日本を代表する人気作家のおすすめ作品を、読書好きの方々に選んでいただいた結果をランキング形式でまとめた「作家別おすすめ小説ランキング記事」。
読書好きライターが本気で選んだ「作家おすすめ小説◯選記事」。
この記事では、当メディアでこれまでに公開したそれらの記事をまとめて紹介します。
作家別おすすめ小説ランキングまとめ
【投票1〜14位】東野圭吾おすすめ小説ランキング【読書好き81人に聞いた!】
1位:ナミヤ雑貨店の奇蹟 24票
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?(Amazon商品説明より)
ナミヤ雑貨店の奇蹟の感想
Kaori
非現実的でSFちっくだけど、他にはない設定でそこから引き込まれました。
また、一つ一つが少しずつ繋がっていて不良少年が少しずつ改心して白紙の手紙で締めくくられているのは心温まるものを感じました。
ミステリーではない物語で感動したい方にオススメです。
紗綾
お悩み相談を受ける店主と依頼者の物語。
サスペンスものが多い著者には珍しい作風です。
感動間違いなしです
しおっち
この世にはいろんな人がいて、それぞれの人生が少しずつ交差しているのかもしれないし、もしかしたらその人生を変えてしまっていることだってあるかもしれないんです。
それってすごくわくわくすることだなって思いました。
tsukasa
生きていれば、誰しも悩むことはある。
悩みの種や深刻度合いは人によって様々。
ナミヤ雑貨店の店主は雑貨店を営む傍ら、手紙を通して赤の他人からのどんな相談にも真剣に向き合ってくれる。
時には厳しいことも言うが、そこには相談者のことを思う愛がある。
ミステリーとしても面白く、心の温まる作品です。
せり
ひとつひとつの文が繋がって最高の作品になっている!!と思いました。
あんな奇跡が実際にあったら本当に素敵だろうなと思いました。
ナミヤ雑貨店は、迷いの中にいる人達の背中をひと押しして、縁を繋ぐ、そんな場所だと思います。
人生で1度は出逢っておきたい1冊です!
ねねこ
人間の温かみを感じられる素敵な物語。
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2位:容疑者Xの献身 21票
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
(Amazon商品説明より)
容疑者Xの献身の感想
まさにある意味の純愛…。
さすが東野圭吾さんです。
ガリレオ湯川が主役ではなく、容疑者Xが主役なところにも注目です!
それだけならば普通の社会派ミステリなのですが、一筋縄ではいきません。
練り上げられた謎に驚愕したのと同時に、泣き出しそうになりました。
最後に湯川先生が「彼を止めるな!」と叫んだことが、今でも時折蘇ります。
東野圭吾さんならではの思うが故の、愛するが故の1冊。
「実におもしろい」でおなじみのガリレオシリーズです。
ガリレオシリーズではなかなか触れる事のない、ガリレオこと湯川の違った一面が感じられ、殺人を犯してしまった親子を守る想像を超えるトリックにまさしく献身を感じます。
小説が苦手な方でも読みごたえある感動のストーリー。
その隠された事象に疑問を持つ湯川。
大学時代の友人2人の対決も見ものだが、最後に全てが明かされた時の虚しい余韻が、悲しみを倍増させると感じました。
見所は「最初から犯人がわかっている」点。
これが、驚くべき真相がわかった時、そこに詰められた献身的な愛を読者の胸へ、深く突き刺していく要因となる。
犯人と主人公「湯川学」の関係もまた見所だ。
似て非なる境遇の天才達の間にある絆。
これも涙を深める要因の1つとなる。
その頭脳対決で明かされた愛ゆえの悲しき事件…。
やり切れない天才達の苦悩に 胸が詰まりました。
それが「正しい愛」かはわからないけど。
紛れもなくミステリーだけど、悲しい愛の小説だから。
3位:手紙 20票
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
(Amazon商品説明より)
手紙の感想
弟を大学進学させるため肉体労働をする兄。
とあるきっかけで強盗に入り、犯行を見られ殺人を犯してしまう。
「凶悪犯罪者の弟」のレッテルをはられた弟の苦難の物語。
考えさせられ感動するストーリーです。
家族だからこそ、こういった状況でも想う気持ちもあり私自身も複雑な気持ちになりつつも、感動しました。
オススメの1冊です。
ここではあくまでも「兄弟」なのですが、いつ、どこで、だれがこのような状況になってもおかしくないと戦慄しました。
原作には全くと言っていいほど救いがないので、映画の方を強くおすすめします。
弟が何をしようとも、兄が犯罪者であるという事実が付き纏う点にリアリティーを感じたし、弟の心境の微妙で繊細な変化も、見事に表現されていて感情移入できました。
色んな立場の人に読んでもらい、普段なら考えないような事に、思考を巡らせて頂きたいです。
加害者の家族故の生きづらさなど、色々と考えさせられる作品。
書評はこちら
伊坂幸太郎おすすめ小説ランキング【読書好き67人に聞いた!】
1位:『死神の精度』 18票
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしないーそんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。(Amazon商品説明より)
テンポのいい連作ストーリーでとても読みやすいです。
これを読めば死神のイメージが覆されるはず!
死神の、死神だからこそのちょっとしたずれたとこやシンプルな所の、可愛さが魅力。
関わる人達の優しさもいい。
映画のイメージもぴったりで好きです????
人が死ぬお話ってとても悲しい気持ちになったりすると思うんですが、このお話は人がたくさん死ぬのに何が穏やかな気持ちで見られるんですよね。
なんだが読んでるだけで不思議な体験をしてるような気持ちになれる。
そんな作品です。
2位:『砂漠』 16票
仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡でできていたー。実業之日本社文庫限定の書き下ろしあとがき収録!明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。(Amazon商品説明より)
砂漠に転げ落ちた大人として、忘れかけた大切なことを沢山思い出させてくれる作品でした。
だから若い人にはぜひ読んでほしい…砂漠に押し出される前に。
人を諦めないだとか、信じるだとか…大げさなことじゃなく小さな力の関わり合いこそが生きる大きな力になる。
そんなことを感じてほしいと思います。
東西南北+アルファの中で一番「砂漠に雪を降らせる」ことを目的とし、無鉄砲で負けず嫌いな西嶋が大好きです。
ゲームをしながら、大量に本を借りて、西嶋なりに鳥井のことを心配していたシーンにはほろりとしました。
「人間にとっての最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。」
学長の言葉を胸に刻んで、最高の仲間たちを築き上げていけたら良いですね。
こんな青春を過ごしてみたかったなあ。
学生生活が懐かしくなる作品です。
読み始めはただただ西嶋に違和感を覚えたり、麻雀なんてイキッてるって感じるけど読み終えた時にはいつのまにか西嶋を好きになってるし、5人の大学生活が羨ましくてたまらなくなる作品。
西嶋の格言は要メモすべし!
