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村田沙耶香おすすめ小説ランキング【読書好き18人に聞いた!】

コンビニアルバイト歴18年目の独身女性を描いた『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香。

同作以外にも『殺人出産』や『地球星人』など、読者の価値観を揺るがす衝撃的な作品が多いのが特徴です。

今回は読書好きの方18名に、Twitter上で村田沙耶香おすすめの1冊を選んでいただきました。その結果をランキング形式でご紹介します。

村田沙耶香作品を読むおすすめの順番とその理由を解説!

人間の生き様、命や性を衝撃的なまでのリアルな表現力で描く、今日本で最も尖っていると言っても過言ではない作家、村田沙耶香。

彼女の作品はうっかり読む順番を誤ると、二冊目に手を出す気がしない…なんてことになりうるほど衝撃的な作品も多く、正しい順番で読むことが非常に大切です。

村田沙耶香に初めてトライする方にまずおすすめしたいのが、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』。

村田沙耶香らしい「常識が通用しない世界」が描かれた本作ですが、彼女の作品としては珍しいほど、全編を通して明るく楽しい空気感に溢れており、初心者でも読みやすい一冊です。

まずはこの作品でウォーミングアップを行いましょう。

一冊目を読んでもっと読みたいと思った場合、次に読むべきは『コンビニ人間』、言わずと知れた芥川賞受賞作品です。

普通でいることを社会から押し付けられがちな現代人が、普通って何なのか、普通でいることが良いことなのか、コンビニで働くという視点から語り掛ける物語です。

さて、ここまで読めたあなたは、いよいよ村田沙耶香の真骨頂ともいえる『タダイマトビラ』『授乳』『消滅世界』『殺人出産』に挑んでみましょう。

上記2作品を読み終えたなら、時に気持ちが悪くなるような表現の裏にある、村田沙耶香が私たちに投げかけたかった社会への疑問を感じることができるでしょう。

読み進めるのに疲れてしまったら、『しろいろの街の、その骨の体温の』を挟むことで心の小休憩になるかもしれません。

また、『地球星人』も物語の展開のスピードが早くあっという間に読める作品なので、重い作品の間に挟むことでスパイス的な役割を果たしてくれます。

ここまで読み進められたならあなたはもう立派な村田沙耶香ファン。

『変半身』『生命式』は短編集にして非常に重い内容なので、まだまだ村田ワールドを楽しみたい!という方はこちらも是非トライしてみましょう。

村田沙耶香のおすすめ小説10選

ここからは、読書好きの方々がおすすめする村田沙耶香の小説をランキング形式で10作品紹介していきます。

1位『コンビニ人間』


#第155回芥川賞受賞

とも雪

静かな狂気を感じる作品。

主人公は周りから変わり者のレッテルを貼られ、普通を求めてコンビニ店員を続けているけど「普通」とは一体なんなのか…

多数派=正義で少数派=悪という考えからくる同調圧力って恐ろしいなと思いました。短いけど奥が深い小説です。

ラマンボ

定期的に読むほど好きな作品。

私は、社会や周りの人間から「普通」である事を強要されるのは嫌なのに、他者に対しては無意識にそういう事をしてしまう部分があるなと、この本を読む度反省します。

「普通ってなに?」「どうして普通でいなきゃいけないの?」と思ったことがある人におすすめです。

じゃくにい

主人公の変わり者として生きていく様と、コンビニ店員という職業への偏見を上手く扱った作品。

「人間どこで輝いて生きるか分からない、例えそれがコンビニ店員であっても」という奇妙な心強さを感じられます。

Rei

世間の「普通」とは何なのか改めて考えさせられる1冊でした。

自分の「普通」も他人にとっては「異常」なのかもしれないと思うと、何となく生きづらさを感じてしまう気がしました。

たまごパン

ホラーでもないのにこんなに恐ろしい物語は初めてで、心の底からゾッとしました。

こんな世界観は村田先生にしか出せないと思います。

雨野

タイトルのキャッチーさに惹かれて読んでみたら大当たりでした。人が持つ「先入観」を、大胆に描写した作品。

「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。

2位『地球星人』


三日月

はじめて読んだときの衝撃は忘れられない。

登場人物たちの信念、同じ時代の話なのに私たちとは違う世界線で生きてるみたいなお話。でも、他人事には思えない。普通とは何かをとても考えさせられました。

a_i

自分は「女の子」を頑張るか、労働力になるか、どちらかのためだけに存在しているのか?という疑問や違和感。

当たり前とされている事を不思議なものとして考え直す視点が好きです。

愛藍

普通の純文学と思い込み舐めてかかると後半のぶっ飛びっぷりにヤられる!

合法の面白成分満載です。でも読む人を選ぶ作家さんかなぁ。私は大好き。

私はいつまで生き延びればいいのだろう。いつか、生き延びなくても生きていられるようになるのだろうか。地球では、若い女は恋愛をしてセックスをするべきで、恋ができない人間は、恋に近い行為をやらされるシステムになっている。地球星人が、繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう―。常識を破壊する衝撃のラスト。村田沙耶香ワールド炸裂!

