週刊少年ジャンプで連載していた藤本タツキの漫画『チェンソーマン』。
本作の刺客編にて電撃的な登場を果たしたクァンシは、人類最強のデビルハンターと言われている。
カワユイ魔人の女の子たちを侍らしレズビアンハーレムを築き上げたクァンシとは、一体何者だったのだろうか?
出番は短いながらも鮮烈な印象を焼き付けた、彼女の魅力やその正体について徹底解剖していく。
目次
ハンサムでレスビアンな中国の刺客・クァンシ
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クァンシの初登場は単行本7巻第52話だ。
この巻では日本の極秘機密だったデンジの存在が表沙汰になり、ソ連、ドイツ、アメリカ、中国に心臓を狙われる羽目になる。
クァンシは中国が差し向けた刺客であり、外見年齢は20代の若々しさ。
黒いタンクトップにパンツスタイル、銀髪を後ろで結わえ、右目の眼帯が印象的なクールビューティーである。
喋り方はやや固く男性的で一人称は「私」。
出自や国籍などの詳細は不明だが、中国の刺客に任命されており、当地で暮らしていることからも中国人の可能性が高い。
クァンシの名前も中国的だ。
名前の由来は定かではないが、響きがキョンシーに似ているのは、後にマキマに死体を操られていることから偶然ではないかもしれない。
クァンシを語る上で外せない特徴といえばレズビアン、それも性豪であること。
初登場から見開きで5Pをしており、普段のアンニュイな言動に比して、そちら方面はかなりお盛んと見受けられる。
なお岸辺の元相棒であり、30年前から容姿は全く変わっていない。
これは彼女が弓矢の悪魔と融合し、チェンソーマンやボムと同じ武器人間(仮)に進化を遂げたからと推測される。
岸辺と同年代と仮定するなら実年齢は50を超えているかもしれない。
岸辺曰く殴り合いでは人類最強で剣技にも優れたスーパーウーマン。
双剣を華麗に操って無双するシーンに痺れた読者も多いのではないだろうか。
9年間コンビを組んだクァンシと元相棒、岸辺の関係
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クァンシは岸辺の元相棒であり、30年前までは公安デビルハンターとして活躍していた。
当時からマキマと顔見知りであり、アナウンサーのたとえ話から恋情を寄せていたと思われる。
単行本のおまけ漫画において、青年時代の岸辺がクァンシに片思いしていた事実が発覚する。
しかし告白のたび「無理」の無慈悲な一言とともに鉄拳制裁を加えられていた。当時の岸辺は今と違い少しチャラめの美青年だったのだが、クァンシの性的嗜好には合わなかったらしい。悲劇だ。
何度玉砕してもこりずに口説き続けた岸辺のガッツも見上げたものだが、結局想い報われることなくコンビを解消している。
バディ時代の二人の活躍や、9年にわたるコンビの解消に至った経緯などは詳しく語られてないが、マキマへの不信が関係しているのは否定できない。
現在でもある種の未練や情はあるようで、マキマがクァンシを惨殺するシーンにおいては、岸辺は目隠しされたまま「もう何も見たくねェ……」と絶望していた。
『チェンソーマン』が生んだ迷台詞である。
クァンシ側が岸辺をどう思っていたかは謎が多いが、性癖のズレから恋愛感情は抱けなくても、元バディとして一定の信用や情は持っていたのが筆談のシーンでわかる。
洗脳されていた?クァンシと元上司、マキマの関係
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岸辺とバディを組んでいた30年前からクァンシとマキマは面識があった。
おそらくマキマが上司にあたる。
このあたりは情報がないので憶測の範囲にとどまるが、支配の悪魔であるマキマもまた、当時から容姿が変わってないと思われる。
岸辺がどこまでマキマの正体に勘付いてたかは定かでないものの、公安には人間をやめてる勢が多いので、さほど気にはしていなかったのかもしれない。
