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『噛みあわない会話と、ある過去について』あらすじと感想【成人式に行く前に!これを読んで自分事と思わなかった人はヤバい】

『噛みあわない会話と、ある過去について』あらすじと感想【成人式に行く前に!これを読んで自分事と思わなかった人はヤバい】

文庫化を待たないで!

この本も装幀が素晴らしい一冊となっています。

なのでぜひ単行本を手に入れてください

もし可能であれば帯付きをおすすめします。

本の半分近くまで覆うこの帯は題名と作者名が金色の箔押しがなされていて品のいい雰囲気が漂ってきます。

ざらざらとした紙が使われている表紙と落ち着いた色合いととっても相性がいいです。

そんな表紙は女性が隣の女性にこっそりと何かを打ち明けるような姿が幾何学模様のように連なっているものになります。

題名はぎざぎざに配置されていて、まっすぐに配置されているより単純ではないんだぞというメッセージが伝わってくるように思えます。

この作品と題名のスタイルまで雰囲気が細かく一致しています。

中の目次も斜めに配置されていて細かい仕上がりとなっています。

極めつけは同じく中の扉絵。

ルビンの壺をあしらわれたデザインが題名とともにあります。

ルビンの壺は名前は知らなくとも、絵はみたことがある方が多いのではないでしょうか。

壺にも見え、人の顏が向き合っているようにも見える、あの騙し絵です。

物事が人によって違う見え方がするということを実によく表していて、これ以外のデザインはありえない!と思わせてくれるものになっています。

読むだけでなく、見ても楽しめる一冊になっていいますので、ぜひ書店などで手に取って確かめてみてください。

あなたはどちら側の人間か

はじめに書いた通り、この本は読んで自分事と思わない人はやばい、です。

もちろん当てはまらない方もいるかとは思いますが、ほとんどの方があてはまると思います。

それでもこれを自分事と思えるか思えないかでは大きな違いなように思えます。

なぜならここに書かれていることは人の無意識が暴かれているからです。

無意識に抱えている卑下や偏見。

何気ない言葉に相手を馬鹿にしていることが滲み出ていることがあります。

まさかこんなことが相手を傷つけるとは思わなったという経験は誰しもあるでしょう。

相手の立場を考えてから初めてわかることがあります。

もう読むのを途中でやめたくなるような気持ちになるのは、この物語が自分のことかもしれない感覚を抱くからだと思います。

一方で、全く違う感想を持つ方が出てくるかと思います。

この本は一言で言ってしまうと、復讐する側とされる側の話

意図して復讐しているものではない話もありますが、する側がされる側に、される側がする側に変わる話にはなっています。

時間がたち張本人が忘れかけていたころ、当時の真実を突きつけられる側にとっては胃が痛い話ですが、突きつける側にとっては爽快といえるでしょう。

あのころ言えなかったことをやっと言えるようになった。

「いまさら?」なんて言わせないそんな強い思いが感じられます。

これから成人式があり久しぶりに友人に会う機会があるかと思います。

ない人にも今後久しぶりに会う人があるかもしれません。

そんなときこの作品を思い出してください

もしかしたら相手が自分のことを恨んでるかもしれない、嫌っているかもしれないと人間不信になってしまうかもしれませんが、無自覚に生き続けるか、辛くともその可能性を自覚しながら偽善者と言われても、もう遅いかもしれなくとも、意識しながら生きるか。

そして自分ががどちら側の人間になるのか、ぜひ読んで確かめてみてください。

主題歌:パガニーニ変奏曲

曲は『パガニーニ変奏曲』

トルコ出身のピアニストであり、作曲家であるファジルサイが演奏するものを選びました。

はじめは軽やかに進みますが、後半は曲調が変わり不安定でまるで対馬が逆転するようで、物語とあう展開の曲になっています。

最初の2作品はAmazonの「Kindle Unlimited」で読むことができるので、もし登録されている方がいたら、この曲と合わせて試しに読んでみてください。

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