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『ダルちゃん』あらすじと感想【普通じゃなくていい!自分らしく生きる】

『ダルちゃん』あらすじと感想【普通じゃなくていい!自分らしく生きる】

皆さんは、「新井賞」という賞をご存知でしょうか?

こちらの賞は、三省堂書店神保町本店で働く書店員の新井見枝香さんが「直樹賞」「芥川賞」発表と同日に「面白い!」と思われた本を紹介している賞です。

2014年から始まり、紹介された本は飛ぶように売れるといわれています。

そして2019年新井賞に選ばれたのが今回ご紹介する「ダルちゃん」です。

あらすじ・内容紹介

主人公の「ダルちゃん」こと、派遣社員の丸山成美(24才)は普通になるために「擬態」をしています。

本当はダラダラしたいのに、周りに合わせるため「普通のOL」を演じているのです。

一生懸命社会のルールを覚え、倣い、空気を読みまくる。

自分の気持ちよりも相手を優先する、そんな生活を送っていました。

しかし誰かに合わせて生きていきすぎてしまい、自分が本当は何がしたいのかわからなくなってしまいます。

そんなダルちゃんが周りの目を気にせず、自分のやりたいと思ったことを見つけて、やろう!と変わり、成長していく物語です。

そしてこちらの本はコミックエッセイです。

しかも全ページカラーというとても豪華な内容になっています。

可愛らしい絵もこの本の魅力の一つです。

こんな人にオススメ

「ダルちゃん」はこんな人に特にオススメです。

  • ついつい周りの空気を読んでしまう方
  • 自分らしく振る舞えていない方
  • 一歩踏み出す勇気がほしい方
  • 「普通」ではあることに対して疑問を感じている方
  • 優しい気持ちになりたい方

この本を読むと、「自分らしくていいんだ」とそっと背中を押してもらえます。

序盤のダルちゃんが周りに合わせていく姿には共感とともに、皆同じことをしているんだなと少しホッとします。

後半での試行錯誤しながらも自分らしく道を開いていったり、新しい人間関係の構築をしていく姿は勇気をもらえました。

注意
以下、ネタバレ注意です。

ダルちゃんの感想(ネタバレ)

響いた言葉

「ダルちゃん」の中には沢山の温かい言葉が溢れています。

その中で特に好きな言葉を紹介させていただきます。

「自分のほんとうの気持ちを置いてけぼりにしちゃって だんだんと自分が何を考えているのかもわからない」

周りに合わせることに慣れてしまい、本当の自分は何なのかが分からなくなってしまったときの言葉です。

自分が何者かわからなくなってしまっても、まずは「自分を見失ってしまった」という事実に気づくのが最初の一歩ではないかと気づかされました。

そして「ダルちゃん」を読むと、もしかしたら自分もそうかもしれないと自分と向き合う時間を作ることが出来ます。

主人公が自分の道を切り開いていき、変わることはそんなに大変なことではない、自分でもできるかもと思わせてくれます。

「君はこれからどんどん作品を作って、こんな風に世の中に発表して そうした時に僕は自分の人生が顔も知らない誰かの手に渡っていくような いつも誰かにのぞき見られて それに耐えなければいけないような気がして 人生を他人にさらすようだ」

この言葉は詩を書き始めたダルちゃんが彼氏から言われた一言です。

やっと自分のやりたいことをしようと決意し、詩を書き始めたダルちゃん。

作品は徐々に世間でも評価されるようになりました。

彼氏との日常を綴っていたダルちゃんですが、それを見た彼が「自分の人生が他人に見られている」ことに違和感を感じるようになります。

この言葉を見た時に、沢山の作家さんはこの葛藤を感じる瞬間があるのではと思ってしまいました。

書くことは自分の内側や環境を晒すことでもあります。

それは少なからず周りに影響を及ぼすこともあると思います。

もしかしたらこの「ダルちゃん」という作品も沢山の葛藤があって生まれた一冊かもしれません。

様々な想いをにじませて生まれた作品を大切にしなきゃいけないと感じさせられました。

「普通の人なんて一人もいない」

この言葉は本のクライマックスに出てきます。

必死で「普通」を演じてきた主人公ですが、実は「普通」な人なんて誰もいないことに気づきます。

これまでダラダラを隠してきた、ダルちゃんですが、周りを見渡したら、結構みんな「ダラダラ」している。

皆違うんだから、自分らしく生きていこうと気持ちが変わっていく瞬間はこの作品の絶頂です。

まとめ

可愛らしい絵に癒されながらも、普通とは何か、自分らしさとは何かを考えさせてくれる一冊です。

この本の冒頭には「ダルダル星人のダル山ダル美 ダルちゃんです」というダルちゃんの自己紹介文があります。

一見、なんだか現実離れしたおとぎ話なのかな?と思いますが、とっても現実的な本です。

普段私達が感じている、周りに合わせながら生きることへの疑問に向き合ってくれます。

特にダルちゃんのように社会人になるとより社会に合わせていかなくてはいけないと思わされます。

そんななかなか言えない心のわだかまりを取り除いてくれるのが、この「ダルちゃん」です。

そして、この本は読むたびに響く言葉が変わっていくようにも感じました。

ちょっと勇気が欲しい時、新しい一歩を踏み出したい時に読むと力をくれる一冊になります。

主題歌:阿部真央/Believe in yourself

この本に曲をつけるなら阿部真央さんの「Believe in yourself」です。

歌詞には、「誰かと自分を比べるよりも 己を誇れる人になりたい」とあります。

自分らしさや本当にやりたいことを忘れずに、自分を信じようと思わせてくれる歌詞が本とピッタリではないでしょうか。

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