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9位:杜子春
金持ちの息子、杜子春が財産を使い果たし途方に暮れていると、見かねた仙人に大金を授けられる。しかし、金の有無で態度を変える人間に嫌気がさし、仙人へ弟子入りを志願した。そんな彼に課された条件はたった一つ。「決して声を出さないこと」。虎や蛇、地獄での責め苦にも、決して口を開かない彼だったが…。青年が平凡に生きる喜びを見つけるまでを描く「杜子春」ほか、「女」「南京の基督」など全十七篇を収録。(Amazon商品説明より)
tsukasa
とてもシンプルなお話ですが、芥川の優しさを感じる作品です。
10位:芋粥
SO-1
現代では芋粥は馴染みのないものですが、「1度でいいから!」という憧れのモノ、コトは誰しもあると思います。
その「憧れ」を実際に手にした時、ほんの少しの落胆が心に残るのは、人間らしいなと思いました
11位:トロッコ
「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だー。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。(Amazon商品説明より)
音藤 村哲 (ネフジ ソンテツ)
良平はトロッコを押して遠くまで来てしまった。
そして少し年を食って上京し、これはあることを繰り返す話だ。
「トロッコを押して遠くまで来てしまった」と「妻子と共に上京してきた」をキーワードに読んでみて欲しい。
よく読んでみると1人の人間がそこに見える。
12位:犬と笛
大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の童話。初出は「赤い鳥」[鈴木三重吉主宰、1919(大正8)年]。「赤い鳥」に発表した2作目の童話であり、単行本未収録。後に「芥川龍之介全集」第4巻に収録された。笛の名手「髭長彦」が葛城山の3人兄弟の神から犬を貰い、姫を助ける話。大和盆地周辺の神話的な環境を、神話的・説話的話型で描いた作品。(Amazon商品説明より)
tsukasa
お礼にもらった3匹の犬を自分のためではなく、他人のために使いこなす髪長彦の人間性に尊敬してしまいました。
13位:或阿呆の一生
視界に半透明の歯車が回っている「僕」の美しくも奇怪な心象風景を綴った小説「歯車」。自らの一生を「月」「械」「剥製の白鳥」「敗北」など、五十一項目でモザイク的に表した「或阿呆の一生」。これらの遺稿のほか、「良心とは厳粛なる趣味である」など、短い警句の中に独特のユーモアと哀感が滲む芥川版箴言集「侏儒の言葉」、遺書「或旧友へ送る手記」など、三十五歳で自死を遂げるまでの最晩年の小説や評論を厳選収録。(Amazon商品説明より)
14位:桃太郎
大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の後期の小説。初出は「サンデー毎日」臨時増刊[毎日新聞社、1924(大正13)年]。「白葡萄」[春陽堂、1925(大正14)年]に収録。昔話「桃太郎」のパロディであるが、日本政府が中国を植民地化したことを訴える内容となっており、その政治性、時代性から初期プロレタリア小説と位置づける見方がある。(Amazon商品説明より)
ミッチッチ
なぜ川から桃が流れたのか。
果たして桃太郎は本当に英雄なのか。
犬、猿、雉子の正体… 芥川龍之介の鬼才さを感じさせられると共に、正義とは…と考えられた作品です。
15位:煙草と悪魔
幼児を救うために火中にとび込む若い殉教者の死と奇蹟を美しく綴った表題作。煙草の日本伝来を考証的な説話スタイルで軽妙に語る「煙草と悪魔」。伝説や説話をとりあげて独特な奇警な解釈を与え、巧智極まる文章によって再現してみせる芥川(1892-1927)の才気に充ちた作品から、いわゆる切支丹物13篇を選び収めた。(Amazon商品説明より)
ヨシダケイ
牛商人と悪魔の知恵比べ。
牛商人は魂を取られるところだったが、運良く悪魔を打ち負かし、悪魔の残した煙草畑も手に入れる事が出来た。
その後、日本に煙草が普及。
果たして悪魔は本当に負けたのだろうか?
色々と考えさせられる作品です。
16位:魔術
「謎解き」と「解かれざる神秘」芥川龍之介がこだわった二重の意味のミステリ。犯罪、探偵、風刺、幻想、神秘、そして心の声が現代仮名遣いによって甦る!(Amazon商品説明より)
17位:侏儒の言葉
眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい―。鋭敏な頭脳と表現力を無尽に駆使し、世に溢れる偽善や欺瞞を嘲る。死に取り憑かれた鬼才の懐疑的な顔つきと厭世的な精神を鮮烈に伝えるアフォリズム(『侏儒の言葉』)。自らの人生を聖者キリストに重ね、感情を移入して自己の悲しさ、あるいは苦痛を訴える(『西方の人』)。自殺の直前に執筆された芥川文学の総決算。(Amazon商品説明より)
18位:偸盗
“王朝もの”の第二集。芸術と道徳の相剋・矛盾という芥川のもっとも切実な問題を、「宇治拾遺物語」中の絵師良秀をモデルに追及し、古金襴にも似た典雅な色彩と線、迫力ある筆で描いた『地獄変』は、芥川の一代表作である。ほかに、羅生門に群がる盗賊の悽惨な世界に愛のさまざまな姿を浮彫りにした『偸盗』、斬新な構想で作者の懐疑的な人生観を語る『藪の中』など6編を収録する。(Amazon商品説明より)
ケイ
隙のない名文からは、狂った犬の群れから飛び散る涎、打ち合う剣の音らが、絵のように見えてくる。
そして知恵の足りぬ女の菩薩顔も、赤子を囲む悪者らの笑みすらも。
19位:舞踏会
20位:奉教人の死
21位:南京の基督
大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の小説。初出は「中央公論」[1920(大正9)年]。「夜来の花」[新潮社、1921(大正10)年]に収録された。3章構成である。南京奇望街に住む15歳の少女「宗金花」の物語。発表当時は内容が通俗的であるとして高い評価を得られなかった。(Amazon商品説明より)
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かなり違和感のあるランキング。
『戯作三昧』が入っていないよ!
1位が『蜜柑』って?