図書館戦争シリーズも、折り返し地点に突入しました。
今回は、シリーズ3冊目となる『図書館危機』についてです。
前作の記事をまだチェックしていない方は、こちらを先にご覧ください!

それでは、どうぞ~
あらすじ・内容紹介
王子様の正体に気付いてしまった郁の頭の中は混乱状態に陥ります。
でも、仕事は待ってくれません。
図書館には、声の出せない毬江を狙う陰湿な痴漢が出没したり、郁たちの昇任試験も迫ってきたり、展示作品『自由』を巡り、混迷する茨城県展の警備をすることに。
今までより、検閲をめぐる争いが激しくなってきて物騒ですが、図書隊は良化隊から「表現の自由」を守りぬくことはできるのでしょうか。
図書隊のマークである「カミツレ」。
一正以上の階級章にはカミツレのマークがつき、郁の憧れでもあります。
なぜ図書隊のマークにカミツレが使われているのかも明らかに。
『図書館危機』の感想(ネタバレ)
王子様卒業!
あたし、王子様からは卒業します
手塚の兄から王子様の正体を明かされてしまった郁は、熱を出してしまう。
郁にとっては、それほど鬼教官の堂上と、憧れの王子様は別の人物だったのでしょう。
郁の鈍感さにも少々恐ろしいものを感じてしまいますが、純粋培養乙女茨城県産ですから仕方ありません。
今まで散々「チビ教官」だの、「堂上教官に憧れて図書隊に入る人がいない」なんて生意気な口を叩いていた郁が、王子様を卒業し、「堂上教官」として人を好きになろうとします。
堂上が抱く「郁への気持ち」が報われる日は・・・・・・このペースだと、だいぶ先になりそうです。
本来なら自分で王子様を見つけるのが理想ですが、もし手塚のお兄さんが暴露していなければ、郁は王子様の正体に気付けなかったかもしれません。
図書館内乱を読み終えたとき、手塚のお兄さんには、「なんで言っちゃうのさ!バカ!!」という気持ちでした。
シリーズを全部読み終えたあとは、「あのとき郁に教えてくれてありがとう」となっています。
図書館戦争シリーズを読んだみなさんは、どう思いましたか?!
茨城県展
図書特務部隊は、応援として県展の護衛につくことになり、郁たちは茨城へ。
女子寮では陰湿ないじめにあい、家族に特殊部隊所属であることがバレてしまいます。
仕事を辞めさせようと基地に乗り込んできたお母さんと郁は激しい言い合いに。。。
2人の溝は今まで以上に深くなってしまい、心配です。
お父さんやお兄さんもフォローに入ってくれます。
お母さん
あたしのこと好きになって。お母さんの理想の娘じゃないけど、乱暴でガサツで喧嘩っ早いけど、そんな娘でごめんだけど、あたしのこと好きになって。いつか
2人のわだかまりがなくなる日は訪れるのでしょうか。
お母さんが郁を心配して過保護になってしまうのにも、ちゃんと理由があります。
なぜ、お母さんは郁の仕事を応援できないのか?
気になる方は、読んで確かめてみてください。
玄田三監
図書館戦争シリーズでは、郁や堂上をはじめとする多くの個性豊かなキャラクターが登場します。
「図書館危機」の中で一番輝かしいのは、玄田三監ではないでしょうか。
郁や堂上の上官であり、いつも豪快かつ無茶な作戦を立案するゴリゴリの体育会系上司とでも言いましょうか。
思いつきで作戦をたてるのではなく、状況を分析したうえで、大胆な行動に踏み切る中々のキレ者です。
お前たちが狙っている最優秀作品は俺の後ろだ!撃てるものなら撃ってみろ!
茨城県展では「自由」を守るため作品の前に立ち、銃で23発も撃たれます。
顔を上げれば、自分が被弾して死ぬかもしれないほどの戦場で、誰も助けに行けません。
誰しも、「玄田体調、死んじゃうーーーー」って思ったことでしょう。
しかし、大手術のうえ回復してしまいます。
「あっ、彼はこち亀の両津よりも不死身なんだ。」と悟りました。
そして彼は間違いなく、男じゃなくて漢です。
まとめ
図書館戦争シリーズは、本当にいろんな出来事や感情があって、読んでいて楽しいです。
今回は紹介できなかったのですが、「床屋」のお話も強く印象に残っています。
作品を読んで、みなさんの中で「表現の自由」とは一体何なのか??
色々と考えを巡らせてみてください。
次は、いよいよ本編の最終回です。
どんな結末が待っているのでしょうか?!お楽しみに☆
お主題歌:Base Ball Bear/changes
アニメ版「図書館戦争」のエンディングテーマでした。
小説の図書館戦シリーズは、本編があと1冊と別冊が2冊ありますが、アニメ版では、『図書館危機』までの内容で制作されていたので、この曲を選んでみました。
図書館戦争シリーズで、この曲は外せません!
読み終えたらこの曲を鳴らし、『図書館戦争』・『図書館内乱』・『図書館危機』での出来事を振り返り、次の『図書館革命』を読んでいただければと思います。
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三浦しをん『愛なき世界を』
堂上の恋のライバルは王子様、こっちライバルは草。恋にライバルはつきものです。





