目次
卓球少年 feat.鏡音レン『誰でもいいから付き合いたい』
誰でもいいから付き合いたい
誰でもいいから付き合いたい
誰でもいいから付き合いたい
もう 誰でもいいから(作詞:卓球少年)
その名の通りの歌である。
正しく、名は体を現すとはこのことであろう一曲。
歌詞の内容は、恋人が出来ない男の叫びを、男ボーカロイドキャラ『鏡音レン』の声にのせて歌わせている。
その率直すぎる内容&あるあるな事情が描かれている歌詞に、たくさんの共感を得られた結果、なんと殿堂入りをはたす(再生数ミリオンも達成。ボカロP『卓球少年』初のミリオン動画でもある)。
さらにはコミック化もはたすと、その内容からは想像ができない程の大きな成果をはたしている楽曲だ。
またこの曲は、たくさんの歌い手やネタい手に歌われており、様々な本気のおふざ――、アレンジが行われている。
もしこの曲に笑ってしまった方がいたら、他の方々の本気のアレンジでもまた楽しんでみることをオススメする。
誰でもいいから付き合いたい×平坂読『僕は友達が少ない』
残念系青春ソングには、やはり残念系青春がいいよな!
なんだかんだリア充してる気もする話だが、当の本人は気づいていないところが正しく残念系……。
リア充な奴ほど、自分がリア充なことには気づかないものだ。
平坂読『僕は友達が少ない』のあらすじ
学校で浮いている羽瀬川小鷹は、ある時いつも不機嫌そうな美少女の三日月夜空が一人で楽しげに喋っているのを目撃する。「もしかして幽霊とか見える人?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」「(駄目だこいつ…)」小鷹は夜空とどうすれば友達が出来るか話し合うのだが、夜空は無駄な行動力で友達作りを目指す残念な部まで作ってしまう。しかも何を間違ったか続々と残念な美少女達が入部してきて―。みんなでギャルゲーをやったりプールに行ったり演劇をやったり色々と迷走気味な彼らは本当に友達を作れるのか?アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメディ誕生。
(BOOKデータベースより引用)
ねじ式 feat.結月ゆかり&IA『ピニャコラーダ』
誰かが決めた常識を超えて
苦く 甘い 想い 交わし
狂った夜を墜とせ(作詞:ねじ式)
昨年(2018年)に殿堂入りをしたばかりの楽曲。
ジャンルは恋愛ソング。しかし、無垢な恋心や切ない片思いを歌うものではなく、禁断の恋に墜ちてしまったある二人の姿を描いたものとなっている。
『禁断の果実を齧ったら最後/あとは狂った夜を堕とすだけ』と主コメにも書かれているように、酷くえぐみがあり、こちらにぬだらにまとわりついてくるような空気のある一曲となっている。
人はどうしても『禁断』とされるものに手を伸ばしたくなるもの。
あの神話の男女が禁断の果実に手を伸ばしてしまったように、禁断という言葉からかもし出される危うさと怪うさは人を魅了してやまない。
この曲の魅力も、そんな禁断の空気にあるのかもしれない。
ぜひとも一度、その禁断に触れてみてほしい。
ピニャコラーダ×山形石雄『六花の勇者』
敵は勇者同士という『常識』を逸脱したこの小説。そこから得る興奮の味は、他の勇者ものでは感じられないものだろう。
それは、普通の恋愛ソングとはまた違うこの曲の空気と似たようなものがあるのではないだろうか。
山形石雄『六花の勇者』のあらすじ
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。
(BOOKデータベースより引用)
伊東歌詞太郎 feat.初音ミク『さよならだけが人生だ』
どうかお願いだ見せてくれないか
君が愛したものをすべて(引用:伊東歌詞太郎)
さて、六曲目と紹介も折り返しにきたところで、一曲、新しい形のものをいれてみようと思う。
この曲はボカロPではなく、歌い手である『伊東歌詞太郎』が作曲作詞をした一曲だ。
現在のボカロには、このように歌い手が制作した楽曲も存在している。
