「女心って複雑」「男の人の考えることって謎」
誰もが人生で一度は思ったことがあるだろう。
そんな悩みをスパッと解決してくれるのが今作だ。
「こう言えばよかったんだ」という共感の声も続々とあがっているという。
私もコミュニケーションで迷いが生じてしまうことが多かったが、読み終えた後の方が「何て言えばいいのか」という迷いがなく発言できるようになったかもしれない。
目次
こんな人におすすめ!
- 恋人とすれ違い、ケンカすることが多い方
- 自分とタイプの違う人とも仲良くしていきたい方
- 仕事で職場の人とコミュニケーションをとることが苦手と思ってる方
あらすじ・内容紹介
男と女のコミュニケーションは決定的に違います
そう断言するのは出版社や広告会社で働いたキャリアを生かし、職場やプライベートで円滑にコミュニケーションできるようにアドバイスしている本書の筆者・五百田(いおだ)氏。
男と女のコミュニケーションは外国の人と接するより難しく「男と女は異星人」らしい。
仕事やプライベートで誰もが遭遇したことのあるコミュニケーションエラーを男と女の考え方の違い、コミュニケーションの違いをシーン・目的別に本書では分かりやすく教えてくれる。
尚、男性でも女性的、女性でも男性的な考え方をする場合があるので、冒頭に掲載されてる「コミュニケーションチェックシート」で自分は男、女どちらのコミュニケーションタイプなのか最初にチェックしてから読み進めることをおすすめする。
『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』の感想・特徴
男と女の違いが一目でよくわかる
本書では男女のコミュニケーションの違いを基礎編、恋愛編、仕事編と大きく3つにわけてそれぞれ起こるシーンごとに男、女それぞれの特性と対応の仕方について書かれている。
ヤンキーに憧れる男とファンシーを愛する女がうまくやっていくためには、お互いのキャリアにあまり踏み込まないことです。
と、男女それぞれの特性に加えて、男女それぞれの対策案も詳しく書いてあるのでとても分かりやすい。
そのまま読み進めていけば理解が深まっていくが、各シーンの表題に、
男はヤンキー好き
女はファンシー好き
と、男と女の違いを一言で書いてあるのでそのシーンの題名を読むだけでも違いを理解することができる。
忙しくて内容を熟読するのが難しい方は、まず、その題名を読んで特徴を頭に入れておくだけでも本編の内容が理解しやすくなると思う。
困ったときに役立つひとくち男女語会話
男女それぞれの特徴がわかっても「こんなとき何と言えばいいの?」と悩む人は必ずいるはず。
そんな悩みを解決してくれるのは各シーンの最後に書かれている『ひとくち男女語会話』だ。
これがとても役に立ち勉強になる。
私も仕事でこの『ひとくち男女語会話』を思い出して会話がスムーズにいった。
そのとき参考にしたのが仕事編の、
同僚の自慢話につきあってあげるとき
男側)いいなぁ、うらやましい!
女側)○○さんもすごいって言ってたよ
自慢話ではないが、どうしたら職場の人が気持ちよく話してもらえるかを考えていたところだったので、「そうやって言葉をかければいいのか!」とわかり、以前より迷いなく相槌をうちながら話を進められるようになった。
また、会話のあとに、
男側)羨ましいがられたい人には、とことん羨望の言葉を。「いいんじゃない?」「よかったじゃん」だと、上から目線っぽくなるのでNG
女側)「すごい!」と十分ですが、工夫するなら他の人(権威ある上司、かわいい女子社員)の名前を出して「自分だけでなくあの人まで賞賛してたよ」と伝えます。
と、会話の補足が書いてあるので、会話の言葉の意味を理解した上でコミュニケーションできると思う。
何と言えばいいか悩んだときはこの『ひとくち男女語会話』を参考にしていきたい。
自分と反対のタイプの特性をつかむ
本書では男性、女性と性別で違いを述べているが、性別と関係なく自分には持っていない内面を知ることの大切さも学んだ。
なぜならば、自分とは違う特性を知ることで相手の気持ちに配慮した言葉をかけられるようになるからだ。
筆者はあとがきで、
自分とは違うタイプの人とわかり合うのは大変です。そもそも無理かもしれない。であれば、わかり合えないことをスタート地点にしましょう。
と読者に語りかけている。
違うタイプの人を最初から完璧に理解することはできなくても、「わからない」と自覚した上で違う部分を知ろうとすることならできる。
自分とは違うタイプの人の特性を知ろうとすることが円滑な会話にするためのスタート地点ではないだろうか。
男女の違いを知っていくうちに自分に持っていないタイプについてもっと知ろうと思えるようになった。
まとめ
男と女は思考の特徴がこう違うからこういうアプローチで会話をした方がいいというだけでなく、自分とは違う思考の人の特徴を学んでコミュニケーションに生かしていこうということも教えてもらえた気がする。
「あの人苦手」「違うタイプだから関わらない」と頑なに考えるのはもったいない。
まずは自分にはない部分の特徴を学んでいくことからはじめてみよう。
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