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【チェンソーマン】ポチタの正体とは?デンジの心の支えにして心臓!

チェンソーマン ポチタ

先頃週刊少年ジャンプでの連載が完結した藤本タツキの『チェンソーマン』。

少年ジャンプ+への移籍と第二部の開始が発表され、アニメ化も決定した事で、ますます盛り上がりを見せている。

本作において、主人公デンジを導く重要なキャラクターとなるのがポチタだ。

今回は全ての発端ともいえるポチタの魅力を考察していきたい。

ポチタとデンジの出会い、絆のはじまり


ポチタは『チェンソーマン』におけるマスコット的役割を果たしており、その見た目は大変愛くるしい。

見た目は頭にチェンソーが生えた、まめしばっぽい小型犬だ。

鳴き声は「ワン!」であることから、やはり犬モチーフなのがうかがえる。

……それにしてもキュートさとシュールさのバランスが絶妙なデザインである。

血と肉片が飛び散る殺伐とした本作において、貴重な癒しと萌えを提供してくれるポチタ。

そんな彼(彼女?)とデンジの出会いは数年前に遡る。

酒乱の父を亡くし天涯孤独になったデンジ。

莫大な借金を背負い、明日には臓器を売らなければいけない身の上を悲観し、父の墓前で泣いているところに偶然現れたのが満身創痍のポチタだった。

デンジはボロボロのポチタを助け、以来2人は寄り添い合って暮らしてきた。

ポチタはデンジの親友兼相棒兼ペットであり、言ってしまえば父亡き後の家族のような存在。

デンジはしばしば「ワン」しか言えないポチタに語りかけており、それに対するリアクションからも意志疎通が成立しているように見受けられる。

デンジが最悪の環境を生き抜けたのは、心の支えのポチタがいたからこそ。

初めて出会った時、幼いデンジとポチタは契約を交わしている。

「回復に必要な血を飲ませてもらうかわりにデンジを助ける」というもので、実際それからというもの、ポチタは常にデンジのそばにいた。

この数年間の生活がお互いひとりぼっちだったデンジとポチタを結び付け、単なる契約を超えた強い関係性に昇華した。

ジャムも何も塗ってない1枚の食パンを仲良く分けあい、眠る時はポチタを抱っこする様子からは確かな信頼が窺い知れる。

そんなふうに貧しく慎ましく支え合い暮らしていたデンジとポチタに、ある惨劇が降りかかる。

デンジの雇用主のヤクザと、その契約主であるゾンビの悪魔の卑劣な策略によって、デンジは倉庫に呼び出され殺されてしまうのだ。

まるでゴミのようにゴミ箱に廃棄されたデンジに対し、ポチタは初めて人語で喋りかけ、自らが彼の心臓の代わりとなる事で延命を図る。

ポチタが心臓として巣食った事で、ただの人間にすぎなかったデンジの身体は変容をきたし、頭部と両腕にチェンソーを生やしたチェンソーマンへと変化した。

ポチタと細胞レベルで融合を果たし、ほぼ不死身の肉体と能力を手に入れたのである。

ところで、ここで気になるのがポチタの言語能力だ。

彼(あるいは彼女)は最初から喋れたのだろうか?……その可能性が高い。

デンジにそれを隠し、本物の犬のように「ワン!」のみで受け答えしていたのは何故か?

天涯孤独のデンジは話し相手を欲していたはずであり、ポチタが普通に話せるのを喜びこそすれ嫌がるとは考えにくい。

日常シーンでは人語を話す必要がなかったら喋らなかったと言ってしまえば身も蓋もないが、あえて犬の役割に徹していたのではと考えると感慨深い。

人は息をするように嘘を吐く生き物だ。

言葉は罪深く、使い方を誤れば人を傷付ける諸刃の剣。

対して、人語を喋らない犬は人間の良き友にして忠実なパートナー。

飼い主を裏切る事は絶対ない。

人間の言語を自在に操れるポチタが、数年もの間あえて犬になりきって過ごしたのは、デンジへの忠誠心や信頼の表れと言えないだろうか。

ポチタの正体を考えればチェンソーの悪魔や地獄の秘密厳守の為に喋れないふりをしていた可能性も浮上するが、デンジとの心温まるやりとりを見ていると、打算を度外視したもっと純粋な動機に根差しているように思えてならない。

故にこそ、ずっと沈黙を守り続けたポチタが瀕死のデンジに語りかけるシーンは感動的だ。

ポチタの正体は弱体化したチェンソーの悪魔?


