string(10) "is_single "
bool(true)
string(7) "is__mc "
string(244) "a:4:{s:3:"top";s:4:"7500";s:4:"path";s:46:"2022/07/f42f8fdf521ab2e66bda4c9ad5cb3c2c-1.jpg";s:4:"href";s:23:"https://amzn.to/3Bw2I9T";s:10:"categories";s:84:"5|133|473|483|482|882|481|510|518|480|135|134|144|191|484|162|353|459|1909|1911|1910";}"
string(15) "is__categories "
array(21) {
  [0]=>
  string(1) "5"
  [1]=>
  string(3) "133"
  [2]=>
  string(3) "473"
  [3]=>
  string(3) "483"
  [4]=>
  string(3) "482"
  [5]=>
  string(3) "882"
  [6]=>
  string(3) "481"
  [7]=>
  string(3) "510"
  [8]=>
  string(3) "518"
  [9]=>
  string(3) "480"
  [10]=>
  string(3) "135"
  [11]=>
  string(3) "134"
  [12]=>
  string(3) "144"
  [13]=>
  string(3) "191"
  [14]=>
  string(3) "484"
  [15]=>
  string(3) "162"
  [16]=>
  string(3) "353"
  [17]=>
  string(3) "459"
  [18]=>
  string(4) "1909"
  [19]=>
  string(4) "1911"
  [20]=>
  string(4) "1910"
}
string(17) "is__has_category "
bool(false)
string(13) "get_category "
object(WP_Term)#7107 (17) {
  ["term_id"]=>
  int(543)
  ["name"]=>
  string(21) "作家ランキング"
  ["slug"]=>
  string(14) "author-ranking"
  ["term_group"]=>
  int(0)
  ["term_taxonomy_id"]=>
  int(543)
  ["taxonomy"]=>
  string(8) "category"
  ["description"]=>
  string(366) "■おすすめ記事
作家別おすすめ小説ランキング【読書好きのみんなに聞いた!】
"
  ["parent"]=>
  int(326)
  ["count"]=>
  int(52)
  ["filter"]=>
  string(3) "raw"
  ["term_order"]=>
  float(0)
  ["cat_ID"]=>
  int(543)
  ["category_count"]=>
  int(52)
  ["category_description"]=>
  string(366) "■おすすめ記事
作家別おすすめ小説ランキング【読書好きのみんなに聞いた!】
"
  ["cat_name"]=>
  string(21) "作家ランキング"
  ["category_nicename"]=>
  string(14) "author-ranking"
  ["category_parent"]=>
  int(326)
}
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(7) "is__mc "
string(0) ""
string(12) "is__mcbride "
NULL
string(13) "is__url_path "
bool(false)
bool(false)
bool(false)
string(13) "is__url_path "
bool(true)
bool(false)
bool(true)
string(12) "is__toppage "
NULL
bool(true)

西加奈子おすすめ小説ランキング19選【読書好きが選んだ!】

イラン ・テヘランで誕生し、エジプト・カイロ、大阪で育った稀有な生い立ちを持つ作家・西加奈子。独特の感性や文章のリズム、様々な国籍やバックグラウンドの人物が登場するのが特徴的です。

今回は読書好きのみなさんに最大5冊まで西加奈子のおすすめ作品を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。

西加奈子のプロフィール

1977年、イランの首都テヘラン生まれ。関西大学法学部卒。デビュー作は『あおい』(2004年)。2007年『通天閣』で第24回織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木賞を受賞。2021年には『漁港の肉子ちゃん』が明石家さんまプロデュースでアニメ映画化された。

1位『サラバ!』

サラバ!
第152回直木賞受賞

ふっかー復活委員長

【人は、信じるものをいかにして決めるのか】

人物造形が絶妙で、どんなにぶっとんだキャラであっても頭にすっと入ってくる。どれもが「いつかの自分の姿としてありうる」と思えてくるのが不思議だ。

謙虚な生き方を志向しながらも、家族を語る時は「神の視点」になってしまっていた歩。彼の精神世界が、貴子が「芯」を手に入れたことでグシャグシャに崩れていく。その屈折したカタルシスに痺れた。