何かの役に立つかもしれません。
3位:『重力ピエロ』 14票
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とはー。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。(Amazon商品説明より)
「春が二階から落ちてきた」という一行が今も忘れられません。
春は、女子高生を守るためにわざわざ悪人役になって、釘バッドを振り回しているんですよね。
重い内容を取り扱っているだけに、涙なしでは読むことは不可能なのですが、ピエロ(道化)になれば、重力さえも自由に操ることができるというセリフに、「不幸な人生も、自らの意思で操っていけ」という、伊坂さんらしい励ましを貰ったような気がしています。
ある出来事を『重力』と捉えるならば、血の繋がりや遺伝子の枠を越え辛い現実から目を背けず、
深い魂の絆で繋がった家族は、強く前向きに日々を生き、父の無償の愛と兄の想いに救われ軽やかに春が舞う。
人が天秤に乗った時、こんな結末も存在すると思うのです。
「春が二階から落ちてきた」
という出だしが印象的です。
春の明るい性格とは真反対のあまりに悲しく切ないストーリーです。
恩田陸おすすめ小説ランキング【読書好き71人に聞いた!】
1位:夜のピクニック 22票
夜のピクニックの感想
ただ歩いているだけで、ドラマチックな場面があるわけではありません。
しかし、みんな普段話さないことを話し出します。
それが何だかドラマチックに感じるのです。
青春時代を懐かしく思い出せる作品です。
青春小説と呼ばれているが、2人の葛藤する描写とかは、大人になった私も共感するところもたくさんある。
学生の方だけでなく社会人を経験したあなたにも読んでほしい1冊です。
最後のシーンがすごくさわやかで、印象に残っています。
私の学校にもこんな行事があったらいいのに、と読むたびに思います。
ただ歩いているだけなのに、どうしてこんなにも引き込まれるのか。
登場人物の言動や思考1つ1つに、私達にもあった懐かしい青春を思い出させるきらめきを詰め込んだ、何度でも読みたくなる作品です。
そんな夜の大移動は、人間関係の難しさを教えてくれた。
こんな「ピクニック」してみたい!
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2位:蜜蜂と遠雷 17票
近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。(Amazon商品説明より)
蜜蜂と遠雷の感想
また、コンクール出場者たちのコンクールに臨むときの感情や審査員達が演奏聞いた感情がなんとも鮮やかで何度も読みたいと思いました。
本書は、音をひとつひとつ丁寧にかき集め、宝石に変化させ、1ページずつ散りばめた作品と言った方が正しいでしょうか。
音楽をここまで美しく描写した作品は、ほかにありません。
内容についてはこれ以上、何を語っても陳腐になりそうなので語りません。
ぜひともあなたの目と耳で、宝石を味わってみてください!
この本の舞台であるピアノコンクールは芸術に勝ち負けがつき、緊張、努力、限られた才能、個々の音楽性、様々な思いが入り混じる。
もし皆さんがこの『蜜蜂と遠雷』を開いた時、登場人物ひとりひとりの音楽が文字により響き出すと思います。
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3位:チョコレートコスモス 10票
芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかをー。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。(Amazon商品説明より)
チョコレートコスモスの感想
女優オーディションの小説、と聞けば、どうしても「足の引っ張り合い」「スキャンダル」を連想する。
ところが、今作はそんなドロドロとは無縁!
たった1つの椅子を巡る演技バトルは、嫉妬も欲も渦巻くけれど、間違いなくフェアな戦い!
なんといっても、文字だけで脳内を劇場にしてしまう、描写の凄味を感じます。
有川浩おすすめ小説ランキング【読書好き80人に聞いた!】
1位:図書館戦争シリーズ 18票
図書館戦争シリーズの感想
有川浩さんといえば、やっぱりこれ!!
外せない作品です。
SFとかがあまり得意ではないので、有川浩さんが好きなのに避けていた作品でした。
読んでみたら、苦手意識も忘れて夢中で読んでしまうほどハマりました!
恋愛、友情、そして本を愛するものたちの正義、いろんな読み方ができる作品だと思います。
全て架空の話と分かっていても、現実に起きてるんじゃないかと思わせられます。
郁ちゃんと堂上教官のもどかしくてたまらない恋愛模様は、忘れかけていたキュンキュンを思い出させてくれます。
「最近心が乾いてるな~」と思ったら、読めば中学生の時のようなきゅるんきゅるんがよみがえってきます!
堂上教官みたいな王子様どこかにいないかな(゜Д゜≡゜Д゜)
仕事を通して学ぶ人生。
誰かを大切に想う事で実る恋。
そして、本への深い愛情。
全てが詰まった、楽しめるシリーズです。
これは検閲が罷り通る架空社会での、本を、ひいては言葉を守るために戦う図書館と図書館員の物語です。
コアでハードな世界設定。
極上の甘さを誇る恋愛要素。
心熱くなる登場人物たち。
軽妙でくすりと笑える掛け合い。
流れるように読むことのできる軽やかな文体……。
エンタメ小説にあるまじきと言えるほどに重いテーマを確かに扱いきった、有川浩さんの数多い著作の中でも特に名作と名高い小説です。
そして私が今まで読んだ中で1番好きな作品です。
本を守るために戦う姿に胸打たれます。
表現の自由を改めて考えさせられました。
そして登場人物たちの恋模様にも注目です!
ニヤニヤすること間違いなし!(笑)
シリーズ4冊読んだらぜひ別冊編も。
原作はもちろんですが、漫画、アニメ、実写もおすすめです!
1巻読んで、シリーズ化されてるのを知って大人買いしたほどでした。
郁の真っ直ぐで素直で純粋な人柄と、堂上教官の厳しいのに時折見せるやさしさにキュンキュンしながら、本を好きな方に刺さる内容になってます。
有川ひろ先生好きな方、本好きな方にぜひ手に取って欲しいです
ドンパチあり、甘々ありのエンタメ小説です。
それは私達にとって当たり前のことだけど、それが規制されるような世の中だったら息苦しいと思いませんか?
このシリーズでは図書館員が本を守るためにめっちゃ戦います!
そしてラブもぎゅうぎゅうに詰め込まれています♡
笑えて、泣けて、きゅんとして、考えさせられます♪
読み出したら止まれません!
