圧倒的にオリジナルな文体と世界観。つい読み進めたくなるリズミカルな文体。デビューから40周年を迎え、世界から高い評価を受け続ける作家・村上春樹。
今回は読書好きの方45名に村上春樹おすすめの作品を1冊ずつ選んでいただきました。その結果をランキング形式で紹介します。
目次
- 村上春樹おすすめ作品ランキング
- 1位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 6票
- 2位:風の歌を聴け 5票
- 3位:ノルウェイの森 4票
- 4位:海辺のカフカ 3票
- 4位:1Q84 3票
- 4位:羊をめぐる冒険 3票
- 4位:国境の南、太陽の西 3票
- 8位:スプートニクの恋人 2票
- 8位:アフターダーク 2票
- 10位:TVピープル 1票
- 10位:回転木馬のデッドヒート 1票
- 10位:カンガルー日和 1票
- 10位:東京奇譚集 1票
- 10位:ねじまき鳥クロニクル 1票
- 10位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 1票
- 10位:アンダーグラウンド 1票
- 10位:パン屋再襲撃 1票
- 10位:バースデイ・ガール 1票
- 10位:もし僕らのことばがウィスキーであったなら 1票
- おわりに
- この記事を読んだあなたにおすすめ!
村上春樹おすすめ作品ランキング
1位:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 6票
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの感想
一蔵とけい
まるで雰囲気の違う作り込まれた2つの世界が結びついた時、誰かにこの物語の話をしたくて堪らなくなった記憶があります。 頭の中の全く違う部分で想像しているような気分になる物語なのに最後には1つの小説として嘆息。
大好きな作品です。
2位:風の歌を聴け 5票
一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。(Amazon商品説明より)
風の歌を聴けの感想
りゅうりゅうさん
自分と社会の間にあるもやもやとした歪みや、漠然と頭の中で考えている事がこの本の中に言葉として存在しているのを確信しました。
友達とのたわいない会話ですら小説の中にあり、しかもそれが面白いのです。
集まる度に友とこの本について語り合いました。
3位:ノルウェイの森 4票
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。(Amazon商品説明より)
ノルウェイの森の感想
ひかる
重くて出口のない愛もあれば、軽快な下ネ…ウィットに富んだセリフと熱い思いに救われる恋もある。
雨とギターの音色がよく似合う。
そんな小説です。
4位:海辺のカフカ 3票
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」-15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。(Amazon商品説明より)
海辺のカフカの感想
すみか@とある国語教師
交錯して父を代理的に殺すナカタさんの話。
時代も場所も位相も行きつ戻りつしながら、しかし、静かに静かに物語は進む。
知らないはずのメロディが低く静かに流れ、暗い色調の世界が眼前に広がる。
4位:1Q84 3票
1Q84年ー私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。(Amazon商品説明より)
1Q84の感想
yurika
読んでいて私も気付くと、現実世界と本の中の世界のどちらにいるのか、分からなくなる中毒性があります。。
The Joy of LIVING
雨宮眠夜/Snowrain
その中で主人公2人の恋物語が繰り広げられる……。
読み応え抜群です。
4位:羊をめぐる冒険 3票
あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。新しい文学の扉をひらいた村上春樹の代表作長編。(Amazon商品説明より)
羊をめぐる冒険の感想
イノマン
主人公の「僕」と対になる「鼠」との友情が本当に良いです。
当時、村上春樹は『コインロッカーベイビーズ』の影響で長編を書く事を決め、古典文学である『グレート・ギャッビー』『ロング・グッドバイ』の影響を受けて男の友情物語を書いた『羊をめぐる冒険』は、村上春樹の世界感が一気に広がった物語です。
まだ読んでいない方は、最高の読書体験をぜひ。
4位:国境の南、太陽の西 3票
8位:スプートニクの恋人 2票
22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。-そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー。(Amazon商品説明より)
スプートニクの恋人の感想
book86@読書
1ページ目からある、恋に落ちた時の例え方が面白くて好きです(*´˘` )