クァンシがマキマをどう思っていたか手がかりになるのは、彼女がデパートで引用したニュースキャスターの話だ。
クァンシには昔お気に入りのニュースキャスターがいたのだが、彼女の年齢詐称や昔の彼氏、悪行がメディアに流出したのがきっかけで、それまでのように愛することができなくなったというのだ。
これはマキマと彼女の関係性の隠喩であり、大体似たような事が起きたと考えられる。
ひょっとしたらクァンシは30年前の段階でマキマの正体に勘付き、支配されるのをよしとせず公安を去ったのではないか。
まずクァンシがレズビアンで、マキマに好意を持っていたのを前提とすると、「その好意が自発的なものか強制されたものか」はすごく重要になってきそうだ。
自分が好きだと思っていた人物に実は洗脳の力があり、他人の好意をコントロールするのが可能だった。
自分の感情は本物か、本当に恋しているのか、当時のクァンシも悩んだはずだ。
話は個人の色恋沙汰レベルにとどまらず、世界の滅びにまで関係してくる。
故にこそ、自分の手には負えないと判断して中国に帰ったなら納得できる。
余談だがマキマに操られて再登場した時、クァンシがデレにデレまくり彼女にべったりだったのは、心の底でずっとマキマを愛し続けていたからではないかと思った。
0を1にするのは難しいが、1を100にするのは簡単だ。
マキマにしても元から存在しない記憶を植え付けるより、不信や疑念に侵されすり減っていても、まだ残っている感情を増幅するほうが効率的だ。

クァンシの愉快な愛人たち4人をまとめて紹介!
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クァンシには4人の下僕もとい愛人がいる。
彼女と共に初登場をはたした魔人たちがそれで、初っ端から乱交していた。
基本的にアンニュイでやる気がなく、周囲に無関心にも見えるクァンシだが、デンジの暗殺を引き受ける条件として愛人たちの人権と基本的教育の機会を要求するなど、彼女たちにはちゃんと愛情を持っていた。
魔人たちもクァンシ様命と慕っており、来日早々回転寿司に行ったり、観光をくり広げる光景は実に微笑ましい。
ここではそんなクァンシの愉快な愛人たちを紹介したい。
ピンツィ
別名「フタクチ」。黒髪ポニーテール、童顔の愛らしい少女。活発で小悪魔的。
ポニーテールの輪を覗くことで、対象が契約している悪魔を看破する能力を持っていた。
好物はドーナツ。クァンシが連れている4人の中では最も人間に近く、感情表現も豊か。
ロン
別名「角あり」。名前の由来は中国語で龍を意味するロンと思われる。
両手は手錠で拘束されている。
口から火を噴く、皿を噛み砕くなど獰猛な性質だった。
会話は一応できるもののコミュニケーション能力は低い。
頭に2本の角が生えていて血を好むなど、偶然か必然かパワーと共通点が多い。
コスモ
脳味噌が露出し眼球がはみ出たグロテスクな外見の少女。
「ハロウィン」の一語しか発さず会話が成立しない。
実は宇宙の魔人であり、対象に膨大な宇宙の叡智を注ぎ込んで廃人化させる禁じ手を使えた。
サンタクロースは彼女によって宇宙の真実を知らされ、ハロウィンしか言えない身体になってしまった。
なお精神世界の図書館を司るコスモは理性的な人物として描かれており、喋り方も整然としている。
ツギハギ
全身にゾンビのような縫い目がある魔人。
退場が早くて殆ど情報が判明していない。
4人の魔人たちとクァンシの関係は極めて良好でラブラブ。
4人ともクァンシに絶対忠誠と服従を誓っており、作中何度も主人を庇い、あるいは身代わりとなって命を落とした。
岸辺とバディ時代に彼女たちと契約していた痕跡がないので、最低でも30年前、中国に渡ったのちに拾った可能性が高い。
ツギハギの本名は不明、コスモは宇宙の魔人だからコスモとして、ロンとピンツィは両方とも中国語なのでクァンシが命名したと推測している。
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