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2位:植物図鑑 11票
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子ですー。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。(Amazon商品説明より)
植物図鑑の感想
イツキのストレートな台詞は言われてみたい!!と思わせられます。
植物が好きな方も、そうでない方も、ぜひ読んでみてください。
「雑草という名前の草はない」という言葉もあるように、野草を含めた多種多様な植物が出てきて、それを使って花冠を作ったり料理をしたりと多様な活用法を知る事ができます。
また、日常光景の中で繰り広げられる2人の行動と会話が微笑ましいです。
タンポポの天ぷらは本当に美味しいですよ!
本書の前半は心拍数、上げに上げて、上げてきますノンストップドキドキです(読者への焦らしが過ぎます)
後半たたみかける様に言葉のダイナマイトを投げられ涙腺のダムが決壊崩壊します。
柴犬を彷彿とさせるイケメンにぜひ癒されてください。
名前しか知らなくても恋をして積み重ねた月日があれば深く愛してしまうもの。
雑草なんか気にもとめてなくてもその人を好きになったら全く興味がなかった事でも興味が湧くようになるから恋って凄い。
毎年花が咲く頃に自分を思い出してもらいたい…
恋という種は自我を芽生えさせ人生に華を添えるんだ。
と、遠回りして「道草」しながら恋愛したくなる作品です。
徐々に恋愛感情を育てていきながらも、急展開するストーリーにハラハラ。
最後は纏まってほっも一息。
胸キュンポイントが沢山!!
ただのハッピーエンドではないラストがグッとくるので、読む度に涙してしまいます。
読者を引きつけて話さない、どきどきの展開に皆が悶えたはず。
作中に出てくる数々の料理にも注目です。
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3位:旅猫リポート 10票
野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。(Amazon商品説明より)
旅猫リポートの感想
ラストは泣いてしまいます。
サトルとナナの関係が自分の飼っていた猫と重なり、感情移入してしまいました。
ペットとの暮らしが人生を豊かにしてくれることと、最後まで責任を持って飼うことの難しさを教えてくれます。
転々と里親を探し回ってくと猫をきっかけに人と人とがどんどん繋がっていく。
心配する飼い主の気持ちをよそに愛猫はどんな理由があっても1番一緒に居たい人のそばにいたいと他の人に全く懐こうせず、飼い主は手離したくない気持ちを堪えながら想いを貫きお互いの大切な存在への想いを思うと涙を堪える事が出来ませんでした。
動物が好きな人に読んでもらいたい作品です。
読み進めるうちにお互いを支えあっている2人と一緒に旅をしているような気がしていました。
私の人生にはいない2人なのにまるで彼らとずっと一緒にいたような気持ちになってしまうのです。
ナナが悲しければ私も悲しい、サトルが嬉しければ私も嬉しい。
今の自分とは違う人生を(猫生もかな?笑)身をもって体感しました。
最後に、電車やバスなど公共の場で読むのはおすすめできません。笑
強い絆で結ばれた1人と1匹のおかしく、切なくハートフルな物語。
小説から読んで映画を観ても、映画を観てから小説を読んでも心に優しく染みる作品です。
1人と1匹の旅物語が永遠に続いてくれれば良いなと思いつつ、あっという間に読み終えてしまいました。
飼い猫、飼い犬等がいらっしゃる方は無性に可愛がり、大切にしたくなる作品だと思います。
最後まで悟の猫でいようとするナナに感動です。
結末は哀しくて泣いてしまった人も多いでしょう。
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村上春樹おすすめ小説ランキング【読書好き45人に聞いた!】
1位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 6票
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの感想
まるで雰囲気の違う作り込まれた2つの世界が結びついた時、誰かにこの物語の話をしたくて堪らなくなった記憶があります。 頭の中の全く違う部分で想像しているような気分になる物語なのに最後には1つの小説として嘆息。
大好きな作品です。
2位:風の歌を聴け 5票
一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。(Amazon商品説明より)
風の歌を聴けの感想
自分と社会の間にあるもやもやとした歪みや、漠然と頭の中で考えている事がこの本の中に言葉として存在しているのを確信しました。
友達とのたわいない会話ですら小説の中にあり、しかもそれが面白いのです。
集まる度に友とこの本について語り合いました。
3位:ノルウェイの森 4票
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。(Amazon商品説明より)
ノルウェイの森の感想
重くて出口のない愛もあれば、軽快な下ネ…ウィットに富んだセリフと熱い思いに救われる恋もある。
雨とギターの音色がよく似合う。
そんな小説です。
西加奈子おすすめ小説ランキング【読書好き29人に聞いた!】
1位:サラバ! 7票
サラバ!の感想
【人は、信じるものをいかにして決めるのか】
人物造形が絶妙で、どんなにぶっとんだキャラであっても頭にすっと入ってくる。
どれもが「いつかの自分の姿としてありうる」と思えてくるのが不思議だ。
謙虚な生き方を志向しながらも、家族を語る時は「神の視点」になってしまっていた歩。
彼の精神世界が、貴子が「芯」を手に入れたことでグシャグシャに崩れていく。
その屈折したカタルシスに痺れた。
真剣に向き合えば、きっと無傷ではいられない。
しかし、必ず心の皮膚を強くしてくれる物語。
早く進んでいるにも関わらず、テンポの良さが心地よかったです。
主人公 歩があまりにも受け身なのには、正直イライラしますが、これもまた作品の良さを出しています。
あれだけ個性の強い人が回りに多いと受け身になってしまうのでしょうね。
国も違うし宗教も違う、なんなら人それぞれも違う。
ばらばら。でもひとつ。
そんな感じがしました。
こんな魅力のある小説を書けるのは西加奈子さんだからこそなのではないかと思いました。
2位:きいろいゾウ 5票
夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだったー。(Amazon商品説明より)
きいろいゾウの感想
だから家族以外の誰かと一緒に暮らした事は無いけど、本当に好きな人と暮らすという事は幸せでこの上ない幸福感に溢れているんだろう。
普通、ゾウのイメージって、グレーでどっしりとそして、ゆったりした感じ。
でも、「きいろい」になるとそのイメージがぼやけて、ふわふわした様な明るくぼやけた印象がする。
まるで間接照明みたいな感じ。
これは、とある男女のまったりとした生活を覗き見している様なスローライフを綴る物語。
眠れない夜、人恋しくなる頃に一読してみて下さい。
印象的な表紙、本編の間に挟まれる短いお話。
それがとっても魅力的な小説です。
読み終わったあとはとってもほっこりした気持ちになります!
2位:i 5票
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
(Amazon商品説明より)
主題歌つき書評はこちら
宮部みゆきおすすめ小説ランキング【読書好き36人に聞いた!】
1位:火車 10票
火車の感想
亡き妻の親戚栗坂和也の婚約者が失踪したため、探して欲しいと依頼されることから始まるこの物語。
捜査の度に、何重にも重ねられたベールが剥がれていく展開にドキドキしました。
また自己破産など社会の闇を映すことで、話にリアリティーが感じられます。
宮部作品の中でも傑作と言い切れます!
