不思議な玉を7つ集めればどんな願いでも叶う――。
伝説のドラゴンボールを巡って、孫悟空とその仲間たちが摩訶不思議な冒険を繰り広げる。
『ドラゴンボール』は中国の傑作古典『西遊記』を下敷きにした少年冒険活劇だ。
友情・努力・勝利の無限ループによって作品はどんどん成長し、ついには世界中のファンを魅了した。
大人気少年マンガ『ドラゴンボール』の名言をひとつひとつ紹介していこう。
目次
こんな楽しい闘いはオラはじめてだ!!わくわくするぞっ!!(孫悟空)
主人公・孫悟空は度重なる試練に挑戦し、課題を次々に乗り越えていく。
これが『ドラゴンボール』の基本的なストーリー展開だ。
決して臆することなく前向きに試練に立ち向かい、足りない実力は圧倒的な努力で補う。
いつだってチャレンジ精神旺盛な悟空の生き様をシンプルに示すセリフだ。
希望と不安が交錯する少年少女に勇気を与える、これ以上ないフレーズだ。
じゃ ケッコンすっか!(孫悟空)
日本は空前の未婚化・晩婚化ブームの時代である。
「このヒトと結婚すべきか結婚しないべきか」
悩んでいる人・悩んだことのある人はとっても多いことだろう。
それにひきかえ、出会って間もないチチに告げた悟空のこのプロポーズ。
ケッコンという意味さえいまいち分かっていないにもかかわらず、一生の決断を数秒で即決する悟空。
”軽い”を越えて、超フワフワである。
だがこの決断のふんわりさ、フットワークの軽さこそが、悟空の最大の魅力でもある。
でなければ、結婚などすることはできない。
あまり考え込みすぎてもダメ。
まず、飛び込んでみる。
頭が凝り固まった現代の私たちにそう教えてくれる言葉である。
地球を…なめるなよ…!!(ピッコロ)
初登場時、ピッコロは『ドラゴンボール』始まって以来の極悪キャラだった。
悟空の大切な仲間たちを次々に襲うその姿は、非常にショッキングなものとして記憶に植え付けられているだろう。
そんなピッコロのキャラクターが正反対に転じるのは、孫悟空の息子・孫悟飯に出会ってからだ。
地球の戦士たちと交流を深めるうち、出身のナメック星ではなく、すっかり地球の一員となっていく。
地球侵略に現れたサイヤ人たちの残酷非道っぷりを見かねた新生ピッコロ。
第二の故郷となった地球への愛に溢れた名ゼリフだ。
おとうさんを…いじめるなーっ!!!!!(孫悟飯)
サイヤ人の桁違いのパワーに圧倒される父・孫悟空。
怒りに震える若干5歳の孫悟飯がサイヤ人に向かって叫ぶセリフだ。
戦闘民族サイヤ人の孫悟空を父にもち、地球人のチチを母にもつ悟飯。
サイヤ人と地球人の混血は戦闘力が飛躍的に高い。
ピッコロと協力し、見事サイヤ人撃退に成功する5歳児であった。
き…きさまといた数か月…わ…わるく…なかったぜ(ピッコロ)
サイヤ人の圧倒的な力によって無念にも死にゆくピッコロ。
異郷の地で孤独なピッコロを煙たがることなく、ひとりの人間として接してくれた孫悟飯に感謝の想いを告げる。
直前のセリフが「俺とまともにしゃべってくれたのはお前だけだった…」だけに、余計胸が痛い。
当初のマイナス印象を覆し、次第に人間らしくなる姿に胸を打たれた人も多いはずだ。
「貴様」という無骨な二人称にもかかわらず、思わず目頭が熱くなる名言である。
わたしの戦闘力は530000です(フリーザ)
『ドラゴンボール』という作品は「戦闘力」が登場する以前と以後に分けられる。
強さをわかりやすく数値化したその存在は当時の少年たちを熱狂させた。
次第に桁が上がりインフレした戦闘力は、とうとう1万の大台にのることになった。
ところが、それを遥かに上回る数値を宣告するフリーザ。
地球の戦士たちは戦々恐々とし、深く落胆する。
こうしてそのキリの悪さにもかかわらず、”530000”は衝撃的な数として歴史に名をとどめることになった。
落ちこぼれだって必死で努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ(孫悟空)
兄ラディッツとの再会で、サイヤ人という自らの出自が明らかになった孫悟空。
戦闘民族サイヤ人の中では自分は”落ちこぼれ”であるという事実を知ることになる。
だが、そんなことでへこたれないのが超ポジティブな悟空だ。
ひたすらの努力で、ベジータのようなエリートの強さをも超えられると言いのける。
生まれた時点で能力とその限界が予めおよそ決まっているのが現代の宿命でもある。
そんな今を生きる少年たちを勇気づけ、普遍的なメッセージとして刻まれ得る力強い言葉だ。
じゃあなみんな―――!!死んだらまた会おうな―――――!!(孫悟空)
死んでしまったら会えるわけない、と思わずツッコミたくなるが。
言うまでもなく『ドラゴンボール』は悟空の持ち前の明るさが魅力だ。
いかなる試練が待ち受けていても、それを吹き飛ばすエネルギーと強さが悟空にはある。
”あの世”の世界が登場し、とうとう”死”の恐怖さえ乗り越えてしまったのだ。
いっけんハチャメチャなセリフに聞こえるが、よくよく考えてみるとそれほどおかしなものではない。
私たちも旅立つ人に対して「向こうで元気でやって」「あの世で会おう」などと口にするからだ。
東洋的な世界観が広がる『ドラゴンボール』ならではの名言といってよいだろう。
星はこわせても…たったひとりの人間はこわせないようだな(孫悟空)
超サイヤ人へとその強さが昇華した孫悟空。
もはやその戦闘力は宇宙の帝王フリーザをもってしても並び立つ者がない存在になった。
星を壊すこともたやすいフリーザでさえ、ひとりの戦士を倒すことは不可能。
終わらない戦闘力合戦にピリオドを打つべく、超越した強さを表すセリフだ。
オラは地球育ちのサイヤ人だ…!(孫悟空)
死にゆくベジータに対し、悟空は心の内をありのままにこう吐露する。
故郷・惑星ベジータへの複雑な葛藤を乗り越えた心境がそこに垣間見える。
国際結婚や海外移住が当たり前になった現代のグローバル社会。
個人が複数のアイデンティティをもつことはもはや珍しいことではない。
サイヤ人と地球人の両方のアイデンティティを抱えて生きる悟空は、実は私たちの先駆者なのだ。
まとめ
地球を舞台に、ボール集めと天下一武道会がコミカルに描かれる前半。
宇宙を舞台に、戦闘力合戦中心にシリアスな戦いが続く後半。
ワクワクドキドキに溢れ、名言もどっさり詰まった『ドラゴンボール』をもう一度読み返してみよう。
この記事を読んだあなたにおすすめ!







追いかけろ
追いかけろ
ドラゴンボール
掴もうぜ
ドラゴンボール
オラは地球育ちのサイヤ人だ…が
めちゃ好きです