おすすめ作家(その4)【みんなに伝えたい、描写が美しい文豪(中級編)】
遠藤周作
おすすめの理由
キリスト教に馴染みがない人でも、歴史が分かる。
「海と毒薬」「沈黙」は人間の負の部分にスポットライトを当てているため、読みづらい。
「私にとって神とは」などは作者がキリストやマリアについて詳しく語っているので、読み応えのあるエッセイとして楽しめる。
三島由紀夫
おすすめの理由
「美」に対する恍惚とした執着心と、描写の丁寧さが魅力。
「仮面の告白」は純粋なミステリとしても面白い。
また、スポーツの紀行文を多数残しており、エッセイストとしても活躍している。
吉野源三郎
おすすめの理由
「君たちはどう生きるか」が大ヒットし、手軽に入手できる。
「真の人間とは、どういうものであるのか」を子どもでも分かるように説明しており、その内容は大人でも刺さるほど洗練されている。
中勘助
おすすめの理由
幼少期を語る半自伝的小説「銀の匙」が、読みやすい。
作者が子どものころに大切にしていたビー玉や、花の美しい描写、繊細な心の動きをぜひ堪能してほしい。
宮沢賢治
おすすめの理由
人間の業と愛をテーマにした作品が多い。
鉱石や動物の知識、法華経やキリスト教などを交えた未完の小説は、今なお人々を魅了している。
「銀河鉄道999」の元ネタとなった「銀河鉄道の夜」は、プラネタリウム化、映画化もされるなど、人気が非常に高い。
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