彼女がどん底まで堕ち、全てを捨てて逃げ続けながらも求めた幸せは郁美のような人生だったのかもしれないと思うと本間刑事が彼女を「君」と呼ぶに至る気持ちに共感でき、このラストに震えました。
過去を遡り、明らかになる事実、一体彼女は何者なのか?
分厚い文庫本ですが、息もつかせぬ展開に一気読み間違いなしです!
それにしても宮部さん、ミステリーなのに人を書くのがホント上手いです。
疾走中の女性の人生や人となり、境遇を根気よく調べていき、徐々に真相が明らかになる過程では、ページを捲る手を止められません。
そしてあのラストシーン、ミステリー史上最高のラストではないでしょうか。
2位:ソロモンの偽証 6票
クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まったー。一つの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、死の真相を求める生徒達を描く、現代ミステリーの最高峰。(Amazon商品説明より)
ソロモンの偽証の感想
クラス全体が疑心暗鬼になるなか、開かれる模擬裁判。
成人した者の裁判でも難しいのに、登場人物のほとんどが中学生。
多感な彼らが出す裁判の結論まで、汗を握る壮大な物語でした。
そんな彼らが、同級生の突然の死の真相を暴く為、擬似法廷を作り出し、裁判を行うという、とても衝撃的な内容の物語です。 映画化もされて、話題にもなったと思います。
長編ですが、この物語は、大人顔負けの行動力と勇気で、自分たちの道を切り開いた少年少女たちの記録でもあります。
子どもたちの強さを感じられる1冊です。
転落死かと思われたが告発文が届く。
彼がいじめにより殺されその現場をみたと。
彼女は大出にいじめられており濡れ衣を着せたかったのだ。
そして卒業に当たり真相を知るべく学校内裁判が始まった。
調べるうちにわかる真実や嘘に時に打ちのめされますが柏木君の思いには衝撃を受けました。
勇気を出して有耶無耶にしようとする大人に立ち向かう姿もかっこいいです!
2位: レベル7 6票
レベル7まで行ったら戻れないー。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。(Amazon商品説明より)
レベル7の感想
「レベル7まで行ったら戻れない」という謎の言葉にわけもなく興奮しました。
三浦しをんおすすめ小説ランキング【読書好き48人に聞いた!】
1位:舟を編む 16票
舟を編むの感想
そんな登場人物たちが何かに気づいた時に紡ぐ言葉や表情が心を打たれます。
何気なく使っている言葉がなんとも奥深いんです。
辞書が出来るまでの過程を知ることができるのも、この本の魅力です!
私は電子辞書を使わずに紙の辞書を使っているのですが、高校生、大学生になっても紙の辞書に拘るのはこの小説があるからです。
初めて三浦しをんさんの作品を読むならこれだと思います。
これまで考えたことも無かったような日本語の見方が面白く、それだけで楽しめました。
辞書作りの壮大さや大変さも初めて知って、読みながらずっと「新しいことを知る喜び」を感じることができました。
読後にもう一度表紙を眺めてあぁそういうことだったんだと感動しました。
2位:風が強く吹いている 13票
箱根駅伝を走りたいーそんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」-純度100パーセントの疾走青春小説。(Amazon商品説明より)
風が強く吹いているの感想
ひたすらもがき追い込んでいった先に生まれる絆に震えます。
各区間ひとりひとりにドラマがあって成長があって繋ぐ思いがあるのです。
読み終わって前向きな気持ちにさせられる青春小説!
読んだ当時は、正直箱根駅伝に格別の思い入れもなかったですが、読んだ後はガラリと印象が変わりました。
この作品内の登場人物は皆かなり個性的で、曲者揃い。
それを汲んでどう走者を決めたのか、どう走りに反映されたのか。
各々の成長ぶりが、沿道で応援しているような気持ちになります。
読後はなんだか、走り出したくなるような作品です。
お正月までに、また読み返そうかな。
走っている苦しさとか楽しさや美しさ、人との繋がりが丁寧に描かれて、でも颯爽と駆け抜けて、やったぞー!という読後感を味わえる不思議な魅力が溢れています。
お正月の駅伝を見る目が変わりました。
主題歌つき書評はこちら
3位:まほろ駅前多田便利軒 10票
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.-ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。(Amazon商品説明より)
まほろ駅前多田便利軒の感想
理由は先にあげた4冊同様「表紙が素敵だったから」。
多田と行天というコンビが時々クスっと笑わせてくれる、「人って優しい」と思わせてくれる小説です。
でもあとからちょっとシリアスな話も入ってきて、その配分加減が絶妙で、どんどん引き込まれてる感じ。
本当に目の前にその登場人物達がいるみたいで、作品に呑まれてく。
本当に面白い作品。
俺が小説を読むきっかけとなった本だから、おすすめしたいと思った。
ほかのまほろシリーズも面白いので合わせて読んでほしいかな。
芥川龍之介おすすめ小説ランキング【読書好き44人に聞いた!】
1位:蜜柑 10票
(Amazon商品説明より)
蜜柑の感想
舞台は汽車の中。
車掌と揉め、 主人公の前の席に座っていた、みすぼらしい服装の小娘。
煙が車内に充満するのに、窓を開けようとするなど、失礼極まりない行動を取ります。
怪訝な目で見ていた主人公ですが、彼女が弟たちのために起こした、「ある出来事」によって、態度を見直すことになります。鍵となるのは、この一文。
「忽ち心を躍らすばかり暖かな日の色に染まっている蜜柑」。
美味しそうな蜜柑がある風景が、目に浮かんで来そうです。
2位:藪の中 7票
わたしが搦め取った男でございますか?これは確かに多襄丸と云う、名高い盗人でございますー。馬の通う路から隔たった藪の中、胸もとを刺された男の死骸が見つかった。殺したのは誰なのか。今も物語の真相が議論され続ける「薮の中」他、「羅生門」「地獄変」「蜘蛛の糸」など、芥川の名作、6編を収録。(Amazon商品説明より)
藪の中の感想
じっさい、この作品をどう解釈しても真相はわからない。
そこがまたおもしろい。
伏見から山奥に入った藪の中で見つかった男の死体。
誰が殺した?