3位『しろいろの街の、その骨の体温の』


#第26回三島由紀夫賞 #第1回フラウ文芸大賞受賞

作田優

西加奈子さんの帯に惹かれて購入。

村田さんは全てをさらけ出す覚悟でこの作品を書いたのではないかと思うほど、心に刺さる息苦しさがあった。

書いていて傷つかないのかな、と思うほどの熱量があり、心が揺さぶられた。

竹本ピストンピアノ

思春期の少女の心中を巧く捉えた1冊。

スクールカーストと性と、なんとも表現し難いところを書くのが上手いなぁ、と感心するばかり。

クラスでは目立たない存在の結佳。習字教室が一緒の伊吹雄太と仲良くなるが、次第に彼を「おもちゃ」にしたいという気持ちが高まり、結佳は伊吹にキスをするのだが―女の子が少女へと変化する時間を丹念に描く、静かな衝撃作。

4位『殺人出産』


木下すなす

眉を顰めながらも、ページを捲る手が止まらなかった。

今ある常識が全く異なる世界で何もかも肯定して生きる人達を、完全に否定する気になれなかったのが面白い。

どんな世界になっても全員が生きやすくなることはないのだと思った。

ミィ

10人生んだら1人殺してもいいという非現実な話。

何が正義で、何が正常なのか考えさせられます。今自分が持っている価値観は本当に正しいのか。時代によって変化していく概念。

狂った世界観をぜひ体験してほしいです。

今から百年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」で人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日、突然変化する。

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5位『消滅世界』


xxx

既存概念設定を抜本的に変えてくるところが面白い。

セックスではなく人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、「両親が愛し合った末」に生まれた雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。清潔な結婚生活を送り、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園で一変する…日本の未来を予言する傑作長篇。

6位『授乳』


金のシャチホコ

3作入っているので村田さんを3パターン楽しめる嬉しさ。

独自の価値感を繰り広げる各ストーリーの女性に引き込まれていきます…。

受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「―ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。

7位『タダイマトビラ』


ゲンノウン

読後の衝撃は凄まじく、水をグラスで1杯飲んでもまだ心臓の鼓動が止まらなかった…。

愛情の欠如した家庭に生まれた女の子。彼女が求める家族愛、理想の家族、その追求の過程だけでも少し狂っていて面白いのに、後半は更に覚悟が必要になるレベル…。

自分は幸せな家庭で育ったと思える人にはぜひ読んでみてもらいたいです!

母性に倦んだ母親のもとで育った少女・恵奈は、「カゾクヨナニー」という密やかな行為で、抑えきれない「家族欲」を解消していた。高校に入り、家を逃れて恋人と同棲を始めたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活は恵奈にはおぞましい。人が帰る所は本当に家族なのだろうか?「おかえり」の懐かしい声のするドアを求め、人間の想像力の向こう側まで疾走する自分探しの物語。

8位『生命式』

死をも取り込んで、人は生きる

maki

村田沙耶香自身が選んだ、13の短編をまとめた短編集です。

それぞれ「命」「生と死」など、人間の人生を深堀したようなテーマが扱われていて、一編一編が非常に重い作品でした。

特に読み始めから終わりまで驚きの連続なのが、表題にもなっている「生命式」。

死んだ人間を食べることで弔うという新たな葬式を通して、生と死が語られます。

グロテスクとも言えるほど気味の悪い描写が出てくるのは村田沙耶香らしいのですが、今までの人生観、生死観をぶち壊されるような衝撃を与えてくれる味わい深い作品です。

文学史上、最も危険な短編集。自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。

9位『丸の内魔法少女ミラクリーナ』

理不尽な世界で戦うすべての人に贈る!

maki

「丸の内魔法少女ミラクリーナ」「秘密の花園」「無償教室」「変容」の4つの魅力的な短編集からなる物語で、4作品とも現実と少しずれた世界との向き合い方を描いています。

狂人的な作風に定評のある村田沙耶香の作品としては非情にマイルドに楽しめる作品です。

その一方で、この物語の世界観は一見ぶっ飛んでいるようで誰しもが心の奥底に潜めている妄想の世界を体現しており、どこかで納得、共感しながら読み進められるのが魅力となっています。

36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。

10位『変半身』

人間って、何?

maki

冒頭から、おどろおどろしさ、不気味さ、気持ち悪さが満載。

そのままドロドロ進むのかと思いきや、途中で目を疑うような方向へ二転三転する展開にはもはやついて行くのがやっと、といった印象です。

ラストは一般人なら考えることはないであろうトンデモ展開を迎えます。

人間って一体何者なのか、そもそも我々は本当に人間なのか。原点に立ち返って考えるきっかけになる一冊です。

人類は変態する、ニンゲンを脱ぎ捨てろ。ポピ原人、ポーポー様、秘祭モドリ、海のもんと山のもん、エロコミ天国、遺伝子退行手術etc.歴史は書き換えられ、世界は塗り替えられ、魂は入れ替えられていく―演劇界の鬼才・松井周と練り上げた千久世島ワールドを舞台に、村田沙耶香が圧倒的イマジネーションで紡ぐ新たな人類のための異形の“創世記”ここに誕生!「早稲田文学増刊女性号」で話題の中編「満潮」を併録。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

自分の大好きな1冊、懐かしい1冊、再読してみたくなった1冊、気になってはいたが読めていない1冊などはランクインしていましたか?

この記事が新たな作品との出会いのきっかけになればと願っております。

他にもたくさんの作家さんのまとめ記事があるので、ぜひ覗いてみてください!

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