週刊少年ジャンプで連載していた漫画、『チェンソーマン』が完結した。
人気作ほどずるずる引き延ばしがちな少年ジャンプにおいて、約1年の短い連載期間を全力で駆け抜けた本作はアニメ化も決定しており、ブームはまだ続きそうだ。
この『チェンソーマン』、女の子とHなことをしたいゲス心全開主人公デンジが痛快なのは無論のこと、強くておっかない女性陣が読者のハートを掴んでやまないのである。
今回はいずれ劣らず魅力的な『チェンソーマン』女子と付き合うなら誰がいいか、独断と偏見で検証していきたい。
目次
親父系妹キャラ、虚言癖を信じるな!角っ娘・パワー
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主人公のバディにして妹的ポジションのパワー。
血の魔人である彼女は2本の角がキュートで豪快な性格、そのパワフルな言動には圧倒される。
極論すれば美少女のガワを被った親父だ。
異性と同居しているのにトイレは流さないわ、他人のポイントカードを勝手に使うわ、挙句同僚の新車を暴走させて事故を起こす。
しかもまったく反省せず開き直るから度し難い。
クソを流さない系ヒロインはさすがに斬新すぎて前代未聞。
傲岸不遜で傍若無人なうぬぼれ屋。
自分を大きく見せようと誇張して語るのが常のパワーは、息をするように嘘を吐く。
その最たるものが日常的に愛用している豊胸パットで、ご褒美としてパワーの胸を揉むのを許されたデンジは「なんか思ってたのと違ェ……」とすんとしていた。
可哀想。まさにゲスの極みパワー。
見た目は文句なく可愛いが、彼女として考えるとやや難があると言わざるをえない。
最大の問題点は一緒にいても雰囲気が全然エロくならないこと。
デンジはパワーを風呂に入れ、添い寝までしているが、感想は「全然エロくねェ」に尽きた。
デンジにしてみればパワーはアキと同列の疑似家族。
わがまま放題で手のかかる妹のような存在。
性的な目で見れないのは当たり前かもしれない。
自己本位を極めたパワーだが、猫のニャ―コを可愛がる親しみやすい一面も持ち合わせている。
ドギツい親父臭を個性として受け入れられる読者なら円満な関係を築けるかもしれない。
不幸体質がたまらない、メンヘラ尽くし系女子・コベニ
コベニはデンジと同期のデビルハンター。
貧乏な大家族に生まれ、風俗嬢かデビルハンターの二択を迫られ仕方なく後者を選んだ苦労人。
本当は大学に行きたかったがお金がなくて断念したそうだ。
コベニは『チェンソーマン』きっての不幸体質であり、しばしば本人の意図に反してトラブルに巻き込まれる。
コベニ本人は至って小市民的性格の怖がりで泣き虫な女の子だが、一旦パニックを起こすと信じられないポテンシャルを発揮して暴走する。
自分が助かる為ならと血走った形相でデンジに包丁を向け、べそかきながらも音ゲーで高得点を叩き出すのだから侮りがたい。
ややメンヘラなきらいもあるが、基本的には謙虚でいい子なコベニ。
ヘアピンと泣きぼくろがチャームポイントの容姿も地味に可愛らしく、デンジには恋愛対象の候補として挙げられていた(一応)。
一時期、暴力の魔人と共に行動していたが、彼におごってもらったアイスを「7歳の誕生日に食べて以来」と頬張る姿には涙が出た。
個人的に好きなコンビだったので、もっと活躍が見たかった。
デンジと逃げた折には複雑な家庭環境を仄めかし、「普通って大変なんだよ」と説得力を持たせてくれた。
下手に追い詰めさえしなければ一途に尽くしてくれる彼女になりそうだが、悪い男にひっかかって貢がされまいか心配だ。
読者が彼女に寄せるのは恋愛感情にあらず親心ではないか。
ミステリアスクールビューティー、実は爆弾持ちのレゼ
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レゼはデンジの同類にして、生身で悪魔と融合を果たした特殊な人間。
悪魔形態では頭部が爆弾の異形と化す。
レゼはソ連の秘密機関で養成されていた実験体の生き残りであり、チェンソーの悪魔の情報を得る為にデンジに近付いたのだが、彼のひたむきさに感化され本当の恋に落ちる。
単行本6巻収録のレゼの話は甘酸っぱい青春と切ない余韻で、読者の絶大な支持を獲得する名エピソードだ。
夜の校舎に忍び込み、気になるあの子とプールでキャッキャッウフフ……なんて王道のイベントだろうか。
デンジもレゼも義務教育と無縁の生活をしていたせいで学校に憧れている共通点があった。
そんなある意味似ている2人が、夜の学校で初デートするシーンは大変初々しく微笑ましい。
「これチェンソーマン?読む漫画間違えた?」とタイトルを見直してしまうほどに。
デンジとレゼのじゃれあいを見ているとファーストキスのレモン味が甦ってくるのではないか(していなくても関係ない)。
手足がちぎれて臓物はみでる、文字通り出血大サービスの殺伐バイオレンス展開に麻痺した読者の心が洗われるような青春の1ページだった。
……が、レゼの話はハッピーエンドで終わらない。
爆弾の悪魔のレゼは「ボン!」と叫ぶだけで対象を爆発させる能力を持っている。
彼女と付き合えばおいそれと喧嘩もできない。
裏切ったらボン、浮気したら即ボン!だ。
しかしその一途さと隠れたピュアさでは『チェンソーマン』でも上位にランクインする。
世界を敵に回す覚悟で組織を裏切り、手をさしのべてくれたデンジと逃げようとした姿には、バッドエンドを宿命付けられた悲劇のヒロインの儚さが感じられた。

あなたの犬になりたい、最凶最悪のラスボス系上司・マキマ
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デンジが一目惚れする上司にしてラスボスのマキマ。
終盤明かされる彼女の正体に衝撃を受けた読者は多いはずだ。
支配の悪魔であるマキマにとって他者を支配するのは朝飯前。
目的の為なら手段を選ばず部下を利用する、実におそるべきカリスマ性を持った悪女である。
魔性の女とは彼女の為にある言葉だ。
そんなマキマはデンジを犬扱いし、「返事はわんでしょ」と笑顔で叱る。
マキマの犬になりたいと思った読者は手を挙げろ。
だがしかし、恋人にするには怖すぎるし、危険すぎる。
大前提として恋愛感情があるかも不明だ。
チェンソーの悪魔に対しては並々ならぬ執着を示すものの、それ以外は願いを叶える道具か可愛い犬程度に見なしていたのではないか。
存在自体がデンジャーなマキマだが、『チェンソーマン』ヒットの要因は、善悪や正邪を超越した彼女の魅力によるところも大きい。
『チェンソーマン』女子になら殺されてもいい、むしろ殺されたい
長々と語ってきたが、「誰とも付き合いたくない」が結論だ。
付き合ったらきっと殺される。
一方で殺されてもいい、むしろ殺されたい衝動に駆り立てられるほど彼女達が魅力的なのは否定できない。
普通の男には荷が重すぎる、リスキーな彼女たちに惹かれたならぜひ本編を読んでほしい。
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