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『怪しい人びと』あらすじと感想【7つのストーリーに登場する怪しげな者たち】

東野圭吾の短編小説集『怪しい人びと』。

怪しげな者と、それを取り巻く人々が織りなすミステリー7編。

短編小説ですが、しっかりと東野圭吾作品の世界観が味わえます!

あらすじ・内容紹介

寝ていた女

自分の部屋をホテル代わりに貸すことになった主人公だが、ある日部屋に戻ると知らない女性がいる。

彼女の正体を探っていく。

もう一度コールしてくれ

仲間の誘いで犯罪に手を染めてしまうが、警察に追われて逃げたところは因縁のある人物の家だった。

そこでのやり取りで、自分自身のある部分が証明されていく。

死んだら働けない

新入社員の主人公が数か月間工場で現場研修を受けることになった。

ある日、その工場で男性が死亡しているのが見つかる。事件の解決とともに、「働く」ということについて、様々な人の視点から考えていく。

甘いはずなのに

過去に妻を交通事故で亡くしている主人公が、再婚の新婚旅行先で心の中で怪しんでいたことを明かし、行動しようとする。

そこには複雑な思いがあった。

灯台にて

幼馴染に対してずっと劣等感を持っていた主人公が、一人旅をすることで自分に自信をつけようとする。

一方、その幼馴染もまた同じく一人旅をすることとなり、ここでもまたお互いの立場を意識しながら旅をする。

たどり着いた灯台で、ある出来事が起きた。

結婚報告

友人から届いた結婚報告の手紙のはずが、全く知らない女性の写真が入っている。

異変を感じた主人公は友人に会うため記載された住所のアパートを訪ねる。

コスタリカの雨は冷たい

海外赴任をしていた主人公が日本に戻ることになり、最後に観光をしようと夫婦でコスタリカを訪れるが、強盗に襲われてしまう。

注意
以下、ネタバレ注意です。

『怪しい人びと』の感想(ネタバレ)

1冊を通して出てくる怪しい人びと

最初の「寝ていた女」では、東野圭吾さんのカラクリに引き込まれました。

女性のしたたかさに気づかない男性達。そんな中、女性をあまり知らない男性が女性を見抜いてしまうというオチがちょっとブラックな余韻を残します。

ここから一気に1冊読み通しました。

「怪しい人はこの人かな?」「それともあの人かな?」と予測しながら読み進めると、人を理解すること、自分を理解することは難しいことだと改めて思い知らされました。

 

「灯台にて」は、読み進めていくうちに徐々にどうなるか分かったのですが、灯台守の

泊まって行けばいい

というセリフだけで物凄く怖くなりました

「いい話には裏があるよ!」と心の中で主人公に言いながら読みました。

主人公は上手いこと逃げ切って灯台守を利用し幼馴染に復讐をしましたが、その方法が恐ろしかったです。

 

それぞれの短編ごとに濃いキャラクターが登場し、1冊でいろんな登場人物の感情を味わえました。

グッときたストーリーとその後が気になったストーリー

短編でググっとくるストーリーはなかなか無いのですが、この作品の中で私が心を動かされたのは「死んだら働けない」でした。

1つの事件から、様々な角度で登場人物の性格や人間関係が見えてきます。

ずっと仕事の話なのですが、最後、休みの日に主人公とデートしていた葉子の行動と言葉に心の緊張がほぐれて胸がいっぱいになりました。

このストーリー自体が「仕事」で、葉子の存在が「休み」にあたるのかもしれないと思い、休むことと遊ぶことの大切さを感じました。

 

甘いはずなのに」はタイトルの通りのストーリー。

とても重い内容だけど最後は甘く、ビターチョコレートの中にキャラメルソースが入っていたような感覚でした。

「いろんな感情と人生の背景があると、誤って人を見てしまうことがあるなぁ」と思いましたが、この主人公の場合は実際本人が思っていた以上の愛があったため、読んでいて救われました

 

その後が気になったのは「結婚報告」。

この本の中では軽い方の内容で、事件性がある話ですが重すぎず読みやすいです。

タイミングや運が人生を左右する時もあると思いつつ、ここに出てくる怪しい人はどういう人生を歩んできて、この後どう生活していくのかを更に深く知りたくなりました。

部屋で事件があったのに意外とみんなあっさりしていることに驚きましたが、犯人がまさかの隣人で、部屋に入った理由もマニアックすぎたのでゾッとしました。

続きがあっても良さそうなストーリーだと思いました。

 

もう1つ!「コスタリカの雨は冷たい」。

非日常的なことがあるとどれだけ日常が幸せだったのかに気がつくことが出来ますが、この話は、日常から抜け出すための旅行によって「変わらない毎日の有難さ」を必要以上に見出すことになってしまった、という内容です。

途中、警察官が助けてくれるかと思いきやまさかの共犯者だったわけですが、もはや誰を信用したらいいのやらと途方に暮れてしまいました。

 

どのお話にも共通して「怪しい人」が登場しますが、軽めに読むことが出来て、最後は安心して終わることができます。

自分自身も読書の旅から戻ってホッとしました。

まとめ

東野圭吾さんの作品は、読み終わると全てが繋がり、頭の中が不思議な達成感のようなものでいっぱいになります。

時間がない方や普段読書はあまりしない方にとって、本書はとても手軽に東野圭吾作品の世界観が味わえる作品だと思います!

私も時間が無い時は短編集を読んで気分転換をするのでおすすめです。

この作品の雰囲気が好きだなと思った方は、是非ほかの東野圭吾さんの作品も読んでみてください。

この『怪しい人びと』を読んで思ったのは「人を見極めることは難しい」ということでしたが、それでも私は人を疑いながら生きていたくはないですね!

騙されないように気をつけないといけませんが(笑)

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