『スパルタ婚活塾』あらすじと感想【まだ結婚向きの彼氏なんて探しているの?】

『スパルタ婚活塾』あらすじと感想【まだ結婚向きの彼氏なんて探しているの?】

もしあなたが女性の友人(28歳)から、「長く付き合っている彼氏はいるけれど、結婚願望はないみたいだ。」

と、相談を受けたら、なんとアドバイスをするだろうか。

  1. 「別れて結婚願望がある男性を探したほうがいい」?
  2. 「彼が結婚に前向きになると信じて、プロポーズを待ち続ける」?

1は婚活コラムにありがちなアドバイスだが、「今の彼氏と結婚したい」という女性の願望に寄り添えていないし、せっかくお互い好き合っている同士が、結婚ごときで別れるのも勿体ないと感じてしまう。

2のアドバイスも、自分が受け身のままで、相手が変わると期待するのも、状況が変わる可能性は低いように思う。

これから紹介する本は、そのどちらでもなく、「私はあなただから結婚したい!と口説き続ける」という第3の選択肢を提示してくれる本である。

結婚願望がない女性でも、恋愛において参考になれば幸いである。

こんな人におすすめ!

  • 笑える本で婚活疲れを癒したい男女
  • 「理想が高い、現実を見ろ」と言われると腹が立つ男女
  • 新たな出会いを探してはいるものの、忘れられない人がいる女性
  • 彼氏のことは好きだが「結婚向き」の男性を探すべきか迷っている女性

あらすじ・内容紹介

恋愛マニュアルを200冊読んだという男性著者による恋愛婚活指南本。

理想の結婚相手の条件として「年収800万円で、身長が175センチ以上のイケメン」という例に対して、「あなたの理想はその程度ですか?」から、開講するスパルタ婚活塾。

世の中にはもっと稼ぐイケメンもいるぞ!

いや、それがあなたの本音ならいい。

「でも、正直、年収は1500万円以上あって、働いても専業主婦でもどっちでもいいよって言ってくれる人がいい。土日は料理もしてくれるといいんだけど、まぁ私も30代だし」と本心を偽っていないだろうか。

スパルタ婚活塾における最大のタブーは、妥協、すなわち自分の本心に嘘をつくことである。

自分に正直になり、理想どおりの男性とゴールインすることが、「スパルタ婚活塾」の目的である。

もちろん妥協せず、理想を貫くからには、出会いから、自分の見せ方、恋愛編、結婚にこぎつけるまでのあの手この手、時には「おさわり四十八手」を駆使して、簡単にあきらめるなと。

スパルタ婚活塾の教えを習得した暁には、

  • コミュニケーション能力
  • 性転換するほど相手の立場に立って考える習慣
  • 逆境に強い発想の転換

と、恋愛どころか人生に有意義な武器を装備しているはず。

一応女性向けの恋愛・婚活指南本ではあるが、

「おさわり四十八手」「ファーブル・ナンパ」「小悪魔からリラックマ理論」と、著者のユニークな言葉の選び方だけでも、十分楽しめる。

『スパルタ婚活塾』の感想・特徴(ネタバレなし)

彼氏がいない歴の回答例ひとつとっても、笑っちゃう

とにかく、著者の言葉の選び方が面白い。

つい吹きだしてしまうので、電車の中やカフェはもちろん、飲み物を片手に読むことはお勧めしない。

たとえば、合コンにおいて聞かれて答えづらい質問への回答例を指南する「台本理論」より。

彼氏がいない期間を聞かれた場合に、

「結構いないけど、セミの幼虫が地面の中で過ごす時間ほどではない。

という回答例は、私自身、何度か拝借した。

セミの幼虫が地面の中で過ごす時間は、Wikipedia情報によれば、3年から17年と幅があるそうな。

そう、彼氏いない歴というものは、別れて間もないか、年単位になったとたん、答えにくくなるのよね。

まさに、

「逆に聞くけど、彼氏いない期間の『ちょうど良さ』ってどれくらいなの?長すぎると人気ないみたいだし、短すぎても、次見つけに行くの早すぎね?ってなるわけで。」

と、逆に相手に質問したいくらい。
(自分の話は置いといて、相手の恋愛観を探るのにも使える回答例である。)

「私が彼氏いない間に総理が変わった回数は5回。それが―日本の政治よ!」

とこれも面白かったけど、この本が出版されたのは2014年7月である。

これを2020年7月現在バージョンにアレンジするならば、「結構いないけど、現在の総理大臣在任期間よりは長くない」という回答になるのだろうか。

性転換理論と聖典をあなどるなかれ

「相手の立場に立つ」ことがどれだけ大切か、言うは易く行うは難し。

そもそも「相手の立場に立つ」とは、どういうことか。

この本によれば、

「相手の立場にできるだけ近づき、経験する。」ということである。

相手の立場に立つために、性転換する勢いで相手と同じ経験をする「性転換理論」を著者は提唱している。

著者自身、女性について知るために行列に並んでコラーゲン鍋を食し、パワースポットに参拝し、化粧までしたとのこと。

まつ毛をクリンとする器具を使ったり、いくつかの色を使い分けてファンデーションを塗ったりしていると(こんな面倒なことを女は毎日やっているのかっっ!)驚くとともに尊敬の念さえ生まれた。

