おなじみの”肉マーク”を額にあしらったキン肉星の王子がひょんなことからたどり着いたのは地球。
ウサギ小屋での貧乏生活から始まり、キン肉星の王位を継承するまでのサクセスストーリーがギャグタッチとシリアルテイストの絶妙なブレンドで描かれる。
作風はあくまで「少年ジャンプ」が掲げた友情・努力・勝利のわかりやすい王道路線だ。
元祖・プロレスマンガ『キン肉マン』の名言を紹介していこう。
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目次
- へのつっぱりはいらんですよ!(キン肉マン)
- おちこぼれのどこが悪い。世の中ウルトラマンやゴジラばっかりじゃないわい(キン肉マン)
- 苦楽をともにしてきた仲間だからこそ命をすてることができるんじゃないかーーっ(テリーマン)
- 親父の事は忘れろ、そうすればお前は強くなる(ラーメンマン)
- 大切なのは練習によって自分にみあったパワーをやしなっていくことなんだ(キン肉マン)
- 悪魔にだって友情はあるんだーっ!(サンシャイン)
- 男というものはあまりしゃべるものではない!両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのだ(キン肉マンソルジャー)
- いかなる戦争においても自分のために戦うな!人々のために戦え!!(キン肉アタル)
- おだやかな道とイバラの道の二通りの道があるとすればイバラの道を進め!!(キン肉アタル)
- 長かった戦いよさらば!(キン肉マン)
- まとめ
へのつっぱりはいらんですよ!(キン肉マン)
物語の主人公・キン肉マンことキン肉スグルの決め台詞だ。
王道のヒーローやアイドルが今よりももてはやされていた当時。
カッコいいだけのヒーローはもう時代遅れ、とばかり初っ端から読者を突き放す。
これに対して、「言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信だ!」というツッコミ。
言わんとすることは、まずとにかく自分に自信をもつことの大切さである。
下品なだけでなく、古風な男らしさを魅せるキン肉マンの名を一躍世に知らしめた名ゼリフとなった。
おちこぼれのどこが悪い。世の中ウルトラマンやゴジラばっかりじゃないわい(キン肉マン)
最初期の『キン肉マン』は一話完結のショートストーリーが多い。
その中に泣いてばかりいる怪獣ナチグロンが登場する回がある。
「弱い怪獣だ!」とナチグロンをなじる人間たちに対し、言い放つキン肉マン。
この何気ない言葉に心を救われた少年は多かったことだろう。
わかりやすく世の中の真理を突いたナイスな名言である。
苦楽をともにしてきた仲間だからこそ命をすてることができるんじゃないかーーっ(テリーマン)
テキサスブロンコの持ち主、アメリカはテリーマンの名言。
アメリカといえばドライなイメージだが、ともするとキン肉マン以上の侍スピリットを匂わせている。
自らの命をひきかえに仲間のために戦う様は日本の美学に忠実だ。
世が世なら、模範的な武士道精神として称えられただろう。
他にも熱いセリフがやたらと多く、読者の心をとにかくかき立てる正義超人なのだ。
親父の事は忘れろ、そうすればお前は強くなる(ラーメンマン)
もとは残虐超人として名を馳せたラーメンマン。
そのあと正義超人に改心し、名言を連発している。
この言葉はブロッケンマンの息子ブロッケンJrの過剰な復讐心に対してかけられたもの。
過去の辛い出来事を忘れることではじめて未来を向いて生きられる。
自分のやらかした悪事を完全に棚に上げてはいるものの、とても奥深いセリフである。
大切なのは練習によって自分にみあったパワーをやしなっていくことなんだ(キン肉マン)
キン肉マンが最初に戦った強敵、「7人の悪魔超人」。
そのリーダー格で1000万パワーを誇る宿敵バッファローマンとの熱戦の最中にキン肉マンが言い放ったセリフがこれだ。
実はもともと100万パワー程度の普通の超人だったバッファローマン。
だが「必要以上のパワーを吸収」したことで体に大きな負担がかかっていた。
クスリに頼るかのようなドーピングを否定し、地道な鍛錬で力をつけることの大切さを説くキン肉マン。
日頃の努力の積み重ねこそが大事、という当たり前の教訓を私たちに戒めてくれた。
悪魔にだって友情はあるんだーっ!(サンシャイン)
悪魔騎士のひとり、サンシャインが盟友アシュラマンに向かって叫んだセリフ。
『キン肉マン』という作品で、ひときわ重要なのは「友情」というワードだ。
それはもっぱらキン肉マンやテリーマンら正義超人間の団結を指していた。
それを反転させたのが「悪魔超人にも友情が存在する」というこの衝撃的な叫びだ。
そこに込められているのは、正義超人との激戦の末に辛くも生き残った悪魔超人の悲哀である。
涙を流すサンシャインの姿はまるで日本の古武士のようだった。
男というものはあまりしゃべるものではない!両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのだ(キン肉マンソルジャー)
『キン肉マン』の後期を飾る王位争奪編。
準決勝のキン肉マンスーパー・フェニックス戦でキン肉マンソルジャーは謎めいた行動をとる。
リングサイドから疑念をまくし立てるキン肉マンに対して、キン肉マンソルジャーが叫んだセリフだ。
事情を知っていようといまいと、ついつい口を挟み、喋りがちになるのは人情だ。
だが「口は災いの元」と言われるとおり、そうした言動は得てして良くない結果を招く。
「男は寡黙が良し」とされた時代性も相まって、みるも見事な名言になっている。
他愛もないビジネス書に載っているフレーズより、よほど含蓄がある言葉ではないだろうか。
いかなる戦争においても自分のために戦うな!人々のために戦え!!(キン肉アタル)
キン肉スグルの実兄、キン肉アタルの言葉は名言の宝庫だ。
これはスーパー・フェニックス戦で自らの身が滅する直前に、弟・キン肉マンに伝えた「キン肉王家三つの心得」のひとつ。
自己責任論が跋扈したせいか、自分を過剰に大事にする人が増えた今の時代。
「自己的ではなく他己的に生きよ」という教えはまさにノブレス・オブリージュの精神だ。
現代に生きるすべての人々へのエールといえよう。
おだやかな道とイバラの道の二通りの道があるとすればイバラの道を進め!!(キン肉アタル)
キン肉アタルによって明かされた、もうひとつの「キン肉王家三つの心得」。
正義超人界の平和維持に近道はないことをキン肉マンに説こうとするアタル。
波風の立たない”おだやかな道”が無難とされる今の世の中。
思わずドキリとさせられるセリフではないだろうか。
「艱難辛苦汝を玉にす」を地で行き、すでに少年ギャグマンガの域を大きく超越している。
長かった戦いよさらば!(キン肉マン)
人生は戦いの連続だ。
超人オリンピック、悪魔超人、悪魔騎士、タッグトーナメント、王位争奪戦…
生死を彷徨い、己の肉体の存在を賭した死闘が続いたプロレス巨編『キン肉マン』。
最初から最後まで読み通した人ならば、数々の戦いを乗り越えてきたキン肉マンのセリフの重みがひしひしと伝わることだろう。
長い戦いを終え、仏のように晴れやかに澄み切った表情のキン肉マンが読者を待っていた。
まとめ
渾身のギャグと泣く子も黙るシリアス路線が見事に融合した、往年の名作『キン肉マン』。
コミカルな絵の裏には当時の少年たちを虜にした、溢れんばかりの男のロマンと強烈な言葉のパワーが満ちている。
日常の生活に疲れたら、ユーモアとウィットに富んだこの作品を再び手にとってみるとよいだろう。
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