男が連れていた妻をてごめにした多襄丸か。
自らを辱めた男に懸想した女か。
もしくは行きずりの旅人か。
分かるのは理由だけ。
美しさがすぎる女がいたのだ。
1番恐ろしいのは書き上げた芥川の筆の冴え。
3位:羅生門 6票
うち続く災害に荒廃した平安京では、羅生門に近寄るものもいなくなっていた。その楼上で、生活のすべを失い行き場をなくした下人は、死人の髪の毛を抜く老婆に出くわす。その姿に自分の生き延びる道を見つける…。文壇処女作となった「羅生門」をはじめ、初期の作品を中心に18編を収録。人間の孤独と侘しさを描いた名品の数々は、時代を超えて新鮮な驚きを読者に与え続けている。芥川文学の原点を示す、繊細で濃密な短編集。(Amazon商品説明より)
羅生門の感想
今思うと、怖さよりも、生きるために悪事を働かなければいけない、極限に陥った人間の描写が、秀逸だと感じます。
吉本ばななおすすめ小説ランキング【読書好き22人に聞いた!】
1位:キッチン 5票
(Amazon商品説明より)
『キッチン』の感想
「愛する人はみんな死んでいく。それでも生きてゆかなくてはいけない。」
辛い時、こころが苦しい時に読みたい本です。
有名な一節。
床のつめたさが伝わってきそうな、この物悲しさと切なさがたまらなく好き。
「死」にまつわる物語の中で、最後の最後に登場する、めちゃくちゃ美味しそうなかつ丼!
美味しいものを美味しいと感じること、食べること、一緒に食べる人がいること。
…かつ丼、食べたくなってきた。
書評記事はこちら
2位:N・P 2票
(Amazon商品説明より)
『N・P』の感想
あとがきも良いです。
濃密な夏の気配。色、におい、景色、手ざわり。
夏が来ると手に取りたくなる本です。
『N・P』は夏が近づくたびに読み返します。
青春、恋、人間の高潔、ある種の「呪い」。
生きるだけで積み重ねていく悲しみをどう対処したらいいのか。
この本は、僕の「小説」と「人生」の教科書です。
2位:哀しい予感 2票
(Amazon商品説明より)
『哀しい予感』の感想
ばななさんの作品は辛いことを辛く書くのでなく、目線を少しずらして、過酷な中にもある、日々の美しさを教えてくれる。
何を隠そう、私の初恋は哲生です。
曇り空にまっすぐ降り注ぐ光のような哲生に憧れていました。
いま読み返しても哲生ほど懐の広い男子高校生はいないと思う。
好きです。
今村夏子おすすめ小説ランキング【読書好き18人に聞いた!】
1位:むらさきのスカートの女 5票
『むらさきのスカートの女』の感想
芥川賞受賞作ということで読んだのですが、なかなかの鳥肌モノ。
表紙から既に不気味さが出ていたのですが、読んでいるとその表紙にも納得。
むらさきのスカート女よりも、実は黄色いカーディガンみたいな女の人って割といるんですよね……。
去年の芥川賞
不穏な空気感が魅力です!
今村夏子さんの作品を読んだのは「むらさきのスカートの女」が初めてでした。
今までにない恐怖を味わいました。
おかげでその本の主人公について夜な夜な考えてしまい、寝不足です笑
他の今村夏子さんの作品も読みたいと思います
芥川賞受賞作。
女を影から覗き見する女。
読みながらゾクゾクしてページをめくる手が止められなかった。イッキ読み。
覗き見している女の正体がだんだんわかってきて、ますますゾクっとした。
やみつきになる一冊。
誰の目線で描いているかで全く違うストーリーになる。
狂気と滑稽さがミックスした面白い作品。
むらさきのスカートの女黄色いカーディガンの女そして読者が重なり合う不思議な読後感。
オススメです。
2位:あひる 4票
『あひる』の感想
オススメの一冊です。
その後出された本もどれも感銘を受けたけれど、初めて「あひる」を読んだ時に味わったあの新触感は私の中では、特別なものでした。
ゆっくり音もなく浸食されていく不穏な空気。
くせになります。
実家暮らし経験が長い方
生活に閉塞感を覚えている方
田舎で不思議な体験をしたことがある方
ひとつでも当てはまったそこのあなた!
どうか、騙されたと思って『あひる』を読んでください(゚∈゚*)( ゚∋゚)
飛行機の中で読んでます。
なんとなく本屋で、取った作品だったと思います。
普通に面白いです。(なんか、細かく感想かくと他の人にネタバレとか思われないか怖い)
3位:こちらあみ子 3票
『こちらあみ子』の感想
読んだことがある人もたくさんいるかもしれませんが、
全体的に暗い印象の中に輝く温かさが記憶に残っています。
独特な世界観ゆえに人を選ぶかもしれませんが、一読して欲しい作品です。
空気を読んで周りに合わせたり、要領よく生きるのが正しいみたいな社会の中で、この本に登場する人たちは異質に思える。
あきらかに変、じゃなくて、心がざわっとする違和感を言葉にする作家さんの凄み!
背筋に何か走るものがある。
しかし秀逸。
森博嗣おすすめ小説ランキング【読書好き36人に聞いた!】
1位:すべてがFになる 16票
(Amazon商品説明より)
『すべてがFになる』の感想
という強烈なシーンで引き込まれて、タイトルの謎に着地するまで、一気読みでした。
作者と同じく、地元が愛知県なので、舞台をイメージしながら読むのが楽しかった!
登場人物がみんな秀才で、トリックが難しく、「あぁ、だからか」と思うシーンもありながらも最後まで楽しめる一冊です。
映像化もされてるけど、森博嗣だけは本で読んで欲しい!
メインのミステリーよりもキャラの思考と心理描写が真髄だと思うから。
私は理系ではないので、「文章を理解できるかな?」と不安でしたが夢中で読み進めました。
20年以上前の作品とは思えないです!
ゾクゾクワクワクしました…!
「ミステリーでしょ?苦手だよー」なんて思わずに、とにかく手に取って欲しいおすすめの1冊です!
「四季シリーズ」に辿り着いた時の高揚感たるや!
犀川や萌の理解できる個性と、真賀田博士の想像を絶する個性の描写がお見事です!
「トリック凄いなぁ」って思ったけど、真賀田四季博士の訳わかんなさも印象強い!
伏線が緻密に張り巡らされていて、それらが終盤にかけてブワーッと回収されてく感じが心地いい!
難しい部分が多くてまだ理解しきれていないので、今でもたまに読み返しています笑
難しい本は向いてない私でも楽しく読めました!!
あまり書くとネタバレになるので控えるけど、森博嗣先生の作品で初めてこれを読んで本当に良かったなと思いました。
よくある推理小説と思ってたら、いい意味で裏切られます。
登場人物のキャラもたっている中で会話を読み進めるのも楽しい♪
2位:封印再度 3票
(Amazon商品説明より)
『封印再度』の感想
同じような物が現実にもありそう。
凶器は箱の中。箱を開ける鍵は壺の中。
しかし鍵は壺の口より大きい。
密室の中に凶器を封じ込めた密室が。。
読後感の騙された感はスゴいものがあった!
