸を刎ねるところまで追い詰めた。

朝日を恐れて逃走した猗窩座に向かって炭治郎は叫ぶ。

「お前なんかより煉獄さんの方がずっと凄いんだ!!強いんだ!!
誰も死なせなかった!!煉獄さんは負けてない!!戦い抜いた!!守り抜いた!!
お前の負けだ!!煉獄さんの勝ちだ!!」

杏寿郎が柱3人分の実力を持つと言われる上弦の鬼と互角以上に戦うことができたのは、炭治郎たち若き鬼殺隊士と禰豆子の存在が大きかった、と筆者は考えている。

初めのうちは禰豆子を処刑すべきと主張していた杏寿郎だったが、無限列車の戦いで血を流しながら人を守ろうとする禰豆子の姿は、信じるに値するものだと感じたはずだ。

そして、同じように命懸けで鬼と戦う炭治郎、伊之助、善逸の姿を見ていたからこそ、この若き鬼殺隊士たちを絶対に死なせてなるものか、と杏寿郎に決意させ、彼自身に限界以上の力を引き出させたのではないか。

「悔しいなあ。何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ」

そう言って涙を流す炭治郎は確かにまだ強くはないかもしれない。

だが、涙を流しながらでも、もっと成長しよう、強くなろうとする彼らだからこそ、杏寿郎は命をかけて守ろうとしたのではないだろうか。

「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる」

と最期に言った杏寿郎の瞳にはきっと「炭治郎たちがつくる未来」への希望が見えていたはずなのだ。

【遊郭編】上弦ノ陸 堕姫・妓夫太郎との死闘

杏寿郎の死から4ヶ月が経った。

蝶屋敷で鍛錬に励んでいた炭治郎たちの元に音柱の宇髄天元が現れる。

天元は蝶屋敷の少女たちを無理矢理任務へ連れて行こうとしていたが、それを止めた炭治郎たちは少女たちの代わりに鬼が棲むと言われる遊郭の街、吉原へ行くことになった。

吉原遊郭で炭治郎たちが遭遇したのは上弦ノ陸・堕姫である。

炭治郎を圧倒的に上回る戦闘能力を見せる堕姫に対して、炭治郎は水の呼吸からヒノカミ神楽の呼吸へ切り替えて何とか応戦するも、すぐに限界を迎えてしまう。

天元はそんな炭治郎の窮地を救い、堕姫の頸をあっさりと斬り落とす。

だが、真の上弦ノ陸は堕姫ではなく、妹・堕姫の体内に潜んでいた兄・妓夫太郎だった。

上弦ノ陸を倒すためには、堕姫・妓夫太郎の兄妹の頸を同時に斬り落とさなければならない。

そんな制限もあり押され気味だった戦局が、天元の「譜面」の完成によって覆る。

そして、死闘の果てに善逸と伊之助は堕姫の頸を、炭治郎と天元は妓夫太郎の頸を同時に斬ることに成功したのだった。

勝負の決め手となったのは、炭治郎の額の痣の発現である。

炭治郎の痣は、堕姫戦で上昇した体温と心拍数から、すでに発現の兆しがあった。

それがまさに死線を潜り抜けるような妓夫太郎との戦いで、とうとう形として現れる。渾身の力で日輪刀を振るう炭治郎の額の痣が炎のように広がり、威力を増した一撃が妓夫太郎の頸を斬り落とした。

これによって炭治郎たちは上弦ノ陸との戦いに辛くも勝利を収めることができたのだった。

炭治郎は頸だけの姿となってお互いを罵り合いながら消滅していく堕姫と妓夫太郎に対してさえ、優しさと哀れみの気持ちを忘れない。

本作においては、炭治郎の優しい心こそが、哀しい生き物である鬼に許された唯一の救いなのかもしれない。

【刀鍛冶の里編】上弦ノ肆・半天狗、伍・玉壺との大激戦

吉原での堕姫・妓夫太郎との死闘の後、炭治郎は2ヶ月間意識を失っていた。そんな炭治郎は死の淵から生還するが、激戦を潜り抜けた日輪刀は刃こぼれが生じていた。

新しい刀を必要とする炭治郎だったが、刀鍛冶の鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる)が拗ねており日輪刀を届けてもらえない。

