吉本ばななおすすめ小説ランキング【読書好き21人に聞いた!】

吉本ばななおすすめ小説ランキング【読書好き21人に聞いた!】

25ヶ国で翻訳されたベストセラー『キッチン』でお馴染みの吉本ばなな。「いつか死ぬ時がきたら、台所で息絶えたい」というような詩的な文章が特徴的。他にも色彩語の多用による情景の想像のしやすさや、登場人物のストレートな心情表現が独特な世界観を生み出し、女性を中心に読者を魅了し続けています。

今回は読書好きの方21名に、Twitter上で吉本ばななおすすめの1冊を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。

1位:キッチン 5票

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。
(Amazon商品説明より)

『キッチン』の感想

ラマンボ

主人公のみかげに感情移入しながら読んだことを覚えています。
「愛する人はみんな死んでいく。それでも生きてゆかなくてはいけない。」
辛い時、こころが苦しい時に読みたい本です。

しのはら

「本当につかれはてた時、私はよくうっとりと思う。いつか死ぬ時がきたら、台所で息絶えたい」
有名な一節。
床のつめたさが伝わってきそうな、この物悲しさと切なさがたまらなく好き。

19ワンワン

どんどん作品を読み進めて家族の大切さを改めて感じました。

MOO

この本を読むと、「かつ丼」が食べたくなる。
「死」にまつわる物語の中で、最後の最後に登場する、めちゃくちゃ美味しそうなかつ丼!
美味しいものを美味しいと感じること、食べること、一緒に食べる人がいること。
…かつ丼、食べたくなってきた。
『キッチン』あらすじと感想【悲しみにそっと寄り添ってくれる物語】『キッチン』吉本ばなな あらすじと感想【悲しみにそっと寄り添ってくれる物語】
『キッチン』の基本情報
出版社 新潮社
出版日 2002/06/28
ページ数 197ページ
シリーズ 第6回海燕新人文学賞受賞
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

2位:N・P 2票

97本の短編が収録された「N・P」。著者・高瀬皿男はアメリカに暮らし、48歳で自殺を遂げている。彼には2人の遺児がいた。咲、乙彦の二卵性双生児の姉弟。風美は、高校生のときに恋人の庄司と、狂気の光を目にたたえる姉弟とパーティで出会っていた。そののち、「N・P」未収録の98話目を訳していた庄司もまた自ら命を絶った。その翻訳に関わった3人目の死者だった。5年後、風美は乙彦と再会し、狂信的な「N・P」マニアの存在を知り、いずれ風美の前に姿をあらわすだろうと告げられる。それは、苛烈な炎が風美をつつんだ瞬間でもあった。激しい愛が生んだ奇跡を描く、吉本ばななの傑作長編。
(Amazon商品説明より)

『N・P』の感想

nyaton

描かれる事象のひとつひとつは重たいもののはずなのに、魅力的な登場人物と文体がそう感じさせない。
あとがきも良いです。
濃密な夏の気配。色、におい、景色、手ざわり。
夏が来ると手に取りたくなる本です。

キタハラ

吉本ばななさんの小説を読んだから、小説家になろうと思いました。
『N・P』は夏が近づくたびに読み返します。
青春、恋、人間の高潔、ある種の「呪い」。
生きるだけで積み重ねていく悲しみをどう対処したらいいのか。
この本は、僕の「小説」と「人生」の教科書です。
『N・P』の基本情報
出版社 KADOKAWA
出版日 1992/11/06
ページ数 240ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

2位:哀しい予感 2票

弥生はいくつもの啓示を受けるようにしてここに来た。それは、おばである、ゆきのの家。濃い緑の匂い立ち込めるその古い一軒家に、変わり者の音楽教師ゆきのはひっそりと暮らしている。2人で過ごすときに流れる透明な時間。それは失われた家族のぬくもりだったのか。ある曇った午後、ゆきのの弾くピアノの音色が空に消えていくのを聴いたとき、弥生の19歳、初夏の物語は始まった。大ベストセラー、そして吉本ばなな作品初の文庫化。
(Amazon商品説明より)

『哀しい予感』の感想

もち

複雑な境遇を淡々と、美しい言葉で紡ぐ。
ばななさんの作品は辛いことを辛く書くのでなく、目線を少しずらして、過酷な中にもある、日々の美しさを教えてくれる。

おかき

世界で唯一の肉親と、血の繋がらない弟と、帰結の話。
何を隠そう、私の初恋は哲生です。
曇り空にまっすぐ降り注ぐ光のような哲生に憧れていました。
いま読み返しても哲生ほど懐の広い男子高校生はいないと思う。
好きです。
『哀しい予感』の基本情報
出版社 KADOKAWA
出版日 1991/09/25
ページ数 192ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

2位:ハードボイルド/ハードラック 2票

「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを繰り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。死を待つ姉の存在が、ひとりひとりの心情を色鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。闇の中を過す人々の心が光り輝き始める時を描く、二つの癒しの物語。
(Amazon商品説明より)

『ハードボイルド/ハードラック』の感想

犬頭

初めて吉本ばななの小説に共感した作品。
2本収録されているが、どちらの女主人公も自分の「信仰」に従って生きていることがわかる。

sakejaponpon

「今のはみかんが見せてくれた光景だ。みかんのほうが、くにちゃんに愛されたことをおぼえていて、なにかをよみがえらせて見せてくれたんだ」ーハードラックよりー
私は普段目に見えない大きなものに包まれているんだと思った。
『ハードボイルド/ハードラック』の基本情報
出版社 幻冬舎
出版日 2001/08/01
ページ数 152ページ
発行形態 単行本、文庫、電子書籍

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