目次
家の裏でマンボウが死んでるP(裏マンP)『色恋沙汰は全て作図で解決可能であることの証明』
作図だ!
(作詞:家の裏でマンボウが死んでるP)
家の裏でマンボウが死んでるP、略して『家マン』、または『裏マンP』。
彼が作る曲は、比較的、頭がおかしい(悪口ではない。褒め言葉である)。
ストーリー仕立ての曲を作ることが多く、なぜそんな発想に至ってしまったんだ! と言いたくなるような楽曲ばかり。
しかし、笑いだけで終わる曲もあれば、反面、なぜか最後には泣いてしまう曲もある。突飛すぎる内容の筈なのに、いつの間にかその内容に感動しているのだ。
この曲もそんな部類の一つ。数学好きの主人公が数学の力を用いて、想い人である幼馴染へアタックしていくさまを描いている。
その内容があまりにもバカげているのだが、気がつけば拍手をしたくなるような純な展開を迎える。
そんなラブコメディのさらにななめ上をいく、数学ラブソングをぜひこの本と共に聴いてほしい。
色恋沙汰は全て作図で解決可能であることの証明×山口 悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
『乙女ゲーム』という少女向けならではの転生先で悪役になってしまう主人公。
最悪な未来を回避する為、奮闘を始めるが、その方法がお馬鹿というか……。
そんな主人公の姿がこの曲の主人公と被り、選曲した次第だ。
山口 悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』のあらすじ
頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したら、公爵令嬢に生まれ変わっていた私。え、待って!ここって前世でプレイした乙女ゲームの世界じゃない?しかも、私、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢カタリナなんですけど!?結末は国外追放か死亡の二択のみ!?破滅エンドを回避しようと、まずは王子様との円満婚約解消をめざすことにしたけれど…。悪役令嬢、美形だらけの逆ハーレムルートに突入する!?恋愛フラグ立てまくりの破滅回避ラブコメディ★
(BOOKデータベースより引用)
niki feat.Lily『WAVE』
眩しさに 今ココロを 狙われているの
(作詞:niki)
『伝説のLilyマスター』の称号をもつボカロP、nikiによる楽曲。
その称号通り、Lilyと呼ばれるボカロを使うことで有名で、その調教(ボカロの声を調整すること)のクオリティは天下一品。Lily使いとして初、複数のLilyオリジナル曲殿堂入りをはたしているボカロPだ。
この曲はそのなかでも再生数ミリオンに至った、彼の代表曲。nikiの特徴ともいうべきエモーショナルな世界観がふんだんに詰め込まれた楽曲だ。
曲中にて縦横無尽に鳴り響く電子音は、まるで一種の近代SFな世界に連れていかれたかのような、不可思議な感覚を聴く者に与えてくれる。
ノリも非常によい曲な為、思わず体を揺らして踊りたくなる。まるで、クラブハウスで流されるダンスミュージックのような印象を覚えさせてくる一曲である。
WAVE×川上 稔『境界線上のホライゾン』
SF世界観でありながら、歴史再現ものとして史実も書き出しているストーリーの重厚さには、圧巻の一言しかない。
近代SFダンスミュージックのような曲をBGMにすれば、新たな物語考察ができるのではないのかと思い選択。
川上 稔『境界線上のホライゾン』のあらすじ
各国により分割統治された中世の神州・日本。その上空を8隻からなる都市艦“武蔵”が航行していく―。遥か遠い未来。“重奏統合争乱”を経て、人類の命運を懸けた“聖譜”をもとに歴史の再現を行う国々。そして、さまざまな思惑と決意を胸に、未来を切り拓こうとする人々。重なり合う中世の世界を舞台に、学生達による学園国家間の抗争が始まろうとしていた!AHEADシリーズ『終わりのクロニクル』と都市シリーズの間の時代を描く、壮大な物語“GENESIS”シリーズ、遂にスタート。
