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後味の悪さが癖になるイヤミスおすすめ小説10選!

読者を嫌~な気持ちにさせるミステリー、通称イヤミス。

その癖になる後味の悪さで今や一大ジャンルを築き、絶望の底も抜ける鬱展開を求めるチャレンジャーの心を掴んで離しません。

今回は「こんな真実なら知りたくなかった…」と嘆きたくなる、イヤミスおすすめ小説10選をご紹介!

『ユリゴコロ』沼田まほかる

ユリゴコロ
主人公の亮介は、実家の押し入れで正体不明の「私」が書いた古いノートを発見します。そこに書かれていたのは亮介の母親を思わせる「私」が、「ユリゴコロ」なるものを探し求めて重ねた殺人の記録でした。

殺人鬼の正体が自分の母親ではないかと苦悩する主人公の姿にハラハラドキドキ。現在パートと「私」の日記を交互に展開することで、錯視を利用した鮮やかなトリックを仕掛けました。自分が普通の人のような心の痛みや喜びを感じないのは、「ユリゴコロ」が欠けているからではないかと思い悩む「私」の遍歴にも引き込まれます。

どんでん返しの結末で驚愕と感動を味わいたい方はぜひ手に取ってほしい一冊です。

ページ数 336ページ

『鬼畜の家』深木章子

鬼畜の家
実の母親が計画した保険金殺人から辛うじて生き延びた少女と面談した刑事。彼女の口から語られるのは自分の長男と長女すら犠牲にした母の、鬼畜としか思えない所業の数々でした。衝撃の事実に驚きを隠せない刑事ですが、話には裏があり…。

毒親もののイヤミスであり、血が繋がった家族も平気で手にかけるエゴイスティックな悪女を描いた本作。ただただ陰惨な話で終わるかと思いきや、終盤で明らかになる衝撃の真実に度肝を抜かれます。ミスリードの上手さは一級品で、緻密な伏線や秀逸な構成と相まってページをめくる手が止まりません。

愛と憎しみが絡まり合った親子の確執や、逃げ場のない閉塞感に息が詰まる家庭の地獄を覗き見たい方は必読。

ページ数 400ページ

『ボトルネック』米澤穂信

ボトルネック
別次元に迷い込んだ少年が姉の助けを借りて恋人の死を防ごうと奔走するミステリー。主人公のリョウは2年前に恋人が自殺した崖から落ち、気付けば地元の街へ戻されていました。そこは自分が存在しないパラレルワールドで、現実には生まれてこなかった姉のサキが実家に待ち受けており…。

注目してほしいのは元の世界とパラレルワールドの残酷な違い。積極的に周囲に働きかけて現状を改善してきた姉と、ただ流されるままに生きてきたリョウの境遇の差異がやるせない読後感を生み出していました。タイトルの意味を理解した時には、深いため息を吐いてしまうはず。

後味の悪い小説を読み、うちのめされたい人におすすめです。

ページ数 312ページ

『暗黒女子』秋吉理香子

暗黒女子
ある名門女子高の選ばれた者だけが入れる文学サロン。その部員たちは闇鍋会の余興として、校舎から転落したカリスマ美少女への哀悼の作文を読み上げるものの、次第に不穏な雰囲気が立ち込めてきて…。

それぞれ人に言えない秘密や後ろめたい隠し事を抱えた思春期の少女たちが、乙女の花園ミッション系女子高を舞台に、作文に大小の嘘を仕込んで天敵を陥れようと画策する騙し合いの泥沼にぞくぞく。疑心暗鬼渦巻く中で次第に暴かれていく悪辣で狡猾な本性はまさしくイヤミスの真骨頂!スキャンダラスなスクールライフに夢中になりました。

10代の少女の私生活を覗き見たい人、駆け引きや騙し合いを楽しみたい人はぜひ読んでみてください。

ページ数 296ページ

『グロテスク』桐野夏生

グロテスク
地味で冴えない「わたし」は名門Q学園出身。絶世の美貌を持った妹・百合子と比べられ続け、容姿に根強い劣等感を持っています。一方百合子は売春を天職として奔放に生きていたのですが、ある事件が起こり…。

百合子と「わたし」、対照的な姉妹の幼年期から続く確執を軸に、ルッキズムに歪められた女性の心理を徹底的に解剖し尽くした一冊。名門校におけるスクールカースト描写や、オウム真理教をモデルにした新興宗教団体のディティールの細かさにも圧倒されました。

