雨が印象に残るおすすめ小説15選【梅雨に読みたい】

雨の日は外に出るのは億劫でも、普段とは違う落ち着いた雰囲気で本を読むことができます。

また、作中で登場する雨は、人物の心情の表現を手伝ったり、読んだあとに深く記憶に残り続けたりします。

今回はそんな「雨」が印象に残るおすすめの小説15作品を、読書好きのみなさんに選出していただきました!

ぜひ、作品の独特な世界に浸ってみてください。

『いま、会いにゆきます』市川拓司

mochi

夫婦の強い絆。子供を思う母親の愛。家族に起きた六週間の奇跡。
ページをめくる度に、憂鬱なはずの梅雨が一日でも長く続けばと願ってしまいます。
雨の音をBGMに、優しさと愛に溢れたこの一冊にゆっくりと浸りたいです。
『いま、会いにゆきます』の基本情報
出版社 小学館
出版日 2007/11/06
ページ数 432ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』皆藤黒助

あき

きっと“雨”が忘れられなくなる本だと思います。
一話から惜しみなく、雨言葉が記されていて、ぐっと惹きこまれました。
今でもたまに読み返しますが、「今日の雨は何ていうんだろう」とふとした瞬間に雨の日が楽しくなっています。
雨女の主人公“五雨”の漢字に込められた想いもとても素敵なのですが、読めば読むほど、雨の降っている情景、匂い、空気感が感じられる文章で、何度読んでも素敵な雨に浸れる本だと思います。
『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』の基本情報
出版社 講談社
出版日 2017/06/21
ページ数 272ページ
発行形態 文庫、電子書籍

『おとうと』幸田文

Taeko

冒頭に降りしきる雨で、その場の情景だけでなく主人公の姿や想いまで浮かび上がる細やかな描写は臨場感にあふれ、小説の導入部として完璧に感じます。
彼らの体温すら感じられそうな筆致は幸田文学ならではと言えるでしょう。
一筋縄ではいかない家庭環境で、若さゆえに人生に苦しみながらも希望を求める姉弟を描いた作者の半自伝的小説。
『おとうと』の基本情報
出版社 新潮社
出版日 1991/02/10
ページ数 288ページ
発行形態 単行本、文庫

『蒼空時雨』綾崎隼

YuRA

はじけて転がる雨粒みたいな会話が小粋で目が離せない、そんな一冊でした。
なにが嘘でなにが本当か。 なかなか見えてこない真実は、雨で霞む道の向こう側のようで先が気になり、一気読みでした。
視点が切り替わり繋がっていく展開なので、一人ひとりの思いに触れ、どんどん引き込まれていきます。
ー必死さに精一杯向き合うー それが答え、なんだと思いました。
『蒼空時雨』の基本情報
出版社 KADOKAWA
出版日 2010/01/25
ページ数 338ページ
発行形態 文庫、電子書籍

『君の膵臓をたべたい』住野よる

ソルティ

雨の中で桜良と主人公がケンカして、主人公が委員長に殴られて桜良が委員長を軽蔑して、桜良と主人公が仲直りする⋯。
ドラマチックな場面を雨がさらに盛り上げていたと思う。
『君の膵臓をたべたい』の基本情報
出版社 双葉社
出版日 2017/04/27
受賞 2016年本屋大賞2位
ページ数 328ページ
発行形態 単行本、文庫、新書、電子書籍

『雨更紗』長野まゆみ

うぐはら

特殊な釉が塗られた青貝の器。教師との間で、妖しく揺らめく少年の姿。
常に雨が降り続いているのも加わって、非常に耽美色が強い作品ですね。
哉(はじめ)は従兄の玲(あきら)に会うために、叔父の家を訪れるのですが、そこで出会った教師の越智、絵描きの暮林、安という女性、態度がおかしい叔母に翻弄されて、次第に夢か現か分からない状況に引き込まれてゆきます。
段々雨の中を歩いて、朧げな霧を掴んでいるような気分になってきます。
『雨更紗』の基本情報
出版社 河出書房新社
出版日 1999/10/01
ページ数 148ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

『小説 言の葉の庭』新海誠

mochi

雨、そして新年号でも話題になった万葉集がこの物語のキーワードになり進んでいきます。
美しく紡がれる言葉と共に、いつしか雨は止み、読後は晴れ渡る空のようにスッキリとした気持ちになれます。
『小説 言の葉の庭』の基本情報
出版社 KADOKAWA
出版日 2016/02/25
ページ数 396ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍、オーディオブック

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