真剣に向き合えば、きっと無傷ではいられない。しかし、必ず心の皮膚を強くしてくれる物語。

yurika

イラン、大阪、エジプトと舞台がぐるぐる変わっていく。早く進んでいるにも関わらず、テンポの良さが心地よかったです。

主人公・歩があまりにも受け身なのには、正直イライラしますが、これもまた作品の良さを出しています。あれだけ個性の強い人が回りに多いと、受け身になってしまうのでしょうね。

あわよくばニセ明さんに

夢中で読みました。国も違うし宗教も違う、なんなら人それぞれも違う。ばらばら、でもひとつ。そんな感じがしました。

こんな魅力のある小説を書けるのは、西加奈子さんだからこそなのではないかと思いました。

僕はこの世界に左足から登場したー。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。

2位『i』

i

30代男性

アメリカ人の父、日本人の母の間に養子として向かい受けられるアイ。

彼女なりの愛をもがきながらも探していき人として成長していく作品です。

読み終わった後、愛することとは案外単調で単純な考えで生まれるものだと思いました。愛に対して俯瞰的な考えを持っている人たちには是非とも読んでもらいたいです!

30代男性

世界中の悲惨な災害や紛争など現実の内容を反映させている小説でありました。

恵まれた環境故に抱く罪悪感、しかしそう考えてしまうのも偽善の一種なのではないかと感じました。

主人公もまた、罪悪感と偽善の間で揺れ動く感情変化、その心情描写が繰り返されることによって自然とテーマについて考えつつも中に引き込まれていたのです。

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。

こちらの記事もおすすめです!
『i(アイ)』西加奈子【この世界で君は「何」を残せるんだろう?】『i(アイ)』西加奈子【この世界で君は「何」を残せるんだろう?】

3位『きいろいゾウ』

きいろいゾウ

柴田

僕はまだ結婚もしていないし、同棲の経験も無い。だから家族以外の誰かと一緒に暮らした事は無いけど、本当に好きな人と暮らすという事は幸せでこの上ない幸福感に溢れているんだろう。

普通、ゾウのイメージって、グレーでどっしりとそして、ゆったりした感じ。でも、「きいろい」になるとそのイメージがぼやけて、ふわふわした様な明るくぼやけた印象がする。まるで間接照明みたいな感じ。これは、とある男女のまったりとした生活を覗き見している様なスローライフを綴る物語。

眠れない夜、人恋しくなる頃に一読してみて下さい。

あわよくばニセ明さんに

私が初めて西加奈子さんの作品に触れるきっかけになった本です。印象的な表紙、本編の間に挟まれる短いお話。それがとっても魅力的な小説です。

読み終わったあとはとってもほっこりした気持ちになります!

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだったー。

4位『白いしるし』

白いしるし

ふっかー復活委員長

【あなたは、真摯な「分からない」が言えますか】

間島昭史は、「分からない」という言葉で人の心を掴んでしまう。その素直な魂に感化され、夏目はどうしようもなく変わる。彼らの熱にあてられると、人間関係を理屈で考えることが馬鹿らしくなる。

見られて完成する作品。読まれて完結する物語。それらはきっと、崩されたがるパフェのようにあなたを待つ。

女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなったー。

5位『漁港の肉子ちゃん』

漁港の肉子ちゃん
明石家さんまプロデュースでアニメ映画化

まさきち

それぞれのキャラクターが素晴らしく、コミカルでシリアスで、そして最後には涙腺を揺さぶられて。

本当に手にしてよかった1冊です!

正午

「おばか」で、元気で、お人好しな肉子ちゃん。彼女の娘は悩みを抱えた小5のキクりん。

肉子ちゃんがどーんとキクりんのことを、目の前にいる相手のことを受け入れる様に癒されます。キクりんの側に肉子ちゃんがいてよかったし、肉子ちゃんの側にキクりんがいてよかった。しみじみとそう思いました。

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るいーキクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。

6位『きりこについて』

きりこについて

ポッケ

1人の女の子が可愛がられ育ち、拾った黒猫と共にどう生きていくかという物語。

最初は見た目の描写が酷いです(笑)西加奈子さんらしい表現の仕方で重い内容も軽く読めます。性犯罪に触れているので大人向けです。

読み終えた時は、人は外見か中身か、それだけじゃなくて人生経験含めて魅力になるのではないかなと思えました。

小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれ人の言葉を覚えていった。両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5年生の時、好きな男の子に「ぶす」と言われ、強いショックを受ける。悩んで引きこもる日々。やがて、きりこはラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。きりこが見つけた世の中でいちばん大切なこととは?

