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ボカロの歌詞と音楽が頭の中で鳴り出すティーンズ向け小説10選【動画あり】

ボカロ×小説、第二段。

ボカロ×ラノベに引き続き、今回は『ティーンズ向け』、つまりは十代向けの小説とのコラボをさせて頂こうと思う。

十代向け? それって前回やった『ライトノベル』じゃないの?
そう思う方もいるだろう。

が、しかし、『ボカロ』と一口に言っても様々な形のボカロのソフトが存在するように(これは前回の記事でも書いた一言でもある)、十代向けの小説と一口に言っても様々な種類があるのだ。

今回紹介する『ティーンズ向け』は、いわゆる『一般文芸』と呼ばれる部類に寄った小説達だ。

ライトノベルとはまた違う形態の、十代向けの小説にぜひとも注目をして頂ければ幸いである。
もちろん、読書家な方々には、ボカロという音楽にも注目をして頂きたい。

カンザキイオリ『あの夏が飽和する。』

「昨日人を殺したんだ」
君はそう言っていた。
(作詞:カンザキイオリ)

今回は、最近のボカロシーンを代表するボカロPの曲から始めたいと思う。

2017年夏投稿楽曲、『命に嫌われている。』で驚異的スピードで殿堂入りをはたし、以来その名をボカロ界に轟かせることとなった『カンザキイオリ』の楽曲。
静かな空間にまるで夏を連れて来るかのように鳴りひびく蝉達の声。そして重なるピアノの旋律。
それらにのって始まるのは、あるひと夏の物語。
自分をいじめていた奴を殺してしまった『君』。そんな君と共に死の旅に出るダメ人間な『僕』の旅の話。
鏡音リン/レンという双子のボカロによる似通った、けれどはっきりと別々の人物の物であるとわかる歌声で奏でられるその姿も、まるで『君』と『僕』という人間の対比を見せつけられているような感覚になり、一つの物語として非常に高い完成度をほこった楽曲である。

あの夏が飽和する。×河野裕『いなくなれ、群青』

近年のティーンズ向けノベルの代表作とも呼べるべき青春ミステリー。
美しい表紙と題に惹かれて読み始めると、待っているのは残酷な真実、そしてその題が持つ驚きの意味。
その物語の完成度の高さに敬意を表するという意味でこの楽曲と組み合わせて頂いた。

河野裕『いなくなれ、群青』あらすじ

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎…。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。
(BOOKデータベース引用)

みきとP『僕は初音ミクとキスをした』

僕はそんな そんな 意気地ない世界を 歌を
誰かに 唄って欲しかった
(作詞:みきとP)

ボカロファンであれば、一度はその名を聞いた事があるであろうボカロPの楽曲。
初のミリオン再生楽曲『いーあるふぁんくらぶ』を代表に、近年爆発的人気曲となった『ロキ』も制作したボカロPである。
そんな彼が作ったこの楽曲は、タイトルだけを見るとまるで初音ミクとの恋愛ソングのようにも思えるそれだ。
しかし、中身は全くの反対。人生の厳しさを胸ぐるしく歌った切ない系ロックソングである。
人生において、一度でも夢を追いかける為に必死になった事がある人間ならば、きっと胸を抉られる一曲だろう。
漫画のような構成で描かれるMVもまた、涙を誘う一要因である。

僕は初音ミクとキスをした×中田永一『百瀬、こっちを向いて』

恋愛短編作家、中田永一デビュー作。
人間レベル2の卑屈な主人公が、恋愛を通して自分自身と向き合う物語。
それに見合うのは、夢を通して自分自身と向き合っていくこの楽曲以外他にはないと思った。

中田永一『百瀬、こっちを向いて』あらすじ

「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。
(BOOKデータベース引用)

レフティーモンスターP『START』

聴こえる ボクを呼んでる
ユメが動き出す スタート
(作詞:レフティーモンスターP・伊東歌詞太郎)

