今回を含めて3回にわたり、落合陽一特集を取り上げたいと思う。
私がなぜ落合陽一をフューチャーしようかと思ったかというと、彼は今日本、いや世界に1人しかいない逸材で、本気で日本を良くしようとして幅広い活動をしているので、その事実を知っていただきたいからである。
落合氏はサンデージャポンやnews zeroなどメディアにも出演しているので知っている方もいるかもしれないし、まったく知らない方もいるだろう(ちなみに私は後者だった)。
詳しい著者の経歴等は後ほど述べるとして、皆さんにはこれからの落合陽一特集記事を読んでいただき、「世の中にはこんなに面白い人がいるんだな!」と感じていただきたい。
以下が特集の構成となる。
- 第1回:落合陽一とは何者か?-経歴と活動について
- 第2回:落合陽一の著書の書評
- 第3回:これからの展望
第1回の今回は「落合陽一とはいったい何者か?-経歴と活動について」である。
それでは、初めて知った人にもわかりやすく解説していこうと思う。
魔法の世界へようこそ!
落合陽一の経歴
まずは現在の落合氏の肩書きをおさらいしておこう。
・筑波大学 デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び准教授
・筑波大学 学長補佐
・大阪芸術大学 客員教授
・デジタルハリウッド大学客員教授
・JST CREST「計算機によって多様性を実現する社会に向けた超AI基盤に基づく空間視聴触覚技術の社会実装」xDiversity(クロスダイバーシティ) 研究代表
・一般社団法人xDiversity理事
・日本学術振興会特別研究員 DC1
・Pixie Dust Technologies CEO
・内閣府知的財産戦略推進事務局 委員
いやいや、多すぎる!
そう、落合陽一という人物は「一言でいうと……」といった一般的な概念が通用しない、超人なのである!
では一体今までどのような人生を歩んできたのか振り返ってみよう。
1987年(昭和62年)9月16日生まれ 東京都出身
父は国際ジャーナリストの落合信彦
出身高校は開成高校で、高校時代に青春18きっぷで香川県に行ったときに讃岐うどんのコスパの高さに驚いたそうだ。
高校卒業後浪人を経て筑波大学情報学群情報メディア創生学類へ入学
現役時も浪人時も東大受験に失敗しているが、本人曰く浪人はあまり気にしてないらしい。
学類も鉛筆を転がして決めたという伝説もある。
ともかく、情報メディアで有名な学類で学部生を過ごす。
大学院は東京大学大学院学際情報学府に進学し博士を取得
東大の学際情報学部において博士課程の早期修了は史上初らしい。
ちなみに学生時代の理科の偏差値が90を超えていたとのうわさもある。
天才だ……
落合陽一の幅広い活動
幅広い活動をしているため、すべてを説明することはできないので今回は以下の3点に絞ってみよう。
メディアアーティストとして
メディアアーティストというのはただの写真家とは違った、コンピュータと電子機器なとを用いて芸術を表現するものである。
最近聞くようになった言葉であるが、既に世の中に浸透しつつあるように感じる。
落合氏はメディアアーティストという活動を通じて世の中に多様性を広めようとしている。
その活動の一環として「耳で聴かない音楽会」というものがある。
耳に障害がある人たちでも音楽を楽しめるようにと始まったプロジェクトであり、実際に大盛況だったようだ。
音楽でもバリアフリーを目指している落合氏、すごすぎる……
研究者として
先程もご紹介した通り、落合氏は筑波大学の准教授として教鞭をとる一方で、自らの研究も進めている。
以下が彼の研究室である。
https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/
名前からして既にカッコいい……
学生が50名ほどいる規模の大きな研究室で、落合氏と共に最先端の研究をしている。
彼が一躍有名になったのは2012年のTEDxTokyoyzでのこちらの動画であろう。
当時M1の落合氏のこのプレゼンは世界に衝撃を与えたに違いない。
落合氏の論文は引用数も多く(論文引用数はどれだけ優れた研究内容であるかを示している)、研究者としても世界のトップレベルで活躍していると言えよう。
例えば、最近の論文(2018年12月投稿)では “没入型視覚テレイグジスタンス人間適応システム” をテーマに、人間とコンピューターの融合を通じて人間の空間認識などについて論じられている。
当たり前だが、論文は基本英語で書かれるものなので、興味があれば読んでいただきたい。
彼が担当する授業には仏コース・人間コース・鬼コースがあるようだ。
仏コースは単位だけが欲しい人向け。グループを組んで、週に2本論文を読んで、その発表スライドを出せば単位が取れる。
人間コースは普通に勉強して単位が取りたい人向け。週に1本論文を読むことが課せられる。
鬼コースは鬼のような課題が課せられるコースで、なんと週に25本論文を読むそうだ!
鬼すぎる……
面白いのは、鬼コースを選んだからと言って高い評価を得られるとは限らないというところにある。
いずれのコースも評価基準は同じである。
私は現在大学生なのが、このような授業方針をとっている教員は0であるので、落合氏の先進的な取り組みをここからもうかがうことができる。
父親として
プライベートでは、2016年に結婚している。
奥さんとの出会いは落合氏の講演会だったそうだ。
結婚式だった! エモ! pic.twitter.com/0J4B7RFRH8
— 落合陽一 (@ochyai) October 15, 2016
実は子供も2人いる。
そのうち長男は生まれつき口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という障害を持っている(たのほうが正しいかもしれない)
落合氏は長男が生まれたときにこの障害を持っていることを知り数時間頭がパニックになったそうだが、だからこそ同じような境遇にいる人のためにも子供たちの写真をSNSにアップしているようだ。
彼のTwitter での子供の写真は「〇〇野郎」と呟かれており、愛情が溢れている。
作業机に現れるお邪魔サングラス野郎 pic.twitter.com/ELmPOUKfJx
— 落合陽一 (@ochyai) January 27, 2019
めちゃくちゃかわいいではないか!
彼の子供たちがどのように成長していくのかも見逃せない。
落合陽一が読んだ本
一体落合氏がどのような本を読んだのか気になる方もいるだろう。
彼は著書の中でニーチェの本の影響を受けたと語っている。
というのも、彼の父が昔から「ニーチェを読まないやつとは話ができない!」と言っており、それを小学生の頃の落合陽一にも言ったとか。
それでニーチェを読むようになったそうだ。
ニーチェといえばこの本が有名だろう。
「ツァラトゥストラかく語りき」
一度手に取って頂きたい。
もっと知りたい人は……?
落合陽一をこのページで完璧に説明することは不可能に近く、私もすべてを理解できるわけではないので、もっと落合陽一が知りたくなった人は本人のSNSなどを参照することを推奨したい。
Twitterではただの情報発信にとどまらず、議論も活発になされている。
インスタグラムでは、落合氏のLeicaで撮影された写真を見ることができる。
やや暗めの写真が多いと思われるが、本人にはこの暗さで目に映っているらしい。
視力矯正のため目にレンズを入れており、実際に見える風景が一般の人よりもやや暗くなるらしい。
今年(2019年)から始めたのがnoteであったが、すでにフォロワーは1万人を突破している。
twitterでは見ることのできない落合氏の文章力にも驚かされる。
まとめ
理解できたかどうかは別として、とにかく落合陽一は常人ではないことがお分かりになったことであろう。
研究者としても世界的で有名である一方、メディアアーティストとしての仕事や会社経営、出版、メディアへの出演など仕事の幅が広い。
プライベートでも2児の父親として育児に奮闘している。
次回、彼の著書を全冊振り返ることでどんな思いで生き、どういった考えを持っているのかを探ることとする。
お楽しみに!
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