どうあがいても美醜の呪いから逃げきれない、グロテスクな「女の本質」を知りたい方は絶対に読んでください。

ページ数 397ページ

『GOTH リストカット事件』乙一

GOTH
一見平凡な高校生の「僕」は、人間の暗黒面に惹かれる厄介な性質を持っていました。ミステリアスな同級生・森野夜もまた、猟奇的な嗜好を秘めた「僕」の同類であり、2人は様々な事件に関わっていきます。

「僕」と夜のコンビが猟奇事件の犯人の心理に迫るミステリー。「僕」視点のフラットな語り口から、惨劇を俯瞰している異常性が伝わってくるのが秀逸でした。全体のダークな雰囲気も魅力的。一本一本の完成度が非常に高い連作短編集で、どの話にも構成上のトリックが仕掛けられているのが素晴らしいです。

ミステリアスでクールな美少女ヒロイン・夜にときめきたい方、猟奇殺人鬼の内面にフォーカスした話が読みたい方におすすめです。

ページ数 332ページ

『殺人鬼フジコの衝動』真梨幸子

殺人鬼フジコの衝動
一家惨殺事件で唯一生き残った少女フジコ。大人になった彼女はモンスターに変貌し、十数人を殺害した罪で死刑を宣告されます。何故フジコは次々と人を手にかけたのでしょうか?

希代の悪女の烙印をおされたフジコの実像に焦点をあて、その凄惨極まる生涯を辿るイヤミス。自身もサバイバーでありながら内なる衝動を抑制できず、欲望の虜と成り果て身を滅ぼすフジコの浅ましさが印象的でした。自分の子どもまで犠牲にして憚らないサイコパスな本性には、戦慄を禁じ得ません。終盤にほのめかされる黒幕の存在には背筋が寒くなりました。

殺人者の動機や生い立ちに興味がある方は、この本を手に取って真っ暗な深淵を覗いてみてはいかがでしょうか。

ページ数 429ページ

『スイート・マイホーム』神津凛子

スイート・マイホーム
優しい妻と可愛い娘に恵まれた清沢賢二は、「まほうの家」と銘打たれた最先端の暖かい家を購入。一家揃って引っ越すものの、やがて新居で異変が起き始めて…。

幸せな家族の日常が悪意に浸食され狂いだすサイコホラー。清沢は浮気をしている事実を妻子に隠しており、これがのちの悲劇に繋がります。第二子の出産前後から精神のバランスを崩しノイローゼに陥っていく妻と、その影響を受け過敏になる娘の言動がひしひし怖いです。一家を狙っていた黒幕の意外な正体と異常な目的には、絶句するより他ありません。ショッキングすぎるラストは、イヤミスを通り越したオゾミス(おぞましい+ミステリー)。

新居の購入を検討している方は、これを読んで慎重に決断してください。

ページ数 416ページ

『みんな蛍を殺したかった』木爾チレン

みんな蛍を殺したかった
女子高におけるスクールカースト底辺のオタクのたまり場、生物部。そこに颯爽と入ってきた転校生・蛍は全くオタクらしくない美少女でした。蛍は部員たちに接近を図るも、その裏に恐ろしい意図を秘めており…。

サークルクラッシャーの美少女が部員たちを懐柔し破滅に導くイヤミスで、蛍の本当の目的が明らかになった瞬間ぞくりとしました。一方で容姿の劣る人間を見下して疎外する、ルッキズムの暴力性を思い知らされ背筋が寒くなります。自己承認欲求をこじらせたオタク女子の痛くて恥ずかしい内面の発露も、他人事と割り切って読めませんでした。

中高生時代にオタクだった人は、これを読んで黒歴史を蒸し返されてください。

ページ数 280ページ

『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと

柚莉愛とかくれんぼ
いまいち売れない地下アイドルの柚莉愛はライブ以外でも地道な宣伝活動に励む傍ら、ユニット内の人間関係やSNSにおけるアンチの叩きに悩んでいました。ある日柚莉愛はマネージャーの提案で、生配信中のドッキリ企画をやらされる羽目になるのですが…。

地下アイドルの華やかなイメージとはかけ離れた実態を描いたイヤミス。真面目で健気な柚莉愛がTwitterのバズりを企む大人の都合に翻弄され、炎上騒動に巻き込まれる展開にヒヤヒヤします。世に出れず燻り続ける地下アイドルの裏事情が赤裸々に描かれており、距離感を踏まえないファンやアンチの言動が怖くなりました。

地下アイドルに興味を持っている方にぜひ読んでほしい一冊です。

ページ数 240ページ

まとめ

一口にイヤミスといっても作品の傾向は様々。

共通しているのは「人間関係の地獄」を描いていることで、登場人物に次々と襲いかかる理不尽な仕打ちは直視できません。

鬱成分を補給したくなったらぜひ今回紹介した作品を読んでみてください。

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