再現動画も好きでした。今も残っているのかしら。
3位:喜嶋先生の静かな世界 2票
(Amazon商品説明より)
『喜嶋先生の静かな世界』の感想
「研究とは何か?」ということから「人生とは何か?」を考えさせられる作品。
登場人物の掛け合いが秀逸で面白い!
そして誰も考えつかないような結末には少しどきっとしてしまう。
忘れられない一冊です。
ストーリーは最後がどうしても怖いという感想になるなぁ。
森絵都おすすめ小説ランキング【読書好き25人に聞いた!】
1位:カラフル 8票
(Amazon商品説明より)
『カラフル』の感想
小説が好きになったきっかけであり、人生観が変わったきっかけでもある!
一番好きな本を聞かれたらいつもこれを答えてる。
主人公が、小林真に語りかけるシーンで毎回号泣します。
プラプラが可愛くて好きです。
読んだ後に、本当に幸せな気持ちになれます。
きっと表面的にしか理解出来てないと思うのですが、素直に「もっと自分の思うままに生きたい」と思えた一冊でした。
児童書とあなどることなかれ。
興味深い設定と心温まるストーリー、意表をつく真相。
今は似た設定の話はいくらでもありますが、やはりこの小説は何年経っても色あせない名作だと思います。
いまでも何回も読み直す本です。
中学ではじめて読んで、いろいろ挫折したときに他人事のように別の人生だとおもったら思いっきりできるようになりました。
読むと元気がでるので、これからもまた何度でも読みます!
おすすめ作品は、やはりカラフル!
入り方もコミカルでテンポも良いんですが、テーマは深くシビアな内容。
心理描写が丁寧で心に刺さります。
読み終わった後に温かくなる、それが醍醐味ですね。
特に閉塞感のあるときに読んで欲しい。
書評記事はこちら
2位:DIVE!! 6票
(Amazon商品説明より)
『DIVE!!』の感想
おもしろかったです!
夏に読みたくなる1冊????
どんどん読み進めたくなります。
知希、要一、飛沫それぞれに感情移入でき躍動感が感じられる一冊です。
ライバルに焦りを感じたり嫉妬をしたりしながらも、努力を重ねて高みを目指すMDCのみんなが大好き。✨
因みに私はよういちくん推しです♡
登場人物がとても魅力的です!
飛び込み場面も丁寧に描写されているので、自然と映像が浮かんできました。
競技のルールなどは全く知らなかったのですが、楽しく読むことができました!
登場人物の気持ちを読み手に伝える描写が自分に合っていて、とても感情移入出来た。
他の作品ではまた違う描写なので他も読んでほしい。
3位:アーモンド入りチョコレートのワルツ 3票
(Amazon商品説明より)
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』の感想
シューマンも、バッハも、サティも大好き。
どの光景もぶわーっと浮かんでくるし、一瞬を切り取るきらめくストーリーがとてもだいすき。
何度も読んでいてボロボロだけど、今も大切に保管しています。
いつか子供が生まれたら読ませたいな。
主人公はみんな中学生。
憧れ、友情、尊敬。
嫉妬や恋も。
あっという間に過ぎ去った濃密で温かい時間。
もう戻れないからこそ「あの頃」を心底愛おしいと感じられる作品です。
山田詠美おすすめ小説ランキング【読書好き19人に聞いた!】
1位:放課後の音符 4票
(Amazon商品説明より)
『放課後の音符』の感想
登場人物は皆私と同じ高校生。
共感というより、私よりもずっと大人びていて、少々コンプレックスを感じながら読んでたな笑
間違いなく私の読書人生に影響を与えた1冊。
やはり高校生におすすめしたい。
少女から女へと素敵に成長していく様を繊細かつ豊かな表現で描写されていて、読んだら「きゅんと頬の奥が窪むような」素敵な恋をしたくなります。
女子中高生にはぜひ読んで欲しい!
この本に登場する、大人っぽくて同級生とはどこか違う雰囲気をもった女の子たちに憧れてました。
今読むと、もうこの時代には戻れないって思う。
ぜひ、10代に読んでほしい!
慣れ親しんだ日本語なのに、初めて触れる文章だった。
お話も、思春期だった自分の琴線に触れるものばかりで、お気に入りの主人公が2人いた。
私が小説好きになったきっかけの本。
バイブル。
1位:ぼくは勉強ができない 4票
(Amazon商品説明より)
『ぼくは勉強ができない』の感想
秀美の生き方や周りの人たちのキュートさ、あざとさ、生き難さを全て自分の話だと思ってもう10年になります。
何十回も読んで本もぼろぼろだけれど、何度読んでも春には甘い香りがする気がする。
当時は秀美くんのことを「変なやつだなぁ」くらいに思っていたけれど、大人になってから改めて読み返すと随分印象が違いました。
『ライ麦畑でつかまえて』っぽくもあり、今読むとなんだかとても眩しいです。
高校生らしからぬ名言がぽんぽん出てくる。
「自由にして窮屈」というのが当初はわからなかったけど、「秀美=自由」という枠にはめられてたって事かなと今になって思う。
2位:ジェントルマン 2票
(Amazon商品説明より)
『ジェントルマン』の感想
中学生の頃に読んで衝撃を受けました。
刺激的な内容ですが文章がとても綺麗なので読みやすかったです。
新しい世界に足を踏み入れた気分。
川上弘美おすすめ小説ランキング【読書好き10人に聞いた!】
1位:センセイの鞄 2票
(Amazon商品説明より)
『センセイの鞄』の感想
センセイと月子さんの会話がとてもいとおしくて。
書いていたらもう一度読みたくなりました。
1位:神様 2票
(Amazon商品説明より)
『神様』の感想
「草上の昼食」が1番好きでした。
ファンタジーだけど、リアリティがあるというか。
私の知らないところにはこんな世界が広がっているのかもしれないなぁ、なんて考えちゃうところが魅力的です。
普通ならばありえない【生き物】たちとのやりとり。
1番のお気に入りは、表題にもなっている「神様」
わたしとくまの交流は、尊い恋愛小説のようだった。
気づけば心がやわらかくなっていた。
きっと何度も読み返すと思う。
2位:古道具 中野商店 1票
東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。
(Amazon商品説明より)
『古道具 中野商店』の感想
人は変わっていくし、いつまでも居心地の良い場所にはいられないけれど、この本を読み返すたびに懐かしい場所に戻ったような気持ちになれる。
上橋菜穂子おすすめ小説ランキング【読書好き15人に聞いた!】
1位:鹿の王 4票
(Amazon商品説明より)
『鹿の王』の感想
生き残った人たちが、その後も確かに生きていく。
ラストは温かい希望でした。
今からこそ、ぜひ!