(BOOKデータベースより引用)
和田たけあき feat.『わたしの未成年観測』
未成年だった。未成年だった。
湧き上がる感情の、名前も知らないから(作詞:和田たけあき)
ラストはこの曲。
近年人気なボカロPの一人であり、今年のマジカルミライ2019にてテーマソングを務めることも決定した『和田たけあき(くらげP)』から一曲。
初のメジャーアルバム『わたしの未成年観測』の表題曲であり、と同時にアルバムに収録されたこれまでの楽曲を全てまとめた一曲でもある(一部の楽曲達は動画サイトにて公開されている)。
未成年特有の悩みなんかをもった各楽曲の主人公達が、それでも世界に何かを残そうとするかのようい生き抜くさまを一人の未成年の少女が見つめている、という設定で歌われる楽曲。
耳にとても馴染みやすいロックサウンドにのせられて歌われる、少しだけ歪で、でもほんの少し前向きに歩きこうと思えるようになれる――。そんな未成年ソングだ。
わたしの未成年観測×鴨志田一『さくら荘のペットな彼女』
凡人と天才の間には、絶対に敵わない差がある。
でも諦めきれないから絶望したりして――……、また頑張る。
ラブコメだが、そんな己の才にもがく登場人物達の姿も描かれるこの話こそ、この楽曲は合うと思い、選択。
鴨志田一『さくら荘のペットな彼女』のあらすじ
俺の住む寮『さくら荘』は、学園の変人たちの集まり。そんな寮に転校早々入ってきた椎名ましろは、可愛くて清楚で、しかも世界的に有名な天才画家だという。天才美少女を寮の変人たちから守らねば!と意気込む俺だったが、入寮翌日恐るべき事実が発覚する。ましろは、外に出れば必ず道に迷い、部屋はめちゃくちゃ、ぱんつすら自分で選べないし、穿けない、生活破綻少女だったのだ!そんなましろの“飼い主”に任命された俺。って、服とか俺が着替えさせるの!?これでも俺、健全な男子高校生なんですけど!?変態と天才と凡人が織りなす、青春学園ラブコメディ登場。
(BOOKデータベースより引用)
まとめ
ボカロ×ラノベ、いかがだっただろうか。
初音ミクという存在が、その一言だけでは片づけられない程に種類があるように、ラノベというジャンルもまたこの一言では納められない幅の広い世界だったりする。
今回は、ライトノベルを出版している文庫のみから作品を選ばせて頂いたが、世の中には『ネット小説』『ライト文芸』と呼ばれる存在もあり、それらもライトノベルの一つとして捉えている人がいることもまた事実のはずだ。
実際、今回紹介させて頂いたライトノベル内でも、『少年向け』『少女向け』の二種を分けている。
ライトノベルの世界は、その名前(ライト)のわりには、とても奥深い世界だったりするのだ……。
そして、ボカロ自体の奥深さだって、実際ここでは紹介しきれていない。
この記事を読んでもしボカロに、そしてラノベに、興味を持った方がいたら幸いである。
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その本に音楽をならそう!
骨太な記事で読み応えがあった。
カラオケで友達がよく、ボーカロイドを歌う。けれど俺はボーカロイドをぜんぜん知らないので、このようなちょっとした紹介はうれしい。
文章も読みやすい。
気になって過去の記事を見ていたら、三浦しをん著の「風が強く吹いている」のレビューがあって、うれしくなった。
暇なときや時間の空いたときに、勝哉さんの記事を読むのはいいなと思えた。
ご感想をくださり、ありがとうございます!
ボカロは私が音楽にハマるきっかけをくれたジャンルですので、この記事にてそのようなお言葉を頂けてとても嬉しく思います!
他の記事にも目を向けてくださり、感謝の言葉しかありません。
もしこれを機に、ボカロという音楽ジャンルにご興味を持って頂けたならば、これ以上のことはありません。