結論から先に述べると、ポチタの正体は弱体化したチェンソーの悪魔である。

チェンソーの悪魔から理性を抽出した存在と言い換えてもいい。

後に明らかになるが、初登場時のポチタがボロボロだったのはマキマ(支配の悪魔)との26回目の死闘の結果と思われる。

マキマは地獄でも最強の一角に連なる支配の悪魔だが、彼女の権能は自分が下位と認識する者にしか通用しない。

即ち、自分より劣る相手しか洗脳できないデメリットがある。

したがってチェンソーの悪魔ガチ勢のマキマは洗脳による支配ができず、戦って倒すしかなかった。

そもそも地獄や悪魔自体に謎が多いのだが、刺客編にてマキマはプリンシを媒介にあっさり地獄に来ており、少なくとも彼女にとっては地獄と現実世界の行き来はたやすい。

マキマとチェンソーの悪魔がどこで戦いをくり広げたのかは定かではないが、両者の力や規模からするとそのフィールドは地形が変わるレベルの損害を被ったはずで、国の1個2個地図上から消滅していてもおかしくない。

以上の前提から、マキマとチェンソーの悪魔が戦った場所は地獄の可能性が濃厚だ。

終盤のラストバトルにて、マキマは日和ってしまったチェンソーマンをさし、本来の彼は「服を着ない」「言葉を話さない」「やること全部滅茶苦茶でなきゃいけない」と断言している。

これはデンジに対しては人懐こく、思考回路は理性的なポチタのキャラクター像と大きく乖離しており、チェンソーの悪魔=ポチタの図式を成立困難にしている(いや、ポチタも服は着てないけど)。

ポチタはチェンソーの悪魔から分離した存在、あるいは常時バーサーク状態のチェンソーの悪魔から切り離された理性の擬犬化かもしれない。

マキマが言及した天使の名前や四騎士の存在しかり、『チェンソーマン』はキリスト教をバックボーンにしている節がある。

さらにキリスト教では善悪二元論が重視されており、1個の存在が善性と悪性、良心と悪心を宿し、相反する心が常に戦っているというのがスタンダードな見解だ。

人に近付けば人になる。

やや陳腐な帰結になるが、デンジとのふれあいを通して感情を獲得したポチタは、マキマ曰く「やること全部滅茶苦茶だった」暴虐の化身チェンソーマンの人間性の体現者なのかもしれない。

マキマは26回殺された?支配の悪魔との因縁とは

出典:amazon.co.jp

作中にて、マキマはチェンソーの悪魔と26回戦って殺されたと明言している。

マキマの理想はクソ映画のない世界を作ること……もとい、死や戦争の概念がない世界を作って人類に完璧な秩序をもたらすこと。

その為にチェンソーの悪魔の力を利用し、この世界から死や戦争を消し去ろうとしていた。

一口に26回というが、不老不死の悪魔同士の戦いとして考えれば、一戦が数百年数千年続いていてもおかしくない。

そんな壮大なスケールで戦い続けてきたのだとしたら、チェンソーの悪魔ガチ勢すぎてマキマ怖い。

チェンソーの悪魔は地獄における不死身のヒーローだ。

地獄で死んだ悪魔は地上に生まれ変わるが、最期の瞬間に皆チェンソーのエンジン音を聞いており、チェンソーの悪魔に殺された可能性が高い。

この事からチェンソーの悪魔には「食べた悪魔の概念や名前を消し去る」のと、「チェンソーで悪魔を殺し生まれ変わらせる」二種の能力が存在すると推測できる。

ただチェンソーで殺されただけと見られる悪魔は、普通に名前や概念を維持したまま地上に転生しているので、「食べる」行為とは別物だ。

地獄の悪魔たちからも恐れられ、畏怖や崇拝の感情を一身に集めるチェンソーの悪魔。

有象無象の悪魔が瞬殺されていく中、通算26回も渡り合ったマキマが彼(彼女)に捧げていたのは、狂信者の崇拝に似たファナティックな感情だ。

概念を体現する悪魔に性別の概念はなさそうだが、あったとしても恋愛感情とは別に位置付けたい。

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