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『予知夢』あらすじと感想【人気ガリレオシリーズの第2弾!】

『予知夢』あらすじと感想【人気作品ガリレオシリーズの第2弾!】

本書はテレビドラマ『ガリレオ』の原作になっています。

ガリレオシリーズ第2弾ということですが、初めて読むのがこちらの作品でも、なんら問題なく楽しめます!

実際私は第1弾を読んでいませんでしたが、違和感なく読み進めることが出来ました。

こんな人におすすめ!

  • テレビドラマ『ガリレオ』が好きな人
  • 短編集で手軽にミステリー小説を楽しみたい人
  • 頭の中をスッキリさせたい人

あらすじ・内容紹介

警視庁の草薙(くさなぎ)が、同級生の物理学者湯川学(ゆかわ まなぶ)に協力してもらいながら事件を解決していきます。

ありえないオカルト的な出来事をどう科学として証明していくか」という種明かし部分がすごく面白く、短編集でありながら通して草薙と湯川教授が登場するので登場人物も分かりやすく、科学で解いていきながらも人情、そして読み終わったあとの余韻もしっかりと味わえる作品です。

第一章から第五章と分かれており、それぞれの章で異なる事件を解決していきます。

全体的なテーマとして、「曖昧さ」が捜査を難しくしていきますが、この曖昧さの解決で感じる爽快さこそミステリーの面白さであり、それを東野圭吾さんの文章で読むと分かりやすく、爽快感が増します。

『予知夢』の感想・特徴(ネタバレなし)

最初の二章で一気にミステリーの世界へ

第一章の「夢想る(ゆめみる)」から一気に東野圭吾ワールドに引き込まれていきます。

人はみな、何かに操られているんだよ

子供の頃の淡い記憶や想いが違った形で現れて、人生に影響してしまい事件へと発展していきますが、そこには様々なトリックが仕込まれていました。

最初の2ページを読んだところで早くもスピード感が増していきます

絶対に裏があると思いつつ読み進めていき、最後で「そっちか!」ということになりました。

推理しながら読んでみると面白いです!

 

第二章の「霊視る(みえる)」では、次はどんなトリックが待ち構えているのかなと読み進めていくと繋がりが見えてきます。

なんとなく、本書は「曖昧さ」がキーワードとなっているのかなと第二章で分かってきました。

人間はみな、曖昧な事や物を見ると、それが何なのか想像します。

そして結論を出そうとしますが、結論に結びつかない時に超常現象や、オカルト的なものとして考えます。

実際世の中に超常現象やオカルト的なものが存在するか私には分かりませんが、最初にそこに結びつけてしまう怖さを曖昧さは持っているのかもしれません。

 

寝ているときに見る夢、それはとても曖昧で、曖昧だからこそ「なんでこんな夢見たんだろう?」と考えたり夢占いがあったりしますが、「人は曖昧さに振り回されていては真実が見えなくなることもあるんだな」と考えさせられました。

殺されているはずの女が、全く別の場所で目撃されたとなれば、何かトリックが使われたに決まっている

科学的にまず考え、真実を探っていく湯川教授の台詞がとても面白かったです。

湯川教授に惹かれていく

第三章の「騒霊ぐ(さわぐ)」では、先が全くよめない展開でした。

ここにもやはり曖昧さが漂っていましたが、さすがの湯川教授です。

草薙と一緒に事件を解決していきます。

ここにきて捜査に協力することに若干うんざり気味の湯川教授に愛着が湧いてきました

なにかと頼られる存在なのでしょうが、確かにこんなにしょっちゅう事件解決に携わっていたら草薙と友達とはいえうんざりしてくるはずです(笑)

しかしながら教授というだけあって、探求心や好奇心から毎回助けてくれるので、私の中で教授がカッコいいヒーローのように位置付けられてきました

第一章では真面目そうな教授のイメージが、第三章にきて徐々にカッコいいイメージになってきました。

短編集でも最後に余韻

第四章の「絞殺る(しめる)」では、火の玉が鍵になってきます。

この章まで読んでくると、湯川教授に期待してワクワクしてきます

そしてこの章での湯川教授の登場の仕方がなかなか計算されています!

学生からの相談に乗っていたと言いながら登場し、またその相談の内容のギャップが良く、気づいたらまた教授のファンになってしまいました。

これはきっとシリーズで読みたくなるはずです

今回の事件は今までとひと味違うので、最後に「あれ?」と思いました。

曖昧さからルール、正解、正確さとは何なのかということが、読んだ後の頭にふわふわと浮かんできました。

 

ここまで読んで、完全に湯川教授の虜になっていました。

第五章の「予知る(しる)」は、最後の章で序盤から飛ばしてきます。

狂気を感じる始まり方に驚きつつ、どんどん読み進めていけます。

そしてたどり着く湯川教授。

今回の登場の仕方は、「アルマーニの黒いシャツを着て、黒いサングラスをかけていた」

完全にファンになっていた私は、頭の中でかなりカッコいいイメージで読んでいました。

 

本書全体で言えるセリフが草薙から出てきます。

俺がこの手の事件に興味を持つようになったのは、お前の影響を受けたからなんだからな。オカルトめいたことを科学的に解き明かそうとすると、意外な真理が見えてくる、というわけだ

このシリーズを通して感じるのは、まさにこのセリフそのものです。

俺たち一般人は、すぐに神秘的な方向に流されるんだよ。それを食い止めるのが科学者の仕事だろ。

この草薙のセリフに、「うんうん!」と思わず頷きそうでした。

ストーリーはかなり狂気的で面白いのでこの章はぜひ読んでみてほしいです。

まとめ

最後の章までずっと面白く、短編とは思えない構成で、ドラマ化された訳が分かりました。

そして全体を通して感じる爽快感の正体が判明しました。

曖昧さの解決」です。

短編ですがそれぞれのキャラクターの雰囲気が映像で浮かんでくるように書かれており、余計な表現がなく、端的にしっかりと分かりやすい書き方が「さすが東野圭吾さん!」という感じです。

第一章からノリノリで読むことが出来ました。

特に最後の章の10行を読んで鳥肌が立ちました。

ここは絶対読んでほしいです。

東野圭吾さんの淡々としつつも人情あり科学あり、最後に余韻を残す構成に本当に読んでよかったと思える終わり方、面白さでした。

科学者が事件を解決していく面白さをみなさんにも味わってもらいたいです。

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