胸苦しいバラードが二曲続いたので、ここいらで少々味替え。
熱意に溢れた、バンドサウンドで奏でられるこの楽曲を紹介しよう。

現在、歌い手『伊東歌詞太郎』と共に『イトヲカシ』というユニットも組んでいるボカロPの一曲。
『Lily&GUMI 楽曲コンテスト』にて最優秀賞を受賞した楽曲でもあり、彼自身の『バンドをやりたい! やらねば!』と思い至った頃の気持ちがふんだんに詰め込まれた熱い一曲となっている。
熱意で溢れたこの楽曲を聴いていると、何かを始めたい、やりたい、そんな熱い気持ちが呼び起こされるのを感じる。
そんなエネルギッシュな楽曲に合わせて紹介するティーンズ向け小説は、こちらの一冊である。

START×榎田 ユウリ『カブキブ!』

歌舞伎を部活で行うという、前代未聞の部活動小説。
誰も思いつかなかったことをするのは大変な事だ。けれど、そんな大変な現実にもめげずに、『歌舞伎が好き』という思いで突き進む主人公の姿にエールを送るつもりで、この楽曲と組み合わせて頂いた。

榎田 ユウリ『カブキブ!』あらすじ

高校一年の来栖黒悟(クロ)は、祖父の影響で歌舞伎が大好き。歌舞伎を部活でやってみたい、でもそんな部はない。だったら創ろう!と、入学早々「カブキブ」設立を担任に訴える。けれど反応は鈍く、同好会ならと言わせるのが精一杯。それでも人数は5人必要。クロは親友のメガネ男子・トンボと仲間集めを開始。無謀にも演劇部のスター、浅葱先輩にアタックするが…!?こんな青春したかった!ポップで斬新なカブキ部物語、開幕!
(BOOKデータベース引用)

てにをは『名探偵連続殺人事件』

「そして誰がいなくなった?」
(作詞:てにをは)

小説家でもあり、ボカロPでもあるという驚きの二面作家『てにをは』
彼が描く楽曲は、つねにそのP名のような不可思議で怪しい言葉遊びが詰められた楽曲となっている。
そのなかで、この楽曲は『女学生探偵シリーズ』と呼ばれるシリーズの一曲だ。
偏屈推理小説作家の『先生』と女学生で探偵に仕立てあげられている『ひばり』の二人が様々な事件を解決していく内容が歌われており、ボカロ小説としてが刊行がされている。
今作では、名探偵連続殺人事件の解決に乗り出す二人。
なんとこの楽曲ではシリーズ初、先生とひばりにプロの声優がつけられ、楽中で会話をするシーンが盛り込まれているのだ。
作家好きにはハッとさせられる文豪名をいじった歌詞も盛り込まれており、飽きを一切感じさせないミステリーソングとなっている。

名探偵連続殺人事件×市井 豊『聴き屋の芸術学部祭』

ここいらで主役の年代を少しあげたいと思う。

芸術学部というちょっと変わった人種の巣窟を舞台に、謎の軽快さを携え進む大学ミステリー。
小/中/高校とは一線引いた、大学という独特な空気のある学内で繰り広げられるミステリーを、このボカロ界のミステリーを代表するてにをはの曲にのせて読んで頂きたい。

市井 豊『聴き屋の芸術学部祭』あらすじ

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快かつロジカルに描いた表題作をはじめ、結末が欠けた戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」、模型部唯一の女子部員渾身の大作を破壊した犯人を不特定多数から絞り込んでゆく「濡れ衣トワイライト」、そして深夜の温泉旅館で二人組の泥棒とともに“いったいここで何が起こったか”を推理する力作書き下ろし「泥棒たちの挽歌」の四編を収録。聴き屋の柏木君ほか、誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、文芸サークル部第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎解きを繰り広げる快作。
(BOOKデータベース引用)

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