おすすめ作家(その5)【世代を超えて愛される海外作家(初級編)】
サン・テグジュペリ
おすすめの理由
「星の王子さま」「人間の土地」「夜間飛行」と、空や星にまつわる小説を数多く書いている。
特に星の王子さまは訳者の数だけ物語が存在すると言っても過言ではない。お気に入りの訳者を見つければ、一生作品と付き合える。
リチャード・バック
おすすめの理由
最近になって、「かもめのジョナサン」の完全版が発売された。
改訂前と読み比べてみるのも面白い。
それに伴って、五木寛之の解説も新しく書き下ろされているので、併せて読んでみよう。
ヴェルヌ
おすすめの理由
海底二万哩は、一生に一度は読んでおきたい小説のうちの一つだ。
KADOKAWAから刊行されているものは、表紙がラノベ調で、若い方におすすめ。
ノーチラス号の行方に胸を躍らせながら、一枚一枚ページを捲るといい。
ヴェルヌを初めに読むなら、十五少年漂流記がおすすめ。
ケストナー
おすすめの理由
「飛ぶ教室」が圧倒的に読みやすい。この小説が書かれた時代背景(当時戦時中だった)ことを踏まえて読むと、また作品の意味が変わってくるだろう。
「エーミールと探偵たち」もまた、初めて読むのにおすすめだ。
アンデルセン
おすすめの理由
大人でも子供でも楽しめる内容というのが大きな理由。また、アニメ映画の原作やゲームの元ネタなどに多く起用されている。
美しい絵本が多く、眺めているだけでも楽しい。
ヘミングウェイ
おすすめの理由
「老人と海」はページ数が少なく、初心者におすすめだ。
老人サンチャゴと、巨大カジキとの死闘を見届けよう。
ダニエル・キイス
おすすめの理由
「アルジャーノンに花束を」はSF屈指の名作だ。
それでいて読書初心者でもとっつきやすく、「記憶」と「心」について、深く考えさせられる内容となっている。
ひらがなの多用(チャーリィの心情を表現している)がネックだが、根気強く読み進めよう。
モンゴメリ
おすすめの理由
言わずと知れた名作、「赤毛のアン」はおてんば娘のアンが主人公のロマン小説だ。
少女小説が好きな人、頑張る女性が好きな人は、きっと彼女の人柄に魅了されることだろう。
ウェブスター
おすすめの理由
「あしなが基金」の由来にもなった。
孤児のジュディが、あしながおじさんと呼ばれる男性との関わり合いによって、少しずつ成長する青春物語だ。
彼女の不幸な境遇にも負けないしたたかさと、味のある絵(ウェブスターの直筆)に勇気づけられること間違いなし。
ツルゲーネフ
おすすめの理由
「はつ恋」は、青春小説の古典の中でも、バイブルに値するほど有名だ。
これを読むのに慣れたら、「猟人日記」にも挑戦してみよう。
オスカー・ワイルド
おすすめの理由
「幸福の王子」(しあわせの王子とも)は絵本にもなっており、一番とっつきやすい。
曽野綾子訳の絵本は、イラストがとても美麗なので、親子で楽しめる。
小説にもなっているので、読み比べてみるのも一行の余地ありだ。
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