そのなかでもこの曲は、しっとりとしたバラード曲で、そのタイトルからわかるように『人生』というものはどういうものなのか、その答えのようなものを彼なりに解釈したものを歌っていると思われる。
人工的でかたく切ない、けれどどこか優しい電子音のイントロ。間奏のギターソロの情緒的なメロディー。そして、まるで願い乞うように『どうかお願いだ』と歌われるサビ。
まるで人生という題材そのものを、そのまま音楽という形に生まれ変わらせたような、そんな不思議で、そして暖かさがある一曲だ。
さよならだけが人生だ×紅玉いづき『ミミズクと夜の王』
人権を奪い取られたかのような育ちをしてきた主人公。そして人間嫌いの人外の王。
全く違う生物であり、生き方をしてきた二人が心をかよわせていくさまは、改めて『生きる』ということを読者に説いているかのように見える。
そんな物語の姿とこの曲が重なりあい、選択。
紅玉いづき『ミミズクと夜の王』のあらすじ
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。願いはたった、一つだけ。「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。
(BOOKデータベースより引用)
HoneyWorks feat.GUMI&初音ミク『大嫌いなはずだった』
やっぱり君なんだ
君じゃなきゃダメなんだ(作詞:HoneyWorks)
上記までは少年向けのライトノベルの紹介ばかり行ってきたが、ここからは二冊ほど、少女向けのライトノベルについて紹介したい。
というわけで、これぞ少女向け! といったボカロソングを紹介させて貰おうと思う。
HoneyWorks作のこの楽曲は、『告白実行委員会~恋愛シリーズ~』と呼ばれる、高校生達の恋愛模様を描くシリーズ楽曲の一つである。
このシリーズの特徴は、MVが歌詞にリンクするようなストーリー仕立てで作られていること。絵柄も少女漫画風で、本当に一つの漫画を読んでいるような気持ちになる。
報われるような恋愛ばかりではないかもしれない。だが、『好き』の気持ちはそう簡単にはなくなるものじゃない。
それに、時にはそれが自分の力にもなる――。
そんな甘酸っぱく、前向きな、きゅんっとくるような片恋ラブソング、それがこの楽曲である。
大嫌いなはずだった×あずまの 章『堀川さんはがんばらない』
思い通りになることばかりじゃないが、『好きになる』ことは大事なものだと再認識できる作品。
恋愛もそれ以外でも、『好き』って気持ちはいつだって自分達の活力になる。
この曲にぴったりだと思い、選択した。
あずまの 章『堀川さんはがんばらない』のあらすじ
「先輩、弓道は楽しいですか?」堀川伊与は、無気力マイペースな高校1年生。なるべくラクな部活を選ぼうと、ゆるいと噂の弓道部を見学しに行った伊与は、一人黙々と弓を射る鏑木鉄矢と出逢う。彼に入部希望者だと思われた伊与は、強引に弓を引かされたうえ「お前、弓道に向いてるぞ」と言われて圧倒されっぱなし!思わず入部したものの、鉄矢の伊与に対する距離はやけに近くて…!?甘酸っぱい、青春部活ストーリー!!
(BOOKデータベースより引用)
骨太な記事で読み応えがあった。
カラオケで友達がよく、ボーカロイドを歌う。けれど俺はボーカロイドをぜんぜん知らないので、このようなちょっとした紹介はうれしい。
文章も読みやすい。
気になって過去の記事を見ていたら、三浦しをん著の「風が強く吹いている」のレビューがあって、うれしくなった。
暇なときや時間の空いたときに、勝哉さんの記事を読むのはいいなと思えた。
ご感想をくださり、ありがとうございます!
ボカロは私が音楽にハマるきっかけをくれたジャンルですので、この記事にてそのようなお言葉を頂けてとても嬉しく思います!
他の記事にも目を向けてくださり、感謝の言葉しかありません。
もしこれを機に、ボカロという音楽ジャンルにご興味を持って頂けたならば、これ以上のことはありません。