7位『さくら』

さくら
北村匠海主演映画の原作

20代女性

ヒーローのようだった兄、そんな兄が亡くなり家族はバラバラになっていく。

それぞれが抱える苦悩や葛藤が生々しく、涙なしには読めない物語です。辛い物語の中で愛犬のサクラはとても癒しの存在でした。

兄の残した「ギブアップ」の言葉がとにかくつらかった。だけど、切なくもラストはあたたかい気持ちになれました。

30代男性

「好きな人ができたら好きって伝える、その人がいついなくなってしまうか分からないから」今でもこの言葉が私の中に残っています。言葉の重みをより実感した作品です。

両親、三兄弟の家族に、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた犬が一匹。どこにでもいそうな家族に、大きな出来事が起こる。そして一家の愛犬・サクラが倒れた–。

8位『夜が明ける』

夜が明ける
2022年本屋大賞6位

20代男性

貧困問題について深く考えさせられる作品。

自分ももしかしたら主人公のような厳しい状況に立たされるのかもしれないというリアルさがありました。

安易に希望を見せるような展開にせず、このまま主人公はどん底にいたまま終わってしまうのではないかという緊張感があるのも良かったです。

読んでて少し気分は落ちますが、厳しい現実を直視するという意味でも大切な作品だと思いました。

30代女性

貧困や社会の暗い現実がテーマとなっている作品です。

TV局へ就職しても過酷な労働条件で心身ともに疲労していく様子や、吃音持ちなど、今作の登場人物たちは自分と共通点があるためより一層読んでいてきつい部分もありましたが、懲りずにまた外の世界に救いを求めて光を探し続けなければならないという気持ちにもなりました。

15歳の時、 高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。普通の家庭で育った「俺」と、母親にネグレクトされていた吃音のアキは、共有できることなんて何一つないのに、互いにかけがえのない存在になっていった。大学卒業後、「俺」はテレビ制作会社に就職し、アキは劇団に所属する。しかし、焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、俺たちは少しずつ、心も身体も、壊していった……。

9位『舞台』

舞台

ふっかー復活委員長

【人生の主役になりたいなんて、頼んだ覚えはない】

自分の影に苦しむ主人公の姿を、「自意識過剰」の5文字では嗤えなかった。内面化された他者の視線は、それが実は自分の目だと分かっていても、振り切ることが難しい。

独善的なナレーションばかりが脳内に鳴り響き、時は過ぎてゆく。そんな「自分語り」病患者は、私だけじゃないんだなと思いました。

太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまで平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に―。

10位『円卓』

円卓

14番目の月

前半笑えて、最後泣きました。ラストシーンが素晴らしかった。

子ども達の上に雪のように降り積もる言葉。これから進む未来は楽しく、辛く、哀しく愛すべきたくさんのもの(言葉)で溢れている。生きていくという事は大人にならないといけないという事、死に向かって老いていかないといけないという事。

それは時に残酷で悲しい。でもたとえ何があろうとも、家族や友だちや愛する人がいるなら大丈夫!

公団住宅で三つ子の姉と、両親、祖父母に愛されて暮らす「こっこ」こと渦原琴子は、口が悪く、偏屈で硬派な、孤独に憧れる小学三年生。こっこの日常は、不満と問題と驚きと発見に満ちている。世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を、活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。

11位『通天閣』

通天閣
第24回織田作之助賞受賞

30代男性

大阪が舞台になった物語だけあって、コテコテで人情味の溢れる人がたくさん登場しておもしろいです!

