男であれば誰だってカッコよくありたいもの。
巷では世の中顔がすべて… なんていわれていますが、美形でなくともカッコいい男はたくさんいます。
たとえば『幽☆遊☆白書』(集英社)の桑原和真(くわばら かずま)もそのひとりでは?
※漫画表紙画像の左が桑原
喧嘩が強くなく、頭も顔も悪い桑原和真とは?
桑原といえば、主人公・浦飯幽助(うらめし ゆうすけ)の自称永遠のライバル。
会うたびに幽助へ喧嘩を売り、毎回打ち負かされていました。ちなみに戦績は0勝156敗。
では勉強ができるかといったらそうではなく、理科のテストはまさかの7点…。
そのビジュアルも飛影(ひえい)からは“つぶれた顔”、死々若丸(ししわかまる)からは“失敗ヅラ”と揶揄されるほどで、お世辞にも蔵馬(くらま)に並ぶ美形キャラとは言えません。
しかし連載当時の第2回キャラクター人気投票では、第4位にランクイン。
喧嘩がそこまで強いわけでもなく、言ってしまえば頭も顔も悪い。それなのになぜ彼はここまで読者から愛されているのでしょうか。
どんな状況でもポリシーを突き通すメンタルイケメン
その答えとして挙げられるのが、彼のメンタルイケメンな部分。
たとえば桑原は見た目こそ不良ですが、カツアゲや万引きなどの犯罪は大嫌い。且つ無類の猫好きという可愛らしい一面があります。
ところが単行本3巻では累ヶ淵中学の不良グループが愛猫・永吉(えいきち)を盾に取り、桑原に万引きを強要。
素直に屈するのかと思いきや、桑原は指定された商品を自腹を切って購入します。
普通大切なものが人質にとられたら、“見捨てる”か“自分の信念を曲げて従うか”のどちらかですよね?
しかし桑原は己の信念を曲げず、尚且つ猫も見捨てません。
彼のカッコ良さは、まさにこういうところ。どんな状況であっても己のポリシーをしっかりと貫き通すのです。
漢の中の漢。カッコイイ生き様を学ぼう!
中でも桑原史上1番カッコいいと思ったのが、単行本9巻収録の格闘技戦・暗黒武術会でのワンシーン。
浦飯チームは六遊怪チーム、Dr.イチガキチームに辛勝するものの、3回戦の魔性使いチームから卑劣な作戦を突きつけられます。
“彼らがそうくるならこっちだって…”と怒りを心頭させる幽助たち。
そんな一発触発の状況に「待った」をかけたのが桑原でした。
とはいえ彼自身も、イチガキ戦で重傷を負った身。
「ほーれ ムチャだ バカ野郎!!」と言い放つ幽助に対し、桑原が返した言葉が次の通りです。
ムカつくまんま暴れるだけなら奴らと変わんねーぜ キタネェ奴らにも筋通して勝つからかっこいいんじゃねーか?
まさに漢の中の漢。もう主人公より主人公してますよ(笑)。
しかも桑原は愛に一途なうえ、意外と努力家。
理科のテストで7点だったクセに、猛勉強のすえレベルの高い進学校へ(補欠)入学し、最後は意中の相手と(家族も含めてですが)一緒に暮らす展開に。
結果的にちゃんと幸せを掴んでいるのです。さすが、漢・桑原…。
イケメンに生まれたかった… と嘆いているあなた。“桑原和真”という3枚目キャラからぜひカッコいい男の生き様を学んでみて。
この記事を読んだあなたにおすすめ!







書き手にコメントを届ける