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『NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のごほうび』あらすじと感想【お疲れのあなたにホッと一息ついて欲しい】

『NHK国際放送が選んだ日本の名作 1日10分のごほうび』あらすじと感想【お疲れのあなたにホッと一息ついて欲しい】

日常の生活でリラックスできる時間はありますか?

寝る前のちょっとした時間、温かい午後の昼下がり、食後のデザートに一品加えていただきたいと思います。

こんな人におすすめ!

  • 気軽に本を読みたい
  • リラックスタイムのお供に
  • 普段、あまり本を読まないけども何か読みたい

あらすじ・内容紹介

NHK国際放送に選ばれ、世界17言語に訳して朗読されたアンソロジー。

8人の人気作家の12作品が1冊にまとめられ、1作品およそ10分程度で読むことが出来ます。

 

赤川次郎 仕事始め/便利な結婚/代筆

江國香織 晴れた空の下で/南ヶ原団地A号棟

角田光代 旅する本

田丸雅智 海酒/綿雲堂

中島京子 妻が椎茸だったころ

原田マハ 誕生日の夜

森浩美 最後のお便り

吉本ばなな みどりのゆび

『1日10分のごほうび』の感想・特徴(ネタバレなし)

旅する本 角田光代

主人公の「私」は大学へ進学し上京する。

そこで1人暮らしをきっかけに古本屋で本を売りに出したが、店主の一言が気にかかった。

しばらくのあいだ、あの本を手放したことによって、何か不自由が生じるのではないかと不安だった。たとえば古本屋の店主が預言者か何かで、この本を手放すことによってあなたはとてつもない不幸に見舞われると、忠告してくれたのではないか、なんて思ったのだった。

売りに出した本のことを1冊1冊覚えている人はほとんどいないが、もしもまた同じ本に出逢ったらどうだろう。

人間と同じ様に「運命かもしれない!」と思う人もいるかもしれない。

偶然が呼ぶ不思議な出会いもまた人生。

人も本も旅をするのだ。

時間や場所を超えて出会う面白さを教えてくれる、そんな短編だ。

海酒 田丸雅智

好きな酒を飲む時には色々な場面がある。

出来るだけ美味しく、楽しい気分で飲みたい時や、1人でしっぽり飲みたい時もあるはず。

そんな時、偶然とあるBarを見つける。

この壜(びん)かい。いいや、熱帯魚をはじめたわけじゃない。

そのへん、どこでも座ってくれよ。話したいことがあるんだ。

男が立ち寄った一軒のBarには1種類の酒しかない。

それは何故か。

是非、Barにいるつもりでゆっくりくつろぎながら読んでもらいたい。

妻が椎茸だったころ 中島京子

自分が初めて台所に立ったのは中学生の頃。

母が不在で食事を作らなければならなくて、初めて作った料理が卵焼きだった。

この時に台所に立たなければ、もっと遅かったかもしれません。

主人公の泰平は、定年まで自宅で料理というものをしたことがなく、亡くなった妻に任せていた。

しかも妻の代わりに料理教室へ出かけ、料理の下ごしらえをしなくてはならなくなった。

ちくしょう、見つかる気がないなら煮てもやらないぞ。

初めは吐き捨てるような言葉遣いも少しずつ気持ちに変化が現れた。

翌日から泰平は台所に立つようになった。

何がきっかけに人生が好転するかわからないけど、彼の場合は良い方向に向かっていると思う。

何気ない幸せや楽しい出来事は自分の視野が広がるからこそ見つけられる。

みどりのゆび 吉本ばなな

主人公である「私」は、小さい頃から大好きな祖母が少しずつ衰弱していく姿に耐えられない。

しかし、亡くなった祖母の言葉を信じて行動した結果、あるものが愛おしく感じられる瞬間がやってくる。

私はいつか死ぬ時、ひとりでも、小さな部屋でもいいから、あんな清潔な部屋を遺したいと思った。

愛された植物たちが存在する、あの夜の祖母の部屋が私の頭を離れなかった。

小さい頃に苦手意識のあった物が何かのきっかけで好きになることもあれば、嫌いなまま過ごし、気づくと大人になっていたなんていうことは経験したことがあるかもしれない。

大切な人との別れは淋しいが、これは人の生き様が凝縮されたとても優しい物語だ。

まとめ

短編なので非常に読みやすく、長編小説が苦手な方や普段はあまり本を読まないという方も気軽に読めるかもしれません。

人気作家の方々ばかりなので、お気に入りの作家さんを見つけるのも面白いですね。

夜寝る前に布団に入って、1話だけ読んでみてください。

ハマって眠れなくなってしまう方がいるかもしれませんが、ちょうどよい文章量で眠りやすい状態になると思います。

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