今のような社会になると「黒狼熱」という病気の存在も気になってきます。
公開予定のアニメも楽しみです。
2位:狐笛のかなた 3票
(Amazon商品説明より)
『狐笛のかなた』の感想
作者はあとがきで
「私の心の底にある〈なつかしい場所〉の物語」
と述べているが、私も読みながら、その懐かしさを共有できた気がする。
ハッピーエンドに違和感を覚えがちだった当時の私に衝撃を与えてくれた物語です。
1冊完結なので、初めて読むには特におすすめです!
私のイチ推しです。
3位:精霊の守り人 2票
(Amazon商品説明より)
『精霊の守り人』の感想
女用心棒バルサ、第二皇子チャグム、呪術師見習いタンダの関係性・バランスがとても良い。
物語を通じてぐんぐん成長していくチャグムに惹かれる。
この本に限らず、上橋先生の著作は限りなくリアルなファンタジーを求める方におすすめ。
これを読んでいなかったら、今の私はいなかったでしょう。
住野よるおすすめ小説ランキング【読書好き15人に聞いた!】
1位:君の膵臓をたべたい 7票
(Amazon商品説明より)
『君の膵臓をたべたい』の感想
豪快で、底抜けで、悩みなど何も無いかのような。
お涙頂戴系は勘弁なんだけど、この本はまるで違う。
桜良がよく笑うから。
けれど終盤に差し掛かると不本意ながらも嗚咽。
だが後味はとても良い。不思議な1冊。
実写より先に読み始めましたが、繊細な人間描写で文字なのにすべてのシーンが頭に浮かんで胸が苦しくなりました。
最後は感情移入しすぎて涙が止まりませんでした。
今でも泣きたいときに読み返します。
私だったら、諦めたり、気持ちが沈んでいくと思います。
私も1日1日を大切に過ごさないとなと思わせてくれるようなそんな1冊でした。
感情の変化に疲れることもあるけど、それが生きてるってことなのかと感じさせられました。
情景がまじまじと伝わる言葉選びに、まるで映像を観ているかのように感じられて好きです。
不治の病にもかかわらず、毎日笑顔で自分のやりたいことをやる桜良はすごいと思いました!
私も悔いのないように自分の人生を謳歌しようと思わせてくれた本です。
映画版とは違う部分もあり、繊細な心情描写が秀逸で、恋愛系を敬遠しがちな人でも楽しめる作品。
アニメでは語られていなかった細かい部分が読めてより登場人物の心情がわかって良かった。
2位:また、同じ夢を見ていた 5票
(Amazon商品説明より)
『また、同じ夢を見ていた』の感想
1人の少女と3人の女性から物語が進んでいきます。
この本を読み終えた時「タイトルの意味ってこうだったんだ!」と感動しました。
ぜひ皆さんに読んでみて欲しいです。
人生とは?幸せとは?と考えさせられます。
読むたびに見方が変わるお話です。
他者との交わりの中で生きる幸せとは。
大切な時に動けるか、一生後悔するか。
そんなことを考えさせられる、ほんのり苦くて、確かに温かい作品です
主人公の「人生とは◯◯のようなもの」という口癖が好きで、◯◯にどんな言葉が入るのかワクワクしながら読みました。
心が温かくなる素敵な作品です。
不思議なお話でしたが読むにつれてそれが解明していきとても引き込まれたし、読んでて楽しかったです!
ほんっとにとってもオススメです!
3位:よるのばけもの 1票
(Amazon商品説明より)
『よるのばけもの』の感想
本当の自分とは何か。
何故ばけものが生まれてしまったのか。
色々と思うことがあり、読み終えるまですごく時間がかかりました。
住野先生の作品は描写が丁寧で好き。
1位:何者 4票
(Amazon商品説明より)
『何者』の感想
就活、SNSに翻弄される学生の心情をリアルに描写しています。
本のラストが衝撃的です!
自分自身にも相手を偏見する汚い心があるんだなと気付かされました…。
SNSをベースに物語が進む斬新な構成で、読みやすく非常に面白いです!
みんなの本音が見えて、これからの就活に少し冷や冷やドキドキしました????????
それが逆に私のエンジンになって内定まで頑張れたのかも?笑????????
いくつになっても考えさせられるお気に入りの本です❣️
読みはじめたら止まらなくて一気読みしました!
読んでて心にグサグサとくるものがあり、もっと何事にも本気で取り組もう、と思うことができました!
2位:桐島、部活やめるってよ 3票
(Amazon商品説明より)
『桐島、部活やめるってよ』の感想
小説で(フィクションで)そのように書けることが凄いです…!
読んでいる間はあまり感動を覚えませんでしたが、あとからジワジワ心を蝕んでくるような感覚があり、とても新鮮でした。
桐島が部活やめるという事柄と周囲の人たちの人間模様が描かれてます。
3位:チア男子!! 2票
(Amazon商品説明より)
『チア男子!!』の感想
定番ではありますが、チームが一つになっていくその過程が丁寧に描かれていてグッときました。
読んだあとはきっと、誰かや何かを「応援したい」という気持ちになりますよ。
朝井リョウ先生の描く人間関係がとにかく魅力的です。
悩み葛藤そして仲間との信頼と絆、まさにこれぞ青春ドラマです!
石田衣良おすすめ小説ランキング【読書好き11人に聞いた!】
1位:池袋ウエストゲートパーク 2票
ミステリーの「いま」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団……命がけのストリートを軽やかに疾走する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ、第一作!
青春小説の爽快さとクライムノヴェルの危険さ。クセになリます。
(Amazon商品説明より)
『池袋ウエストゲートパーク』の感想
爽快感があって、テンポ感が良いのでスイスイ読めちゃう。
もうすぐアニメの放送も始めるよ!楽しみだね!!
主人公の語り口が独特でぐんぐん引き込まれていきます。
キャラクターもそれぞれ個性際立って魅力的です。
シリーズいくつも出ていますが、最初が1番面白いのでオススメです☺️????
1位:1ポンドの悲しみ 2票
(Amazon商品説明より)
『1ポンドの悲しみ』の感想
2位:4TEEN 1票
(Amazon商品説明より)
『4TEEN』の感想
1番の魅力は主人公達が大人の世界へと踏み込んでいくワクワク感。
唯一大人の世界と子供の世界を行き来できる思春期の彼らでしか作られない物語。
知念実希人 おすすめ小説ランキング【読書好き23人に聞いた!】
1位:仮面病棟 6票
(Amazon商品説明より)
『仮面病棟』の感想
ヒントがたくさんちりばめられているので、推理しながら読む楽しみがあります????
