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小説は音楽に満ちている!ロマンあふれる伊坂幸太郎ミュージック5選

令和で、更なる飛躍を期待する作家は誰か?

そう問われたら、私は躊躇なく「伊坂幸太郎!」と答えるでしょう。

伊坂作品の魅力は数多ありますが、

・実在の歌手・楽曲がセリフに登場、キーワードとして使われる!

・作中では架空の歌だったアーティストが、映像化に際してリアルに「デビュー」してしまう!

といった「音楽との親和性」もそのひとつです。

そこで今回は「本も音楽も好きだけど、伊坂デビューはまだ…」という令和Boys&Girlsに、彼の小説ゆかりの楽曲をご紹介します!!

人間界の”ミュージック”をこよなく愛する死神、「千葉さん」(『死神の精度』)になったつもりで、古今東西の音楽巡ってみましょう。

Bob Dylan『Blowin’ in The Wind』

「Yes, and how many ears must one man have,
Before he can hear people cry?」

(作詞者:Bob Dylan)

日本でも小説家デビューしたり、歌詞の”文学性”を評価されるミュージシャンは数多くいます。

しかし、歌手のままでノーベル文学賞を獲得してしまったのは、世界でボブ・ディランただ一人。

確かに、小説の世界から飛び出た吟遊詩人のようないで立ち・歌詞・声は、ジャンルの垣根など飛び越えてしまう魅力があります。

Blowin’ in the Wind×伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

冒頭に引用した歌詞を訳するなら「人が泣いているのを聞くまでに、人は耳をいくつ持たなければならないのだろう?」でしょうか。

『アヒルと鴨のコインロッカー』は、「神様(=ディラン)を閉じ込めに行く」という言葉がキーワードです。この荒唐無稽な行動の前後にある悲しみが、徐々に浮き彫りになっていく。

自分の痛みに敏感で、でも人の痛みにゃ鈍感で。それでも生きてはいけるけど、大事なものを取りこぼしているような気がする。だからこそ、私たちは小説を読むのかもしれません。

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』のあらすじ

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

(BOOKデータベースより引用)

The Beatles『Golden Slumbers』

「Once there was a way to get back homeward

Once there was a way to get back home」

(作詞者:レノン=マッカートニー〈共同名義〉)

訳せば「黄金のまどろみ」。切なさを誘う旋律ですが、子守唄だったんですね。

ビートルズの楽曲には【レノン=マッカートニー】という共同名義が使われることも初めて知りました。

伊坂作品で言及される実在のミュージシャンでは『砂漠』のラモーンズ、『死神の浮力』のソニー・ロリンズやジミ・ヘンドリックスなどもいます。ただし、『グラスホッパー』で岩西が熱く語るジャック・クリスピンは、あくまでも架空の人物です(笑)

Golden Slumbers×伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

曲名がそのまま、伊坂幸太郎の代表作とも言える小説のタイトルになっています。

歌詞には「かつては帰る道があった」を意味するフレーズが何度も使われます。主人公の青柳も、濡れ衣を着せられたことで学生時代の友人や、家族への帰り道を断たれます。

しかし、その度に彼らの「信頼」に助けられ、ギリギリでピンチを切り抜けていくのです。ビートルズファンの方にも、自信を持ってオススメする名作です。

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』のあらすじ

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

(BOOKデータベースより引用)

斉藤和義『ベリーベリーストロング~アイネクライネ』

「”出会い”はあの人にもあって 一緒になったんだろうな

どんな出会いだったのか? 何故だか妙に気になった」

(作詞者:斉藤和義/伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎と親交の深いアーティストといえば…やはり斉藤和義ですね。

伊坂さんは斉藤さんの『幸福な朝食 退屈な夕食』(後に『ゴールデンスランバー』の映画主題歌に!)に背中を押され、会社を辞めて小説に専念したというエピソードもあります。

この曲は、

斉藤、伊坂に作詞を依頼→伊坂、作詞はできないけど短編小説『アイネクライネ』で応える→斉藤、小説から着想を得て楽曲完成

という、素敵なキャッチボールの末にリリースされました。

二人の対談本のタイトル(『絆のはなし』)が歌詞に入っているのも、嬉しいポイントです。

ベリーベリーストロング~アイネクライネ×伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』

その『アイネクライネ』から始まる連作短編集が『アイネクライネナハトムジーク』です。

筆者が特に印象的なのは『ルックスライク』ですね。「この子がどなたの娘かご存知ですか作戦」は、伊坂さんらしいユーモアが光ります。

今年は『アイネクライネナハトムジーク』の映画も公開されます。主題歌はもちろん、斉藤和義!この機会に原作を読んでみませんか?

伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』のあらすじ

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。情けなくも愛おしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。

(BOOKデータベースより引用)

逆鱗『FISH STORY』

「僕の孤独が魚だったら、巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出す

きっとそうだ」

(作詞者:斉藤和義/伊坂幸太郎)

「未来で世界を救う曲」が音源化!!

伊坂幸太郎の短編『フィッシュストーリー』が09年に映画化された際、劇中に登場するバンド『逆鱗』が現実でもCDを出しました。

原作にも描かれていた冒頭の歌詞を基に、「早すぎたパンク」の世界を見事に作り上げたのは斉藤和義(ここでも!)。ボーカルの五郎を高良健吾、ベーシストの繁樹を伊藤敦史が演じています。

同様の例としては、『死神の精度』では「藤木一恵」が、『グラスホッパー』では「ジャック・クリスピン」が小説を飛び出し、デビューを飾っています。

FISH STORY×伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』

『FISH STORY』には間奏に無音の部分があり、実はそれが奇跡を呼び込む…というのが小説の見所となっています。

原作での『逆鱗』メンバーのかけあいが大好きだったので、彼らの「三次元」化は嬉しかったですね。CDデビューまでは予想外でしたが(笑)。

表題作は15分ほどで読めるので、伊坂ワールドへの入門編に最適です。まずここから挑むのもいいと思います。

伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』のあらすじ

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

(BOOKデータベースより引用)