8位:アフターダーク 2票
時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう一人の若い女性をとらえるー。新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編。(Amazon商品説明より)
10位:TVピープル 1票
不意に部屋に侵入してきたTVピープル。詩を読むようにひとりごとを言う若者。男にとても犯されやすいという特性をもつ美しい女性建築家。17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女。-それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。作家の新しい到達点を示す、魅惑にみちた六つの短篇。(Amazon商品説明より)
TVピープルの感想
キニツカニキでございます
夢に出てきそうなぐらい気味悪くて恐ろしかったですが、今ではいい思い出。
10位:回転木馬のデッドヒート 1票
現代の奇妙な空間ー都会。そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。人はメリー・ゴーラウンドに乗って、日々デッド・ヒートを繰りひろげる。人生に疲れた人、何かに立ち向かっている人…、さまざまな人間群像を描いたスケッチ・ブックの中に、あなたに似た人はいませんか。(Amazon商品説明より)
回転木馬のデッドヒートの感想
四季@読書垢
わたしは村上先生の小説も好きですがこの本が1番好きです。
10位:カンガルー日和 1票
時間が作り出し、いつか時間が流し去っていく淡い哀しみと虚しさ。都会の片隅のささやかなメルヘンを、知的センチメンタリズムと繊細なまなざしで拾い上げるハルキ・ワールド。ここに収められた18のショート・ストーリーは、佐々木マキの素敵な絵と溶けあい、奇妙なやさしさで読む人を包みこむ。(Amazon商品説明より)

10位:東京奇譚集 1票
肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却…。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。(Amazon商品説明より)
東京奇譚集の感想
どれもたまらなく素晴らしい短編ですが、「日々移動する腎臓のかたちをした石」はふとした時に自分の中で存在して、ぞわぞわと蠢いているような感覚があります。
10位:ねじまき鳥クロニクル 1票
僕とクミコの家から猫が消え、世界は闇にのみ込まれてゆく。-長い年代記の始まり(Amazon商品説明より)
10位:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 1票
多崎つくるは鉄道の駅をつくっている。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。理由も告げられずに。死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時何が起きたのか探り始めるのだった。
(Amazon商品説明より)
10位:アンダーグラウンド 1票
1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。この事件を境に日本人はどこへ行こうとしているのか、62人の関係者にインタビューを重ね、村上春樹が真相に迫るノンフィクション書き下ろし。(Amazon商品説明より)
10位:パン屋再襲撃 1票
堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古カローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した…。表題作ほか「象の消滅」、“ねじまき鳥”の原型となった作品など、初期の傑作6篇。
(Amazon商品説明より)
10位:バースデイ・ガール 1票
二十歳の誕生日の夜、ささやかな乾杯のあとで、彼女の人生に何が起こったのか。一年に一度の「特別な日」に贈りたいあなた自身が答えを見つける物語。中学校教科書にも採用された名短篇を、鮮烈なイラストレーションで彩るアートブック第四弾!(Amazon商品説明より)
10位:もし僕らのことばがウィスキーであったなら 1票
シングル・モルトを味わうべく訪れたアイラ島。そこで授けられた「アイラ的哲学」とは?『ユリシーズ』のごとく、奥が深いアイルランドのパブで、老人はどのようにしてタラモア・デューを飲んでいたのか?蒸溜所をたずね、パブをはしごする。飲む、また飲む。二大聖地で出会った忘れがたきウィスキー、そして、たしかな誇りと喜びをもって生きる人々-。芳醇かつ静謐なエッセイ。(Amazon商品説明より)
おわりに
読書好きが選ぶ村上春樹作品のランキング記事を楽しんでいただけましたでしょうか?
他にもたくさんの作家さんのまとめ記事があるので、ぜひ覗いてみてください!
それでは、これからも素晴らしい読書ライフを!
コメントを残す