と、こちらは化粧をしてまで、女性を知ろうとする著者に、驚きと尊敬の念が生まれる。

では、女性が男性の行動を真似するにはどうすればいいのか。

男の趣味は一通り経験せよ。男に人気のある趣味―ゲーム、アニメ、釣り、ラーメンetc.…。「なんで男ってあんなこと楽しそうにやるの?バカなの?」と引いた目で見るのではなく、実際に経験してみるのだ。

おぉ、男性の趣味を経験するなら、ハードルが低そう。

「毎朝髭を剃れ」と言われたらどうしようかと思ったよ。

と、言われるまでもなく、実は男性が好む趣味は実践済みだったけれど、これはかなり有効だと思うのよね。

というのも、男性が好む趣味のコミュニティに参加すれば、女性比率が少ないため、女性が有利になると思う。

また、「話が合う」「付き合ったら一緒に趣味を楽しめそう」と妄想させやすいうえ、誘わせる口実も作れるのではないか。

何より、どれだけ「相手の立場に立てるか」は、付き合ってからが勝負だ。

というか、世の中の半分が男性なので、恋愛以外にも「性転換理論」は役に立つと思う。

ただし、ハマりすぎて元の性別に戻れなくなると困るので、深入りはほどほどに。

著者は深入りしすぎて、「あなた男性にモテるわよ」と、忠告されたとのこと。

私も思わず「同じ男として」と口走った瞬間、元の性別にちゃんと戻ろうと思った…。

なお、著者が推奨している「聖典」は、確かに研究の余地があると思う。

ネタバレになるので、ここでは書かないけれど。

ロスタイム理論とは?

同じ女性に告白し続けた著者がフラれ続けてたどり着いたロスタイム理論とは?

それは、フラれた後の方が、「付き合ってほしい」という言葉を会話に投げ入れやすいということである。

つまり、相手に自分の気持ちは知られたうえで、既に一度フラれているわけである。

だからこそ「この勝負で俺が勝ったら付き合ってもらうってことでいい?」などと、冗談めかして「付き合って」と、口説き続けることで、付き合える可能性が高まるという。

フラれたあとに、半永久的に口説き続ける「ロスタイム理論」を、結婚の申し出を彼氏に断られた場合も、応用せよとのこと。

あぁ、この「ロスタイム理論」が一番印象的だ。

フラれたから終わりじゃなくて、逆にフラれてからが勝負だ、というしたたかな発想がいい。

そして、「結婚願望がある男性」を探すというアドバイスにも、否定的である。

多くの婚活本には「結婚願望の無い男と付き合っていても時間の無駄。次を探しましょう。」などと書いてあるが、俺の考えは違う。
というのも、男の立場から言わせてもらえば、そもそも結婚に対して「明確な意思」を持っている男はほとんどいない」

そりゃそうだ。

「結婚願望がある男性」を探すより、「男性は結婚願望が強くない。あればラッキー」という前提で行動したほうが、よほど無駄がないのでは。

フラれたあとに未練があっても、新たな出会いを探したり、好きだけど結婚願望のない彼氏とは別れて、結婚向きの彼氏を探す…

と、「前向き」な行動が勧められるけど。

なんだか、自分の未練に嘘をついたままで、他の異性を探したところで、相手と比べてしまったり、好きになれなくて自己嫌悪になったり、余計に虚しくならないだろうか。

むしろ、振られてもまだ好きでいられる相手だったら、再度口説きに行く!と決めてかかるほうが清々しい。

気が済むまで口説き続けたとして、結果、ほかの人とご縁があったとしても、試行錯誤した経験は自分のものになる。

個人的には、「自分の本心に正直になり、今、自分にできることを積み重ねる」ほうが、よほど前向きな行動ではないだろうか。

で、これは恋愛だけじゃなくて、仕事でも他のことにも言えると思う。

私自身が、変に完璧主義で、一度失敗したらアウト、と落ち込んでしまうため、「今の自分に何ができるか」という発想を持ち続けたい。

まとめ

「現実を見る」ということは、自分の気持ちに嘘をつくことではなく、リスクヘッジをしたうえで、あらゆる手段を構築することではないだろうか。

と、偉そうなことを書きながらも、性転換理論を駆使した「相手の立場に立つ」は、まだまだできていない、と改めて気づいた。

本書はお笑い本のようでいて、何かしら気づきが得られる本である。

結婚向きの彼氏を探すべきか、理想が高いのだろうか、と悩む暇があったら、スパルタ婚活塾に入塾しながら、打率を上げる行動を増やそう!

恋愛や結婚に悩む女性はもちろん、ぜひ男性の視点からも感想を伺いたい。

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