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【現役作家 悠木シュン】好きな小説 × 好きな音楽5選

みなさん、初めまして。ミステリー小説を書いている悠木シュンと申します。

ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

私の作品の中には、必ず曲のタイトルが出てきます。あるときはそれが伏線に使われたり、あるときはテーマソングになったり、あるときは挿入歌になったり様々です。

書いているときに、自然と脳内で音楽が再生されます。

今回、私の好きな小説と好きな音楽がリンクしたらどうなるか、という感じで5作品×5作品をセレクトしてみました。

最後に、番外編としてご紹介している作品も見ていただけると嬉しいです。

有川浩『阪急電車』× スピッツ『チェリー』

〝愛してる〟の響きだけで強くなれる気がしたよ いつかまたこの場所で君とめぐり会いたい

(作詞:草野正宗)

スピッツの優しいメロディと、「阪急電車」の人と人の繋がりを描いた温かい物語がすごく合うと思いました。

辛いこと、苦しいことがあっても、みんな日常に戻らなければいけない。阪急電車に揺られながらチェリーを口ずさむと、少しだけ明日頑張ろうって気になるんじゃないかな。

森絵都『カラフル』× JUDY AND MARY『小さな頃から』

すりきれた言葉たちのかけらさえももうどこかへ消えたわ 壊れそうなのは夢だけじゃないの

(作詞:YUKI)

子供から大人になる微妙な年齢の主人公の不満や葛藤が、ジュディマリのYUKIちゃんのハイトーンで切ない歌声にピッタリ。

夢も壊れそうだけど、現実も壊れてしまいそうだと震える夜。どこに向かえばいいのかわからない思春期特有のあの気持ち。

ジュディマリを知らない世代の人にもこの曲は聴いてほしいし、大人でも楽しめる児童小説なので知らない人はチェックしてみてね。

貴志祐介『青の炎』× Mr.Children『HERO』

例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ

(作詞:桜井和寿)

何気ない日常に突然訪れる究極の二択。この曲とこの小説の共通点はそこだ。

大切な家族のために自分ができることはなんだろうと考えた挙句、少年は殺人という選択をする。

彼は、それでHEROになれるのか?そこに希望はあるのか?そんなことを考えさせられる。そして、少年が最後に取った行動に涙する。

伊坂幸太郎『重力ピエロ』× 中谷美紀with坂本龍一『砂の果実』

生まれてこなければ本当はよかったの? 僕は砂の果実 氷点下の青空

(作詞:売野雅勇)

中谷美紀さんが歌を歌われること自体、驚かれるかもしれませんが、とっても幻想的で素晴らしいメロディと歌詞なので是非聴いてください。

どーんと気分が落ち込んで、もうとことん落ち込みたい夜なんかに聴くのをオススメします。

小説は、家族の絆を描いた物語。文体はとてもリズミカルで軽やかに進みます。だけど、主人公の弟・春は自分が生まれてきたことの意味をずっと考えて苦しんでいます。

中谷美紀さんと伊坂さん、一見、ミスマッチに思えるかもしれませんが、終始流れる冷たい空気が良い感じにリンクしてしまうのです。

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』× THE YELLOW MONKEY『JAM』

あの偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子供だってね

(作詞:吉井和哉)

好きな曲を三つ上げて、と言われたらこの曲は必ず入れるというくらい大好きな曲。歌詞が最高にいい。凶悪犯罪、と騒がれるようなニュースを聴くたびにこの曲が私の中で流れる。真っ赤なJAMはきっと血のこと。

小説は、主人公の女の子がクラスメイトの男の子に自分をこういうふうに殺して、とお願いする物語。絶望に満ちた世界の中で、日々を過ごす主人公。

私の不安や絶望を君ですらわかってくれないだろう。だけど……「逢いたくて逢いたくて」と吉井さんが叫ぶフレーズに、なぜか涙が出てしまう。

東野圭吾『容疑者Xの献身』× ONE OK ROCK『The Beginning』

『るろうに剣心』の主題歌であるこの曲を他の作品に合わせるなんて邪道、と思われるかもしれないので番外編という形でお送りします。

「けんしん」繋がりということでご愛敬。 私は、テンションを上げたいときにこの曲を爆音で車の中で聴きます。英語の歌詞が多いので雰囲気だけでも十分に楽しめるのだけど、和訳を知るとさらに良い。

君のためならどんな危険でもおかすよ、諦めないよ、という熱い思いがギュッと詰まっている。「容疑者Xの献身」は正にそういうお話。君を守るという目的があるから、主人公は戦えるんです。

まあ、単にこの小説が大好きで、この曲が大好きっていうのもありますが、最後はワンオクで締めさせていただきます。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。ただただ私が好きな音楽と好きな小説をご紹介するだけの記事になってしまった気もしますが、一つでも「あー、なんかわかる!」と同調していただけたら幸いです。

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