そのため、炭治郎は新しい日輪刀をもらうため、秘匿された刀鍛冶の里に訪れることになった。

刀鍛冶の里で炭治郎は鬼殺隊の同期の隊士・不死川玄弥(しなすがわげんや)と恋柱の甘露寺蜜璃(かんろじみつり)、霞柱の時透無一郎(ときとうむいちろう)と再会する。

また、戦闘用の絡繰人形・縁壱零式(よりいちぜろしき)をつくった先祖を持つ少年、小鉄(こてつ)と親交を深めることになった。

炭治郎は小鉄の縁壱零式との特訓の末、相手が次に狙ってくる箇所が匂いによって分かる動作予測能力を獲得する。

そして、縁壱零式の中に隠されていた「滅」の文字が刃に刻まれた戦国時代の刀を小鉄から譲り受けることになり、錆びたその刀を鋼鐵塚蛍が研ぎ直すことになった。

一方、鬼殺隊の弱体化を狙う上弦ノ肆・半天狗(はんてんぐ)と上弦ノ伍・玉壺(ぎょっこ)が刀鍛冶の里に襲来する。

炭治郎は禰豆子、玄弥、蜜璃と共に半天狗を相手取り、無一郎は玉壺と死闘を繰り広げる。

半天狗の血鬼術による分裂能力に翻弄される炭治郎たちだったが、分裂体の頸を斬っても死なないことから、半天狗を倒すためには本体の頸を斬る必要があることに気付く。

そのため、半天狗との戦いの終盤では半天狗の最強の分裂体である憎珀天(ぞうはくてん)を柱の蜜璃が足止めし、炭治郎・禰豆子・玄弥が本体を追った。

半天狗との戦いは、夜中から始まって朝日が昇るまで続いた。

一足先に玉壺を倒した無一郎が、半天狗の本体の頸を斬り落とせない炭治郎に追いつき、鋼鐵塚が第一段階まで研いだ新たな日輪刀を投げて渡す。

そして、太陽に焼かれる禰豆子を犠牲にしながらも、炭治郎はとうとう半天狗の本体を斬ることに成功したのだった。

戦いには勝ったが、禰豆子が日の光に焼けて消滅したことに膝をついて泣く炭治郎。

しかし、禰豆子は太陽を克服しており、兄妹は数年ぶりに日の光の下で対面を果たす。

一方、無惨はそんな炭治郎たちの戦いの様子をすべて把握していた。

「ついに太陽を克服する者が現れた…!!」

彼は禰豆子の存在に狂喜する。禰豆子を喰ってその身体に取り込めば無惨自身も太陽を克服することができるからだ。

刀鍛冶の里での大激戦は、禰豆子を巡るこれまで以上に苛烈で大きな戦いの始まりに過ぎなかった。

悲しい過去を背負った義勇を立ち直らせるために炭治郎が言った言葉

無惨との決戦を控える鬼殺隊では、隊士全体の力を底上げするために合同強化訓練として柱が直々に隊士へ稽古をつける柱稽古を始めることになった。

しかし、義勇だけは水柱としての柱稽古の参加を断り続けていた。

「義勇が前向きになれるように話をしてやって欲しい」と産屋敷耀哉に頼まれた炭治郎は義勇の元を何度も何度も訪れる。

義勇はそんな炭治郎の熱意に根負けし、とうとう自分の過去を打ち明けた。

義勇によれば、自分は藤の花の山の最終選別を突破しておらず、彼の年の選別では兄弟弟子の錆兎が山の鬼を殆ど一人で倒してしまったのだと言う。

「俺は最初に襲いかかってきた鬼に怪我を負わされて朦朧としていた。そのときも錆兎が助けてくれた。
一体の鬼も倒さず助けられただけの人間が果たして選別に通ったと言えるのだろうか。
俺は水柱になっていい人間じゃない」

義勇は自分の命を救った錆兎が死んでしまったことに負い目を感じていた。

炭治郎は自分が死ねばよかったと思っている義勇の気持ちに気付き涙を流す。

炭治郎自身も義勇が錆兎に感じているのと同じような負い目を、炎柱の杏寿郎に対して感じていたのだ。

だからこそ、炭治郎は義勇に問いかける。

「義勇さんは錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか?」

炭治郎の言葉に義勇は忘れていた錆兎の叱咤の言葉、自分の命を救ってくれた姉・蔦子(つたこ)のことを思い出す。

そして、義勇自身も錆兎や蔦子が繋いでくれた命、託された未来を繋いでいかねばならないことに気付く。

かくして、炭治郎の問いが義勇の心を動かし、彼も訓練に参加することを表明、柱稽古が本格的に進むことになるのだった。

柱稽古で会得した新たな技「反復動作」

刀鍛冶の里での怪我が完治した炭治郎は、数々の柱稽古を突破していく。

  • 音柱・宇随天元の基礎体力向上
  • 霞柱・時透無一郎の高速移動
  • 恋柱・甘露寺蜜璃の地獄の柔軟
  • 蛇柱・伊黒小芭内の太刀筋矯正
  • 風柱・不死川実弥の無限打ち込み稽古

そして、炭治郎は最後に受けた岩柱・悲鳴嶼行冥の筋肉強化訓練で、すべての感覚を一気に開く技術である「反復動作」を習得する。

だが、残念ながら炭治郎は水柱・冨岡義勇の柱稽古を受けることはできなかった。

炭治郎が義勇を訪ねたとき、義勇と実弥が柱同士で手合わせしており、義勇に稽古を頼む機会を逸してしまったのだ。

そして、その夜、無惨が産屋敷耀哉を殺すために産屋敷家を襲来し、ついに最終決戦の火蓋が切って落とされたからである。

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