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『塗仏の宴 宴の支度/宴の始末』あらすじと感想【「百鬼夜行シリーズ」初の上下巻!】

『塗仏の宴 宴の支度/宴の始末』あらすじと感想【「百鬼夜行シリーズ」初の上下巻!】

陰気な作家、〈関口巽(せきぐち たつみ)〉は、とあるきっかけから、韮山にかつて存在していたという〈戸人村〉の調査を依頼される。

依頼主の元警察官、〈光保公平(みつやす こうへい)〉の話によると、戦前に彼が駐在として勤めていたはずのその村が、戦後帰ってきてみると、存在ごと消え去っていたらしい。

地元警官の〈淵脇(ふちわき)〉、そして流浪の物書き〈堂島静軒(どうじま せいけん)〉と共に、韮山に足を踏み入れる関口。

それが、宴の始まりだった…。

同時期に乱立し、其々が其々を敵視する信仰宗教、〈成仙道〉〈韓流気道会〉〈太斗風水塾〉。

行方不明になる探偵・〈榎木津礼二郎(えのきづ れいじろう)〉と刑事・〈木場修太郎(きばしゅうたろう)〉。

そして、殺人の容疑者として逮捕される、関口巽。

様々な思惑が絡まり合い、宴は佳境へと突入する。

果たして、宴の主催者の目的とは何か?

〈ゲーム判定者〉と〈京極堂〉の戦いが始まる。

こんな人におすすめ!

  • 妖怪が好きな人
  • ミステリー小説が好きな人
  • 「百鬼夜行シリーズ」が好きな人
  • 『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』『狂骨の夢』『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』を読了済みの人

あらすじ・内容紹介

陰気な作家・〈関口巽〉は、とある出版社の社員〈妹尾友典(せのお とものり)〉から紹介され、元警察官の〈光保公平〉と出会う。

戦前は韮山にあったはずの〈戸人村〉が、戦後には存在ごとなくなっていたという奇怪な相談を持ちかけられた関口は、地元警官の〈淵脇〉と流浪の物書き〈堂島静軒〉と共に、韮山に足を踏み入れる。

それを合図に始まる、狂乱の宴。

世間に乱立する信仰宗教、〈成仙道〉〈韓流気道会〉〈太斗風水塾〉。

とある理由から、〈韓流気道会〉の暴漢に狙われる出版社の雑誌記者、〈中禅寺敦子(ちゅうぜんじ あつこ)〉。

失踪を遂げる、探偵〈榎木津礼二郎〉と刑事〈木場修太郎〉。

そして、とある女性の殺害容疑で逮捕されて厳しい取り調べを受ける、心神喪失状態の関口。

多くの人々がこの騒乱に巻き込まれたことで、〈京極堂〉こと〈中禅寺秋彦(ちゅうぜんじあきひこ)〉は重い腰を上げる。

京極堂の指示を受けた刑事〈青木文蔵(あおき ぶんぞう)〉と雑誌記者〈鳥口守彦(とりぐち もりひこ)〉、探偵助手の〈益田龍一(ますだ りゅういち)〉は、事件の鍵となる人物等を集めるため韮山に向かう。

しかし、既にそこは3つの新興宗教のよる暴動の現場となっており…。

韮山に棲まう不老不死〈くんほう様〉と、〈村人五十人鏖殺事件〉の真相とは?

事件の背後に潜む〈ゲーム判定者〉に、京極堂が挑む。

過去作のキャラクターも揃い踏みする、「百鬼夜行シリーズ」の第6弾!

『塗仏の宴 宴の支度/宴の始末』の感想・特徴(ネタバレなし)

絡み合う、様々な謎と事件

―だから。世の中には不思議でないものなどないんですよ

奇怪な謎に京極堂が挑む「百鬼夜行シリーズ」の、第6作目である今作。

様々な事件が複雑に絡まり合う〈魅力的な謎〉の提示は、今作においても健在だ。

〈村が存在ごと消えた〉という異様な事件に始まり、次々と乱立する怪しげな信仰宗教の不可解な振る舞い、更に韮山に棲まう不老不死の存在〈くんほう様〉の正体など、一見無関係に見える凡ゆる謎が1つの思惑に収束していく様は、読んでいて爽快感すら得られる。

京極堂が、シリーズ中でも屈指のスケールを誇る今回の事件に挑む様からは、目が離せない。

過去作のキャラクターも揃い踏み

妾にも何か予感があったのですかねぇ

更に今作の大きな見所として挙げられるのが、「百鬼夜行シリーズ」の過去作のキャラクターたちの登場だろう。

『魍魎の匣』からは、酒場〈猫目洞〉の女主人・〈竹宮潤子(たけみや じゅんこ)〉。

『狂骨の夢』からは、逗子の海岸で海に向けて花を手向けていた女性、〈一柳朱美(いちやなぎ あけみ)〉。

『絡新婦の理』からは、織作家唯一の生き残り〈織作茜(おりさく あかね)〉。

そして第1作目の『姑獲鳥の夏』から、とある男が物語に参戦する。

更には外伝作品『今昔続百鬼』から、妖怪に目がない民俗学者の〈多々良勝五郎(たたら かつごろう)〉まで登場するという豪華仕様。

各々が強烈な個性を放つ各作品の登場キャラクターたちが揃い踏みする様は、シリーズを追い続けたファンにとって、嬉しいものではないだろうか。

1200ページを超える、圧倒的ボリューム

思い知ったかこの間抜け

今作は、「百鬼夜行シリーズ」初の上下巻構成だ。

その総ページ数は、講談社ノベルズ版でなんと1,251ページ。

〈レンガ本〉や〈鈍器〉などと呼ばれる京極夏彦氏の小説の中でも、圧倒的なボリュームを誇る作品となっている。

それだけのページ数を誇りながら、物語を構成する要素に一切の無駄はなく、様々な事件の謎や妖怪に関する知識、各キャラクターたちの活躍が全編を通して数多く盛り込まれている。

是非とも、今作に組み込まれた多様な要素をじっくりと味わって欲しい。

まとめ

「百鬼夜行シリーズ」の第6作目である今作は、シリーズ初の上下巻構成の作品だ。

1,200ページ数を超える圧倒的ならボリュームや、起こる事件のスケールも大きさ、更に過去作のキャラクターたちが数多く登場する物語の構成は、まさに〈宴の〉と呼ぶに相応しいだろう。

更に、〈京極堂〉と敵対する謎の人物まで現れることで、「百鬼夜行シリーズ」を通した全体のストーリーも加速を見せる。

シリーズを通して読んできた読者であれば、興奮できるシーンは多々あるので、是非ともじっくりと読み込んで貰いたい作品だ。

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