通天閣の近くで2人の主人公が暮らしているわけですが、冴えない日常の中でどうして2人が結ばれたかが、徐々にわかってくるのが楽しいポイント。

すべてが納得できるような結末のため、何度も読み直したくなる作品です。

40代男性

前半は特に大阪のダークなゾーンがかなりリアルに描かれているので驚く方も多いかもしれません。

しかしながら、人情味あふれる大阪で頑張っている人々は自分なりの幸せを見つけようともがく姿を見ていると、まだまだ日本も捨てたものではないなと感じる次第です。

特に大阪出身の私にとってはあまりにもリアルな描写に終始驚かされっぱなしでした笑。

20代男性

前半は大阪に住んでいる人々の日常を淡々と描いており、後半であるイベントが起きることによって予想外の展開を見せてくれます。

では前半は地味でつまらないかというと、全くそんなことはありません。何気ない会話から大阪の人たちの人情や面白さが伝わってきて、とても良かったです。

それに後半の盛り上がりもプラスされるので、印象深い作品となりました。

冬の大阪ミナミの町を舞台にして、若々しく勢いのある文体で、人情の機微がていねいに描かれていく。天性の物語作者ならではの語り口に、最初から最後までグイグイと引き込まれるように読み進み、クライマックスでは深い感動が訪れる。このしょーもない世の中に、救いようのない人生に、ささやかだけど暖かい灯をともす絶望と再生の物語。

12位『まく子』

まく子

ふっかー復活委員長

【拝啓、おかわりありまくりですか?】

生物学者の福岡伸一さんによると、宇宙の物質は常に入れ替わっているという。きっと私たちは無意識のうちに、何かを「まいて」生きている。良いものも、悪いものも。

時代に目を向ければ、綺麗な言葉ではどうにもならない状況に気付く。例えば、いくら「寄り添っ」ても、痛みは分け合えないじゃないか?とか。それでも「自分が他の誰かでありうる可能性」を想像できれば、内的世界は広がるのだと感じた。

少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと…。これは誰しもに宿る「奇跡」の物語。

13位『おまじない』

おまじない

30代男性

女の子であるが故の息苦しさのようなものが、サラリと描かれており、なるほどと頷きながら読み進められる短編集です。

中でも「孫係」は特にお勧め。変わっていると思われても、自分らしくありのまま生きることの大切さを教えられました。

相手を思いやることばかり考えていると、自分が辛くなってしまうとも思いました。

30代女性

私自身、女性として生きることの難しさに全てを諦めてしまいそうになりながら今日までなんとか生きてきました。

普段本をたくさん読まないため、長編の作品は読破できないことも多々ありますが、本作は毎日一粒の飴を大事に舐めるように、ゆっくりと味わいつつ読めました。

女性という性であることとどう付き合っていけばいいのかわからなくなってしまった方におすすめの、女性目線の珠玉の短編集です!

さまざまな人生の転機に思い悩む女子たちの背中をそっと押してくれる魔法のひとことー。

14位『まにまに』

まにまに

30代男性

西加奈子さん自身の人柄や生活がにじみ出ているエッセイ集です。

ユーモアを交えながら描かれており、文章全体がコミカルな雰囲気です。また、関西地域特有の親しみやすさが作品全体に漂っています。

この作品を読んで以来「まにまに」という言葉が自然と口角が上がって、気に入りました。作者の豊かな感受性を堪能したい方に読んでほしいです。

あした

作家さんの人柄や作家以外の顔をあまり知りたくないという妙なポリシーから、エッセイはあまり手に取ってこなかったのですが、これは読んで良かったです。

ゆるく油断させながらグッと笑わせ、真摯に本への愛情を語る。今まで読んだ作品から感じていた通りの、素敵な人だったんだなあと嬉しくなりました。

好きな作家さんは迷わず推し活していいと再確認できました。

「彼にさえ可愛く見られたらいいのだ!」とデート前に般若の形相で化粧直ししていた32歳の頃から、「体の声を聞くことができるようになってきた」という40代の入り口までー西加奈子の喜怒哀楽の変遷を綴ったエッセイ集。「まにまに」という言葉の如く、なすがまま正直に自分の感情と向き合う日常、世界各地への旅、大好きな音楽や本に寄せる熱き思い。

15位『ふくわらい』

ふくわらい
第1回河合隼雄物語賞受賞

30代男性

登場人物のキャラクターがとにかく濃い!