坂口健太郎さん主演で映画化もされました!
結末にもびっくりで、最後まで一気に読めちゃいます✨
正直犯人はこの人だろうな、という予想は割と早い段階からついてて、「あ、やっぱり!」ってなったけど、先が読めない展開もあって、面白かった✨
知念さんの本は描写が好きで、リアルな臨場感が伝わってくるので余計にスリリングなミステリー小説でした????????
医科大卒やから病棟シリーズなのかな?
次回作も楽しみです????????
漫画化も、映画化(坂口健太郎主役)もされた大ヒット作です!!
最後のどんでん返しがうぉぉー!ってなります!
ほんと面白いのでおすすめです!
展開やストーリー性も抜群!
2位:ムゲンのi 4票
(Amazon商品説明より)
『ムゲンのi』の感想
「医療×ミステリー×ファンタジー」のトリプルパンチがとても新鮮で、かつ非常に読み応えのある作品だと思います。
タイトルの深さにも驚かされました。
さすが小説家、知念先生です!
これ程までに衝撃を受けた本にはなかなか出会えないと思います。
愛に満ちた物語だと感じました。
読了後、タイトルがぐっと来ます。
まだ読んでいない方は、是非とも読んで頂きたいです。
とにかくククルの存在が愛しくてたまらないです。
ラスト涙腺崩壊怒涛の展開へ誘(いざな)われます。
知念先生の超大作の作品、おすすめです✨
3位:優しい死神の飼い方 3票
(Amazon商品説明より)
『優しい死神の飼い方』の感想
ホロリとしたり笑ったりですが、何よりレオをもふもふしたくなる…!
読後感も良い1冊でした。
にゃんこな続編もおすすめ!
数人の患者のエピソードがラストに向かって繋がっていく、内容は重い話もあったけど、終始爽やかな感じがして、ほっこりもしました。
素敵なお話です♪
米澤穂信 おすすめ小説ランキング【読書好き8人に聞いた!】
愚者のエンドロール
(Amazon商品説明より)
『愚者のエンドロール』の感想
人気故に読んだことのある人が多いかもしれないが、その中でもこの本を選んだ理由は、珍しく折木が「負けている」から。
基本的に冷静で、他人よりも思考が先に行っている折木が手玉に取られているのは他の話ではあまり見られない。
ミステリー色も強い。
ボトルネック
(Amazon商品説明より)
『ボトルネック』の感想
心理的にとても残酷な展開でやるせなさがひしひしと伝わるので、メンタルが弱っている時には読んではいけない作品ですがオススメします。
10代の少年少女を主人公とした青春小説を得意とした従来の米澤穂信さんのイメージを大きく覆されました。
Iの悲劇
(Amazon商品説明より)
『Iの悲劇』の感想
限界集落問題や地方創生の厳しさに焦点が当てられていて読みごたえのある作品。
伏線がしっかりと張られているので面白いです。
悲劇というより喜劇だと思いながら読んでいたので、まさかの結末と読後のやるせなさが癖になりました。
池井戸潤おすすめ小説ランキング【読書好き14人に聞いた!】
1位:陸王 3票
(Amazon商品説明より)
『陸王』の感想
ドラマで見ていたのである程度話は知っていたのですが、それでも小説の方が細かい部分まで記載されていたので好きです!
想像するだけでドキドキしてしまって、とっても面白いです!
陸王以外にもドラマ・映画化されてる有名な作品が沢山あるので、是非原作の方も読んでみてほしいです!
何度でもみたい作品????
2位:アキラとあきら 2票
(Amazon商品説明より)
『アキラとあきら』の感想
生い立ちから銀行でバンカーとして出会い経営再建など経済を中心に描きつつ、二人が逆境や困難を乗り越えて行く。
最後はニヤリとしてしまう作品。700ページ超えの大作です。
経済のことをあまり知らないでも十分楽しめた。
2位:ロスジェネの逆襲 2票
(Amazon商品説明より)
『ロスジェネの逆襲』の感想
人は何の為に、誰の為に働くのかを問いかけながら、世の中のサラリーマン達を応援してくれる一冊です????
村田沙耶香 おすすめ小説ランキング【読書好き18人に聞いた!】
1位:コンビニ人間 7票
(Amazon商品説明より)
『コンビニ人間』の感想
主人公は周りから変わり者のレッテルを貼られ、普通を求めてコンビニ店員を続けているけど「普通」とは一体なんなのか…
多数派=正義で少数派=悪という考えからくる同調圧力って恐ろしいなと思いました。
短いけど奥が深い小説です。
私は、社会や周りの人間から「普通」である事を強要されるのは嫌なのに、他者に対しては無意識にそういう事をしてしまう部分があるなと、この本を読む度反省します。
「普通」って何だろう。社会人になった今の方が刺さる作品です。
「人間どこで輝いて生きるか分からない、例えそれがコンビニ店員であっても」という奇妙な心強さを感じられます。
自分の「普通」も他人にとっては「異常」なのかもしれないと思うと、何となく生きづらさを感じてしまう気がしました。
こんな世界観は村田先生にしか出せないと思います。
人が持つ「先入観」を、大胆に描写した作品。
2位:地球星人 3票
(Amazon商品説明より)
『地球星人』の感想
登場人物たちの信念、同じ時代の話なのに私たちとは違う世界線で生きてるみたいなお話。
でも、他人事には思えない。
普通とは何かをとても考えさせられました。
当たり前とされている事を不思議なものとして考え直す視点が好きです。
合法の面白成分満載です。
でも読む人を選ぶ作家さんかなぁ。
私は大好き。
3位:殺人出産 2票
(Amazon商品説明より)
『殺人出産』の感想
今ある常識が全く異なる世界で何もかも肯定して生きる人達を、完全に否定する気になれなかったのが面白い。
どんな世界になっても全員が生きやすくなることはないのだと思った。
今自分が持っている価値観は本当に正しいのか。
時代によって変化していく概念。狂った世界観をぜひ体験してほしいです。
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- 中途半端な密室
- 謎解きはディナーの後で
- 密室の鍵貸します
三津田信三おすすめ小説10選【ミステリー×ホラーの名手】
- 刀城言耶シリーズ
- 死相学探偵シリーズ
- 幽霊屋敷シリーズ
西尾維新おすすめ作品10選【神がかった執筆速度で人気シリーズを生み出し続ける奇才】
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- 〈人間〉シリーズ
- 〈物語〉シリーズ
江戸川乱歩おすすめ作品10選【耽美な怪奇幻想の世界へようこそ】
- 怪人二十面相
- D坂の殺人事件
- 赤い部屋
伊藤計劃おすすめ小説5選【夭折の作家が描いた、個々人の戦争物語】
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