西加奈子おすすめ小説ランキング【読書好き29人に聞いた!】

西加奈子おすすめ小説ランキング【読書好き29人に聞いた!】

イラン ・テヘランで誕生し、エジプト・カイロ、大阪で育った稀有な生い立ちを持つ作家・西加奈子。独特の感性や文章のリズム、様々な国籍やバックグラウンドの人物が登場するのが特徴的です。

今回は読書好きの方29名に最大5冊まで西加奈子のおすすめ作品を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。

1位:サラバ! 7票

僕はこの世界に左足から登場したー。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。(Amazon商品説明より)

サラバ!の感想

ふっかー復活委員長

【人は、信じるものをいかにして決めるのか】

人物造形が絶妙で、どんなにぶっとんだキャラであっても頭にすっと入ってくる。
どれもが「いつかの自分の姿としてありうる」と思えてくるのが不思議だ。
謙虚な生き方を志向しながらも、家族を語る時は「神の視点」になってしまっていた歩。
彼の精神世界が、貴子が「芯」を手に入れたことでグシャグシャに崩れていく。
その屈折したカタルシスに痺れた。
真剣に向き合えば、きっと無傷ではいられない。
しかし、必ず心の皮膚を強くしてくれる物語。

yurika

イラン、大阪、エジプトと舞台がぐるぐる変わっていく。
早く進んでいるにも関わらず、テンポの良さが心地よかったです。
主人公 歩があまりにも受け身なのには、正直イライラしますが、これもまた作品の良さを出しています。
あれだけ個性の強い人が回りに多いと受け身になってしまうのでしょうね。

あわよくばニセ明さんになりたいところですみのえ

夢中で読みました。
国も違うし宗教も違う、なんなら人それぞれも違う。
ばらばら。でもひとつ。
そんな感じがしました。
こんな魅力のある小説を書けるのは西加奈子さんだからこそなのではないかと思いました。

2位:きいろいゾウ 5票

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだったー。(Amazon商品説明より)

きいろいゾウの感想

柴田

僕はまだ結婚もしていないし、同棲の経験も無い。
だから家族以外の誰かと一緒に暮らした事は無いけど、本当に好きな人と暮らすという事は幸せでこの上ない幸福感に溢れているんだろう。
普通、ゾウのイメージって、グレーでどっしりとそして、ゆったりした感じ。
でも、「きいろい」になるとそのイメージがぼやけて、ふわふわした様な明るくぼやけた印象がする。
まるで間接照明みたいな感じ。
これは、とある男女のまったりとした生活を覗き見している様なスローライフを綴る物語。
眠れない夜、人恋しくなる頃に一読してみて下さい。

あわよくばニセ明さんになりたいところですみのえ

私が初めて西加奈子さんの作品に触れるきっかけになった本です。
印象的な表紙、本編の間に挟まれる短いお話。
それがとっても魅力的な小説です。
読み終わったあとはとってもほっこりした気持ちになります!

2位:i 5票

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
(Amazon商品説明より)

主題歌つき書評はこちら

『i(アイ)』西加奈子【この世界で君は「何」を残せるんだろう?】『i(アイ)』西加奈子【この世界で君は「何」を残せるんだろう?】

3位:漁港の肉子ちゃん 4票

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るいーキクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。
(Amazon商品説明より)

漁港の肉子ちゃんの感想

まさきち

それぞれのキャラクターが素晴らしく、コミカルでシリアスで、そして最後には涙腺を揺さぶられて。
本当に手にしてよかった1冊です!

正午

「おばか」で、元気で、お人好しな肉子ちゃん。
彼女の娘は悩みを抱えた小5のキクりん。
肉子ちゃんがどーんとキクりんのことを、目の前にいる相手のことを受け入れる様に癒されます。
キクりんの側に肉子ちゃんがいてよかったし、肉子ちゃんの側にキクりんがいてよかった。
しみじみとそう思いました。

3位:白いしるし 4票

女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなったー。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか?ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。(Amazon商品説明より)

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6位:さくら 3票