主人公の鳴木戸定は、人の顔を福笑いのように分解してしまいます。とにかく変人ですが、他の登場人物との会話がなんともおかしくて笑ってしまいます。

主人公の生命力の強さが読み進めるにつれて感じられるし、彼女が自己を確立してゆく姿も巧みに描写されています。

暗闇での福笑いを唯一の趣味とする編集者の鳴木戸定。愛情も友情も知らず不器用に生きる彼女は、愛を語る盲目の男性や、必死に自分を表現するレスラーとの触れ合いの中で、自分を包み込む愛すべき世界に気づいていく。

16位『ふる』

ふる

ふっかー復活委員長

【思い出し笑いできる一日って、いいな】

わかりみが深くても、そうでなくても、人はどこかで共感を求めている。自分のことを忘れないでほしいと思っている。それは決してカッコ悪いことではない。生きていく中で、すれ違い、言葉を取りこぼし、やがて名前すら忘れてしまった人たちの総称を「新田人生」というのかもしれない。

職場の会話を録音して聴き浸るという、奇妙な趣味を持つ主人公。しかし、自分も読書会やインタビューのテープを再生してニヤける性質なので、シンパシーを覚えた。

池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。誰にも嫌われないよう、常に周囲の人間の「癒し」である事に、ひっそり全力を注ぐ毎日。だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで、日常の会話を隠し録るという、ちょっと変わった趣味があった―。

17位『あおい』

あおい
西加奈子デビュー作

あした

さっちゃんもカザマも痛い人です。その生き方はあまりに自分本位に思え、自分にとってこうありたいと思えるものではありませんでした。

それでも自由な彼らを本当は羨ましく思っているような気がして、悔しいけれど嫌いになれません。

西さんの綴る言葉がストレートなのに優しく、正直さを伝えてくるからでしょうか。難しい言葉はないのに、世間体を気にして生きる大人になってしまったことを指摘されたようでした。

表題作の他にも2編あり、誰かに言語化してほしい感覚の中をしばし漂うような、新しい読書の味わい方を知れる短編集です。

二七才、スナック勤務のあたしは、おなかに「俺の国」と称した変な地図を彫っている三才年下のダメ学生・カザマ君と四か月前から同棲している。ある日、あたしは妊娠していることに気付き、なぜか長野のペンションで泊り込みバイトを始めることに。しかし、バイト初日、早くも脱走を図り、深夜、山の中で途方に暮れて道の真ん中で寝転んでしまう。その時、あたしの目に途方もなく美しい、あるものが飛び込んでくる―。

18位『こうふく あかの』

こうふく あかの

30代女性

この世に「こうふく」を欲しくないと思う人などおそらくいないでしょう。

では、「こうふく」とは何か?と聞かれると、なんて答えたらよいかわからないことがあります。

人によって「こうふく」という言葉に思い描くものは異なるのです。「こうふく」とはなんだろう、人として生きていく中で、そんな根源的な問いかけを改めて意識する機会を与えてくれる作品です。

結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の俺の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。二〇三九年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。この二つのストーリーが交互に描かれる。三十九歳の俺は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚える。やがてすべてに嫌気がさした俺は、逃避先のバリ島で溺れかけ、ある光景を目にする。帰国後、出産に立ち会った妻の腹から出てきた子の肌は、黒く輝いていた。負けることなど考えられない王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。

19位『こうふく みどりの』

こうふく みどりの

30代女性

関西弁で展開されていくお話なので、生まれも育ちも関東の私には慣れない部分もありましたが、読み進めるにつれて、ひらがなの多い関西弁がすうっと頭に入っていくように読めるようになっていました。

主人公の緑はいつも繊細で、いろんなことを感じて、分かってしまう。そんな繊細な部分が愛おしいのです。

40代男性

平凡な、または一般的に恵まれないかなという女性でも強く生きることで何かが見つかる。そんな読み終わった後の感想です。

「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」そう言った転校生のコジマケンが気になる緑は、まだ初恋を知らない十四歳。夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。なぜかいつも人が集まる、女ばかりの辰巳一家。そして、その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が人知れず抱える、過去と生き様とはー。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

自分の大好きな一冊、懐かしい一冊、再読してみたくなった一冊、気になってはいたが読めていない一冊など、ランクインしていましたでしょうか?

この記事を読んで新たな作品との出会いのきっかけになればと願っております。

他にもたくさんの作家さんのまとめ記事があるので、ぜひ覗いてみてください!

この記事を読んだあなたにおすすめ!

書き手にコメントを届ける

記事の感想や追加してもらいたい情報のリクエスト、修正点の報告などをお待ちしています。
あなたの言葉が次の記事執筆の力になります。